一般的に、親は子どもよりも早く死んでしまいます。せめて親の立場としては、「子どもや、孫の成長する姿をいつまでも見守っていきたい」と感じます。
ただ、それは時として逆になることも。不慮の事故や病気などで、親よりも先にこの世からいなくなってしまうことがあります。
予期していなかった死だけに、そのショックから立ち直ることすら親の立場としたら難しいでしょう。
今回ご紹介する記事は、そんな「娘に先立たれた」夫婦のお話です。
あまりにも早すぎるお別れ
カリフォルニア州に住むキャロル夫婦。年齢にして30代くらいでしょうか。彼らには3人の子どもがいて、母親キャリーのお腹には8ヶ月のベビーもいました。まさに子育て真っ盛りの頃。そんな中、2人に悲劇が起こります。
2歳半になる彼らの娘、サバンナが「乳幼児突然死症候群」で亡くなってしまったのです。
「乳幼児突然死症候群」は、その名の通り、原因不明の病気で、元気に見えていた乳幼児が突然「死」に至ることを言います。このサバンナも、朝起きた時には息をしておらず、帰らぬ人となっていました。
私も、6歳と4歳の子どもの母ですが、何の前触れもなく突然自分の子どもが死んでしまったらと思うと、想像するのも辛いです。キャロル夫妻のショックは想像以上だったに違いありません。
サバンナの存在を風化させたくない!
わずか、2年と半年の人生で終わりを告げたサバンナ。その突然の愛娘の死から、キャロル夫婦はある行動に出ます。
彼らは、ファンドレイジングを使い、「Savannah’s Stolen Moment」というキャンペーンを通して、お金を集め始めました。
この「ファンドレイジング」は、オンラインを通して寄付金を集める方法です。日本でもこの方法は広がっていて、いろんな団体、または個人が寄付金を募っています。
亡くなった娘の生きた証を少しでも違った形で残したい。夫妻の思いはいろいろあったことでしょう。
Stolen Momentで得た寄付金の使い道は?
さて、このファンドレイジングで集まったお金をどのように使うか、気になるところですね。
生前、キャロル夫婦は、サバンナとの思い出を沢山作ったと言います。
「サプライズでクッキーを焼いたり、遊び場へ連れて行ったりと、サバンナにしてあげたように、他の子どもが望むことをしてあげるために資金を使ってほしい。」と2人は願いました。
それは、パリへの旅行費だったり、盛大な誕生パーティであったり、その子が本当に喜ぶことに使える為の資金となるのです。
サバンナが女の子だったこともあり、その対象は女の子のみ。経済的に、子どもがしたいことをしてあげられない家庭に渡したい。その思いで、ファンドレイジングを続けました。
ラッキーファミリーを探す旅へ
ファンドレイジングを始めて7ヶ月が経った頃、キャロル一家はジョージア州へ飛ぶことに。集まった金額が96,000ドル(約1134万円)になったことで、寄付金をあげる家族を探すことにしたのです。
途中寄った、ある子ども向けの施設で、一家は1人の女の子に出会います。4歳のイザベラという女の子でした。キャロル夫婦は、「この施設に向かったのも、何だか自然と、この方向へ引き寄せられたような感覚だった」と言います。
イザベラは、キャロル一家の6歳の息子ジャックに遊ぼうと誘い、二人は仲良く、ずっと遊んでいました。それを見ていて、キャロル夫婦は集まった資金を、このイザベラに渡すべく彼女の母親、サラと話をすることにしました。
ラッキーガールとなった、イザベラ
突然の話に大変驚いたイザベラの母、サラ。そりゃ会ったばかりの人に1000万円あげるって言われたら、騙されているとしか思えませんよね。信じられない話。これに尽きます。
サラは、34歳で5人の子どもを持つシングルマザーでした。経済的に苦しかった彼女は、将来何になりたいのかイザベラに尋ねる度に、「大学に行きたい」と答えることに悩んでいたと言います。
4歳で大学に行きたいと言う、そのイザベラの志の高さに驚きますが、「このお金で、彼女の将来を叶えてあげられる!」とサラは大喜び。めでたく話が決まった2つの家族は、お祝いをすることにしました。
「どこか水のある場所に行きたい!」イザベラの願い通り、近々彼らは南国への旅行も計画中とのこと。イザベラの家族の「明るい未来」が、キャロル夫婦を癒やしてくれたのです。
ファンドレイジングは終わらない
晴れて目的を達成したキャロル夫婦。しかし、これで彼らの資金集めは終わりませんでした。
サバンナの亡くなった月にファンドレイジングをスタートし、11月のサンクスギビングデー直前に、また集まった資金を他の家族へ渡す。これを毎年、実行することにしたのです。
「こうすることで、娘がずっと生かされるんだ。」キャロル夫婦は答えます。ペイフォワードがここにも、あるんですね。
【参考URL】https://www.yahoo.com/parenting/dad-gives-away-100-000-to-deserving-family-103519397952.html
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この世に幸福の天使なんていないけど、心優しい人の行動が見られて嬉しいわ。ほとんどの人間は、どん欲で他人にパンの切れ端すらあげようとしないもの。
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なんて素敵な話。悪いことが起きたら、何か良いことを他人へ施す。人生はそうやっていくものじゃないかしら。
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「無償の愛」がある以上、このStolen Momentの活動は永遠に続いていくね。
