給料日前になると、お財布を開けてはふぅ~っ、通帳を開けてはふぅ~っと溜息をついている皆さん。そんな溜息をついている皆さんも、やっぱりサンドのメシは必要。食べなきゃもっと心は沈むというものです。
そんなお財布ピンチな時に、食卓で大活躍してくれるのは“乾物”です。乾物というと、皆さんは何を思い浮かべますか?
ヒジキ、ワカメ、切り干し大根、高野豆腐、麩などなど。日本の乾物食材は、どれも栄養成分が豊富で実はこれ1品でかなり優秀な食材たちなんです。しかも、経済的。長期保存できますので、スーパーの特売日にまとめて買っておけば、ピンチの食卓に大活躍します。
そこで今回は、この乾物にスポットを当ててさまざまな角度からお送りしたいと思います。
栄養価高の乾物さんたち
例えばヒジキやワカメは海藻類でおなじみ、食物繊維も豊富なうえ、葉酸やカルシウムも豊富です。切り干し大根などの乾燥野菜は、天日干しにして乾燥することによって栄養価が急上昇します。代表的な栄養素は食物繊維、カルシウム、カリウムなどなど。太陽の恵みで栄養価がぐっと高まるというのも、自然の不思議ですよね。
加工された乾物の代表といえば高野豆腐や麩ですが、これらは健康食品の代表選手でもあります。たとえば高野豆腐。1個(16.5g)当たりの栄養価を見てみると、良質のタンパク質は牛乳の1.5杯分。食物繊維はレタスの18.2g分。亜鉛はアサリの9個分に相当します。
麩にいたっても、グルタミン酸や植物性タンパク質が豊富に含まれていて、お肉を食べないベジタリアンや、禅僧の貴重なタンパク源とされていました。
煮る焼く揚げる、どれでもOK!
どの乾物もいろいろな調理方法で楽しめますが、お財布ピンチを助けるには、サイドメニューではダメですよね。やっぱり”メインディッシュ”でなくっちゃ。というわけで、がっつりメインになる高野豆腐と麩についての調理方法をいくつかご紹介しましょう。
①シンプルに野菜と炊く
出汁と野菜の旨みをしっかり吸った高野豆腐や麩は、噛んだ瞬間、口の中で出汁がじゅっわ~、と出てくるのが良いんです。あの口いっぱいに広がる出汁はなんとも言えず幸せな気分にしてくれますよね。
②溶き卵と合わせて焼く
溶き卵に少量の出汁醤油と砂糖、塩を加えて、水で戻して硬めに絞った麩(おススメは車麩)を浸けてフライパンで焼けば、あっという間にメインディッシュになります。食べごたえ十分。高野豆腐なら、出汁で炊いたところに溶き卵を流し込み、フワフワの卵の中に高野豆腐を浮かべると絶品。どちらも野菜を付け合せにすれば、立派な一皿です。
③パン粉をつけて揚げる
高野豆腐と麩をそれぞれ薄めに味付けしてから、少し絞ってパン粉をつけて揚げます。出来上がったものにトンカツソースなどを付けて食べると、あらまぁ!お肉のような食感で、まるでトンカツみたいになります。低カロリーで健康的。お肉でなくても十分満足ですよ。
おやつにだってなります
乾物をおやつにする際、手っ取り早いのは「とりあえず揚げてみる」ということ。砂糖水に浸した車麩を薄切りにして硬く絞り、揚げるとパリパリのチップ状になります。また、牛乳やジュースに浸して凍らせると、アイスの中に不思議な触感が楽しめます。
このように、乾物は色々な使い方ができ、大変便利ですので、お財布がピンチの時だけでなく、日常の食卓に使って健康的な食生活を送りたいものですね。