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正しい知識の大切さ…月経が原因で退学せざるを得ない少女達

2015/08/04
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女性を取り巻く環境は日々改善されています。まだまだ多くの問題を残してはいるものの、少なくとも基本的な権利をジェンダーに関わりなく共有する時代となりました。

女性の参政権から始まり、就労の権利、そして今では、「女らしさ」や「男らしさ」と言う従来から存在していた男女の役割分担までも変化を遂げています。

しかし、この男女平等の恩恵を受けているのは、ほとんどの場合において先進国の女性達。発展途上国の女性達には、まだまだフェミニズム運動の恩恵が行き渡っておらず、未だに彼女達は社会から一番弱い立場に追い込まれています。

このジェンダー問題の原因となっている主な理由は、やはり彼らの識字教育の低さ。生活が苦しいために、教育を受けるよりも、就労を選ばざるを得ない彼らにとって、正しい情報を入手する場所や方法は非常に限られています。

そのため、ほとんどの場合、古くから伝わる伝統や慣習、そして偏見によって物事を判断する事となります。

今回は、識字教育の低さのために起こる数多くある問題の中の一つ、“月経(生理)”に対する教育の低さのために、苦痛を強いられている少女達の話を紹介します。

月経のために退学する少女達

少女から女性へと体が変化していく過程で起こる月経。月経は女性として体がちゃんと成長している証拠であり、子を持つ親としては喜ぶべき現象です。

ただ、発展途上国では事情が少し異なります。ユニセフが毎年11月19日を「世界トイレの日」と定め、発展途上国でのトイレの普及を目指している事からも分かるように、彼らの家や公共の場にはトイレが無い事が多いのです。

そのため女性たちは月経期間中、衛生的かつ精神的苦痛を受ける事無く過ごす事が非常に難しいのです。

また、発展途上国では、たったの45パーセントの学校にしかトイレがついていない為に、トイレへ行く事が出来ない事を理由に学校を欠席せざるをえない少女達が数多くいます。

さらに基本的なトイレの問題以外にも、月経を“汚い現象”と受け取り、月経期間中は社会、そして家庭からも疎外されてしまう少女達も数多く存在するのです。

12歳のネパール人少女、スシーラさん。

彼女に月経が始まって以来、月経が始まった日から11日間は家を出る事は許されず、学校に通う事も出来ないばかりか、教科書を触る事さえも禁じられています。

また、生理期間中は葉っぱで寝室の掃除をした後は、その自宅に入る事も許されないとの事。

驚くことに、セシーラさんのような体験をする少女達はネパールでは極当たり前。

95パーセントの思春期の少女が、月経期間中、学校や寺院などへの立ち入りを禁じられたり、自宅での就寝を拒まれたりと、何らかの制裁処置をうけています。

しかし、この月経に対する誤った知識のために、少女達から最も貴重な物が奪われています。それは教育の機会。

この問題は残念な事にネパールだけに限った災難ではありません。シエラ・レオネでは20パーセント以上、アフガニスタンでは30パーセントが生理中には学校に行く事を禁じられます。

また、インド人少女の4分の1が生理の開始と同時に学校を退学し、学校に在学している少女でも生理のために月平均5日は休まざる負えないのだそうです。

偏見から生まれる経済的ロス

月経に対する間違った情報のために教育の機会を奪われる少女達。この災難は少女達に降りかかる問題だけとは言えません。実は、コミュニティー全体にとっても、そして経済・社会全体にとっても非常に大きな損失を引き起こしていたのです。

例えば、少女達が小学校を一学年進級するごとに、女性達の賃金は上昇します。

また、教育を受ける事により婚期が遅れる為、より少数の、そしてより健康な子供を出産する確立も上がると同時に、世界中で大問題となっている若年強制結婚や性的暴力などを受ける女性の数も確実に減少すると言われています。

国全体への恩恵としては、高等教育を受ける女性が1パーセント上昇するにつれて、一人当たりの年間所得は0.3パーセント上昇し、若い世代の男女の失業率のギャップも縮まる為に、国民総生産(GDP)は年間1.2パーセントも上昇するとの研究結果もあります。

