大学の学費は非常に高いもの。日本でも国立で年間53万5千円、私立では学部によって異なるとはいえ、文系でも年間120万円近くかかる学部があります。
これだけの学費が毎年かかるということも知らず、当の学生は毎日遊んでいる姿が想像されることでしょう。学生時代が一番楽しかった、などという話もよく聞くものです。
その学生時代を楽しむために、日本でも奨学金というものが有効活用されています。
日本とアメリカでは制度が異なるため、その返済の義務があるかどうかにも違いがありますが、学費に充てるお金を銀行や自治体から受け取って大学に通うという仕組みは共通しています。学費を稼ぐ、というのはどの国でも共通して行われています。
さて、そんな中、「まさか!」と思う方法で学費を手に入れた女子大生がいます。
レイチェル・カンニングさん(18歳)がまさにその子。
なんと、学費のために自分の親を訴えました!
その訴訟自体はレイチェルさんが負けたようですが、結果的にはウェストニューイングランド大スプリングフィールド校から56000ドルの奨学金がもらえるということに。
こんな法廷でまで「手におえない」と言われてしまったレイチェルさんの行動に対して、インターネットではこんな反応が。
【参考URL】http://pandce.proboards.com/thread/308801/girl-sued-parents-college-money
http://www.reddit.com/r/funny/comments/1zpuic/for_the_girl_who_sued_her_parents_for_college/
http://time.com/47108/teen-who-sued-her-parents-gets-a-56000-college-scholarship/
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ひどい…レイチェルひどい…
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なんでそんなことしたのかわかんないけど、昨日ニュースで見たときは驚いた。
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私は奨学金給付者へのお礼の手紙を書かなきゃ。でも、もし仮にあなたが給付のドナーだとして、この子からそんなお礼の手紙が来るなんて想像できる?
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↑同じことを考えていた。ドナーにとっては非常に無様な行動さ。
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私は彼女が奨学金をもらえて浮かせた分を、両親から彼女に与えるべきだ、と考えていたに違いないと思う。
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もし私立大に行くくらいデキるなら、こんな行動普通はしないよ。
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なんと残念なことに、だいだい承認率は80パーセントしかないんだよな、ここの奨学金。
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17歳になってもう一回誰よりも勉強してくるべき。
驚いて朝の着替えで表裏逆のシャツを履いちゃったよ。
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こんなのが後輩にならなくてよかった。
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ずっとこの町で育って学校をよく知っているけど、正直そこまでいいとこでもないし、彼女合わないんじゃないかな。
入るのも簡単だし成績で奨学金の額が増えるから行きたい理由がわからないことはないけど。
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↑なんで?
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↑ただ手におえない金持ちお嬢様にしか見えないから。
ウェストニューイングランド大は低所得者や中流程度が多いけど、彼女の名声からすると回りが合わせらんないと思う。
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どう考えてもただのDQN。
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↑親にこんなボイスメッセージ残すくらいだ、間違いない
えーっと、ママへ。勝ち組女だと思ってない?とってもクールで、何も問題が起きない人生で。ごめんね、でもあなたの人生これから最悪なものになると思うの、だって私今本当に本当にあなたにクソでもひっかけてあげたいから。
私はあなたのことが大っ嫌いだし、抹消したいくらい。だからもう私に二度と近寄らないでほしいし、何もしないで。ではどうぞよい人生を。さよなら、ママ。
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↑いやいや、いったいどこにこんなことを親に向かって言える子がいるってのさ。
本当に嫌いなら無視すればいいし、第一こんな12歳でも未熟ってわかるボイスメールなんか残さないよ。
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彼女の憎しみが本当なのか判断するか、本当としてどうやって本当だと判断するのか…見当つかないけど、面白い事例になりそうだね。
金銭的な補償をもらう児童虐待の前例として。
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↑単純にこの件は「私がやりたいことの全てができない!」ってだけだから、虐待にはならないんじゃないのか。
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16歳で家追い出されたけど…これだったら俺も授業料もらう訴訟でも起こすか!
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↑私の方がもっとしんどい環境で育ったよ、14歳から働いてたし、親から10セントさえ学費を出してもらってないし。
今は修士も持ってるし自分の家庭もあって幸せ。そんな私の境遇でさえ親には感謝してるし、それが普通だと思うんだけど、違う?
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この話題の町から20分に住んでいるけど、彼女、今度は自分の弁護士を訴えるらしい、って噂になってるよ。わがままの成績オールAだね(笑)
まとめ
そもそも親に対しての口の利き方を非難する人と、訴訟の理由がばかばかしいということをネタにする人とが多かったです。中には「児童虐待!」なんて力む人も。実際はというと、虐待はなかったように思われるのでご安心ください。
ではレイチェエルさんが親を訴えた理由は、というと、どうやら大学に行く学費を出す条件に今の彼氏との関係を考えなおすことや、夜間にむやみに外出しない等の決め事をしっかり守ることという条件を拒んだ、というのが現実のようです。
そんな理由でも裁判になってしまうのがアメリカ。親からしてみれば、もうどうすればいいことかわからないでしょう。
親にとって幸いなのは、この訴訟の結果はレイチェルさんの言い分が却下されたということ。レイチェルさんがこの条件を飲むだけで大学の学費を出すということなのですが、別に条件も無理を言っているものではありません。
まあ、彼氏と別れろ、というのは少し横暴な気もしますが…。
何にせよ、大学の学費のために親を訴えるとは、その大学に行けるまで育ててくれた親に対してなかなか痛烈な”お返し”ですね。
いくらなんでも、そこまで育ててくれたのは親であることは間違いないし、単純に夜間外出を控えるだけでいいのに、それすらも受け入れずただただ自分のやりたいようにだけやって、それができないから訴訟するというのはなんとも理解しがたい考え方です。
個人的に気になるのは、この後レイチェルさんはより自分がやりたいようにはできなくなるような気がしてならないのですが…。
夜間外出をやめれば親と学校からで返済不要の学費が出ていたのに、訴訟を起こしたらその際に使った弁護士の費用もかかってくることになります。相手が親ということは支払も本人でやらなければならないでしょうから、非常に大変な予感がします。
実際のところ、どっちが本当に楽だったんでしょうかね。