卒業式だったり学生生活は年を取れば取る程、あの頃が懐かしく思えて何度も思い出す。同級生は元気かな?とか担任の先生はまだ教鞭をとっているのかな?とかいろんな人の事を思い出す。
特に、当時生徒皆で計画したイベントだったりとかは本当に色あせない思い出で、発足から実行までの日々が今も鮮明に蘇る。
個人的に思い出深いのは文化祭だ。皆で何作る?どんな飾り付けをするとかわいわい話し合って、放課後一緒に準備したのは楽しかった。体育祭は苦手でさぼってたけど、文化祭は楽しく参加した記憶があるので、やはり忘れられない思い出だ。
学生生活には勉強以外にも自分たちで一緒になにかする行事だったり、自主的なイベントがあったりする。ドイツのとある学校の生徒が、卒業近くになり、先生に感謝のプレゼントを送ろうと自主的に計画した。
これはまた良い話でじ~んと来る。生徒、先生それぞれにも良い思い出になる行動である。・・・・・・・はずだった。
生徒の感謝の行動がまさかの事態、先生が罰金を払わなければいけない状態になってしまったのだ。裁判所も出てきたり,有志でネット上で先生を応援する人が出てきたりと話題沸騰。
一体生徒の感謝の気持ちがどうして罰金になってしまったのだろうか?私が読んだドイツのニュースを元に紹介したいと思う。
先生ありがとう。生徒からの気持ちです・・・のはずが
その騒動が起きたのはベルリンの学校である。とある生徒が「ありがとう」の気持ちを込めて、生徒全員でカンパしてなにかプレゼントを送ろうと計画した。
その学年は10クラスもあったためにカンパの集まりは非常に良く、最終的に集まったカンパは約200ユーロ(約2万8000円)にもなったそうだ。そのお金をもとに先生へのプレゼントを購入し、学校最後の日に渡した。
しかし事態は感動のエピソードから一変、1人の生徒の父親がどうもこの事を気に食わなかったのか告発してしまった所から事件が始まって行くのである。
なぜ告発???おどろく金額
その父親からの告発の機に、弁護士達は調査を開始。結果4000€(約56万円)の罰金が発生した。
しかし何故、プレゼントを貰っただけでそんな大金を支払わなければ行けないのだろうか?
というのもベルリンの法で、先生が感謝の気持ち等を伝える為のプレゼントを受け取る事ができるのは10ユーロまでと決められており、それをはるかに上回る金額だった為先生は罰金を支払う事とになった。
生徒も先生も全くこのルールは知らずこのような事態になった。
その後のお話
先生はこの手続きの為に4000ユーロの大金を支払ってしまった。
インターネットを通じてこの事件を知った1人のwebデザイナーが、このおかしな規則に対してキャンペーンを行った。
このキャンペーンで、先生に支払ってしまった罰金を返金し、このおかしなルールに反対した。このデザイナーはネットを通じて「この可哀想な先生に、ドイツにはこんな一致団結した想いがあるんだよ!と伝えたい」とコメントしていた。
現在のところだと、先生が支払った罰金の返金が認められたかどうかは不明のようだ。
それにしても、こんなトンチンカンな法律があっても良いのだろうか?確かに約2万4千円のプレゼントは高すぎる気がしないでも無いけど・・・。
でもこの父親も父親だ。何があったか知らないが、生徒達の気持ちを汲んでやれよ!と思った。この父親の動機については情報が無かったので、なにも答える事が出来ないが、非常に残念な話である。
それではこの騒動について海外の人達はどのようなコメントを寄せたのか気になる所である。一部コメントを抜粋して紹介したいと思う。
【参考URL】http://www.spiegel.de/schulspiegel/berlin-lehrerin-unter-korruptionsverdacht-wegen-schuelergeschenk-a-1011666.html
-
ずいぶんと親切なお父さん
-
愚かなお父さんへのしっぺ返しがあると思えるな!
-
たぶんこの父親は、子供の法の教育の為にやったのではないのだろうか?だからあんまり父親の行為に興奮しなくても良いと思うけど
-
おおおお オー・マイゴット!
-
10ユーロはばかばかしすぎるだろ!
-
贈収賄ってことになるのかな?
-
先生や公務員は贈り物をもらってはいけないんだよね
-
正当性が明らかでない場合は、先生は単純に贈り物を返せば良かったのではないのだろうか?どうだろうか?
-
様々な所での賄賂をはじめとした汚職は厳しく取り調べられるべきだとは思うけれど
それにしても幾つかの判決はどうも疑わしいです
-
10ユーロが問題になっています。なんとまあ
-
全く理解されてない完全に無機質な判決だ。
-
この子の父は、真剣に教育の方法についての価値を考える必要があると思うけどな!
-
なんとまあばかばかしい話だよ
-
法に無知な事は恥ずかしい事ではないよ!
-
賄賂と汚職は私たちの社会における絶対的な悪である。その点において、この適用された法律は、法務執行上の努力を証明したものであると思う
-
しかしながら、これは正しい話
-
汚職等で破壊された国家が存在する以上、この問題にきちんと私たちは取り組んで行く必要がある
-
それにしてもナンセンスな話の様に聞こえるな
-
これは子供に悪い成績をつけた父親からの攻撃なんじゃないの??
-
この問題はこの父親を知る事に意味がある。とても融通が利かない人だ。ただのパフォーマンスやろうじゃないか
-
私は彼の子供が恥ずかしくて穴に入る姿を想像するよ
法の適用かそれとも人の気持ちか
コメントを読んでそうか・・・公務員への賄賂とみなされるのかと納得。読んでいる最中、なんてこんな不条理な結果が生まれるのか非常に理解に苦しんだが、法にうるさいドイツなら納得だ。
確かに汚職や賄賂に置き換えてみたら、この法の存在の価値は正しい。私たちが社会の中で絶対的に許せないもので、これで問題になっている国家がどれほどある事か。我が国もそう、お隣の国もそう。これは法を攻めてはいけない話である。
とは言っても経緯が明らかになっているのだから、生徒と先生の気持ちと信頼関係をもっと読み取った判決にして上げても良かったのではないかな?と思う。この考えって変な事かな?
いろいろ考えると怒りの矛先はこの父親になってしまうな。(笑)
どちらも悪いとも言えないこのニュース、意見が割れそうだが、私の答えは「この父親の配慮の無さに喝っ!!」にしたいと思います。
受け取れる金額じゃなく、プレゼントできる金額を法に記すべし。
フランクフルトの税関の例から見てもドイツは頭おかしい
第二次世界大戦時に枢軸国はすべて滅ぼしておくべきだった