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長引く戦争で人道救済が難しくなってきた・・・イラクが抱える深刻な難民事情

2015/09/05
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中東問題。私たちの国からは恐ろしく距離がある地域であり、アジアの中でも最西端と最東端に位置する地域同士です。

ニュースで伝えられる情報も僅かな事で、この20年を通しても、戦争と原油価格以外の知らせが入ってこない地域といって差し支えないかもしれません。

特にイラクではずっと戦争が続いています。イラン・イラク戦争から湾岸戦争、アメリカとのイラク戦争。それに現在はイスラム国との防衛戦争が行われています。

失礼な言い方になってしまいますが、私が生まれてこのかた、戦争が常に行われている国というイメージが頭から離れないのがこの国の正直な感想です。

昨年イスラム国に第2の都市モスルを制圧される等、イスラム国との戦争の最前線の国として今も不安定な情勢です。

そんな中、イラクからの避難民は去年100万人を突破したという報告があり、多くがヨーロッパやクルド人自治区、シリアに逃げ込んでいるそうです。

なかには非合法な亡命斡旋業者に多くのお金を払って、命がけで国を脱出する人も数多く存在し、その中で多くの人が逃亡中に命を落としています。もちろん全ての人間が亡命出来る訳でもなく、現地に残って生活している人もいます。

それに、難民キャンプに行けば満足な生活が送れるかというとそうでもなく、将来の不安を感じ、望郷の念を抱きながら支援団体の援助によって生活しているのです。

この長引くイラクで起きている戦争で、国際的な人道支援の活動資金が不足し始めているといいます。例えば、何週間分かの綺麗な水、食事、薬品の供給が行えなくなってしまったそう・・・。

今回はドイツのメディアが紹介した、イラクの人道支援団体の活動資金問題を紹介したいと思います。

援助を求める人達はどんどん増え・・・

イラクでは援助費用が不足しています。UNOの報告によると100万人のイラクの住民の生活環境が急激に悪化しているそうです。この1年あまりでイスラム国のテロ活動が激しくなり、人道救済活動にも大きな影響を与えている現状です。

現在100万人の人々に対して、清潔な飲み水、栄養、医療が供給出来なくなっています。

「これ以上満足のいく支援が行えなくなったら、人道救済プログラムのプランを今後数週間に縮小せざるを得なくなってしまう」とUNOのKang Kyung-wha氏は説明しています。

WHOは、はしかや小児麻痺をはじめとしたイラクに蔓延している病気に関する報告を行いました。この報告で、総指揮のMargaret Chan氏は「イラクでの健康管理システムは崩壊してしまっている」と述べました。

イラクにいる援助を必要としている人達の数は、昨年と比べて400%も上昇しています。UNOの説明によると、現在では800万人以上の人が助けを必要としており、今年の末には1000万人に達するのではないかと言われています。

EUとUNOの追加援助のプラン

この援助プログラムの崩壊を阻止する為に、EUとUNOは新しい援助プランを今年中に計画するよう呼びかけています。

そのプログラムでは、441億ユーロ(約6兆680億円)の支援が検討されています。EUはすでにその一部分に貢献しており、来年のイラクへの援助は2500万ユーロ(約34億円)上昇し、合計で6300万ユーロ(約86億円)以上にものぼっています。

イスラム国による多大な被害

イラクの状況はイスラム国と政府軍の酷い戦争状態により、よりいっそう悪化しています。

国際機関の情報によると、イスラム国がイラク中部にある都市・ラマーディーを数週間前に占領して以来、8万5000人が難民となりました。そしてその中で約3万人の住人が、自身の家から去らなければいけない状態になってしまったといいます。

ちなみにこのラマーディーという都市は、イラクの首都バグダッドから100キロ程度しか離れていない為、この地域の占領はイラクにとって国の征服が間近に迫っているという事を意味しています。

しかし、イスラム国もアフリカのイスラム原理主義組織と手を組む一方で、他のイスラム原理主義組織であるタリバンと敵対関係になったりと、自身の立場が危うくなっている状況ではあります。

ですが、イラクがまるごとイスラム国の占領下に置かれる危機を考えると、いかに今の状況が危険であるかという事と、全ての避難民を救援する事が不可能に近いという事が、状況を詳しく知らない私でも分かってしまいます。

軍事力で物を言わせている分、拮抗出来るのが軍事力しかないのが悲しいです。

この事実について海外の人はどのような感想を持ったでしょうか?ニュースサイトに寄せられていたコメントを一部抜粋して紹介してみたいと思います。

この記事の海外に対する反応

誰に抗議する権利があるというのだ!

