“経済大国”と呼ばれる国が今程多くなく、アメリカに憧れているだけで良かった昔、世界の構造は簡単だったのかもしれません。しかし今は新興国と呼ばれる国がどんどん台頭してきています。
アメリカに拮抗できる力を持ち始めた中国。中国は近隣のアジア諸国に対して領土問題を引き起こし混乱させ、自分の領土にしてしまおうという強行的な態度をとっています。
そしてかつてアメリカと拮抗したロシアもまた、数年前のクリミア併合といった横暴さや攻撃的な態度を見せつけています。
昔だったら全く想像出来なかった話ですが、今ではこうして国境線付近で非常にシリアスな状況が起きています。戦火が交わる事になってもおかしくない時代なのかもしれません。
これらの国は日本の隣国でもありますから、動向を注意していかなければいけません。しかし私たちは、遠く離れた他の国が、こういった脅威に対してどのように対応しているかはあまり知らないものです。
そんななか私が読んだニュースで面白い情報を手にしました。というのも2010年代に入ってから、ヨーロッパの軍備費が拡大しているそうなのです。そして意外にもそれに反してアメリカの軍備費は減少しつつある…とのこと。
あまり馴染みの無い他国の軍事費について、今回はレポートしたいと思います。
東ヨーロッパで増え続ける軍事費用とその背景
ストックホルムの平和研究をしている団体“Sipri”の研究データより、ウクライナ危機が東ヨーロッパの軍事費の支出を大幅に跳ね上げる要因となったことが明らかになりました。
さらには東ヨーロッパの中でも紛争中の
- ウクライナ
- ロシア
そしてバルト三国と呼ばれている、
- エストニア
- リトアニア
- ラトビア
これらの国々に顕著に現れているようです。
急上昇中のポーランド
ポーランドでも軍事費の上昇は激しいです。それはウクライナ危機、ロシアのクリミア併合以前から始まっていたことで、2014年に軍備支出が13%上昇し、2015年はさらに20%に増大すると予想されています。
ポーランドの軍備の購入したものには驚かされます。
- 攻撃用ヘリコプター32機
- 輸送用ヘリコプター70機
- ドローン97機
- 数百台の戦車
- 海軍用の軍艦、巡航ミサイル
ポーランドは10年以内に320億ユーロ(約4.3兆円 2015年9月2日現在)を自身の軍事拡大に投資するつもりです。
ウクライナでは
争いが絶えないウクライナでは、2013年~2014年の間で軍事費が23%も上昇しました。(実際の支出は、相次ぐ国内での紛争によって調査する事が困難となっており、正確な数字が出せないそうです。)
調査によると恐らく来年度の軍備費は2倍になっていることが予想されています。しかしその内の半分は、計画的な汚職によって年金や裏金などに流れるだろうとも言われています。
強化し続けるロシア
ロシアは調査の結果によると、現在世界各国の軍備費の中で第3位にランクインする程、軍事への投資がされています。(1位はアメリカ、2位は中国)
ロシアの軍備への投資は去年と比較して8.1%上昇。これらの要因はウクライナ危機と、長期にわたる近代化計画によるものだといわれています。
世界全体での軍備費は下がっているのに対して中国は…?
世界の軍事投資は2011年にピークを迎えそれ以降は少しずつ減少を見せて、1.7%下がりました。
2014年の世界の軍備費の合計は1兆7800億ドル(約212兆円)。これは、2013年に対して0.4%下がった数字だそうです。
恐らくこの減少の理由は、アメリカの軍備費の投資の減少によるものだろうと言われております。アメリカでは6100億ドル(約72兆円)が軍隊への投資に流れますが、この金額はロシアの6倍、中国の3倍の金額に当たります。
ちなみに、アメリカの軍事費が下がった事に対して、中国はこの10年で軍備費への投資が167%も上昇しています。
恐ろしい事実を知ってしまった気分です。こんなに軍事の為にお金が投資されているなんて全く知りませんでした。拡大していく軍事の装備の先には一体何があるのでしょうか。やはり争いが待っているのでしょうか…。
この事実に海外の人達はどのような反応を見せているのでしょうか?コメントを一部抜粋して紹介したいと思います。
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非常に興味深い調査結果である。
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軍備拡張の競争で、世界の経済がまた動きます。
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景気の低迷、雇用。大規模な武器の販売はこれらを一気に解決出来るとみえる。
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私たちは武器の製造なしでは経済を回す事も出来なければ、生きていく事も出来ないのか。
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これはどのような病気か!