結果的に、少女達が教育を受けることによって、彼らの健康、安全、そして生活に好影響を与えるだけでなく、社会・国にも大きな影響を与えるのです。

この記事の海外に対する反応

教育が一番の解決策ね。文化を背景とした誤った認識を問いただし、正しい答えを見つけ出す手段となるのは、やはり教育を受けたから出来る技。

国が強制的に新しい知識を押し付けたとしても、自ずと古くから伝わっている習慣へ戻って行くもの。下手すれば国民の反発も買いかねない。

宗教がいい例だと思う。無理に信仰を押し付けても、結局は反乱が起こる。やはり教育が一番の解決策。

他国の問題よりも、イギリスの女性権利にも問題は沢山あるよ。まず、自分の国の問題を解決して欲しいわ。

生理の正しい知識を植えつけるのは、発展途上国だけの問題じゃないよ。先進国の子供達の中にも生理がなんなのか、基本的な事を知らない子供は沢山いるよ。

発展途上国の女性の地位が上がると、コミュニティーや国全体に膨大なプラスの影響が出ると言うのは非常に興味深いね。

間違った情報のために、少女だけでなく、国全体にもマイナスの影響が出ていると言うのは面白いね。

教育を受けた為に発生する経済的恩恵に注目するのではなく、誤った情報のために受けている精神的・肉体的苦痛に焦点を向けるべき。お金中心で考える今の世の中に本当に嫌気がさすよ。

元々、世の中は不平等になるように出来ていて、完全に皆が平等な社会の形成は無理なんだよ。

不平等の社会。確かにそうだけど、人間性がまず第一に考慮される社会であって欲しい。

女性としては極当たり前に起こる現象を否定的に解釈する人たち。教育が行き届かないと、迷信や宗教の知識だけが広がり、こういう結果になるんだろうね。

なんと多くの少女達が教育の機会を奪われている事か。彼らの母親達も正しい教育を受ける事が出来ずに生理を汚い物として理解しているわけで、負の連鎖って奴だよね。

教育は女性にパワーを与える一番の武器。

私の娘は、生理中は学校を2日程休むようにしてる。彼女曰く、その方が体の調子が良いのだとか。女性の平等を訴えても、全てを男性と同じにして、無理にでも働け、って言うのはどうかと思うけど。

↑ この記事での問題は国全体の少女達が偏見の目で見られているのであって、情報の行き届いた先進国の子供達が自分の体調に合わせて学校を欠席するのとは、大きな違いがあるよ。

少女たちだけでなく、少年たちにも早い時期から女性に対する教育を受けるべきだよ。

彼らの親達も教育を受けるべき。子供にとっての最大の影響力は親たちなんだから。

途上国も学校教育の一環として、性教育や成長に伴う体の変化について教育を受けるべき。

先進国でさえ、性教育を学校教育の一環として受け入れるのには時間がかかった事。途上国だともっと難しい事だと思うよ。

国が真剣に取り組むべき問題。

多くの女性が最低限の権利を得られる日が一日でも早く訪れる日を祈ってるよ。

少しづつ改善される少女達の環境

ネパールではここ最近、少女達の前に立ちはだかる様々な問題を取り上げたワークショップが各地で開催されるようになりました。

  1. 成長に伴うからだの変化に関する情報
  2. 早期結婚や強制結婚などの安全性に関する問題
  3. 人身売買や性的暴力、そしてそれらの暴力に立ち向かうための法的手段の説明

 
と、内容は多岐にわたります。

このワークショップに参加したとある学校の男性校長は、今までに少女達に対して安全な環境を提供していなかったことに非常にショックを受けたそうです。

24年間の教師生活の中で性に関するいじめやセクハラ、そして月経について数々の問題があったものの、生徒達と真剣に問題に向き合う事は無かった、と悔やんでいます。

2013年から始まったこのプログラムのおかげで、以前、婚姻適齢の存在を知っている少女はたったの13パーセントだったのが、今では92パーセント、そして、月経期間の衛生に関する知識も54パーセントから98パーセントにまでに上昇しました。

身体に起こる極自然な現象が、間違った知識のために非常に汚く醜いものへと受け止められる社会。

どう正しい情報を探して、どう選択するか。情報源が限られている発展途上国では非常に難しく、個人の力で出来る事が非常に限られているという、良い例ではないでしょうか。

【参考URL】http://www.theguardian.com/global-development-professionals-network/2014/oct/30/costly-periods-economic-impact-of-menstrual-shame?CMP=share_btn_link

