学生のなかには苦学生もいて、家に満足にお金がないから、自分で生活費を稼いで学費は奨学金を受け取って卒業していく人は沢山いる。
私は幸い恵まれた家庭だったから、奨学金を借りる事は無かったけど、社会人になっても、返済に追われて給料が少なくなって、卒業後も豊かな暮らしとは言えない人も回りにはいた。
日本は学校に支払うお金が沢山必要だから、子供一人育て上げるのは親御さんにとって大変な事である。
しかし他国ではどうだろう?
ヨーロッパの中でもドイツは学校は無料、大学もほとんどお金がかかならない。しかもそれは自分で稼ぎながら学生が出来るほど。それくらい教育に力を入れている国である。
そんなドイツで奨学金の法令が年々より改善され、ますます安心して教育が受ける事が出来る様になったのである。
それで今回はドイツの奨学金事情をレポートしたいと思う。
なんども検討された奨学金の改正
2012に入ってドイツの奨学金に投資する金額は、これまでの中で最高額の約4600億円になった。改正される前は約3040億円で、大幅に1000億円も増大したが、最高金額だったので、議員の方々も思わずぎょっとした位だ。
ちなみに過去にもドイツでは、奨学金制度に限らず、学生への援助の改善が何度も行われてきているのである。
2010年はさまざま学生の為の政策が行われ、博士課程を学んでいる学生は、アルバイト等の収入を非課税で免除する事が出来、奨学金をうけとる事が出来るその上限が35歳まで引き上げられたり。
2008年には、当時の文部大臣が議会で大学への追加で、以前も1000億円の投資を決定させたり。この10年弱でドイツの教育への援助は大きく変化しているのである。
実際に貰える額
ドイツの奨学金の平均額は現在448ユーロ(約6万2千円)。ケータイ代も部屋代も日本より断然ドイツは安いので、贅沢しなければ全然これでも生活できる。
これも2012年は436ユーロだったので、この平均額もここ数年で上昇したもよう。
留学にも優しいドイツの奨学金
ドイツ国外に留学する熱心な学生にも手厚く援助しており、改正前は一部の大学や授業しか対応していなかったのが、現在では全ての外国の大学に対応出来る様になって、奨学金を受け取って勉強する学生も増えたそうだ。
またドイツ国内に住む留学生にももちろん受け取る事が可能で、約67000人の留学生が受給しているそうだ。
年々状態が良くなっているドイツの奨学金。世界中から留学しに学生が集まっているのもこういった学生を支援する体制が整っているからだろう。
外国の人達はこの状況をどんな感想をもっているのだろうか?一部コメントを抜粋して紹介したいと思う。
【参考URL】http://www.welt.de/politik/deutschland/article124324552/Noch-nie-gab-Deutschland-so-viel-Geld-fuer-BAfoeG-aus.html
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すべての学生が真面目かと思ったら大間違い。
多大な援助は、学生の為にならない事もあるんじゃない?
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ドイツ企業はエンジニア、数学者、コンピューター科学者が不足している。
これらの失業率はまずか2.4%だよ。これはドイツのこういった産業の為に無視出来ない。話だね
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↑確かにそう。このマーケットは人材が不足している。
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↑海外からの人材がこのマーケットに流れ込むと、状況はさらに悪化しそうな気がするな。
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多くの大学卒業者たちが、卒業後に就職難に陥ったり、学部と関係のない仕事に就いている事実に考慮する必要があるよね。
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奨学金は4学期過ぎると修了し、ローンの返済が始まるが、どのように返して行けば良い??
どうしたら私はいいのだ??
