もし貴方にとってとても大切な人が病に倒れ、唯一の治療方法が臓器移植だったら、貴方はどうしますか?
現在、日本で臓器移植を待っている患者さんは、およそ1万3000人。そしてその内、実際に臓器移植を受ける事の出来る患者は、年間300人程だと言われています。
この厳しい現状は日本に限った話ではありません。アメリカでは臓器移植を希望する患者は約11万8000人。その内、7月現在で移植を受ける事が出来たのは、たったの1万4000人のみです。
また、約6500人の臓器移植希望者がいるイギリスでも、臓器提供者(ドナー)を見つける事が出来ず、昨年500人の患者が命を落としています。
ドナー登録が十分ではない中…横行する臓器ビジネス
臓器提供には、患者とドナーの血液型や白血球のHLA(ヒト白血球型抗原)型の一致といった医学的な条件があり、移植希望者に最適な臓器を見つけ出すのは至難の業。
その為、より多くの患者がより最適なドナーを見つける為には、出来るだけ多くのドナー登録が必要となります。
世界規模での臓器不足を受け、世界各国政府は、臓器提供の意思登録を呼びかけるなどの様々な取り組みを行っていますが、全ての患者が臓器移植が受けられるまでにはまだ至っていません。
しかし、臓器の中でも「腎臓」は、上記のような医学的条件に関わりなく、誰の腎臓でも移植出来るまでに医学が進歩しています。
腎臓は元々、人間の体に2つあり、その内の1つをとったとしても、残りの腎臓が問題なく機能する為、誰もが生体腎移植の提供者となりえるのです。
この医学の進歩により、より多くの腎臓移植希望者に移植への道が開かれたものの、その反面、患者達の生きる望みを悪用した、非常に悪質なビジネスが横行し続けています。
貧困から腎臓を売る人達
世界で唯一腎臓の売買が認められている国、イラン。政府主導で腎臓売買が推進され、腎臓提供者には約4万4000円と1年間の医療費が贈られ、腎臓の売買が合法化された1997年から2年後には、腎臓移植の待機リストがほぼゼロになったと言われています。
しかし、腎臓が政府を通して売買されるのは稀な話。ほとんどは、患者とドナーで腎臓ビジネスが繰り広げられ、腎臓移植希望者の目につきやすい病院の掲示板等には、沢山のドナー希望者の広告が張られ、複数のドナーと連絡を取る事が当たり前となっています。
ドナー希望者を自分で見つけ、腎臓移植を受けたイラン人青年ガファルさん。手術の3日前に報酬金をドナーに手渡した後に逃げられた経験があるものの、その数か月後に違うドナーを見つけ、約53万円を払い腎臓を提供してもらいました。
気になるドナーとなった女性は、夫も失業中の貧しい階級の出身者で、腎臓提供で得たお金は自宅購入の資金に充てたのだそうです。
貧困に付け入る犯罪者たち。腎臓摘出目的の誘拐
パキスタンでは、犯罪組織や医師などによる腎臓摘出を目的とした詐欺や誘拐が多発しています。
昨年10月には、就職斡旋を装い都市部に連れてこられ、監禁状態にあった貧しい農村部の住民24人が保護されています。警察の調べでは、腎臓摘出を目的とした詐欺、或いは誘拐で、彼らは高級住宅地の一角で数カ月間監禁されていたそうです。
パキスタン移植研究会の総書記ザファーさんは、商業目的の臓器移植はパキスタンでは2010年に違法とされたものの、現在でも月に100件以上の不法臓器移植が行われていると指摘。
また、多くの移植手術は、医療観光で訪れた裕福な外国人への移植が大半を占め、闇市場での移植費用は患者一人につき560万円~670万円が相場だと考えられています。
パキスタンを目指すアジア系移民。なぜ腎臓移植する人が多いの?
