イタリア国内でのガソリン代はとても高い!このように言われ続けて久しいですが、国民の不満の声も改善にはなかなかつながらないのが現状です。
値段の高さはEU第2位
ガソリンスタンドでの販売価格は、EU 27か国のうちオランダが最も高く、イタリアは第2位。
2013年には一時、レギュラーガソリンが1リットル当たり1.9ユーロ、ディーゼルガソリンが1.8ユーロにまで高騰しました(2014年5月現在でレギュラーガソリン全国平均値は1.739ユーロ)。
ユーロ圏諸国の平均価格と比べてみると、イタリアでの価格は1リットル当たり0.258ユーロ高いとのこと。EU諸国の平均価格と比較すると、イタリアでは1リットル当たり0.301ユーロも高くなります。
ここでイタリアのガソリンスタンドでのガソリン価格内訳を見てみましょう。
イタリアでのレギュラーガソリン価格の原価は35%。
一方、58%が国への税金で占められています(ディーゼルの場合、52%)。残りの7%は販売会社の経費や利益となっています。
オランダを始め北ヨーロッパの国々における平均給与に比べイタリアのそれは低いことから、ガソリンがこんなに高騰してしまうと家計は大変打撃を受けてしまいます。
また市場に出回っている商品の90%は輸送品です。ガソリンの高騰はこれら商品の値上げに直結し、更なる物価高を引き起こして市民の生活を苦しくするということは誰の目にも明らかです。
国境近くに住む市民の特権!?
そんな長年続くガソリン価格の高騰に嫌気がさしたイタリア北部の人々は、あることに気づきます。
「スイスではガソリンの値段がイタリアよりずっと安いらしい!」
このシチュエーションを利用しない手はない、と国境近くのイタリア人たちはここぞとばかりスイスへ満タン給油しに出かけるようになり、一時は社会現象ともなりました。
困ったのはイタリア側のガソリンスタンド。当然のごとく売上げが落ちてしまいました。そこで北部ロンバルディア州では、スイス国境近くの市でのガソリン値下げに踏み切りました。
2013年9月には、既に実施されていた割引を更に強化。
期間限定で、国境から10km圏内では1リットル当たり18セントだった割引を35セントへ、20km圏内では10セントだったのを27セントへと割引率を上げ、スイス価格レベルまで下げることにより消費者の国外流出を抑えるという政策を実施しました。
ガソリン価格に翻弄される市民たち。サイトには次のようなコメントが寄せられています。
【参考URL】https://it.finance.yahoo.com/notizie/caro-benzina-italia-prezzo-piu-alto-130652526.html
http://www.linkiesta.it/prezzo-benzina
http://www.ilgiorno.it/varese/cronaca/2013/09/18/951694-benzina-gasolio-svizzera.shtml
http://www.alvolante.it/news/benzina-sconto-zone-confine-svizzera-329152
http://www.figisc.it/prezzi-carburante.php
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EUに加盟し続けていれば、石油代が安くなると言っていたのは誰だ!
EU脱退していれば他国から圧力受けずに済んだのに。
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文句言ったって仕方ないでしょ。払ってしまえば済むこと。
ガソリンが値上がりしたって渋滞は毎日のようにあるし。
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僕は外国に住んでいるけど、ディーゼルは1リットルたったの1ユーロだよ。
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左派の政府になれば1リットル40セントに下げてくれるだろう。
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高いのはガソリンだけじゃない。イタリアの平均給与はEUで一番低い方なのに。
不動産や光熱費なんかもイタリアは高すぎる。
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テレビで専門家のコメンテーターが言っていた話。
イタリアは半島を縦断する山脈があって、鉄道網があまり効率よくないから、輸送にはトラックを利用する率が高くなり、ゆえに消費燃料費が割高になってしまうらしい。一理あるかも。
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税金は政治家を肥やすためにあるんだよ。こんな国の将来が心配。
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ガソリンの税率の高さは既知の事実。
大事なのは「なぜそのようになっているか」と考えること。
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値下げしよう、と言う政治家が一人も出ないのはなぜ?
