海外にはレモンに関することわざがたくさんあります。
例えば「レモンがあったら、レモネードにしましょう」つまり、レモンのように酸っぱい、辛いことがあったら、砂糖を加えておいしいレモネードにして、ポジテイブに物事を捉えようという意味。
ことわざにレモンが出てくるほど、レモンは生活と密接しているんですね。
そこで世界的にも権威のある経済新聞、ウォール・ストリート・ジャーナルの次のような記事に、多くのコメントや反響が寄せられていました。
メキシコで消費するレモンの97パーセントはアメリカ産である。つまりアメリカは毎年500,000トンのレモンをメキシコへ輸出している。
この記事で言及されているように、レモンの値上がりのニュースで直接打撃を受けるのはメキシコ人消費者です。メキシコの代表的な調味料はレモンだからです。日本では醤油をたらすところを、レモン汁をかけていただくんですね。
例えばメキシコ人は甘いフルーツにレモンをかけて食べるのです。甘い果物にレモン、塩、かぼちゃの種を炒って砕いたものをかけて食べる。みかん、オレンジ、マンゴー、メロン、ココナツ…何にでもレモンをかけて甘酸っぱくいただきます!
また、お腹がすいたけれど冷蔵庫が空っぽ、という時も、主食であるトルティージャにレモンと塩をかけて食べれば簡単な食事になるようです。日本で言えば白飯に醤油をかけて満足、というイメージでしょうか。
そういった食文化のメキシコ人にとっては、レモンの値上がりは一大事。メキシコ人やアメリカ在住のメキシコ人が多くのコメントを残して不満をシェアしています。
【参考URL】http://noticiasmvs.com/#!/emisiones/primera-emision-con-carmen-aristegui/en-volumen-el-limon-es-mas-caro-que-el-petroleo-644.html
https://www.facebook.com/NoticiasMVS
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これは大統領には知られてはいけないニュースだ。きっとレモンを専売化してしまう。
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↑もう専売化してるよ。メキシコ人を農園から追い出して、アメリカ人経営にしてしまってアメリカの言うなりになってしまってるんだから。
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牛乳も同じ…。
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アボガドも同じ…。
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バカな政府。農家に専門教育とか技術を与えるっていうことをせずに、たまに援助金を給付するだけで農家をダシにしている。
メキシコは自然が豊かで石油も出る国なのに、アメリカが儲かるように石油を安くアメリカに売ってる、っていうことだ。
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政府はアメリカの有利になるような政策を取って自分だけ不当な利益を得てるんだ。
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1キロのレモンがあればチョーうまいレモネードが作れるけど、1リットルのガソリンがあったってそんな満足感得られないって。
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うそうそ、これって、ガソリン代が安いね、って思わせて少しずつガソリン代を上げるための報道なんだって。
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今日はレモンの話をしてるだけで、原油の話はしてない。
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ある特定のスーパーのレモンの値段を報道してるだけなんじゃない。
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メキシコに住むっていうことはガソリン代よりかかる、ってことを肝に銘じました(レモンの消費がはんぱない)
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アメリカ人に知られないようにしなきゃ。メキシコのレモン、全部取りに来ちゃうよ。
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原油産出国のアラビア人はこれからはレモン屋さんになるんだろう。
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レモンは植えればいいけど原油は植えられない。レモンは食べなくても生きていけるけど原油はないと、現代人はもう生きていけない。
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この調子でいくと、将来一番高くなるのは水だと思うよ。
まとめ
これらのコメントを見ているとメキシコ人のレモンへの必死さが伝わってきますね。
また、コメントにもあったように、どうしてレモンと石油を比較しなければいけないのか、という疑問も湧いてきますね。
よく考えてみればペットボトル1リットルのミネラル水は、1リットルのガソリンより高いこともあります。一般的な醤油1リットルはガソリン1リットルよりも高いです。
こういった大きく報道をされる報道の裏には政府がコントロールしている何かがあるのかもしれませんね。
それにしても、大事な基本食の値上がりは経済を直撃、子供たちの発育にも影響を及ぼしかねません。
この報道が大きく取り上げられ、関連組織や政府が国民を守るためにしかるべき処置を取ってくれることを願うばかりです。
そして…筆者も、フルーツにレモンをかけて食べてみたくなりました!
マグロやうなぎは海外の輸入先によって価格コントロールされている部分もありそうだけど。とりあえずうなぎは高すぎ。国産うなぎはべらぼうに高い。
「アメリカでは現在、石油1リットル約900円」って100円前後じゃなかったっけ??