ネパールではしっかり対策取られてて、ばっちり数字で結果でてるんだな、なんか安心したわ。でも知識だけじゃなくて、それに行動が伴わなきゃ意味ないからね。古い考えから脱却できないところは日本人にもあるからちょっぴり心配だな~。他の発展途上国もがんばってね。

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この記事に対するコメント
  1. 日本の名無しさん より:

    白人目線では日本では女は男の奴隷らしい

  2. 日本の名無しさん より:

    教育は大事だね~

  3. 日本の名無しさん より:

    >古い考えから脱却できないところは日本人にもあるからちょっぴり心配だな~

    生理中は伊勢神宮内宮へ参拝出来ないって聞いたけど、今もかな〜。
    この件に関しては女性の意見を聞きたいわ。「生理中でも入れろ!」なのか「生理中じゃなければ入れるからいいわ」なのか。

    1. 日本の名無しさん より:

      そもそも生理中はあんまり出歩きたくないかなぁ・・・
      生理中じゃなければ参拝できるのなら問題ないですね。

  4. 日本の名無しさん より:

    >生理中は伊勢神宮内宮へ参拝出来ない
    今では思いもつかない事が、昔にはあったんだね
    今、参拝出来ないっていわれても普通にスルーだね
    たぶん昔の女性もそうだったんじゃないかな
    他人が生理中かどうか確認するのは難しいし

  5. 日本の名無しさん より:

    ↑女性の意見としては、生理中に伊勢神宮に行こうなどとは思いません。
    神様に対して不敬だと思えるからです。身体を清めてから行くべき場所です。

  6. 日本の名無しさん より:

    生理期間中はだるいし動くのも面倒だしトイレも頻繁だからわざわざ禁止されてる参拝したいとも思わないなー

  7. 日本の名無しさん より:

    正直期間中は家にいろと言われたらそうするwしんどいし。
    仕事だと倒れるほどでもないとそうそう休めないんだよね…。

  8. 日本の名無しさん より:

    そういえば日本でも女性は土俵に上がるな、とか
    女人禁制のナントカってあるね
    自分も女だけど、いくら先進国であっても宗教なり文化なりは尊重すべきであって
    それによって女が排除されている、卑下されている
    というのであれば、それならそれで
    男と対立するのではなく独自に祭りなり聖域を設ければいいと思う

    あと今回の件ならば、まずは女学校作るとよかったんじゃないかと
    資金的に厳しいかもしれないけどODAとか利用して

  9. 日本の名無しさん より:

    米5
    今でも厳しい神社はたくさんあるぞ
    前に地元の神社に行った時巫女さんに生理中じゃないか確認された

  10. 日本の名無しさん より:

    生理忌避や女人禁制を伝統なんて言ってるところもあるけど、
    伝統なんてのは実際には時代に合わせて都合よく解釈を変えてきている。
    物質的な欲求に比べたら宗教や文化なんて二の次、三の次でいい。

  11. 日本の名無しさん より:

    生理で学校休めるとか羨ましい。

  12.   より:

    こういう迷信のある社会でより腹立つところは、迷信そのものよりダブスタの側面だな。
    女とその生理は不浄としながら、男はそのおかげで産まれてきてるわけだし、跡継ぎは欲しがるし、暴力に訴えてまで女と性交したがる。支配したがる。
    男同士で性交して、女を一切使わず精子だけで子孫を残せて、女の居場所を侵害しないなら、男だけの世界の中で勝手に繁栄してろと言いたいけど。

    1. 日本の名無しさん より:

      ほんとこれ
      勝手に男が汚いって決めつけた
      神様はそんなこと思ってないと思うわ

  13. 日本の名無しさん より:

