少子化に歯止めがかからない日本。政府が色々な試みを実行しているものの、現状は人口増加の兆しが未だに見えていません。
世間一般では、既婚女性の出産率の低下が人口減の主な理由と思われがちですが、実は日本の少子化の一番の原因は結婚をしない人、つまり未婚率の上昇にあると明治大学の安藏伸治教授は指摘しています。
“生涯未婚率”という言葉を知っていますか?これは、50歳までに一度も結婚したことが無い人の割合を指します。
国立社会保障・人口問題研究所の調べでは、生涯未婚率は1990年に男性の5.57%、女性の4.33%だったのが、2000年には男性12.5%、女性5.82%、そして、最も最近の調査となる2010年には、男性20.1%、そして女性は10.6%まで上昇しているのです。
女性の社会進出だけが原因じゃない!?結婚しない切実な理由
以前は、適齢期に達している人ならば、自分に見合ったお相手と条件がそろい次第、自然と「結婚」という形で丸く収まるのが常でした。しかし、ごく当たり前であった結婚が、現代では決して当たり前の事ではなくなってしまっているのです。
その理由はと言うと…「結婚資金」です。上記の人口問題研究所が行った調査において、結婚の意思のある男女に「1年以内に結婚するとなった場合何が最大の障害になるか」を尋ねたところ、男性の43.3%、女性の41.9%が結婚資金と回答しました。
つまり若者は、いつかは結婚したいとは思っているものの、雇用形態の変化や賃金の低下などにより経済的に余裕が無く、結婚をためらっている。
それどころか、貧しいため結婚相手を探すことすら困難になっている、と貧困問題に詳しいNPO法人ほっとプラス代表の藤田さんは分析していました。
多くの人が躊躇う結婚費用ですが、一体どのくらいの資金が必要なのでしょうか?
そんなにするの?気になる結婚費用
結婚情報サイト「ゼクシィ」の結婚トレンド調査2015によると、挙式と披露宴に掛かる全国平均費用は、352.7万円。そして婚約から新婚旅行までの費用を合わせると、全国平均で実に460.7万円。
また、新生活に必要な家具や引っ越し代金など、夫婦としての新しい生活を始めるまでの費用を全て合わせると、なんと600万円程の費用が掛かるのだそうです。
しかしここで驚いてしまうのが、残念ながら庶民である証拠です。
イギリスを拠点として活動する、仕事のマッチング専門サイトを運用している「bidvine」の調査では、今世紀に高額な結婚式を行ったセレブのトップ20の平均ウェディング費用は、なんと160万ポンド(約2億2400万円)。
項目別平均額を見てみましょう。
- 花代・・・3万9000ポンド(約548万円)
- ウェディングケーキ・・・3566ポンド(約50万円)
- 料理・飲み物代・・・3万304ポンド(約425万円)
- ウェディングドレス・・・14万5403ポンド(約2043万円)
- 会場代・・・10万4119ポンド(約1460万円)
なんとも超豪華っぷりですね。
では、ここで超豪華な結婚式を挙げたトップ5をご紹介しましょう。
第1位 ダイアナ元妃&チャールズ皇太子(英国)
全世界で7億5000万人がテレビの前で釘付けになった、世界の王族の中で最も有名な結婚式。その費用は現在価格で約1億1000万ドル(約123億円)。1万個のパールで飾られたウェディングドレスだけでも15万ドル(約1680万円)であったと言われています。
第2位 シェイク・モハメド殿下&ハヤー王妃(アラブ首長国連邦)
ドバイ首長国連邦の首長と、彼の第2夫人となるヨルダン王女のハヤー王妃との超豪華な結婚式。結婚式は7日間続き、その間に招待されたゲストは約2万人。また王妃への結婚祝いは、20頭の宝石で飾られたラクダが配達したそうです。
第3位 ヴァニーシャ・ミッタル&アミット・バティア(インド)
インド鉄鋼王の令嬢とイギリスを拠点として活躍する投資銀行家の結婚式。
式はヴェルサイユ宮殿で行われ、ボリウッドスターや人気歌手カイリー・ミノーグさんなどのエンターテイメントの他、招待客1000人全員にパリ市内の5つ星ホテルも用意したという超太っ腹。
第4位 ウイリアム王子&キャサリン妃(英国)
ウイリアム王子の両親の結婚式よりは質素なものの、やはり桁外れの金額です。
約1900人の招待客、エリザベス女王主催の昼食会には600人、世界中が注目したウエディングドレスは40万ドル(約4500万円)、8段重ねの17個のウェディングケーキに8万ドル(約940万円)、そしてお花代には80万ドル(約9000万円)とやはり超豪華。
第5位 キム・カーダシアン&カニエ・ウェスト(米国)
イタリアのフィレンツェで行われた結婚式だけでも41万ドル(約4610万円)を費やし、なぜかフランスで行った披露宴のリハーサルディナーに68万1600ドル(約7600万円)、その後の花火に20万4210ドル(約2200万円)と、結婚式のリハーサルにも巨額のお金を投資しています。
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贅沢な結婚式しても、離婚したら意味が無いでしょう…。
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インド人の大富豪の盛大な結婚式には、本当に嫌気がさす。貧困層には絶対お金を使わない超ケチな人種だよね。
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↑本当だよ。結婚式費用で、何人の子供が学校に行ける事やら。
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ラクダで結婚祝いを運ばれてもあまりうれしくないけど。
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↑臭そうだよね。
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第2夫人になって嬉しいものなの?
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キム・カーダシアンは、また絶対に離婚するね。
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3回目の結婚なのに、よくここまで盛大にしたもんだよね。
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結婚も宣伝活動の1つに過ぎないんだろうね。
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結婚式って盛大にする必要があるわけ?
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大金はたいて結婚式をしたカップルの方が、離婚率高いような気がするけど。
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披露宴に何百人も呼ぶ必要があるわけ?
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お金が有り余ってるのなら、結婚式に多額の投資をしても別にいいんじゃない?
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↑税金を払うより、使った方がいいよね。
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どうせ金をまき散らすなら、一日で使うより、一週間かけてパーティーした方がいいよね。
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結婚費用に1億円。離婚費用に1億円。お金持ちって大変だね。
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↑後、慰謝料も忘れずに。
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数年頑張って夫婦のふりして、多額の慰謝料を貰って離婚するのも手だよね。
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ドナルド・トランプの奥様もそのつもりでは!?
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貧困国の大富豪に限って、仰々しい結婚式をするよね。そんなことしているのに、他国が経済援助をする必要があるわけ?
結婚 vs 未婚。あなたならどちらを選ぶ?
ところで、本年度より「新婚新生活支援事業費補助金」が導入されています。これは、新婚世帯に支援金を提供する自治体に対して、国が補助金の4分の3を交付し、残りは自治体が負担するという新しい試みです。
現在の所、96市町村のみが実施しているようですが、支給額や支給条件は自治体によって様々なようです。今回の試みが日本の少子化の歯止めとなるのでしょうか?
【参考URL】http://overheard.liketodiscover.com/the-worlds-5-most-expensive-weddings/
http://money.aol.co.uk/2016/09/06/the-10-most-extravagant-celebrity-weddings/
ベタだけどさ、ハワイみたいなリゾートビーチで豪華なウエディングとか良いよね。