イラクの今の情勢はアメリカ国の軍事介入の結果だ。

国連とイラク。なんて過激な歴史なんだ。

1950年から人口は570万人から3580万人と約6倍になった。災害を受けた人が増えるのもわかる。

イラクで人道主義が脅かされているのは明らかな話さ。

武器の供給が行われている事実はどう見るべきだ?

安くなった原油価格で武器輸入が加速しているのか?

イラクの人道的救援活動はもっともっと長引くだろうな。

なんて胸が痛む話なんだ。

ドイツがギリシャに渡したお金をこっちに回すべきだったんじゃないかな?

・・・・・・・・・・・。信じられない。

この国は湾岸戦争からずっと多くの人が亡くなっている。

フセインの元では国が機能する政府を持っていたし、政府に対抗せず人々が繁栄していた。なんという話だ。

すべての災害の原因はブッシュだな。

西洋の価値観が全てを引き起こしたのか。

人口爆発がこの救済の困難さを助長したんだろうよ。

すべての人達を飢えから救う事は不可能だと思うのだが・・・。

宗教と人口過剰は私たちにはどうしようもできない問題。

イスラム国は逃げたりする事は無い。ずっと闘い抜くよ。

未来に救済のゴールはあるのか?

イスラム国問題が解決した後も人道支援は勿論必要でしょう。またイラクに限らず、この地域で正常な政治が行われる時代が訪れるのは先の事になりそうです。救済のゴールはもしかしたら、私たちが生きている間はないのかも知れません。

イスラム原理主義の台頭の連鎖を止める方法の一つとして、長期的ですが“きちんとした教育”があげられます。ですが、それこそ地域の安全が必要不可欠なもの。道のりはずっとずっと長いのが残念です。

【参考URL】http://www.spiegel.de/politik/ausland/uno-im-irak-droht-humanitaere-katastrophe-a-1037289.html

6歳の子供が「訓練してイスラム国のためにたくさん人を殺すんだ!」って誇らしげにインタビュー受けてたのは衝撃だったぞ。EUとUNOががんばっても支援が追い付かないんだもんなぁ~イスラム国の問題含め完全に解決できる日なんてくるのかな?

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この記事に対するコメント
  1. 日本の名無しさん より:

    イラクがグダグダになって行くのを見ていたはずなのにリビアとシリアまで崩壊させちゃった欧米って……
    おかけで今日もブダペストの難民のニュースなどが見れるわけだ

  2. 日本の名無しさん より:

    儲けたブッシュたちが払えば良いのに

  3. 日本の名無しさん より:

    ニュースを見なくてもガソリンスタンドで掲示してある価格を見て、何となく察してしまう頃があったのをよく覚えてる。最近はどうなってるのかよく知らないですね。

  4. 日本の名無しさん より:

    とどのつまりは先進国が介入する資源の奪い合いなんだよな。それに軍事産業も絡んでるから直ぐには解決しないと思うぞ
    一見、関係なさそうな産業でも戦争による特需があるから止められんだろ

  5. 日本の名無しさん より:

    人道支援といえば聞こえはいいが実際どんなことやってるのだろうか?

    長期化が見込まれるのなら、そう諭して、自活の道を援助するしか無いんじゃないかなぁ?

    まぁ、実質移民のなるから新たな町を作るくらいで行かないといけないと思うし、いろいろ問題もあるだろうから「言うは容易いが…」っていうことになるんだろうけれど…

  6. 日本の名無しさん より:

    欧米は植民地支配に対する因果応報って感じがするわ。
    おまえらが中東やアフリカの面倒見ろよな。
    こっちは中国・韓国とかいうキチガイで手一杯だからw

  7. 日本の名無しさん より:

    日本女性、騙されないよう気をつけよう、在日外国人、特に関西のネパール人

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