2015年度の世界生活費比較レポートを見ると世界で一番生活費が安いのはインド、というインド人もびっくりの結果がでました。(※ちなみに、反対に世界一高いのはスイスだそうです。)
パキスタン、バングラディッシュを差し置いて(!)インドが一番安い国の地位に君臨するなんて驚きです!ではそのインドで生活をするとなると、実際に一体いくらぐらいかかるものなのでしょうか。
今回は、各主要都市で比較をしてみました。もしインド移住を予定しているなら、ぜひ参考にしてみてください。(※これらの金額はローカル(インド人)向けであり、外国人移住者向けのものではありません。外国人の場合は家賃等、高くなることが多々あります)
世界で最も生活費の高い(表上)/安い(表下)一覧
1位 金融と経済と映画の都・ムンバイ:3万インドルピー(約5万円)/月
ムンバイのひと月の生活費
- 住居(家賃):9000~1万2000インドルピー(約1万4500~1万9800円)
- 交通費(ガソリン代等含む):4000インドルピー(約6600円)
- 食費:9000~1万2000インドルピー(約1万4500~1万9800円)
- 光熱費:3500~4500インドルピー(約5700~7400円)
- 雑費(娯楽代含む):6000インドルピー(約9900円)
インドで最も有名な都市といえばムンバイ。「インドのニューヨーク」とも例えられる大都市で、国内の金融、商業、エンターテイメントの重要な都市です。デリーに入った後ムンバイに移動したら、あまりの煌びやかさにびっくりした日本人も大勢いるはずでしょう。
むろんムンバイにも西洋かぶれの庶民的な面は多々ありますが、それでもボリウッド産業が盛んなこともあって、スタイリッシュでお金持ちのインド人が多い、垢抜けた街となっています!
デリーに住む若者だけでなく国内中の若者たちが一番憧れるのは、やはりムンバイ。一度は訪れてみたい、一度はちょっと住んでみたい、華やかな都なのです。
そんな花形・ムンバイでの生活費がいくら必要か計算してみるためには、まずは満喫したい生活レベルを先に考えてみるべきでしょう。資産、収入金額によって、それもまた大きく変わってきます。
ムンバイは物価の高い大都市です。インドで一番生活費がかかるといっても過言ではありません。ゆえにこの街で余裕のある生活を送りたいと願うならば、やはり高給取りでなければなりません。
ムンバイで暮らすにはいくらかかる?
まず必要になるのは住宅費です。共同宿泊施設に暮らすとしても、家賃は月額9000~1万2000インドルピー(約1万4500~1万9800円)はかかります。
また本当に大きな都市ですから、職場に近い場所に家をみつけないと、下手したら毎月の交通費は4000インドルピー(約6600円)ほどかかることもあります。
さらにムンバイの交通渋滞は酷いものです。そのことも考慮した上で、どこのエリアに住むのかしっかり考える必要があります。
家が決まれば今度は当然、家電製品、電話、インターネット、ケーブルテレビといったものも必要になります。これらの電気代等はひと月4000~5000インドルピー(約6600~8200円)ほどになります。
衣服、洗濯、煙草、シャンプー、歯磨き粉といった細かい雑費は、ひと月で合計して、約5000インドルピー(約8200円)程度でしょうか。
食費代は約8000インドルピー(約1万3000円)。ただしこれは毎日市場で食材を買い物して、自炊する場合の金額です。外食代の平均金額ではありません。
これらの数字(平均金額)は、実際にムンバイで働いて暮らしている人々のインタビューおよび統計データによるものから算出しました。
これを踏まえ、独身者にとって、ひと月3万インドルピー(5万円)が平均的な生活を送れる金額であろう、という結論に達しました。
もし遊び好きの社交家であり、クラブやホテルでの娯楽、ショッピングや外食が多い場合、6万インドルピー(約10万円)以上もの給料はもらっていないと、ムンバイで満足できる生活は送れないでしょう。
2位 インドの首都・デリー:3万5000インドルピー(約5万7000円)/月
- 住居(家賃):9000~1万2000インドルピー(約1万4000~1万9000円)
- 交通費(ガソリン代等含む):4000インドルピー(約6600円)
- 食費:9000~1万2000インドルピー(約1万4000~1万9000円)
- 光熱費:3500~4500インドルピー(約5700~7400円)
- 雑費(娯楽代含む):6000インドルピー(約9900円)
