ネパール地震が発生して2ヶ月以上経ちます。
ニュースで報じられている写真や動画をみると、4年前に我々が経験した東日本大震災の事を思い出します。現地での混乱や住民の不安が大きいことが想像できて、あの時感じた恐怖が蘇るものです・・・。
ネパールでは特に首都でも甚大な被害がでて、目の前でビルが倒壊した話など、市民の混乱が大きかった事がうかがえます。
報道の中で、日本の自衛隊が東日本大震災の時の救援ノウハウを生かして、現地で住民の救助や治療、倒壊した家屋の処理から伝染病対策などの支援をしている、と聞いて、なんと言ったら良いかとても誇らしく感じました。
しかし、被害の大きさから、復興の困難は想像に難く無いでしょう。
私が読んだドイツメディアが報じたニュースだと、まだその見通しは明らかになっていないようです。
ネパールの財務大臣は、復興への予算の為に100億ドルの投入をする事を許可しました。その金額はなんと国内総生産の40%に値します。
地震により今後ネパールはどうなってしまうのか・・・
調査によると、地震によってネパールの情勢は数十年分後退した状況になったそうです。
目標だった、2022年までに「最も経済成長が低い発展途上国」からひとつの「経済成長国」としての成長は、確実に不可能となってしまいました。
堤防と水力発電の被害は甚大。政府の算出によると、国は今年1年、わずかな電力でやりくりして行く必要に迫られたとのこと・・・。
そしてネパールは世界でもっとも貧しい国のひとつになってしまいました。ランキング加盟国の中ではラオス、バングラディッシュ、コンゴの後に次ぐ145位に位置しています。
被害甚大!ネパールを支えていた観光業
90年代の終わりまでこの国の産業はほとんどが農業でした。その後、この国の産業の要だったヒマラヤ山脈の観光業が成長し、観光業に携わる企業だけで国内総生産の10%を占めるようになりました。
ネパール旅行に年間100万人以上の外国人が訪れていて、エベレストの遊覧旅行や滞在を行っていたのですから、今回の震災での経済被害は計り知れないものでしょう。
現地人の希望は外国からの送金
震災後、ネパールにとって重要な資金源となったのが、外国に住み働いているネパール人による送金です。
国が生き残る為に重要な手段の一つとなった外貨の送金は、現地の人達のまさに希望。調査によると220万人のネパール人が外国で働いており、多くがインドに住んでいるそう。
ちなみに2013年に調べられた外貨の本国への送金の額は、国内総生産の29%に匹敵しているそうです。
インタビューに答えた男性(55歳)は日本の企業で働いており、働いた給料の10万円を故郷に募金として送金した、と答えました。
さらにこの男性は、海外で働く30人のネパール人と共に、これまでも国の発展の為に様々な支援をずっとしてきており、過去には小学校を建てた事もあったそう。
他にも給水システムを整えたり、道路のアスファルト化を勧めたり、病院の設立にも尽力したそうです。
2009年の世界銀行の調査では、ネパール人の外国労働者は発展の保証人として国を支えている、と語られています。
ドイツからの惜しみない援助
復興の計画はいまだ複雑。特に国の大部分を担ってきた観光業のダメージは計り知れず、この業界は長く耐え忍ぶ時期が続く事が予想されています。
ドイツは地震から3日たった時点で、既に130万ユーロの援助金を支援団体から送っていました。このお金は学校や病院の再建設、壊れた道路や橋等の交通インフラの再整備に使用される事になりました。
観光業が国を支える柱の一つになっていた為、街の復興が果たされなければ経済の循環が以前の様になるのは難しいでしょう。
そう考えると、想像している以上に被害は大きく、メディアから伝えられる情報よりも遥かに困難な潜在的損害が存在している事が分かります。
ましてや、海外からの送金の価値の大きさを見ればそれは一目瞭然。
同じ震災で大きな傷を負った国、日本だからこそ、このネパールの不幸を自分たちの事の様に考えて行くべきだと思います。
この記事の元となったドイツのニュースに寄せられたコメントを一部紹介しましょう。
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たしかにネパールの復興は一歩一歩が非常に困難だと思えます…。
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この国の人々は最終的に自分たちの運命を自分たちの手でつかみ取らなければいけない。
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ネパールは中国やインドの失敗を教訓にして成長して行かなければいけないだろう。この国たちは大震災の際にヨーロッパからの支援を拒否したからね。
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↑ 恐らく数百人の人が亡くなったよね。
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私たちは今、職場で赤十字に直接募金する機会を持っています。そしてネパール人の同僚の為に募金をするよ。
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誰がネパールを再開発するのだろうか?