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イタリアでEU平均より安いものがあるときは(めったにないけど)政治家はEU平均レベルまで値上げするのに、その逆の場合(ほとんどのものがそう)、政治家は知らんふりしている。
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ガソリンが高いから私はGPLを使っています。
それからバスや電車などを利用するようにしています。
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値上げするときは一気に上がるくせに、値下げはほんの少しずつしかされないの?
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↑それはもちろん税金泥棒がいるから。
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安いメタンガスを使うという手もあるけど、ローマ以南だとスタンドの数がぐっと減ってしまうのが難点。北部だと少しはましかもしれないけれど。
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↑そんなことないよ!プーリアには割とたくさんスタンドがある。
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確かにガソリン高騰とともに外出を断念する機会も増えたね。
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スロベニアに給油に行くけど、1リットル1.45ユーロだよ。
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牛乳もガソリンと同じくらい高い。1リットル1.50ユーロ!
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↑牛乳の場合、1リットルにつきたったの37セントしか生産者に入らない。
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国は徴収したこの税金で道路整備や駐車場管理、道路警察運営などしているから、税金を取るのは当然のこと。
もっとも、公共交通機関や渋滞はもっと改善する努力をするべきだけど。
まとめ
ロンバルディア州の取った政策により、スイス国境付近でのイタリア人消費者およびスタンドともに少し落ち着きを見せたようです。
しかし今度は逆に、イタリアからの客が激減したスイス側のスタンドが抗議をしたとか。
欧州、韓国はガソリンの値段が高いんだね。
知らなかった。
日本だけ高く売りつけられてると思い込んでたよ。
日本で問題になってるのが税金の二重取り。
って言われてるけど、実際は三重取りになってる。
本来のガソリン税と同額の「暫定処置的」な税、それプラス消費税。
本来のガソリン販売価格が100円だとして、税金で20円、それと同額な暫定税金20円で140円、そこに消費税8%で11円。合計151円みたいなことになってる。
暫定税金は当初5年だったはずだったんだけど、うやむやに・・・
消費税は税金に税金が掛かってる状態。
イタリア、スペイン、ギリシャなどはこうして普段からEU(ドイツ)にちゅうちゅう吸血されてるからな〜
たまにお返しの増血剤(経済支援)をまとめてくれるけど、それで乞食扱いされるなんてたまったもんじゃないという気持ちは分かる
まて、国境沿いのスタンドを閉店させないということは
安いスイスの価格で採算がとれるってことだよな?
用はぼったくってるだけじゃないか
イタリアでは当たり前のマフィア利権なのかな
イタリアのGDPは、闇経済を入れると結構大きいようだけれども、実質、一般市民の手取りはそんなに多くないようですね。日本も他人事ではありませんが、生活が苦しそう・・・・
イタリアは確かに高いね
日本は税率が低いおかげで安い、アメリカ、カナダと比べれば高いけど
5月の数字ですけど、参考資料↓
End-use oil product prices and average crude oil import costs
ttp://www.iea.org/media/statistics/surveys/prices/MPS.pdf
Average end-use prices for selected oil products in national currencies* and US dollars
July 2014
GASOLINE (Price per Litre) US dollars
Total Price Ex-Tax Price(税抜き価格)
France 2.077 0.901
Germany 2.164 0.932
Italy 2.385 0.965
Spain 1.949 0.981
UK 2.239 0.876
Japan 1.670 1.041
Canada 1.248 0.875
USA 0.954 0.842
つーかユーロで書かれてもなぁ……
こういうの書くなら、日本円でいくらかを書いて欲しいわ
所得水準と石油自給率から考えると日本のガソリン代って決して高くないんだよなぁ。
ガソリン高い代わりに高速はタダもしくは低価格
自動車を持ってるだけでかかる税金も安い
走った分だけお金がかかる
こっちのほうが明らかにまともなのになぁ
排気量5リッターの車持ってたってほとんど走らなければ道路も減らないし環境負荷もないのに。