デリーはインドの首都であり、仕事を求めて全国から多くの人々が押し寄せてくる街でもあります。
日本からインドに飛んで来るとまずデリーに入るケースがよくあります。空港から走る、成田エキスプレスを思わせるエアポートエクスプレスに乗ると「デリーもモダンなんだな。先進国と変わらないな」と思います。
ところが特急を降りて街中に入っていくと、爆発的な人口に圧倒され、地下鉄にもなかなか乗れません。野良犬、猿、牛、リスが街中をうろうろし、乞食としか思えない子どもたちの姿も見かけます・・・。
しかし、かたやドイツ車を乗り回した若者や、ニューヨーカーのような恰好をしシャネルのバッグを持った地元の女性たちがアイフォンをいじりながら闊歩していたり・・・。
もし先進国しか訪れたことがない方なら、このインドの首都デリーのカオスぶりに驚愕するでしょう。日本で例えるならば、戦前の農村暮らしと現代の都会生活がごっちゃまぜになったような都市なのです。
デリーは生活費がとても高い「お金のかかる街」としても有名です。
とはいえ実際はムンバイほどお金がかかりません。ムンバイはインドの金融の中心都市なので、デリーよりも若干高い消費者物価を持っているのです。(もっともその差はわずか2%、という微々たるものではありますが)
デリーで暮らすにはいくらかかる?
不動産額、家賃の平均金額はムンバイよりも16%高くなっていますが、一方で食料代や外食代はムンバイより安くなっています。
つまり、ムンバイで生活するよりも、デリーで生活した方が、同じ金額でより満足いく食生活を送れるということです。もっとも、もし毎日外食三昧の日々を送るとしたなら、9000~1万2000インドルピー(約1万4000~1万9000円)程度かかります。
デリーは地下鉄が発達しているため、安い乗車券で街中を移動することができます。前述した通り、空港からは快速のエアポートエクスプレスが走っており、そこから市内メトロに乗り継ぎができます。
デリーの安全なエリアでワンルームの部屋を借りるのなら、9000~1万2000インドルピー(約1万4000~1万9000円)は必要です。街の中心地に近づくほど、恐らく家賃はもっと高くなるでしょう。
ネット回線、電話、ケーブルテレビ等を利用するならば3500~4500インドルピー(約5700~7400円)。新居に揃える日常用品もろもろの雑費は6000インドルピー(約9900円)。
よって中産階級としてのデリー生活をエンジョイしたければ、毎月3万5000インドルピー(約5万7000円)の給料は得るべきです。
ムンバイでの平均給料よりデリーの平均給料の方が多い上、地下鉄でわりと便利に移動ができる、食料代も安いなどメリットは豊富。うまくいけばこの街でそれなりの貯金もできるかもしれません。
3位 出稼ぎ労働者の多い街・ルディヤーナー:2万5500インドルピー(約4万2000円)
ルディヤーナーのひと月の生活費
- 住居(家賃):6000~8000インドルピー(約9900~1万3000円)
- 交通費(ガソリン代等含む):1500~3500インドルピー(約2400~5700円)
- 食費:7500~9000インドルピー(約1万2000~1万4000円)
- 光熱費:4000~4500インドルピー(約6600~7400円)
- 雑費(娯楽代含む):3000~4000インドルピー(約5000~6600円)
北部のパンジャーブ州の都市であるルディヤーナーはこの州の最大規模の都市です。農作物の収穫シーズンになると、東部からの出稼ぎ労働者がどっと押し寄せ、人口が一気に増加します。
ムンバイと比較すると、ルディヤーナーの不動産、家賃、食糧費、日常生活代は安いです。ムンバイではレストランによって値段の差が大きくありますが、この街ではどのレストランで食事をしても、金額に大差はありません。反面、医療費代はちょっとかかります。
交通ですが、市内を走るローカルバスや他の都市に接続されている鉄道があります。また、料金が格安のオートリキシャ(自動人力車)、サイクルリキシャ(自転車人力車)も走っています。
ところが国際空港、都市内鉄道や地下鉄のバスサービスは一切ありません。結局タクシー移動が一番便利で、それに頼らざるを得ない状況です。
残念ながら、この街は十分に確立されたインフラストラクチャを提供していないのです。よって日常の交通費はとても高くなる、と思って間違いありません。
もうひとつの問題は犯罪が多いこと、冷淡な感じの人々が多いことです。女性の場合、この街で生活するとなると多くの男性たちにいやらしい視線で見つめられると感じることでしょう。
ルディヤーナーで暮らすにはいくらかかる?