    うちの田舎のひいばあちゃんの村でも昔むかし、村はずれの小屋に閉じこもってなければならなかったそう。昔は満足な生理用品もないし、だらだらでしょ。でも人にそういう姿見られないでいいし、仕事やうちの手伝いもしなくていいし、女友達や、母親が様子を見に来てくれて、ちょっとした差し入れもらったりしてたって。その期間だけは「穢れ」とは言え、厳しい父親やうるさい兄たちから解放されたらしい。また別の日、友達が小屋に入ってる日は同じように様子見に行ったり…とか。あんな状態で体もつらいし、昔の人の話聞くと女が何もしないでいられる知恵だったのかなとも思うよ。今じゃ差別ってなっちゃうけどね。

    1. 日本の名無しさん より:

      そうなんだよね〜
      昔なりの「生理休暇」ってヤツだと思う。
      庶民は共働きが基本だし、貧血の時に野良仕事はきつい…。

  14. 日本の名無しさん より:

    股から血を出すとかマジかよ
    キタネーな

    1. 日本の名無しさん より:

      えっ、血がきたないのかおまえ

    2. 日本の名無しさん より:

      やめとけよ。
      男は白い寝小便とか言われんぞ。

      1. 日本の名無しさん より:

        秀逸

  15. 日本の名無しさん より:

    月経が忌避されんのは、生物として危険を感じるからでしょ。
    血があれば外敵からの攻撃かもしれないし、血は肉食動物を引き寄せるし、月経中は普段より感染症にかかりやすい、つまり病気を集団にもたらす可能性があるわけで。
    人類が社会性を持ち、文明が発達し、医学が発展してきたのなんて人類の歴史から見たらほんのわずか。
    だからって記事の国々が正しい訳じゃないけどねー、生物としてはごくごく普通の反応かなーって思ったよ。
    その国の実情に合わせてゆっくり変えていくしかないね。

    1. 日本の名無しさん より:

      生理も血と考えればわかるんだよね。そこらへん、生物(他人)の血として反応してしまうのが男性性の中にはかなりの数いるのかもなって

  16. 日本の名無しさん より:

    何が問題かよう分からんのだけど。
    トイレは生理の為だけに有るわけでは無いでしょ。
    ピーやプーの為に有るんでしょ。
    生理以外のピープー催す人は何処でどうしてんの?

  17. 日本の名無しさん より:

    なんというか、休んで良いなら休みたいけど、
    家から追い出されるとか、ありえないよ!

  18. 日本の名無しさん より:

    いくら男女平等と言ってみても限界はある。
    結局、女性の社会進出なんていうのも、先進国の贅沢品でしかない。
    生理忌避はともかく、女性の1番の特技は子を産むことなのだから、そこを伸ばすのが1番効率的だし、事実、それによって人口が増えたほうが、人口の少ない国よりも国として強くなれる。

    1. 日本の名無しさん より:

      贅沢品っていってる時点で語るに落ちてるわ
      特技云々なんか数多ある後付のひとつでしかない
      超わらえる

    2. 日本の名無しさん より:

      こういう野郎は既得権益を奪われるのにビクビクしてるだけだから
      ほっとけ

  19. 日本の名無しさん より:

    こういうような国では、極めてHIV感染者が多いという社会事情もあるから、特にHIV感染の危険が一番高い血液が忌避されてるという面もある。
    平均寿命34歳、母子感染でのHIV感染率が5割を超えているシエラレオネなどでは、月経による同居者のHIVの血液感染という事例も珍しくないので、ごく狭い家でトイレも寝室も同じような場所にある家族多数の家では、月経中の女子が家に入れてもらえないというようなことはよくある。

  20. 日本の名無しさん より:

    これ生理用品が普及してないのも、大きいのでは?

  21. 日本の名無しさん より:

    識字率が低いとか知識がないっていっているが、いろいろ支援を長期間うけてて 一体いつになったらこういう国に教育っていきわたるの?
    それを思うと日本の江戸時代の識字率の高さは本当に奇跡のようだなぁ
    勤勉なご先祖に感謝だわ

    生理で神社入っちゃ駄目とか言われたことはないが、そんな所もあるのかね

  22. 日本の名無しさん より:

    ここ日本では男性の方が地位が低いです

  23. 日本の名無しさん より:

    飲料水も農業用水も生活用水も廃水も一緒くたにしてる開発途上国に
    NGOが簡易トイレの作り方を指導したら環境問題に起因する健康被害が激減
    女性の地位向上にも貢献したという話があってだな
    無知は罪なんだよ!!

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