日本でもペットの代表と言えば、犬を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。最近では独身女性でもマンションで何匹も犬を飼うなど、ペットとして犬を飼っている家庭は多く存在します。
日本全国では、平成24年度時点で飼育されている犬の数は11,500,000頭、猫は9,750,000頭と推計されています。これは飼育世帯率にすると犬は16.8%、猫は10.2%と意外に高い数値となっています。
しかし海外の飼育世帯率と比べると、日本の犬猫飼育率は決して高いものではありません。イギリス、フランスでは犬猫ともに飼育世帯率は40%近い水準となっています。アメリカに至っては犬猫ともに飼育世帯比率は60%近い水準となっています。
また日本では動物を飼う際にはペットショップを訪れることが多いですが、海外ではペットショップは動物愛護の観点から日本のように数多くは存在していません。多くは動物愛護団体や動物保護施設から引き取ることがメジャーになっています。
そんな中、犬を飼うのにはどれくらいお金がかかるか質問している海外の掲示板がありました。
1匹犬を飼おうと考えていますが予算の点から、どれくらいお金がかかるのか確認しておきたいと思います。ペットフード、おもちゃ、病院に連れて行くお金、犬を飼うためにかかる家賃、旅行に行っている間のペットホテル代など平均的にどれくらいかかるのでしょうか。
中小型犬で2,3歳の犬を考えています。
これに対して200を超す多くのコメントが寄せられています。
【参考URL】http://www.reddit.com/r/personalfinance/comments/27jqj5/how_much_to_budget_per_year_for_a_dog/
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ペットを預ける費用は、地域によって大きく異なると思う。私が住んでいる地域では1日約4000円です。
獣医さんにかかる費用は、年間約500ドル(5万円)ほどです。ただし、深刻な病気や怪我の費用は含まれていません。病気にもよりますが3,000ドル(30万円)ほど出費する場合もあります。
その他のペットフードやおもちゃにかかる費用は、たいした金額ではありません。
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私はペット保険に入っています。年間300ドル(3万円)ほどかかりますが、医療費が6,000ドル(60万円)かかってしまったので、ペット保険への加入をお勧めします。
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ペットを飼う際には日常かかる費用を計算することも大事だが、怪我や緊急の病気で入院した場合に備えての貯蓄が必要だ。
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ペットを飼っていて病気になった場合にかかる費用は、たいてい予算をオーバーしてしまう。
私は動物が好きだが、もし昔に戻れるならペットを飼おうとは思わない。
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私が飼っている犬がボトルを飲み込んでしまい病院に行ったところ、1000ドル(10万円)ほどかかった。
私が動物病院で働いていたので75%オフで済み、なおかつ保険にも加入していたのでキャッシュバックを受けられたが、もし加入していなかったらと考えるとぞっとする。
保険はお勧めだ。
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私は9匹の犬を22年以上飼育しているが、動物病院での日常必要なケア以外でお金がかかったことはない。高額なペット保険に加入する必要性は感じていない。
ペット保険にお金を払うよりも、自分で非常時のために貯蓄しておく方がいいと思う。
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飼っている犬の種類によっても体が強い弱いは差があるし、個体差も大きい。買う際に健康な子を選ぶことが大切だと思う。
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非常事態の何千ドルもの出費が払えないというのであれば、犬を飼うべきではないと思う。
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普段かかる費用を概算すると年間1,500ドル(15万円)ほど費用はかかるが、その分精神的な安らぎを得られることを考えるとペットを飼う価値はあると思う。
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ペットが小さいうちは健康なことが多いので、ペット保険に加入する必要はないが歳をとると病気などにかかりやすくなるのでペット保険に加入するべきだ。
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もっと費用だけでなく面倒をみられる時間について考えるべきでは。
もちろん費用に関する問題も重要だが、犬を散歩に連れて行く時間、遊んであげる時間、飼い主が仕事に行っている間面倒をみる人が必要になってくる。
