貯金するのは楽しいもんだ。が数年前の私の口癖。
念願だったドイツへの移住をする為に躍起になって貯金していた時期があって、毎月入る給料を、貯金用の口座に移動させて、増えていく額にワクワクしていたのである。
大台に近づくと、来月、再来月が異様にワクワクして来る。給料日は当然の如くみんなわくわくするもんだが、あの時のワクワクったりゃありゃしない。
目標がある貯金というのは本当に楽しいもんだが、目的が達成されて、渡航して新生活を始て、貯金が減っていく日々に切り替わるとバブルが弾けた様に残高に対する見方を180°変わってしまう。
まあ個人的な貯金だから、別に対した事無いなと思うけれど、子供の養育費の為にせっせと貯金していた世のお母様、お父様方の苦労の一部を垣間みる事ができて、こんな貯金を子供が大学卒業するまで続けるのは本当に骨が折れるなーともしみじみ感じたものである。
そういえば母が昔の銀行の利子についてこんな事を言っていたな。母が若い頃今よりも銀行の利子がうんと高くて、ある程度の預金があったらちょっとしたお小遣いがもらえてたとか。
そんな羨ましい時代があったのかと、子供の頃は訳も分からずなんだか凄いと思ってた。よく考えると生まれるちょっと前までは凄まじい時代が日本にもあったんだよな~と、生まれて来るちょっとしたタイミングで自分の状況が大きく変わる不思議さを、いま悟る。
そんな貯金。いまもドイツで貯金したいのに上手くいかない状況が続くが、なにやら不思議なニュースを見つけた。というのも「ドイツ人は貯金を辞めるべき!」と題した記事を発見。
貯金しすぎてマイナス金利になるから大損するぞ!とドイツ銀行の重要なポストの人が語るんだから確かだろう。
ドイツ人が今すぐ貯金を控えた方がいい、その理由は一体なんだろう?
貯金大好きドイツ人
ドイツ人は子供の事から貯金の事を気にさせられるらしい。よって最近はドイツ人の貯金のしすぎが目立つとドイツ銀行(Deutsch Bank)の専門家は語る。
専門家は「預金者は、持っている預金をどのようにつかっていくかもっと考えていかなければいけない。沢山の貯金をやめて、消費する事に熟考すべきだ。」と前置きをした。
というのも貯金しすぎなドイツ人がより貯金に拍車がかかることで、ドイツ銀行の金利が下がり多くの財産の一部を年々失っていく結果を生むそうだ。既に幾つかのドイツの銀行では、マイナス金利によって生まれた差額を顧客に請求するところもあるそうだ。
ヨーロッパのセントラル銀行(以下EZB)の低金利政策の影響でこういった状況が近い将来珍しい事でもなくなる可能性だってありえるそう。
EZBは企業や個人にお金を貸して、景気のエンジンを回して活発にする方向に行こうとしているらしく、それ故銀行のマイナス金利を要求している。
このまま銀行がマイナス金利を課し続けていくかぎり、個人の顧客はただただ狼狽するばかりだろう。
だから浪費しろ!
だから彼は「あなた方はお金を貯金するのではなく、沢山の浪費をし、理にかなった投資をするべきだ。」と語った。彼が予想する上では、ドイツでは最低2年間は金利は上がる事は無いという。
ちなみに彼はドイツ銀行の財産管理のチーフという立派な肩書きで、しかもドイツ銀行側の人間がこのように言うのだから、決して私利私欲の為にこのような事は述べられていないと、インタビュアーは語っていた。
資産運用をしろってことだろうね。
資産運用って日本人にとってはバブルという苦い経験があるから、なんだか道徳に反しているような行為で、いずれしっぺ返しを喰らうようなイメージがあるけど、それは人が金融機関に絶対的な信頼をおいている事を意味している事でもあるのかな?