この街でもまた、治安のいい所と悪い所で、その家賃の金額は変わってきます。安全な地域で良い住まいならば、6000~8000インドルピー(約9900~1万3000円)くらいです。安い所なら4000インドルピー(約6600円)以下でみつけられるでしょう。
食費は1日2回と仮定して、7500~9000インドルピー(約1万2000~1万4000円)。電気、ガス、水道、インターネット、スマホ代といった経費は全部でおよそ4000~4500インドルピー(約6600~7400円)、その他の雑費は3000~4000インドルピー(約5000~6600円)。
なお、ルディヤーナーはショッピングモールで有名です。この街で暮らせばついついモールで買い物をし過ぎてしまうかもしれません。
そういった衝動も考えると、ルディヤーナーで暮らすにはひと月、約2万5500インドルピー(約4万2000円)は必要でしょう。
4位 近未来都市!?グルガーオン:2万5000インドルピー(約4万1000円)/月
- 住居(家賃):6000インドルピー(約9900円)
- 交通費(ガソリン代等含む):3000インドルピー(約5000円)
- 食費:9000インドルピー(約1万4000円)
- 光熱費:4500~5500インドルピー(約7400~9000円)
- 雑費(娯楽代含む):2000インドルピー(約3300円)
グルガーオンはインドで3番目に収入の多い都市です。デリーから地下鉄で約1時間。ハリヤーナー州に属します。
ここは大手産業と金融のハブで多くの外国企業も集まり、モダンで高級なショッピングモールもいくつも軒を並べ、ちょっとした近未来都市となっています。
元々何もない砂漠に、保守的な素朴な村に、一気に大都市が誕生しハイテクな国際企業ビルが次々と建設され、お金を持った外国人たちが入ってきた、といった経緯があります。
先住していた村人は桁違いの立ち退き料や土地売買のお金を得たため、金銭感覚を失い、色々スレてしまって飲酒で暴れるなどの問題を起す地元の人たちも続出したといいます。
グルガーオンでは食料代も、医療費も交通費もかかります。日常生活も外食も高くなります。一方で不動産代、アパートの家賃はムンバイよりも安いです。(※日本人向け、欧米人向けの賃貸はとても高い)
この街は高速道路、都市間地下鉄運行、バスの運行、国際空港(デリー管轄)からの移動が非常に速やかです。
余談ですが、デリーとグルガーオンはそれぞれ管轄が異なるので、リキシャの人力車も両方の都市をまたいでお客さんを運送してはならない、など色々決まりがありました。近年はどうなのでしょう・・・。
一方で見逃せないのが、グルガーオンにある国立と私立の大きな病院とヘルスセンターです。非常に近代的で立派です。さらにこの街は効率的なセルラーモジュールを持っています。
グルガーオンで暮らすにはいくらかかる?
