日本ではだらだらと不況の日々が続いていましたが、イギリスでも90年代後半より景気が少しづつ後退して行き、最終的に景気沈滞下のインフレーション、つまり、スタグフレーションと言う経済現象に陥いってしまいました。
このスタグフレーションは英語で「stagflation 」とつづり、停滞を意味する「stagnation」とインフレーション「inflation」を組み合わせて作られた言葉です。
インフレーション(インフレ)、つまり物価が継続的に上昇するために、企業や家計に経済的な悪影響を与え、経済成長を停滞させてしまいます。
そこで一般的には、経済活動の低迷で失業率が上昇すると同時に賃金も減少した結果、物価が安くなるはずなのですが、スタグフレーションの場合は、逆に物価を上昇させてしまうのです。
そのため国、企業、家庭と全ての経済活動に更なる追い討ちをかけてしまうと言う困った経済現象なのです。
このスタグフレーションは、一般家庭でも食費の買出しに行く度に、出費の増加が感じられる非常に懐が痛む現象です。
給与が上がる見通しは無いどころか、勤めている会社の経営もふるわしくないため、いつリストラの対象にされてしまうか分からない状況なのに、生活費は毎週のように上がっていく。何とも辛い現象です。
しかし、ここ最近インフレ率が着実に下がってきているのです。今回はこのインフレ率の減少に伴い、イギリス一般家計のお財布の紐が少しづつ緩んできていると言うお話です。
可処分所得の上昇
2014年の年末、イギリスにようやく嬉しいニュースが飛び込んできました。インフレ率が下がると同時に、原油価格も下落したために物価が減少したと言うのです。
そのため、2013年の同じ時期に比べ一般家庭では週11ポンド(約2032円)より多く自由に使えるお金、つまり可処分所得が増えたそうなのです!
イギリス大手スーパーマーケット、アズダの最新調査では、2014年11月の時点で、イギリス平均家庭では、毎週約179ポンド(約3万3060円)を旅行、映画、外食、玩具の購入といった可処分所得に費やす事が出来るようになったと報告しています。
この金額は2014年10月の平均177ポンド(約3万1790円)、2013年の10月平均168ポンド(約3万1029円)よりも上昇しており、結果的に14ヶ月続けての上昇になっていて、多くのイギリス人家庭ではようやく余分なお金を費やす余裕ができてきたようなのです。
経済学者のサムさんは、ガソリン代や食費代などの生活に必要な価格が下落しているので、ここ最近はイギリス人家庭に経済的なゆとりを与えていている。そのため2014年末のホリデーシーズンには多くの家族が以前よりも経済的に楽しめることだろう。
総平均週間収入も上昇しているし、しばらくはインフレ率も減少するだろうから、2015年年始のバーゲンではより多くの家庭が、より高額な買い物をするのでは、と分析しています。
原油価格と食費の減少
では具体的にどれほど原油価格とインフレ率が減少したのでしょうか?
インフレ率は、2012年より全く減少していなかったのですが、今現在では、2013年の12月に比べて食費1.7%、アルコール飲料では1%を少なく支払う事が出来るようになっています。
しかし、この物価減少に一番貢献したのは、やはり原油価格の下落。原油価格は2014年の6月には1バレル当たり115ドル(約1万3858円)だったのが、今では60ドル(約7230円)以下で取引をされるまでになっています。
そのため2013年と2014年の11月を比較していみると、ガソリンを満タンにした場合6%、飛行機のチケット代も12%程安くなっているのだそうです。
【参考URL】http://www.dailymail.co.uk/money/bills/article-2879203/Families-extra-11-week-budgets-amid-falling-food-petrol-prices.html
http://en.wikipedia.org/wiki/Economy_of_the_United_Kingdom#2008_to_present_day
-
週179ポンド(約3万3060円)が娯楽費に回せるの?どうやって計算をしたんだろう?
多くの一般家庭では、未だに週179ポンド稼げないで経済的に困っていると思うんだけど。
-
2013年の同じ時期に比べ、一般家庭では週11ポン(約2032円)余分に使えるお金が増えた?我が家にはそんな余裕は無いけど・・・。
-
週11ポンド(約2032円)増えた!?これだけ?!