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素晴らしいお話!亡くなったサバンナもきっと報われる。この家族の幸せを願います。
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悲しすぎて、私読まなければ良かった。でも、誰か知らない人のために何か良いことをしていくっていうのは、サバンナの記憶を風化させない、良い方法だと思う。
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本当に良い話だね。サバンナの父親のラリーとは大学で一緒に学んだ仲だけど、こんなことをしていることは知らなかった。サバンナの意思を残した彼の行動は素晴らしい。
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サバンナ…ぱっちりお目々の可愛らしい女の子だね。彼女はきっと家族をずっと見守ってくれると思うよ。
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こんな感じでお金を貰ったことなんてないけれど、病気の子どもを持つ私も、周りにとても助けられていると思う。私は、まだ何も返せていないけれど。
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悲しいね。知人のお子さんが同じ病気で亡くなったけど、それと重なった。彼女が今や、沢山の子どもや孫に恵まれたことは本当に嬉しいことだったわ。
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自分たちの悲劇を、良いことへ変えていくキャロル夫婦は、とても素晴らしい行動をしているね。お互いの家族に幸福が訪れますように。この行動がずっと続けばいいね。
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こんなに良い記事だと思わずに読んだけど、読み終わって、とても幸せな気持ちになった。
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偉大な話だ。心を傷めているのに、現実をきちんと受け止めて行動を起こしている。サバンナは、いつもあなた達のそばにいるよ!
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悲しいニュースがたくさん流れている中で、素敵な話を読ませていただいた気がした。心温まる話題に感謝。
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キャロル夫妻は、サバンナへの愛を良い形で残しているね。サバンナは彼らの心にずっと生き続けていくよ。それにしてもイザベラは最高にラッキーだったね。
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もっと世の中の為になることをしていこうって、感化された。キャロル一家に幸福を!
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己の悲劇を、誰かの幸福に変えていく、その行動を称えたい。Stolen Momentで生かされた子ども達は、きっと世の中の為になる行動をしてくれるはずだよ。
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すべての子ども達は、俺たちの未来。
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キャロル夫婦のような人々が、世の中にはもっともっと必要だね。
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この記事を読むと、世の中に起こる悲劇が、すべてバッドエンドで終わるわけでもないんだって感じる。
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涙がたくさん出た。悲しい出来事を、自分ではない他の誰かの幸福に変えていく。誰も見ていない行動かもしれないけれど、ペイフォワードは人生に必要なこと。
まとめ
自分とは関係のない「誰か」のために、何かをしていくことは、結果自分に返ってくる、ということを聞きます。
少なくとも、何か良いことをした時に感じる、「幸せな気持ち」を貰うことが出来ますからね。そうやって「幸福感」が沢山の人に増えるといい、そう思います。
サバンナはこの世には居ませんが、キャロル一家始め、みんなの心に生き続けていきます。
アメリカらしい(笑)
イザベラちゃんの大学へ行くお金として
本当に使われるといいね…。(眉唾もの)
その親の意志もいいけど、孤児院とかスラム街にいるような先進国ならではの経済格差の中で苦しんでる層の子どもに文具なんかのちょっとしたプレゼントをばらまく方が平等で価値のあることだと思うんだが。
韓国で途切れる
欺瞞だな
これが原因で降って沸いた幸運を待つ人生にならないことを祈る
母子二人でも幸運を与えられたことを喜ぼう
そのへんは事前調査するんじゃない?
親が金遣いが荒くないか、それなりの教養があるか、子供にちゃんとした教育を受けさせているか、タチの悪い親類縁者はいないか等等
あと、子供にも奨学生みたいにテストで何点以上取ることを約束させるとか
※3
文具とかより食べ物が足りない人たちに送る方がいいよ。薬とかさ
素直に良い話だと思えない私は歪んでるのかな…
大勢で「足長おじさん」をやろうって感じなのかな
本家の足長おじさんも慈善活動というより個人的趣味で主人公の援助をしているし
ペイフォワード、そんな映画あったなーと思って覗いてみたら
映画とはかけ離れたお金まみれでした。