金融機関に疑い、自分の正当に守られるべき財産が脅かされることに意識を持ち、自分自身で守る術としての資産運用と考えることだって出来る。我々が今後きちんと考えていくべき事でもあるのかもしれない。
さあこの記事に関して、海外の人達はどのような反応をもっただろうか?一部コメントを抜粋して紹介したいと思う。
【参考URL】http://www.spiegel.de/wirtschaft/service/sparen-und-zinsen-deutsche-bank-stratege-fordert-sparer-zum-konsum-a-1001318.html#js-article-comments-box-pager
-
確かにゼロになるのは怖いな
-
一般人は国家から救出される事はありません
-
このゼロという数値が私を恐れに駆り立てるんだよ
-
私はあした、新しい車を買いに行き、銀行に相談をするよ
-
節約とは人生においてどのような意味を持つのだろうか?
-
何千万人の労働者の預金は、きちんと守られるべきであろうに
-
ハードな労働と浪費の低下はついに達した
-
OK.ならば私たちもお金を浪費しようじゃないか
-
市民を煽動しやがって。全員がそうできると思うなよ
-
貯金なんかする必要ないよ、十分な収入があれば投資をすれば良いのさ。
-
ドイツ銀行の思惑を疑うのだ。それでどう行動するのかが大切なのだ
-
フランクフルトにもじわりじわりと銀行のとんずらの恐怖が襲って来る
-
浪費を推奨する事なんて簡単だよ。
-
そのうち一般人がたくさんの0がある額に驚かなくなるよ、そうして人はいろんな所に投資する様になるよ
-
融資を必要としてはいけない
-
消費?個人の新しい財産の形?なんだいそりゃ!?
-
私はそれは近代的な意見だと思う。小さな財産を高い価値にし、自由と柔軟性をもって生きる事は。
-
それより年金問題は大丈夫なんだろうな?
-
なぜ昔、資本主義以外の思想が好まれていたか、だれか教えてくれ!
-
私の人生はとくに追加の消費や資金の修繕、投入なんか無くても美しいです。
お金に対する価値観は結局自分次第
いろんな意見が入り乱れているな~という感想。銀行自体にもっと恐ろしい脅威が来るんじゃないかという意見や、新聞の記事の内容を受けてさっそく実行に移そうという人や、今まで通り慎ましく生きていく。どれも人間らしい立派な意見だ。
いまは将来に備えて預金しようという考えが、日本とドイツどちらにもあるみたいだけれど、これがふと好景気にわいて人が大量にお金を使う事が当たり前になったら、人の価値観はどうなるだろうか?とふと疑問に思った。
自分のお金だから自分がどう使おうと勝手だろというのは正しいけれど、でもそれを受け付けれない自分がいる。
まあ情勢がどうこうに流されるんではなく、自分が正しいと思った事に後悔をするなって意見が一番しっくりくるな!と結論づいた所で今回は御暇させて頂きます。
ドイツはお金で苦労した歴史があるからどうしても貯蓄する方に気持ちが行っちゃうんだろうな
日本の場合はテレビが投資を勧め始めたら不景気なる印象があるんだが…
あれなんなんだろうね
証券会社に勤めている友人の言葉
「儲かる商品を薦めることはない、
俺たちが儲かる商品を薦める」
最初に薦めるのは手数料が高い商品ばかり
だから絶対に薦めてくる商品は買うなとアドバイス
されたときには笑った。
ドイツ国民の貯金がユーロ経済圏の後ろ支えになってるのにw
半分が金融商品に回されてどこぞのヘッジファンドに吸い上げられでもしたら。
いよいよ戦争だな
銀行って預金を預かってそれで融資して金利の差額分で利益上げてるんじゃなかったのか?
つまり沢山のお金を預金してもらうほど沢山のお金を貸せるから利益上がるんでは?
緊縮財政やって借金0とかいみわからん締め付けしてるからだよ
金使わすために金利下げる、国が財政出動するのはセットだからな
金利下げ続けても金が使われずマイナス金利になってる。どうせ消費は増えないよ
日本が20年間0金利政策やってもなんの意味もなかったのを見てないんだろうw
需要を作るのは国の役目だよ。
イギリス、アメリカが大成長して好況になってるのにドイツは今だ緊縮政策でEUはずーと不況