もしこれらを飼い主が出来ないのであれば更に人を雇う費用が必要になってくる。
飼う犬の種類によって、面倒を見る時間も変わってくるだろう。
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ちゃんとした餌をあげていればそう簡単には病気にならないと思う。多少お金がかかってでもペットフードはいいものを選ぶべきだ。
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たいていの犬は日中置き去りにすることができない。そのためペットシッターが必要になるが年間で何十万円もの出費になってしまう。
ペットフードでも5,6万円は最低かかる。それに獣医にかかる費用は多額になることが多い。
また休暇中にペットを預ければ、5万円~10万円ほどは費用が掛かってしまう。
犬を飼うということは、それなりにお金がかかることを覚悟すべきだ。
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まず、あなたの生活スタイルが犬を飼うのに適しているか考えるべきだ。
よく旅行に出かけるのか、勤務時間は長いのか、職場は遠いのか、よく飲みにいくのか。そういった環境が整っていないのであれば犬を飼ってしまってはかわいそうだ。
また環境が整っていたとしても飼う犬の種類はよく考えるべきだ。犬の種類によってどれくらい手がかかるかは全く異なる。
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我が家は年間約3,000ドル(30万円)ほどお金をかけている。ペットは日常をとても楽しいものにしてくれるし、飼ってよかったと思う。
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一度ペットを飼えば10年近く面倒を見なくてはいけない。10年間飼い続けられるかよく考えるべきだ。
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どこのブリーダーから犬をもらうかよく考えるべきだ。ブリーダーによって犬個体の健康は大きく異なるのでよく選ぶべきだ。
それによって飼っていく上で手のかかる度合いが全く異なってくる。
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4歳のダックスフントを飼っているが年間1,800ユーロ(25万円)ほどかかっている。それにダックスフントは意外に手がかかる。
私の国では犬を飼う上で家賃が高くなることはないが、いずれにしても犬はお金がかかる。
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我が家の犬は通常は私がお風呂に入れているが、年に何回かはプロにお願いして手入れをお願いしている。そういった費用も掛かってくる。
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多くの人がペット保険を好んでいるが私は反対だ。基本的には得をするようにはできていない。
それよりもちゃんとした餌をあげた方が、病気を防ぐことができる。それとかかる獣医さんもよく選ぶべきだ。
まとめ
アメリカ国内やヨーロッパから多く意見が寄せられていました。
一番多く議題にあがっていたのがペット保険です。日本でもここ数年話題になってはいますが、アメリカでは1981年に初めてペット保険会社が設立され、早くから社会に浸透してきた背景もあり多くの飼い主が加入しているようです。
多くの人が費用については覚悟すべきだと指摘する一方で、やはりペットは癒されるのでお金の問題ではない、という意見も見られ海外でも犬好きは多く存在しているようです。
費用の面では手術代が70万円に及んだなど、数十万円単位での出費が多いようで日本同様やはり犬を飼うのには多くのお金がかかるようです。
それにしてもコメントに対して多くの議論がなされていることからも、世界中でも犬は愛されていることがよくわかります。
ヨーロッパ諸国の場合だとペットが他者に被害を与えた場合の傷害保険もあって、傷害保険加入率は60%を超えています。
これは逃げ出した犬猫が交通事故に遭った場合に動物愛護の観点から飼い主責任を重く取られ、訴訟を起こされると車の運転手が故意に自分のペットを轢いたことが証明できなければ車の修理費用と車の運転手の精神的苦痛に対する賠償を命じられるためです。
特に車の運転手や車の所有者が動物愛護関連やペット業界に従事している場合は日頃からペットのために働いているのに、飼い主の不注意により逃げ出したペットを轢いてしまった精神的ダメージが大きいと判断され数百万円の賠償命令が出たりペットを轢いた車には乗りたくないとの主張が認められて新車一台分の賠償命令が出る場合もあります。
ですので咬傷事故を起こしやすい中大型犬だけではなく小型超小型犬や猫の飼い主もペット障害保険に入ることが多く、各犬種各猫種のケンネルクラブではペット障害保険とペット健康保険の両方に加入することを加入条件にしているケースもあります。
The genius store callde, they’re running out of you.
犬税で有名なドイツが話題に上がらないのが不思議
犬の日本と海外の飼育費用はどれくらいですかね?