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再びキノコ雲の悪夢を私たちは見なければいけないのか。
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私はこれを読んで涙が出たよ。
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平和、客観性を失い、恐怖心で攻めるロシアはもはや恐怖の存在だよ。怖いよ。
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ロシアは今、ガス、石油などいろんな権利を有している。新しい同盟を作ろうとしているし、その力は意外とあるのだろうか。
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人々は資本主義の名の下にすべてを破壊するつもりでいるようだ。
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私は、多くの人達が歴史を知っている上でこのような行為に走っている事実に驚かされているよ。
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なんという話だ。ヒステリックになるよ。
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中国の10年間の上昇率が恐ろしすぎる。さすが全隣国を敵に回しているだけの覚悟があるな。
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これでは世界平和を訴えるのも虚しくなる気がするな。
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ウクライナのこの金額はどこかしょうがないような気もしないでもない。
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こんな金額は恐ろしすぎるだろう?一体どうなっているんだ。
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バルト三国は適切に武装を解除する必要がある様に思えるな。
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防衛産業は私たちの生活を豊かにできるのか?
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私たちは何かを信じる事はしないほうがいいな。
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ウクライナ腐敗はもはや止めれないな。破滅した国といっても問題は無いと思う。
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なんてナンセンスな話なんだ。
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アメリカの軍事費が減ったと言われているが、所詮それはスズメの涙程の額である。
止まらない軍備拡張
こんなに軍備拡張が進んでいると、もはや今世紀中に大きな争いは避けられないような感じがします。コメントにもありましたが、ほとんどの人が戦争の歴史を知っているにも関わらず、このような事態が起きていることに私も信じられません。
歴史は繰り返すという陳腐な言葉がありますが、その言葉が繰り返し使われる理由を証明するような事態が起きない事を祈りたいものです。
そして日本がこれから進んで行く道も、これらの国と同じ方角を向いている事も悲しい話です。戦争が起きない世界であって欲しいと願います。
【参考URL】http://www.spiegel.de/politik/ausland/sipri-osteuropa-steigert-militaerausgaben-wegen-ukraine-krise-a-1028198.html
どの国も必死なんだよな。日本だって集団的自衛権の件でここ最近ずっともめてるじゃん。戦争はしてほしくないな~って程度で特になんにも考えてないから、デモとかしてる人のがまだ考えがあって偉いなって思う系クズだよ。
安保反対をしている人たちが、「戦争はこちらから仕掛けない限り起きない」派というのは頭が痛いぜ。だからこそ彼らは集団的自衛権でローリスクを引き受けて日米で東シナ海から中国を牽制し、、中華との戦争という最悪の自体にシーレーンを奪われた状況で個別的自衛権で対応するという最悪の状況を回避するということがよくわからない。そのために「戦争は起きるはずがない」派の彼らの目には安倍総理が進んで戦争へと足を突っ込んでいるようにしか見えない。それを説明しようとしてもアメリカの核の傘下のおかげで維持された平和を、九条と平和主義による力と、「誤解した平和の成功体験」をもってる上に、お前右翼か、戦争がしたいのか といわれちゃう、冷静な話し合いが出来ないというのはとても不味いことだ。なぜなら左翼が機能していないと右翼が独走してしまうから。そうするとこれまた極端な方向にしか行かない。現状、右翼といわれてる人のほうがまともな左派的な考えの人が多い。
あとはなんとなく賛成反対感覚で右往左往するノンポリ
最低限の抑止力として、国家警察と、情報組織、スパイ防止法律を策定しないとならないな。目と耳が塞がれていては活動出来ないだろう。
集団自衛権放棄して一国で自分達を守る?
どんだけ軍事費必要なんだよ?
NATO全否定かよ?w
日本も「軍事力適正化」が必要だな
今の日本は戦争という病気をうつされそうになっている
これを予防するためには軍事力という薬、日本人の危機感という医学が必要になる
世界の常識が今世界は平和という嘘からだもの何も解決しない
国連憲章では戦勝国(
tは日本とドイツには宣戦布告無しに攻撃していいんだと決められている
中国は声高に言っている、それすら知られていない
国連もパン君以来すでに役割が変質しすぎている、韓国の国益追求機関だものね
そしてデモの連中は互いに酒飲めば全て解決という代案出してきたwww
パフパフの大学生らしい意見である
でも各国連携して戦争を早期終結させる集団的自衛権は軍事費拡大を止めてくれるんだよね。
どう考えても安保反対派は頭おかしいんじゃないかと思う。
ちゃんと現実を見れば賛成するはずなんだけどなぁ。
アメリカの軍事費削減が小さい額とか寝言すぎる
通常兵器でも米国vsそれ以外の全ての国で戦争できるほどの大国なのにね
ずっとぼっちな中国を除けば軍事費増えてる国は米ソどちらかの傘の下にいた国なんだよ
日本だって同じくね。平和が一番だけど自分の面倒ぐらいみれないと
安保反対してる人は中国にでも面倒みてもらうつもりだろうが思想の自由すらない国はごめんだね
長い人類の歴史を見れば、そして現在の世界中の軍備状況を見れば、
全体的な人間の本質が争いであることが解る
米ソの冷戦がなぜ「冷戦」で留まったか、考えてみるべきだね
もうはじまってる。スーパード派手世界戦争はいろいろリスクがハゲしい事が分かったからずっと継続的にちょろちょろやる事にしたのだ。携帯電話の実質ゼロ円とかに似ているヤツ。だから貧困の構造とかは変わらないし定期でひっかきまわし棒が入る。仮に大きいやつが無くても今世紀末までの小規模戦争を累計すると20世紀を上回る計算になっているんじゃないかな?