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奨学金の半分が教育助成金、もう半分は利子の発生しない融資です。
融資の奨学金を受けている人達の中には、半分くらいしか返さない人もいるよ。
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↑無利子の融資の奨学金は、半分は必ず返さなければ行けないが、もう半分は返済する必要がない為、政府にとってもコストになっている。
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私は驚かない。社会には低賃金労働で、低熟練な労働市場が形成されている中、より高い資格が必要になっている。
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より確かに長期な修行が必要になる分野には、こういったサポートなしでは市場が成熟しないよね。
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ドイツ国民が福祉と未来志向の政策にどのくらい興味を持っているか、知る事が今日できたよ。
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たしかに供給過剰な気がする。
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30で女性が子供持って35歳になるまで自宅にいなければ行けない。それも仕事に行けず。
生物学的理由で男性は妊娠しないが、女性は妊娠するもの。仕事に遠ざかり望みの仕事に付けず。
だから女性がキャリアを作る為に、こういった援助はとても必要だよ。
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このくらい貰えたら、少しアルバイトすれば全然生きて行ける。
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こういった政策は、学生の失業から来ているのだろう。卒業してもすぐに職は見つけられないしね。
それだったら、さらに通って専門的な職に就いてもらおうって事でしょう。
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受け取った額より支出が上回るから、もっと上げてもらいたいな。
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勉強出来る事ができるヤツは、生物学的な性は消滅したようなもんだ。
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ずいぶんとこの数年で変わったもんだ。
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どんな人間でも、プロフェッショナルな職に就く事ができる時代になったという事だ。
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↑たしかに。研究したい人間にとっては素晴らしいことである。
多くの学生が自分の研究を中止しなければ行けない状況にかつてあったから、それを考えると素晴らしい時代の変化である。
まとめ
やはり羨ましい&嬉しいのが伝わって来るコメントが多かった。
ドイツは勉強するのに素晴らしい法律が整っているから、大学や専門学校にいくと、年齢も国籍もかなりバラバラで、日本の大学の様子とは大分違うのが特徴的。
特にドイツ人でも働いた後、もう一度勉強したいから、学校に通いなおす人も多い。非常に素晴らしい国だなといつも思う。
自由意志で勉学に参加する環境が整ってない日本が、時々悲しく見えるときがある。
でもまあ学校で勉強したから全て人生が決まる訳でないけど、ドイツの様にもう少し自力で勉強出来るような環境になったらもっと素晴らしくなるのになと思った。
教育への投資は最も利益率が高いと言われてるけど、日本の大学はちょっと期待できないのが多すぎるな
2014年度文部科学省予算のうち、学校教育関係予算は約4兆円です。
ドイツ並みにいろいろ無償化(税金化)するなら、税収をもっと増やさないといけないですね。
財源は国民から徴収された税金ですから。
GDP辺りの税収が日本は17%ほどなんで、ドイツ並みに22%、北欧並みを目指すなら30%ほど、最高のデンマークの47%とかどうでしょう。
あとドイツ並みに、中学義務教育課程卒業後の全日制普通高校進学率を40~50%ほどに(まあドイツでは学校制度が日本と違うので、初等教育は4年制で、その後の中学義務教育進学段階で全日制普通科教育と専門学校教育過程にすでに分けられてしまうが)、その中から更に大学への進学率を25~30%以下に抑えれば、国立大学授業料無償化も可能でしょう。
奨学金も返済ちゃんとしてくれるなら、別に構わないでしょ。
国の奨学金支援だけではなく、民間の奨学金支援団体も日本はあるわけだし。
条件をクリアして、投資するに値する学力と能力認められば奨学金受けられるだろうから、申し込んで自由に活用したらいい。 海外ではどうのこうのとグダグダ文句たれる前にな。
あと、ドイツの場合、大学・研究機関への企業支援負担額が半端なく高い。
企業サイドの意向と全面支援負担で大学や専門機関で技能・専門知識・資格取得就学薦められることもあるし。
まあドイツの名だたる企業自体、半官半民みたいなものだからっていうのもあるけどなw
ただドイツ内では、オーストリアのように、外国人留学生からは授業料徴収しろ!と言う批判もある。