みなさん芸術はお好きだろうか?私は芸術が好きだから、ヨーロッパに移住して、毎週末いろんな街の美術館やギャラリーに行くのが日々の楽しみだ。
どこの美術館にも、日本の雑誌でしょっちゅう紹介されていた作品がよく飾られてあるので、やっと巡り会えた・・・とロマンチックな気分になってしまう事がしばしば。
ちなみに住んでいる国がドイツだが、意外といろんな街にアメリカの美術家アンディーウォーホルの作品が飾られているので、国に関係なく様々な作品が見れてありがたい。
ちなみに読んで下さってる方にも、ウォーホルを知っている人は沢山いると思う。
ピンと来なくても、マリリンモンローのシルクスクリーンや、バナナを堂々とレイアウトしたロックバンドのCDジャケットを見たら、ああこの人か!と思い出す人も少なく無いと思う(ググって頂けたら嬉しい!)。
世界中で有名なウォーホルだが、この度恐ろしい事がおきた。西ドイツにて、州立の老舗カジノが経営難に陥っているため、ウォーホルの作品をオークションにかけて得たお金をカジノ再建の資金として使ってしまえ!という恐ろしいイベントが決定してしまった。
芸術振興が大きい、西ドイツの中で物議を醸し出している大騒動を紹介してみたいと思う
芸術振興の土地・NRW州
ドイツは連邦国家である故、州毎に色が異なるのだが、今回舞台になったNRW(ノルトライン=ヴェストファーレン州)は特に芸術が盛んで、州都のデュッセルドルフは世界の中でも芸術振興の街として大きなシンボルとなっている。
市がこの街のアーティストを支援したり、多くの美術館が並んでいたり、美術界のトップを走る沢山のアーティスト達がこのシーンから出発している。
カジノの経営難
そしてドイツではカジノの営業を国が認めており、国有のカジノが存在する。
そんな中老舗の幾つかのカジノが財政悪化で経営難に陥ったため、国有のカジノがそれらを救うため、所有しているウォーホルの絵画2点をオークションで売却する事を認めた。
売られる作品
その2点の作品は「Triple Elvis」、「Four marlons」のシルクスクリーンを用いて作られた絵画である。
どちらも有名な作品で、この事実を知ったNRW州の州知事からは「この事実はこの作品を国際的な文化財として見られていないという事以外の何者でもない」と遺憾の意を示していた。
また文化大臣は「公的な所有物でもあるウォーホルの作品を売るという行為はタブーを破ると共に不愉快な結果を伴うだろう」と批判していた
この事実をふまえて
過去に世界的な文化財が、カジノの手によってオークションにかけられるという前例がなく、根本的にルールを揺るがす出来事となった。これにより、美術新興国ドイツ、そしてNRW州のイメージに懐疑を与えてしまう危惧を生んだ。
なんともぶっとんだ話である。
でも絵画がオークションで数十億とか、オークション市場最高額をたたき出した!という話はよく耳にするし、アートを知らない人でもなんとなくそういう話はこれまで聞いた事があるだろう。
やはりポイントはカジノの再建の為に・・・といった理由だろう。国で認められているとはいえ、日本人が持っているカジノのイメージとそれはそんな変わりはないんじゃないかと思う。
またそれに対して、アンディーウォーホルの絵画があてがわれたという事がインパクトが強すぎて、多くの人の注目を集めた。
私個人としては残念で仕方が無いが、私たちよりアートが生活の中でも近い存在である海外の人達は様々な反応を示した事が予想出来る。
それではどのような意見が集まっているだろうか?コメントを一部抜粋して紹介したいと思う。
【参考URL】http://www.spiegel.de/kultur/gesellschaft/westbank-plant-warhol-versteigerung-gruetters-uebt-scharfe-kritik-a-997983.html#js-article-comments-box-pager
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金持ちは私たちの持っているものを全て奪うのだ。
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中国からの偽モノだったりして
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人は、独立した資本企業が美術作品を売る事実を見ると、スキャンダルと見なしたがる。
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以前、州政府は芸術を支援しているが、今現在どうだろう?
カジノを支援しているではないか!