たいていの独身者は、ホステル住まいかシェアハウスを希望します。ひとつの住まいを2人でシェアしたとして、食費代をいれると月額約1万インドルピー(約1万6000円)かかります。ホステルの平均宿代は6000インドルピー(約9900円)です。
その上、頑張って2食自炊するならば、食費代は1日300インドルピー(約500円)ほどでしょう。
グルガーオンでの外食はお金がかかり、月9000インドルピー(約1万4000円)程度。安いレストランだけ選んだとしても、この金額になります。ちなみに高級な日本食料理屋、韓国料理屋などもあり、そういうところで食事をするともっとかかります。
電気代は、一晩中つけっぱなしの冷房代も含み3500インドルピー(約5700円)。交通費は頻繁にタクシーを利用するかどうかにもよって大きく異なってきますが、だいたい3000インドルピー(約5000円)。
ガス代、水道代、ネット代、スマホ代は合計で約2000~3000インドルピー(約3300~5000円)。その他の雑費で2000インドルピー(約3300円)。
よってグルガーオンで平均的生活を送るのにはひと月2万5000インドルピー(約4万1000円)の給料は必要です。もっともこの給料でこの街に暮らした場合、貯金はできないとあきらめたほうがいいでしょう。
さらにいえば、外国人が住めば本当に色々費用のかかる都市だと思います。日本人専門の塾、家庭教師、運転手、お手伝いさん、弁護士などに頼ればものすごくお金はかかります。
5位 意外と住みやすい穴場?ハイデラバード:2万3500インドルピー(約3万8000円)/月
ハイデラバードのひと月の生活費
- 住居(家賃):6500~1万インドルピー(約1万700~約1万6000円)
- 交通費(ガソリン代等含む):1000~1500インドルピー(約1600~2400円)
- 食費:6000~8000インドルピー(約9900~1万3000円)
- 光熱費:3000~3500インドルピー(約5000~5700円)
- 雑費(娯楽代含む):3000~4500インドルピー(約3300~7400円)
ハイデラバードは、中南部のテランガーナ州ハイデラバード県の州都です。ムンバイに比べると、生活コストは全体的に安くおさまりそうです。
日常生活品はムンバイより安く手に入り、不動産・家賃もまたはるかに安い値段です。ハイデラバードがムンバイより上回っているのは、地元の人々の購買力、くらいでしょう。
交通網は発達し、世界規模の立派なホテルも並び、手頃な料金で味わえる上質なレストランも多くあり、なかなか立派な街です。
ハイデラバードで暮らすにはいくらかかる?
ロケーションにもよりますが、キッチン+1ベッドルームのアパートを借りれば、家賃は4000~1万2000インドルピー(約6600~1万9000円)。ホステル住まいだと6500~1万インドルピー(約1万700~約1万6000円)になります。
毎月の電気代は600インドルピー(約990円※冷房代を除く)。ネット、テレビも含むと2500インドルピー(約4100円)。この大都市を毎日10kmほど移動する場合の交通費は、約1000~1500インドルピー(約1600~2400円)。
1日2回の食費はひと月、6000インドルピー(約9900円)。自炊するなら4000インドルピー(約6600円)。雑費は3000~4500インドルピー(約3300~7400円)程度かかります。
独身者がこの街で平均的な生活を送る場合、給料は2万3500~2万5000インドルピー(約3万8000~4万1000円)は欲しいところ。言うまでもなくパートナーやファミリーがいる場合は、この2倍の金額は必要だと思っておいたほうがいいでしょう。
6位 「東のシリコンバレー」と呼ばれる街プネー:2万2500インドルピー(約3万7000円)/月
プネーのひと月の生活費
- 住居(家賃):7000インドルピー(約1万1000円)
- 交通費(ガソリン代等含む):1500~2000インドルピー(約2400~3300円)
- 食費:6000~7000インドルピー(約9900~1万1000円)
- 光熱費:2000~2500インドルピー(約3300~4100円)
- 雑費(娯楽代含む):3000~4000インドルピー(約5000~6600円)
インド国内で9番目の人口を誇り、マハーラーシュトラ州で2番目(1番はムンバイ)の巨大都市です。また人口に対して世界で101番目の最大の都市でもあります。
IT産業が目覚ましく発展を遂げていることでもよく知られており、「東のシリコンバレー」と呼ばれることもあります。プネーにおけるパソコンの家庭普及率はインド全国1位です。
プネーで暮らすにはいくらかかる?