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↑ 再開発の責任や使命があるのは、そこで余暇を過ごしたい人や、トレッキングしに来る人では無いだろうか?
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がんばれネパール!
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もしあなたが失われた子供達の笑顔を取り戻したいのであれば、学校の再建築に募金をすべきだ!
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なぜEUが助けてくれないの?
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我々は多くの場合、遠く離れた国の不幸について何も気にしなかったりする。まさにそうだと気づかされたよ…。
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私はネパールにまだ行った事がありません。しかし上手くいけば旅行客がこの国に愛着を持ち、手を差し伸べるのではないでしょうか?
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EUはギリシャなんかに数百億ユーロ支援なんかする前に、こっちに支援すべきだろ!
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確かにこの国は豊かではない。でも素晴らしい登山が出来る国だったよ。
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国民はこれまでの歴史の中で何度も繰り返された様に、自身で国を復興させるだろう。だから知ったかぶりのエキスパートは要らないんだよ。
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救済は今とても重要です。しかし長期的な目で見ると先行きは非常に暗いね…。
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ネパールは今何もかもが不足している。電気も水も食料も!
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教育無くして発展なし。
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私もこの国に魅了された1人だ。彼らの役に立ちたい!
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中国の支援がどうなるか気になるな。
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ハイチの復興の様にネパールの復興を!
ネパールの復興の為に私たちができることは・・・
コメントにもあった様に、この国はヒマラヤ山脈に魅了されて多くの人達が訪れる国です。この山に魅了された人がまた訪れる事が出来るよう、早く復興してほしいですね。
外国からの送金が国にとっての大きな財源となれるのであれば、わずかな金額でもネパール復興の力になれるでしょう。
今度は私たちが助ける番なのかも知れません。4年前に私たちが傷を負った時たくさんの国から助けてもらった様に・・・。
【参考URL】http://www.spiegel.de/wirtschaft/erdbeben-in-nepal-hoffen-auf-auslandsnepalesen-a-1031311.html
ジョニー募金したことないような人間だけど募金しよっかなってちょっと思った。EUなにしてんの?的なコメントがあったけど、何かしら支援したみたいなの読んだ記憶があるんだけどな~。もっともっと!ってことかな?
日本(福岡ね)では胡散臭い人達が、よく分からない団体名で募金活動してたけど。横断歩道を渡った先に、また別団体が!ってのがあったよ。
胡散臭い。
街頭で募金活動してるのはほとんど詐欺みたいなもんだからね
バイト雇ってやらせてるのはカルト&新興宗教か在日
バイトたちにどこの人たちなのか、代表の名前組織の名称と住所聞いてみな
良くてペーパー会社か偽装か答えられないかのどれかだから
ドイツは景気良いねぇ…
観光業+もうひとつ、、、産業が必要だなぁ、、、農業?水力発電?
俺も募金したよ、大金じゃ無いけどね
復興お重要だが、まず耐震基準を法律で儲ける事だ
これしなければ同じことの繰り返しになる
耐震性の優れた建築に対する技術的な協力をしてあげて欲しいと願ってます。私の周りにいる在日ネパール人の方々は温厚なイイ人が多いからネパールには親近感もあるし、何より地震による悲しみは日本人にとって特に理解できるから一緒に頑張りたいです。