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ウォーホルのサイン、だれか解析してよ
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予算上の理由から、アートのような贅沢に資金の提供を停止する事を、許されるべきじゃないだろうか。
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たぶんこれコピーが展示されて行って、本物が売れるね。作品は保証された額よりも低く買われたね。
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数十年間保管庫にあったって・・・。
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また直ぐにこういう事が発生するよ。
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私はこの記事を読んだ時、神の意志によってウォーホルの絵画を引き止めてくれ!と思ったよ。
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文化もまた経済に支配されるものである。
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そんな法外な値段に金を費やす人がいる限り、カジノは静かに居続ける事が出来る。
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気分悪くさせられたぜ。
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カジノが赤字になっていることをどう考える。
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芸術作品はランクダウンしたカジノよりも貴重だろ?
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保全プログラムがどうかしているんだよ。
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カジノが芸術作品を持っていても、宝の持ち腐れであって、だから彼らは売れるんだ。
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カジノは美術館ではないのだ。
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カジノが芸術作品を所有する行為は、全く別の意図があって行われている事を意味する。
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多きな問題として、インターネットを通してカジノ収益が減ってきている事実だ。
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いろんな考えが錯綜するが、まだ不況が来ていない事を信じたい。
まとめ
文化財を守る声から、経済を危惧する声まで沢山寄せられていた事を考えると、美術の世界を超えた大きな出来事であると再認識させられた。
確かにカジノを守る為に、国だったり、企業が動いた!なんて報道がさえていたら、おいおい大丈夫か?うちの国??と思っちゃう。
個人的には「予算上の理由から、アートのような贅沢に資金の提供を停止する事を、許されるべきじゃないだろうか」という意見が気になった。
なるほどな。州が支援して、地域の象徴としてアートがあるけれど、守られ続けれるものでもないし、絵画や文化財が聖域であらねばならない理由は必ずしも無いのかも知れない。
それでも私は何か他に選択肢が無かったのかな?と思ってしまう。経済と文化どちらが大事かというと問いに答えるのは難しいけど、私は文化が守られている社会であって欲しいなと思う
それにしても残念、とても残念だ。これから先に似たような事例が出て来ない事を願う。
>シルクスクリーンを用いて作られた絵画である。<
それは版画と言います。
シルクスクリーン技法を援用してつくられた一点物の作品は絵画あつかいになりますが、ウォーホールの場合はコンセプト上複製することに意味があったため、あんまりそういうタイプの作品はつくってないかと。
「Triple Elvis」「Four marlons」はいずれも大型のシルクスクリーン版画で、まったく同じ作品が他にも各地に存在してます。希少性と言うところではやや落ちるんで、まあ売っちゃってもいいかと言う話なんでは。
マネーロンダリングかな?
世界各地でカジノの廃業・閉鎖が相次いでるね。
この期に及んで、カジノ経営で濡れ手に粟のボロ儲けなんて甘い幻想に浸っている人達もいるんだとか。
死蔵されていたものを売却することに何が問題があるのか分からない
絵は…絵はね。
庶民なんで、錦絵で十分ですよ。
日本でカジノ構想を企てているが、
カジノで成功する保証はない。
カジノ経営に不慣れな日本は、外資の協力で運営することになる。
日本にカジノはいらない。
もし、カジノ運営する条件をあげるならば、カジノで儲けたお金すべて社会保障に回すなら賛成だ。でも、それは不可能だと知っている。
ぶっちゃけ大したアートでもないよなウォーホルのものって。
うまく当時の商業主義と合致しただけで
カジノなんて無いなら無い方がいいわけで、赤字になったらやめればいいだけ。
カジノが出来ても、最初は賑わうかもしれんが、すぐに飽きられて衰退するだろうな~
昔は3競オートが盛況だったが、いまや廃墟w
パチでさえ、衰退気味だからな
何が悪いのか全くわからん
カジノが儲けを出していて、財政を潤しているうちは必要悪、赤字になったらただの害悪。立て直しとか考えずやめればいいだけ。文化財を流出させてまで害悪を続ける理由がない。
Oooh, jeg vil vinne en julegave! Skal si, dette var ikke småtteri! Krysser fingrene og alt annet for at jeg har vinnerlykken med meg. God jul til deg og dine! :)[email protected]
カジノなんかいらんでしょう
ネットがあるんだし、ブックメーカーでいいじゃん
日本政府公認のブックメーカーやってくれよ
カジノ作る前に、パチンコ潰せ。
違法賭博だろ、なんだよ、3店方式の景品取引法ってwww無理があるwww