ムンバイに比べて物価は安めです。食料購入もレストランでの外食も若干お得で、120~150インドルピー(約200~240円)でなかなかいい食事を味わえます。1日の食費が200インドルピー(約330円)だと考えると、ひと月6000インドルピー(9900円)になります。
交通網も発達しているため、この街での生活は、低収入でもまあまあ快適にやっていけます。ただし公共バスはあまり快適ではありません。普段はリキシャ移動をすることをお勧めします。
能であれば、バイクを持った方がいいでしょう。勤務先まで週5日、1日20km走らせるとして、ひと月の燃料代は1000インドルピー(約1650円)です。
住まいは、Kondhwa Kothrud SarasBaugそしてNIBM Roadといったちゃんとした場所でしかも2ベットルームを2人でシェアすると仮定しますと、家賃は月額1万~1万5000インドルピー(約1万6500~24000円)になります。
場所にこだわらなければ月額7000インドルピー(約1万1000円)で住まいを見つけられるでしょう。
ひと月の光熱費は約2000インドルピー(約3300円)。そのうちの1000インドルピー(約1650円)が電気代で、残りはガス代、水道代等です。映画鑑賞、ショッピング等の娯楽代はひと月3000~4000インドルピー(約5000~6600円)程度です。
よってプネーでスタンダードレベルの生活を送るのならば、2万1000~2万4000インドルピー(約3万4000~4万円)の給料は必要ではないでしょうか。
7位 とにかく安い!コルカタ:2万2000インドルピー(約3万6000円)/月
- 住居(家賃/月):4000~8000インドルピー(約6600~1万3000円)
- 交通費(ガソリン代等含む):1500~2000インドルピー(約2400~3300円)
- 食費:3000~5000インドルピー(約5000~8000円)
- 光熱費:3000~3500インドルピー(約5000~5700円)
- 雑費(娯楽代含む):2000~3000インドルピー(約3300~5000円)
コルカタは西ベンガル州の州都です。東部地域の教育、文化、商業の中心地でもあり、東部で唯一国際空港を持っています。そしてコルカタには公私合わせて48もの病院があります。ムンバイに比べて物価、不動産価格、住宅家賃、外食代、消費力も下回っています。
コルカタで暮らすにはいくらかかる?
住まいは月額4000~8000インドルピー(約6600~1万3000円)です。コルカタは物価が安いので、交通費もそんなにかかりません。よって勤務先に近い場所の住まいを見つける、ということに躍起にならずに済みます。
会社に近いかどうかよりも本当に気に入った快適な場所の家を落ち着いて探すことができますね。
光熱費は1500~2000インドルピー(約2400~約3300円)とみてください。ただし冷房をどのくらい使用するかによって、料金が大きく変動します。
ガス代、水道代、ネット代、ケーブルTV代合わせて、ひと月約1500インドルピー(約2400円)。その他の雑費(洗濯、クリーニング、煙草代など)は3000インドルピー(約5000円)程度になるでしょう。
交通費はバス代が最大で10インドルピー(約16円)。ちなみに冷房付きのバスは乗車券が高くなります。この街の交通機関のポイントは、冷房付きかそうでないかによって乗車料金が変わってくるということです。
グルメライフは思う存分楽しめるでしょう。とにかく安いので3000インドルピー(約5000円)もあれば、満足に好きなものを食べ回れるでしょう。とはいえこの街のグルメレベルはあまり望めないので、安いということ以外はあまり期待はできません。
「それじゃあ困る、嫌だ!」という場合でしたら、5000インドルピー(約8000円)くらい出せば、なかなか上質な食生活を送れるかもしれません。
コルカタの人々にインタビューをして回ったところ、この街でやっていくのには2万インドルピー (約3万3000円)ほどの給料が必要だということです。しかし2万2000インドルピー(約3万6000円)くらいの収入があればなお快適な生活が送れるかもしれません。
8位 冷房代の覚悟が必要!?アフマダーバード:2万2000インドルピー(約3万6000円)
- 住居(家賃):4000~6000インドルピー(約6600~9900円)
- 交通費(ガソリン代等含む):1500~2000インドルピー(約2400~3300円)
- 食費:4000~5000インドルピー(約6600~8000円)
- 光熱費:5500~6000インドルピー(約9000~9900円)
- 雑費(娯楽代含む):3000インドルピー(約5000円)
グジャラート州の主要都市アフマダーバードはインドで5番目に大きな都市です。またインドで7番目に多い人口を誇っています。
さらにこの都市はインド経済に素晴らしい貢献をしています。国で2番目に最も古い証券取引所がある一方で、2番目に大きい綿の生産地でもあるのです。
交通網もしっかりしています。バスも鉄道も非常に発達しており便利です。15km離れたところに国際空港もあります。アフマダーバード市民病院はアジアで最大規模の病院です。電気はアフマダーバードで民営化されたものが使用されています。
つまり、この都市は全体的に良く、健全な環境を提供しているのです。1つ難をいえば、ごくたまにヒンズー教徒とイスラム教徒が敵対しもめ事を起こすことでしょうか。
アフマダーバードで暮らすにはいくらかかる?
