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お金の発行にも費用がかかる?その金額についてしっておこう

2013/09/18
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お金にもコストが必要

何気なく使っているお金にも、その作成にコストがかかるものです。お金を造る工程には様々な人が関わっているのですから、人件費や材料費がかかって当たり前ですよね。お金を造るためにいったいいくら必要なのか、改めて考えてみました。

お金の原価

硬貨や紙幣には、当然材料となるものが必要です。紙幣はいわば紙ですから、材料費は安価なもののように思えます。硬貨は、銀や銅が使われているので材料費は高額なものとなるのではないでしょうか。

一円玉には一円の価値しかないのに、その材料費が一円より高かったら?なんて思ったことはありませんか?商品として考えると、原価が価値を上回るというおかしな状態になります。普段私たちが利用しているあらゆる商品には、原価に利益や税金が上乗せされています。お金もそうなのでしょうか。

お金は政府が一括して管理し発行しているものなので、まさか税金が上乗せされることはないでしょう。何度も言いますが、一円玉には一円の価値しかないのです。ちなみに、一円玉の材質はアルミニウム100%で出来ています。五円玉は、銅が60%から70%に亜鉛が40%から30%の黄銅で出来ています。

硬貨全体の人件費を含めた製造コストは、17.7円という話があります。(平成18年の、日銀から印刷局に支払われた製造経費を発行された硬貨の枚数で割った金額)硬貨全体の平均ですから全ての硬貨に適用される製造コストではありませんが、一円玉を造るためには、一円以上のコストがかかっていることは明らかです。

製造しても赤字にならない?

硬貨だけのコストを考えると当然赤字覚悟ということになりますが、実際はそうではありません。お金の製造に関しては、政府が一括して行っています。

硬貨を造るためにはその硬貨の価値以上のコストが必要ですが、紙幣のコストは紙面金額よりかなり低く、硬貨とあまり変わりません。千円札や五千円札、一万円札の製造コストは、一枚20円前後となっています。つまり硬貨は赤字ですが、紙幣は黒字というわけです。

ただし、硬貨や紙幣の製造原価について、製造元の造幣局では一切公表していません。私たちはお金の製造コストに関して、ある程度の予測をするしかないようです。

日本の紙幣は評価が高い

世界中の紙幣の中でも、日本の紙幣の製造コストは高いそうです。紙幣一枚のコストは20円前後ですが、それでも世界からみると高いというのは驚きです。

日本の紙幣の印刷技術は、高い評価を受けています。印刷に使用するインクは、磁石に引き寄せられる特殊なインクを使っています。汚れにくいという性質をもっており、素材もそのインクにあった用紙が使われているのです。

確かに、日本の紙幣はきれいですよね。2年のサイクルで回収され新しい紙幣と交換されていることや、日本人のお金を大切にするという性質にもその理由があるようです。そう考えてみると、落書きのあるお札を見かけることはないように思います。常に新しく作られ、古いものは処分されているということなのでしょう。

普段、あまり考えることのないお金の原価ですが、改めて考えてみると一円玉が価値ある存在に感じられたり、一万円札の美しさに見惚れてしまったりします。

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