去年は何人のスーパーリッチがまともに税金納めたと思ってるの?しっかり彼らから税金を徴収して、最低賃金を上げてほしいものだ。
-
家計に週11ポンド(約2032円)の余裕が出る?!もし本当ならば、クリスマスプレゼントのために使ったお金の返済に使うだけ。
-
週11ポンド(約2032円)?!何処にあるの、そんな余裕?
-
くだらない記事。全く事実と異なるわよ。
結局は税金をまともに払わずに何百万も毎月預金しているお金持ちが経済的に潤ってるだけ。多くの家庭では未だに苦しんでる。
街に出てもつぶれた店ばかり出し、多くの時間を仕事に費やしてるし、正社員で雇ってくれる所なんてないしね。
-
やっと明るいニュースが出てきたね。現政権が初めて正しい事をしたよ。
インフレ率と住宅ローンの減少。これでだいぶ家計に余裕が出てきたよ。2015年は明るい見通しが立てそうだ。
-
住宅ローンの利子率が下がったと言っても、イギリス人口の3分の1だけが住宅ローンを組んでるの知ってた?多くの人には全く関係ない話だよ。
-
現政権は世界の原油市場には全く関わってないし、操作する事も出来ないよ。ただ単に運が良かっただけ。
-
原油価格が下落すると、北海油田が破産寸前になるって知ってた?イギリスにとっては非常に痛いダメージだよ。
-
今年の総選挙で労働党が当選して、何に使うのか分からない“税金”と言う物をより多く請求してくるさ。
-
週179ポンド(約3万3060円)の余裕って…。ばかげてる。恐らく生活保護を受けている人は市民税やら住宅ローンやらを払わなくていいから、彼らの家計だけが潤ってんじゃないの?
-
海外に住んでる老人にもその恩恵が欲しいわよ。イギリスに住んでいた間はちゃんと税金を払ったのに、イギリス外に住むともらえるはずの年金が全額支払われないんだから。
-
じゃ、イギリスに帰ってくれば?
-
家計に余裕ができた、て言うけど多くの家庭では多額の借金を抱えてるのよ、不景気の間に。余裕なんて考えられない。
-
このままインフレ率が下がって行って欲しいね。
-
ようやくイギリス経済にも復活の兆しが見えてきた。
-
もう少し景気が速いスピードで上昇していってくれればいいんだけどね。
-
明るい話だけど、家族で海外旅行なんてまだ無理。
-
原油価格が下がってるのに、なんで光熱費は上がっていくわけ?
まとめ
毎月のように上昇していたインフレ率。ようやくインフレ率も下がり始め、物価も少しづつ安くなってきたイギリスに、運よく原油価格の値下げが重なりイギリス家計にようやくゆとりが出てきた、と言う今回の話。
アズダ社長のアンディーさんは、まだまだ景気が完全に回復したわけでもないので、未だに一般家計の一番の心配事は生活費の確保、と言うのは分かっています。
しかし、不景気からやっと脱出したイギリスで、2009年以来初めて可処分所得が増え、2014年のクリスマスには多くの家族が、以前より少し贅沢なクリスマスを迎える事が出来る事をうれしく思うし、がんばっている家族を私達も低格でお手伝いします!
と消費者の消費意欲の回復に期待を膨らませているのでした。
ユーロ導入してなくてよかったね
スタグフの原因は原油や食料品など基本的な物資や生活コストの高騰による供給不足
イギリスは自国の原油市場や農産物自給を守るためにあえてそうしてきたのよ
それをアベノミクスに無理やりこじつけてスタグフが-とか言ってるアホマスゴミや識者は経済の仕組みをまるでわかってない
むしろ日本がスタグフに向かうとすれば、原発止めて再生エネルギー法つくって電気代高騰させ生産&生活コストを上げた、どっかの政党に責任があるんだよ
原油を安くしようと思えば出来たのに今までしてこなかったからなぁ
アメリカやイギリスのファンドや石油メジャーが釣り上げて来たけど
これは日本にも言えることだがロシアさま様やな
日本はデフレで不景気だった。 イギリスは高いインフレで不景気。
やはり、2%ぐらいの緩やかなインフレが経済にとってはちょうどいいのかもしれない
デフレは経済のパイを小さくするからな。ゆるやかなインフレで経済成長して
いかなきゃならない。
この先、消費税率をまた上げるなんてことやったらまた景気悪くなるよ日本は
At last! Someone with real exprteise gives us the answer. Thanks!