住宅費は高いです。しかし安い地域で探せば4000~6000インドルピー(約6600~9900円)の家賃のものも見つかるでしょう。高級、安全を重視した良いエリアで1ルームの住まいを探すのならば、1万インドルピー(約1万6500円)は覚悟した方がいいかもしれません。
家賃の高さを気にしないのならば、VastrapurLake NavrangpuraそしてAmbavadi辺りが住むのにおすすめです。快適な生活を送れるかと思います。
アフマダーバードの生活で費用がかかるのは家賃だけではありません。電気代も高いです。この都市の気温は毎年4月、5月で45~48度。よって冷房無しではやっていけず、ひと月4000インドルピー(約6600円)の冷房代がかかります。
公共の乗り物代は安く1500~2000インドルピー(約2400~3300円)で利用できるので心配いりません。この街でも冷房付き、無しで乗車代が変動します。外食代も安いので、質にこだわらなければ4000~5000インドルピー(約6600~8000円)でなんでも食べられます。
インターネットは1Mbps/link速度で750インドルピー(1200円)と高いです。一方ガス代、水道代はとても安価で、これらの毎月の費用は合計1500インドルピー(約2400円)。雑費、交際費等は3000インドルピー(約5000円)は必要です。
9位 快適な気候のバンガロール:2万1000インドルピー(約3万7800円)
バンガロールのひと月の生活費
- 住居(家賃):6000~8000インドルピー(約9900~1万3000円)
- 交通費(ガソリン代等含む):1500~2000インドルピー(約2400~3300円)
- 食費:4500~5000インドルピー(約7400~8000円)
- 光熱費:2000~3000インドルピー(約3300~5000円)
- 雑費(娯楽代含む):3000~3500インドルピー(約5000~5700円)
カルナータカ州の州都であり、インドで3番目に人口が多い都市です。標高が高い所に位置し、一年を通して快適な気候です。ムンバイよりも安い家賃の住まい、食事を得ることができます。
メトロバスシステム、快速地下鉄電車といい、政府はこの都市にすばらしい交通網を設けました。国際空港もあります。よってバンガロールの人びとは大渋滞にイラつくこともなく快適に移動できます。交通費はひと月1500~2000インドルピー(約2400~3300円)程度。
しかし一方で教育、医療、テクノロジー技術の遅れの問題を抱えています。
バンガロールで暮らすにはいくらかかる?
住まいは、1ベッドルームの平均家賃は月額6000インドルピー(約9900円)です。良好で安全な地域ならば8000インドルピー(約1万3000円)でしょう。あまり良くない地域に住むと治安の問題とネットが繋がりにくいという問題が生じますので考え物です。
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光熱費は同居人がいて、折半すると仮定した場合2000~3000インドルピー(約3300~5000円)くらいです。食費は1日2回安いレストランで食べたとして、ひと月4500インドルピー(約7400円)と考えましょう。
バンガロールの人々にインタビューした所、交際費(娯楽代、雑費)は3000インドルピー(約5000円)もあれば十分じゃないか、とのことでした。
10位 インドのデトロイト!チャンナイ:2万1000インドルピー(約3万4000円)
- 住居(家賃):4000~5000インドルピー(約6600~8000円)
- 交通費(ガソリン代等含む):2000~3000インドルピー(約3300~5000円)
- 食費:5000~7000インドルピー(約8000~1万1000円)
- 光熱費:4000~4500インドルピー(約6600~7400円)
- 雑費(娯楽代含む):4000インドルピー(約6600円)
タミル・ナードゥ州の州都チャンナイは、非常にフレンドリーで庶民的活気が楽しい都市です。チェンナイ港とマリーナビーチでもよく知られる都市です。
規模としては国内で5番目に大きく、また南インド最大の商業および産業ハブ都市でもあります。特に自動車産業で有名で「インドのデトロイト」とも呼ばれています。
街中はきちんとインフラ装備がされています。国際空港もあります。街そのものは適切に設計され、道路の景観は美しく、立体交差は広い構造を有しています。バスや鉄道は他都市と接続され便利です。
チャンナイで暮らすにはいくらかかる?