またザフィーさんは、海外在住のパキスタン系移民が、パキスタンで違法に腎臓移植を受けている率が高い事を指摘しています。
実は、パキスタン・インド・バングラディシュといったアジア系の移民が多いイギリスでは、彼らが腎障害を起こす確率の高い民族として知られています。
国民医療サービス(NHS)の統計によると、腎臓移植の待機リストの4分の1はアジア系イギリス人。また、彼らに適したドナーを見つける事は至難の業で、白人患者に比べ移植までの待機期間が6カ月以上長いという統計もあります。
NHSは海外で腎臓移植を希望する患者の内、最も人気の高い国がパキスタンである事を認識しており、2000年以来、パキスタンで腎臓移植を受け、イギリスに帰国後にNHSでフォローアップ治療を受けた患者は約400人にも上るのだそうです。
その為ザファーさんは、パキスタン政府だけではなく、各国の政府が共通のネットワークを構築し、腎臓移植希望者の切実な願いを悪用する組織や医療機関を取り締まる必要があると訴えています。
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切ない話だよね。
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腎臓売買は、需要と供給を上手く悪用した犯罪行為だ。
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気が付いたら腎臓が無くなってたなんて怖い話だよね。
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法の整備が整っている国なら、腎臓の売買は合法化すべき。
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腎臓の売買を認めれば、犯罪行為はかなり減ると思う。
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中国でも腎臓売買が盛んだよね。
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腎臓を売る事を本人が望むなら、別に悪い話ではないと思うけどなあ。
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腎臓を摘出した後の健康管理が保障されてるなら、悪い話ではないと思う。
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腎臓の売買を合法化しても、結局は金持ちしか買えないわけでしょ!?
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金持ちだけが買える市場であれば、やっぱり搾取だよね。
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より多くの人が、死後に臓器を提供するようになれば、こういう話は無くなるよね。
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何らかの法整備が絶対に必要だよ。
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腎臓を買って移植した人は、罪に問われないの?
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臓器の売買はやっぱり間違ってるよ。
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人間の体に値段をつけるってのは、やっぱりおかしい。
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売買が合法化して、待機リストがゼロになったとしても、彼らの生存率はどのくらいなんだろうね?
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移植後の辛い症状に耐えながら少し寿命を延ばすよりも、移植せずとも出来る限り正常で充実した生活が提供できる社会を目指すべき。
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腎臓移植できずに病院で苦しみ続けてる子供は沢山いる。こういう子を見ると、やはり腎臓売買の合法化を真剣に考えると思うよ。
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優先的に若い患者へ臓器を提供すべきだよね。
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↑若い患者に対してのみ臓器売買を認めるのはどうだ?
一時は乗り越えたものの…移植後の命の保証はあるの?
多額の借金をしてパキスタンで腎臓移植を受けた20代のパキスタン系イギリス人が、移植後に深刻な感染症を引き起こした上に、間違った抗生剤を大量に投与されてろう者となってしまいました。
しかし治療中に資金が途切れてしまった為に病院を追い出され、即イギリスへ帰国し治療が施されましたが、イギリスの病院に収容された数日後に命を落としたというケースが報告されています。
悪質な詐欺などを防ぐ為にも腎臓移植を合法化すべきだという専門家の意見がある一方で、特殊な環境と操作の元で育てた豚の臓器を人間に移植する技術も生み出され、人間に頼る事無く移植が出来る道も提案されています。
どちらの方法を選択するにしても、臓器提供は倫理的に非常に難しい問題。解決策を模索している間に、臓器移植希望者の弱みに付け込んだ犯罪が益々盛んになって行くような気配です。
【参考URL】http://www.jotnw.or.jp/transplant/about.html
https://optn.transplant.hrsa.gov/
https://www.nhsbt.nhs.uk/what-we-do/transplantation-services/organ-donation-and-transplantation/
https://www.theguardian.com/society/2015/may/10/kidneys-for-sale-organ-donation-iran
http://www.bbc.co.uk/news/health-38722052
国にもよるだろうけど、ドナー登録の呼びかけと臓器売買の合法化の署名運動を同時に行ったら、一体どっちが勝つんだろうね?
臓器移植自体を禁止にすれば良いだけです。
臓器売買を合法にすればヤクザは入ってこないだろ
そういや5年ほど前に中国でiPad欲しさに腎臓売った少年がいたな
毎年のように新機種が出るのにそこまでして買う価値があったのだろうか?
臓器目当ての拉致だの例外を除いて本人の承諾が取れれば合法にしていいし、寧ろ国が管理するのが理想的。
そういう思想の行きつく先の国が北朝鮮とかなんだけどなぁ
貴方の頭はただの飾りみたいなので、それぞれのパーツが足りない人に振舞ってあげてください^^;
ジャンボ鶴田は、海外の臓器移植後に亡くなったんじゃなかったかな。
移植を合法化しても、その後の処置が悪い国は怖い。
死んでも良いから治したいと思う人は沢山いると思うけど・・・
早くIPSとかの技術が進歩すればいいね
臓器取り出し用に人間をクローンで増やせ。
患者本人のクローンなら殺しても良いだろう。おかげでオリジナルが生き延びるんだから。
※8は臓器移植を受けて生きながらえる資格が無い。
臓器売買したい。
全部心臓も皮膚も眼球も肺も髪も
何もかも売りお金にしたい。
なんか摘出されると思うと想像すると
ゾクゾクする笑