毎年この季節になるとやってくる台風ですが、先日上陸した台風18号は、各地にひどい被害をもたらしましたね。
ピークが三連休中だったため、通勤や通学の影響は少なかったようですが、家屋の損壊や浸水などに見舞われた地域が多くあったと報じられていました。
自然災害は予測ができないものでしょうし、他人ごとではありません。万が一に備え、日頃からの準備が必要なのだと再認識した筆者。早速『備えあれば憂いなし』大作戦を実行しました。
避難用グッズと避難場所を確認
まずは災害避難用グッズの点検です。筆者はのん気者なのですが、それとは正反対に配偶者は超が付くほどのしっかり者です。そのため、我が家の片隅にはマイホーム購入時から避難用リュックサックが2つ用意されています。
ただし、中身の点検は筆者の役目であるため、賞味期限が切れた乾パンや水が時々発見されます。いつもは簡単にすませる点検ですが、今回は水や食料品の補充、子供の衣類の入れ替え等も念入りに行いました。
次に避難場所の確認です。筆者の地域では、引っ越してきた市民に対して災害避難マップなるものを市役所が配布しています。通常は、近隣の小学校が避難場所になることが多いようです。
保険の契約内容もしっかりチェック
最後にチェックしたのは、火災保険の加入内容の確認です。火災や自然災害などの偶発的な事故により、建物や家財などが受けた損害の補償をしてくれるのは損害保険です。ただし、地震の場合は総合火災保険では補償はされず、地震保険に加入する必要があります。
幸いなことに、我が家は火災保険と地震保険にそれぞれ加入しています。加入していることは事実なのですが、火災保険の契約内容を全く把握してないことも事実でした。
というのも、地震保険は1年更新で保険料を支払う仕組みのため、毎年契約内容の確認を行うことができます。ところが、火災保険は契約時に長期保険期間分の保険料を一括払いする仕組みであったため、契約時に保険証書を送付されたきり、そのまま金庫に保管され続けていたのでした。
保険証書のチェックポイント
火災保険の保険証書を確認するポイントは、
②評価の基準
③建物付属物
の3点です。これらの点について、筆者宅の保険証券を例に挙げながらご説明させていただきます。
①について、保険の種類により補償されるリスクが異なってきますので、この部分は必ず把握しておく必要があります。
筆者宅の契約条件では、火災リスク(火災・落雷・破裂・爆発)、自然災害リスク(風・ひょう・雪災・水災)、日常災害リスク(盗難・水漏れ、外部からの衝突)により損害が生じた場合を対象として、損害が補償されることになっているようです。
また、保険会社により内容は異なるようですが、損害保険金以外の様々な費用保険金も支払われるようです。
例としては、次のようなものがあります。
水濡れが起こった原因を調べる調査をしなければならない(損害原因調査費用保険金)
強風で物が飛んできて屋根に穴が空いた(仮修理費用保険金)
②について、評価額を算出する基準には、新価(再取得価格)と時価の2通りがあります。新価とは建物および家財を修理、再築・再取得するために必要な額を基準にした評価額で、時価とは、新価の評価額から使用して消耗した分(減価分)を差し引いた額を基準にした評価額です。もし証書に「時価」と記載されている場合、損害を復旧するために十分な保険金を受け取ることができない可能性があります。
③について、建物の周囲にある門や塀、車庫などの損害が補償の範囲内であるかが記載されています。項目の種類には、基礎工事、畳・建具・造作、門・塀、建物・納屋・車庫の4項目があります。契約されている場合は「含む」、契約されていない場合は「含まない」と記載されます。
基礎工事を除けば、通常その他の3項目は契約に入っているようです。車庫が破損したり、ブロック塀が壊れたときにも損害が補償されるのは助かりますね。
避難グッズ、避難経路、火災保険の契約内容。これらすべてを確認して、我が家の『備えあれば憂いなし』大作戦は終了しました。ようやく心配事がなくなり、秋の空の様に心がすっきりと晴れやかになった筆者なのでした。