不動産価格、アパート家賃はムンバイの約半額です。誰かとアパートをシェアしたとして、ひと月4000~5000インドルピー(約6600~8000円)です。
勤務先のそばに住めば、ひと月の交通費は1000インドルピー(約1650円)ほどで済みます。ちょっと離れたところになってしまうと、2000~3000インドルピー(約3300~5000円)の通勤費はかかるでしょう。
電気代を含んだ生活費は4500インドルピー(約7400円)、食費は1日2回外食した場合、ひと月5000~7000インドルピー(約8000~1万1000円)、雑費(娯楽費含む)は4000インドルピー(約6600円)です。
この街で暮らすのには月収2万1000インドルピー(約3万4000円)はあったほうがいいと言えます。
実際に住めば生活費はもっとかかる!
日本も都市・地域ごとに生活費の金額、内訳が異なりますが、インドもまた然りです。このことが今回の記事から見えてきたのではないでしょうか。ただし、そこの都市に住む際、お金の面だけを見ると失敗します。
車が運転できない人が車社会の街に住んだら大変です。喘息持ちの人がとても寒い所に住んだら健康に関わります。ナイトライフが好きな人が、自然と緑しかない村に住んだら退屈でたまりません。
「生活費が安い」という理由だけで、そこに定住を決めるのは危険なのです。
ましてやインドでは、都市ごとによってその顔はまったく違ってきます。とてつもなく広大な国ということだけあって、各地域によってがらりと雰囲気が変わるのです。
本当に自分に合う都市を探して、予算・収入とも相談し、どこかのインドの都市にちょっと住んでみるのも面白いかもしれません。
ただしインドでの労働ビザを取得するのはなかなか困難で、そう簡単に取れません。また治安の問題もあります。
さらに冒頭でも書きましたが、この記事で紹介されている様々な金額はあくまでもインド人向けです。
この記事の紹介家賃で日本人が同じレベルのアパートを見つけられるのか、お腹を下しやすい日本人が庶民的市場で野菜、魚等を購入する自炊生活を続けられるのか、おんぼろ公共バスに乗れるのか、不安要素は様々。
そもそも外国人ということだけでボラれることも多々あります。
元記事を翻訳した筆者(女性)もかつてインドのデリーに住んでみたことがあります。本当に様々な事がありました。
冷房代は高額な上、第三者に電気は盗まれる、安全面を考えてタクシー移動が多くなってしまう。日本より安くて上手、と思うとついついアーユルヴェーダマッサージも頻繁に受けてしまう・・・。
ちょっと気を緩めたらすぐにスマホも盗まれそうになるし、安い食堂で食事を摂り続けていたら案の定、お腹を下し通院する羽目になりました。実際は思っていた以上に色々とお金がかかるのです・・・
そんなわけで特に自信がないインドビギナーの人は、この記事で言われている金額の3倍くらいはあったほうがいい、と考えた方がいいかもしれません。
ネット上ではインド人をメインに様々な意見が寄せられています。
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バンガロール移住はお勧めしないぞ。犯罪に巻き込まれるぞ。
(アメリカ)
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(アメリカに比べて)ムンバイの生活って安くすむのねえ。
(アメリカ)
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ムンバイの生活費って、アメリカのどの州に住むよりも安上がりだぞ。行こうかな。
(アメリカ)
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インドで一番生活費が高くつくのはムンバイじゃないと思う。アメリカ人にとってはそうかもしれないけど(外国人価格ってあるし)、少なくともインド人にとっては違うな。
(インド)
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ムンバイは経済と金融の中心地だから、当然色々お金がかかる街なんだよ。
(インド)
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コルカタが一番安い街じゃないかな?
