ペットの医療費ってこんなにかかるんです
私事で恐縮ですが、最近我が家に大型犬を迎え入れました。動物や赤ちゃんが家にいると癒されるというのは本当ですね。触れ合うのはもちろん、寝ている姿を見るだけでも心が和む毎日です。大変なこともありますが、これからも家族の一員として一緒に生活していきたいと思っています。
家族が増えたのですから、出費も増えるのが当然のことでしょう。ゲージ・ペットフード・トイレシート・散歩用小物など日常的な出費もさることながら、一番の出費は医療費になります。
人間の場合、日本の医療保険制度のおかげで治療費の自己負担は一部になります。また、子供の時には乳幼児医療費助成制度を利用することで自己負担分も助成してもらうことができますので、無料で医療機関の診療を受けることができます。
ところが、ペットの場合は全額自己負担です。ペットもいきものなので、病気もすれば怪我もするでしょうし、人間と同じように予防接種を受ける必要もあります。
日本獣医師会の小動物診療料金の実態調査結果によると、1日の平均的な入院費は小型犬2,706円、中型犬3,167円、大型犬3,906円になります。手術の場合、緑内障・白内障の手術は1眼52,257円、開頭手術は54,929円、帝王切開手術は35,079円になります。
このように診療項目が細分化されおり、飼い主はそれらの合計金額を支払うことになります。例えば大型犬(メス)の不妊手術を行った場合、手術料(技術料)24,176円、麻酔料(吸入)9,374円、入院料(3日間)9,501円で合計45,000円前後となるようです。
我が家も既に月1回のペースで動物病院を受診しています。既に混合ワクチン2回、フィラリア病予防、ノミダニ予防等の処置をしていただき、月6,000~8,000円の出費でした。
ペット保険を考える
今は元気な我が家の犬ですが、万が一のことを考えてペット保険に加入することを検討しました。ペット保険はペットが病気や怪我をした際に、病院でかかる医療費の一部を補てんするための保険で、損害保険会社や少額短期保険会社が取り扱っています。
少額短期保険会社とは、期間1年以内、保険金額1,000万円以下の商品のみ取り扱う事業の会社です。通常の保険会社は保険契約書保護機構に加入していますが、この少額短期保険会社は対象にならないため、会社が破綻した場合の救済措置がないことに注意する必要があります。
筆者はインターネットの保険比較サイトで比較することにしました。ちなみに、ペットショップや動物病院が代理店となっている保険もありますので、手軽に申込みたい方には便利かもしれません。
筆者のように比較サイトを利用する場合には、保険を選ぶポイントの優先順位を考えておくことをおススメします。ポイントとして保障内容・保証期間・加入条件・保険金請求の方法・保険料・特約・割引サービス・会社の健全性などが挙げられます。
筆者の場合は、賠償責任特約が付加できる・保険継続が終身・保険会社の健全性・保険料の優先度で比較しました。この賠償責任特約を付加しておくと、万が一他人に身体障害や財物破損の損害を与えて、損害賠償責任が生じた場合に支払限度額(会社により異なるが一般的に500~1,000万)まで補償してくれます。
また、会社に万が一のことがあった時に救済措置がないリスクは回避したいと考え、少額短期保険会社は対象から外しました。この段階である程度商品が絞り込めたので、今後は詳しい資料を請求して検討したいと考えています。
ペットが家族の一員として生活するようになった現在、ペットの介護問題も考えなければならない時代になりました。大切な家族の万が一に備えるため、どうしたらよいのか考えることは飼い主の責任なのかもしれません。ペット保険は、そのための一つの手段となりうるでしょう。