アメリカで話題になっているのが、ケンタッキー大学の臨時学長が自分の給料349,869ドル(約3500万円)を259,745ドル(約2600万円)に減らし、差額の約900万円を最も給料の安い職員24人に分けると発表しました。
結果として、最も給料の安い職員の時給は7.25ドルから10.25ドルへ上昇します。学長は自分の給料を分けることで、彼らの大変な業務に感謝を示したいと述べています。
学長、経営陣は職員に配慮を示したいのであって、彼らにベストの仕事をしてほしいと伝えたいだけで、決して他の大学にもそうしろと言っているわけではないと述べています。
学長は自分の場合、偶然それができる恵まれた状況だっただけだと述べています。他の大学ではできない状況かもしれないとも述べています。
日本と比較してみても、社長が不祥事で給料の一部を会社に返すと言ったニュースは見受けられます。
しかし、トップが自ら不祥事や業績不振がないにも関わらず給料を返済するといった話も聞かないですし、ましてや自分の給料を他の職員にあげると言った話は聞いたことがありません。
また、アメリカ国内でもこういった給料が最も安い職員に給料を分けるといった話は珍しいようで、大きな反響を呼んでいるようです。アメリカや欧州などから300ほどのコメントが寄せられています。
【参考URL】http://www.washingtonpost.com/blogs/on-leadership/wp/2014/08/05/kentucky-state-president-to-share-his-salary-with-schools-lowest-paid-workers?tid=rssfeed
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彼はそこまでする必要はなかったではないだろうか。
彼が何か悪いことをしたのならば話は別だけれど、何も悪いことはしていないのだから給料として受け取ればよかったのに。
それに職員にお金を渡すくらいならば、チャリティーに回せばよかったのではないだろうか。
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こういった話は素晴らしいけれど、大学職員の評価や給料に関する問題の本質を隠しているだけなのではないだろうか。
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彼が行った行為そのものが重要だとは思えない。
彼は自己中心的なだけだ。従業員は現状では最低限の生活が保障されておらず、そのことの方がよっぽど問題ではないだろうか。
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素晴らしい経営陣ではないか。こういった経営者がもっと増えれば、より働きやすくなるだろうに。
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私はダラスの大学で働いているが、よく冗談で経営陣が給料を分けてくれないかと話していました。
しかし、本当に実行する人がいるなんて信じられない。太っ腹。
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大学で働いているが、過去に一度だけ経営陣自らではなく、義務でそういった寄付を行ったことがあった。
経営陣がみんなそういった心持ちでいたらいいのに。
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大学職員とはこんなにも時給の低いものなのか。もう少しもらえるものかと思っていた。
もっと給料を上げるべきだ。
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彼のような博愛主義者が世界中で増えて、こういったことが起こればいいのに。
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社会的にいい悪いかはさておき、給料の低い人からしたら嬉しいことです。
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大学学長は既に様々な利益を享受しているのに。
家賃、車代、旅費など全てを含めて彼らの給料を考え、適正な給料にしていくべきだ。
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大学の経営陣の給料を考えると、学費が高いことに苛立ちを覚える。この問題だけでなく、学費の高騰についてもっと考えるべきだ。
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本来は彼らの働きに対して給料を払うべきで、一律で給料の安い人に給料を分けるのはおかしい。いい仕事をしている人にもっと給料を払うべきだ。
今回のような行為は不公平感を生むのではないだろうか。
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これは難しい問題だ。不公平が生じるのではないだろうか。
1番給料の低いグループだけ給料があがれば、職場で不満がでてしまうだろう。本来は仕事をしっかりやっている人に給料を払うべきだ。
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給料が2番目に安い人達がかわいそうだ。彼らは今後昇級を望まなくなってしまうのでは。
職員に対する評価制度そのものが、おかしくなってしまう。
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学長には恵まれた退職金のプログラムも存在しているし、余裕があるのではないだろうか。
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私の働いている大学でもそうしてくれたらいいのに。
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大学職員の評価制度自体が問題では。
資本主義のアメリカにおいて、実力を評価するのではなく、給料が安いというだけで給料を分け与えられるのはおかしいのでは。
給料の安い人たちが、ちゃんと仕事をしているとは限らない。
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そもそも大学学長は年間350,000ドル以上ももらえるのか。多い大学ではもっともらっている学長もいる。そのことの方が問題だ。
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節税対策では!?大学学長の給料はあまりに高く、税金の支払いは膨大だからだ。
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大学職員の評価体制を考える方が有意義では。
職員が一生懸命働いた結果、給料が上がった方が有意義だ。
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大学学長はそんな億単位の給料をもらえるほど素晴らしい仕事をしているのだろうか。
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そもそも学長の給料を減らせばいいのでは。
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大学職員としてこの時給は安すぎるのでは。仕事に見合った給料を払うべきでは。
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この学長はGEでも長年働き、かなり稼いでいるはずだ。
臨時の学長であるし、かなり余裕があるのではないだろうか。
まとめ
うらやましいという意見もみられる一方で、そもそも評価体制を変えるべきではという意見も見られ賛否両論分かれる結果となっていました。また、大学学長の給料が高すぎるという意見も多くみられていました。
日本では、大学学長とはいえアメリカのような多額な給料をもらっているとは言えません。アメリカでは年収の高い学長は3億円ほどももらっており、日本とは状況は大きく異なります。
日本では国立と私立でも異なりますが、国立大学学長の年収は2000万円ほどであり、金額が大きく異なります。そういった点からも、アメリカと日本の受け止め方も大きく異なるのかもしれません。
また、寄付に対する考え方も日本とアメリカでは大きく異なります。
アメリカでは年間の個人の寄付額が20兆円を超すのに対して、日本では2000億円程度です。それからすると900万円ほどの寄付というのは、やり方こそは特殊ですがアメリカにおいて金額だけを見てしまうとたいした金額ではないのかもしれません。
一部、節税対策ではとの指摘もみられていたように、アメリカでは寄付が一部節税の意味も兼ねており批判の原因ともなっているのかもしれません。
いずれにせよ、文化や環境が大きく異なる日本でこういった経営陣がでてくるのは遠い日なのかもしれません。
25番目に低賃金だった人は今何番目ぐらいかな?
馬鹿みたい、給料体系を変えろって話で個人の給与を職員に恵んでやってるっていう
偽善じゃねーか。胸糞悪い。
なんの解決にもなってないな
ただのパフォーマンスか
ゼロよりは良い。
以外と悪意を持って考える人が多いことに驚いた
何であれ職員が助かっているのは事実だし、資本の再分配は素晴らしいことだと思う
ちなみに一番安いグループの給料は、単に二番目に安いグループと同じくらいの給料に調整されただけだと思う
アメリカの大学のAdministrators管理職員(学長を含む予算管理マネジメントクラス)は最低最悪。
実際、仕事もロクにせず、というか大した仕事では無いくせに自分たち管理職の給料だけを毎年コソコソ隠して爆上げしており、アカデミック職員(修士以上)の給料昇給はほぼゼロに等しいほど全然上げず、学生からは毎年値上げで徴収して、職員への労働対価を与えない分をかすめ取っている、最低な強欲システムを構築するあり様。
アカデミックは、こいつらクソ管理職によって滅茶苦茶にされてきた。しかも不都合がバレると他へ高飛び。
大学administration は、どこも評判が非常に悪い。