(インド)
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↑いや、バンガロールが一番安いだろ
(インド)
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あ
バンガロール、デリー、ムンバイに滞在したことがあるけど、どこも高かったよ。ジャバルプルが一番安いと思うけど。
(アメリカ)
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チャンナイだと思う、一番安いのは。
(アメリカ)
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コルカタでは30インドルピー(約50円)でランチが食べられたけど、デリーやムンバイではそれはありえなかったよなあ。
(イギリス)
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バンガロールもムンバイも家賃はすごい高かったよ。
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プネーは本当に最高の場所だ。生活費うんぬんとは関係なく、とにかく最高だ。
(インド)
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プネーは退職した年寄向けの都市で、ムンバイはエネルギッシュな現役バリバリの人々の都市だ。
どの都市が自分に合うのか、お金のことだけでなく自分の年齢やライフスタイルも見なければならない。
(インド)
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お金がかからなかくても、やることもないつまらない都市に住むよりも、生き生きした活動的なムンバイに住む方がいいわ。
(インド)
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ムンバイにいると「生きている!」って感じるのよね。エネルギッシュになれるの。
(インド)
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もし君がバックパッカーで、ぎりぎりまでケチるなら、デリーでは1日250インドルピー(約410円)でいけるよ。(インド)
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↑何いっているの?旅行者でも1日2000ルピー(約3300円)は必要でしょう。ギリギリ予算で、なんてなんなの?それじゃあエンジョイできないわよ!
(インド)
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ムンバイは一番色々お金がかかるかもしれないけど、一番車のドライバーのマナーもあるし、人々も洗練されていると思う。だから結局ムンバイが一番住みやすいと思う。
(インド)
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ムンバイは眠らない街だ。本当にわくわくする最高の都会だ。
(インド)
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それぞれの都市の大きさ、産業、長所欠点等色々異なっているから、一概にお金の面だけを見て比較するのは難しいな。
(インド)
【参考URL】http://www.abcnewspoint.com/cost-of-living-in-india/
https://www.expatistan.com/cost-of-living/country/india
http://indiatoday.intoday.in/story/india-cheapest-country-switzerland-most-expensive-cost-of-living-index/1/414716.html
http://www.thehindu.com/news/cities/mumbai/mumbai-indias-most-expensive-city-says-mercers-cost-of-living-survey-2015/article7325857.ece
http://www.rediff.com/business/report/pix-special-worlds-10-cheapest-cities-to-live-in-3-are-from-india/20150304.htm
http://grabhouse.com/blog/10-reasons-why-pune-is-better-than-mumbai/
http://www.tripadvisor.com/ShowTopic-g304551-i3482-k2882199-Delhi_average_cost_of_living-New_Delhi_National_Capital_Territory_of_Delhi.html
格安で住めるのは魅力的だけど、自分が今住んでいる水準を求めるならパス(笑)多分3日ともたずにアメリカへトンボ帰りしちゃうね。
わざわざレイプされに行くバカが 何処にいる?
世界観が変わるって聞いたけどどうなのかな
インドなんかで暮らしたくはないよな。
インド旅行は何度か検討したことがあるのだが、その度、結構な費用になるので断念してきた
円高がピークの時期でさえもだ
そんな経験からして、インドの物価が安いとはとても思えないのだが
明日死んでも悔いの無い様な奴が、インドでも東南アジアでも中東でも行けばいい。
日本で生まれ育った、特に女性が行く所ではない。
20年位前、まわりに居た友達たちが結構インドに行ってたわ!
行った人は良くも悪くもカルチャーショックを受けるって言ってたよ。
リピータも多いしね!
女の子でも10人以上の友達がバックパッカーでインドやネパール行ってたけど、レイプとかの話は聞いた事がなかったなー。
一人旅や子供連れて数か月滞在したりしてたり、向こうで知り合ったインド人と結婚した人も居たよ!
昔はレイプより赤痢とかの方が問題やった。
たしかに印度人向けの物価は安い、でも、はたして普通の日本人にローカルインド人の生活ができるか?無理です。日本人が我慢できる程度の生活(=富裕層)をしようとすると、とんでもなくお金がかかる!