結局、ロシアも中国も内治が破綻をしやすい国なので
「誤魔化し先」が常に必要となる。
結局は、両国の国民にしっかりとしてもらう他はない。
戦争の無い世界
歴史の年表を見れば、戦争が世界を作ってきたと言っても過言ではないように思える。
今でも小さな小競り合いは数限りなく存在はしてる。
逆に、大きな戦争が無い今の世界が異常に感じる。何かが起きそうで…
集団的自衛権反対してるような人らは
侵略されたって良い、命さえあれば良い、みたいな事ザラに言う連中だから分かり合うことなんて出来ないね
力には力で対抗するしかないのが現実。かの有名なガンディ率いるインドも結局武力による中立の道を歩む結果になった。
話し合いで解決するのが望ましいが結局のところ力のない者が譲歩する。戦争は回避されても軍事、経済的圧力で国の将来を他国に左右されるという状況は敗戦したも同然。
あらゆる国が己の国のために軍を整備しているにもかかわらず日本での一国平和主義を国会前で声高に叫ぶ状況こそ無責任だと言える。
アメリカが長期的に衰退し、相対的に国力が落ちる中で、いかにルール作り(国際法の維持)をし、秩序を維持していくかと言うのが先進国の課題だな。
法を法たらしめるのは法自身ではなく、破った場合に犯罪者を取り締まる警察力だ。
警察が居ない国際社会にあって、国際法を破る犯罪者をどう取り締まるかが、国際貿易によって利益を得ている先進国の使命。
某極東の先進国のように、国際社会が安全であることにタダ乗りするような卑怯な真似が出来る時代ではないね。
この世相において、未だに国際警察力(集団的自衛権)を否定する輩は国際社会の問題児。
北欧なんかは国連を重要視して国際法の維持にも積極的。ミドルパワーにとって国際的な枠組みで秩序を維持するのは至上命題。日本も同様で先進各国と足並みを揃えることで秩序を維持しようとしている訳で集団的自衛権の概念も日本以外の国が元々共通して認識しているにもかかわらず日本国内は大国の狭間で空白地帯(火薬庫)になろうというのが安保反対派ですからね。戦争に近いのはどちらなのか…。
いつもここの翻訳読んで思うこと、単位だけはしっかりチェックされたほうが・・・。
常識はたらかせれば、過少だとか過大だとか気づきませんかな?
> ポーランドは10年以内に3200万ユーロ(約44億円)を自身の軍事拡大に
> 投資するつもりです。
ドイツ語原文 32 Milliarden Euro → 英訳 32 billion Euro → 320億ユーロ → 4.4兆円
世界全体で考えれば毎年のように軍事費は増えてると思うけど70年経っても世界大戦が起きてないのは何故?
自民党も、傲慢とは言われるけど
レッテルと決めつけで反対のために反対する野党とそれに乗っかる国民がいたんじゃあ
「話すのも億劫」になってしまうかもしれないけど、反発には反発しか返らない
そこをなんとか根気を持って、小学生に説明する気持ちでがんばって欲しい
逆だろ、歴史的には軍備拡張が続いてる間こそ平和な時代なんだよ
何故か?軍拡は何の為にされるかというと、端的に戦争準備だろ
だから軍拡競争が繰り広げられてる間、つまり敵を打ち負かす充分な備えがない間は開戦=
味方の重大な損害で膠着となるから、戦争を回避する方が双方にとって得となる
ここで一方当事国が軍拡を否定すると、戦力差で優位に立った敵方には開戦=僅かな損害
で勝利となるから、戦争を選択する方が得となってしまう
また一方当事国が経済不振等で軍拡が滞った場合、戦力差が開く前に開戦=大損害だが
大敗を回避、とやはり戦争を選んだ方が得になる
軍事も外交と同じで、相手国があって成り立つものだから、相手国が軍備拡張を行ってるとき
はこちらも同様にし、また持続不可能になったときはこちらもその手を緩めるのが平和を維持
する最善手になるんだよ
そろそろ、戦争かね。