今回は、他県への引越しや進学を検討中の方に必見の情報です。
他県への引越しとなると、移住先での就職や教育事情など、馴染みがない場所だけに様々な事を思い巡らす事でしょう。そしてその中でも、最も気になるのが移住先での物価。国土の狭い日本といえども、地域によっても物価に差が出てきます。
今年の6月、総務省から全国47都道府県の物価の違いが公表されたのをご存知ですか?この調査では、10大費目を総合的に考慮し、各都道府県の物価の地域格差を調べています。考慮された10項目は以下の通り。
1. 食料(穀類、肉類、外食など)
2. 住居(家賃、整備修繕維持費など)
3. 光熱・水道(電気代、ガス、水道代など)
4. 家具・家事用品(白物家電、食器類など)
5. 被服及び履物(和服、洋服、履物など)
6. 保険医療(医薬品、診療代など)
7. 交通・通信(自動車購入料、ガソリン代、携帯電話通信料など)
8. 教育(授業料、補習教育など)
9. 教養娯楽(テレビ、パソコンなどの教養娯楽用耐久財、宿泊料、受信料など)
10. 諸雑費(理美容サービス、用品、かばん類など)
そしてこの調査で出された結果が下の図になります。
やはり物価の高い東京都
上の図は、物価構造を分類1~8に分け、数が上がるほど物価が安い地域となっています。つまり、分類1は1番物価が高い地域で、逆に分類8は1番物価の低い地域と言う事になります。
東京都と神奈川県が属している分類1では、全体的に全ての項目で高額で、特に住居は極めて高いとされています。
全品目で全国平均程度とされるのが分類3に属する県です。
そして今回の調査で多くの品目で全国平均以下と見なされ、分類8に該当する県は、下記の5つという結果になりました。
- 群馬県
- 新潟県
- 山梨県
- 岐阜県
- 三重県
ただ、ここで注目したいのが教育事情。海外では物価が安い所は、必然的に教育レベルが低いというパターンが多いのですが、日本は例外です。
進学県、或いは教育県とよく言われる富山県、長野県は下から2番目の分類7に含まれています。また2014年の全国学力テストでも、分類6に属する秋田県が正当率第1位となっており、物価の低さと学力の関係は日本では比例するものではなさそうです。
アメリカでは?価値の違いを調べた調査をみてみよう
海外移住でも物価情報は気になるもの。文部科学省の2012年の統計では、日本人の海外留学者数は6万138人。前年比に比べて約5%上昇しており、何らかの形で海外で勉学に勤しむ日本人は増加傾向にあります。
留学先で2番目に人気の国がアメリカ。(1番はカナダです) 1万9568人の日本人が既に留学しているのだそうです。国土が非常に大きなアメリカだけに、物価は地域によって日本よりもさらに差が出てきそうですね。
何かと費用が掛かる海外留学でも、事前に各州の物価を調べる事によって、留学費用を出来る限り抑えるという賢い選択もできるのでは…?
そこで便利なのがアメリカのシンクタンク「税財団」が今年7月に発表した、各州毎に100ドル(約1万2000円)の価値の違いを調べた調査。この調査結果は留学先を選ぶ為の1つの参考材料になるかもしれません。
最も物価の安い州とは?
この調査によると、最も物価の安い州は、ミシシッピー州。100ドル(約1万2000円)で、約115.21ドル(約1万3770円)の品物が購入できるのだそうです。続いて物価の安い州は以下の通りです。
- アーカンソー州・・・114.29ドル(約1万3660円)
- サウスダコタ州・・・114.16ドル(約1万3650円)
- アラバマ州・・・114.03ドル(約1万3630円)
- ウエストバージニア州・・・113.12ドル(約1万3520円)
最も物価の高い州とは?
逆に最も物価の高い地域は、コロンビア特別区。100ドル(約1万2000円)の買い物をしても、実質上84.96ドル(約1万150円)しか購入できないのだとか。そのほか物価の高い州は以下の通りです。
- ハワイ州・・・85.06ドル(約1万170円)
- ニューヨーク州・・・86.73ドル(約1万370円)
- ニュージャージー州・・・87.34ドル(約1万440円)
- カリフォルニア州・・・89.05ドル(約1万640円)
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カリフォルニア州は州の中でも、地区ごとによって物価にはかなりの差があるよね。
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今調査は各州の平均を出しているだけで、品物によっては他の州と比べて2倍以上するような物もあるよ。
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払った分に見合っただけのサービス、教育、生活水準が手に入る事を忘れてはいけないね。物価が安いと言う事は、それに見合った分の価値しか受け取れない、と言う事だよ。
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どこの地域が良いかなんて、物価水準だけでは決められないよ。皆それぞれ何に価値を置くかが違うわけだし。
物価が安くて生活が楽になるから、幸せになれるとは限らないよ。
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物価水準じゃなくて、生活の質が各州によってどれだけ違うかを知りたいね。
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ほんとだよ。最も物価が安いのはミシシッピー州と言うけど、泥棒に入られても警察は来ない、火事になっても消防車は来ない。
ましてや病人の手当てをしてくれる医者や救急車もない。そんな所で暮らしたいと思う?
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この調査は大学を選ぶ時の参考になるね。
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物価が安い地域は、給与も安いという事も忘れずに。
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各州毎の平均給与額も調べて欲しいよね。
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品物を買う場所と住む場所を別々にして選べばいいのでは?
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最近は退職後に物価の安い南の州に移り住む人が増えてるよね。やっぱりそれぞれのライフスタイルに合わせて賢く住む地域を選ぶべきだよね。
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ミシシッピー州は物価が1番安い州になっているけど、失業率が5番目に高い州でもあるよ。
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物価が高くても、今住んでる所を選ぶよ。お金では計れない事は沢山あるよ。
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この調査で物価が安いとされるサウスダコタ州に75年住んでるけど、物価がそれほど安いとは思わないよ。
最近、物価が安いと思い込んで移住してくる人もいるけど、給与額の割には物価はさほど高くなくて、ほとんどの人がまた違う州に移住してるよ。
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なぜ南部は物価が安い!?
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↑ それは貧困率が高いから・・・。
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南部は全米でも健康状態と教育レベルが最悪な所。その上に、離婚率も非常に高く、生活水準は全米一悪いとされている所。
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より開けた場所はより住み易い訳で、その分物価が高くなる。逆に、保守的な場所は望ましくない生活水準を強いられる訳で、その分、物価は安くなる。
どちらを選ぶかは個人の自由だよ。
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100ドルでより多くの物が買えるけど、その分100ドルを稼ぐのに非常に長時間の重労働を強いられるのでは?
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↑ その通り!物価は現地の給与と深い関係があるからね。物価が安い所は、給与も安いと言う事。
物価が安い所が住みやすい?
ノースダコタ州のように物価は安いとされているものの、平均給与額が高いという例外的な州もあります。
物価水準ですべてを決めつける事は出来ませんが、今回発表された物価水準は1つの参考資料として、希望移住先をより深く研究する良い材料になります。
今後、日本国内だけでなく、アメリカへ移住を考えている読者の皆さん。移住前に出来るだけ沢山の項目を検討し、あなたに一番適した移住先が見つかるといいですね。
【参考URL】http://www.huffingtonpost.com/2015/07/09/100-value-each-state_n_7761598.html?cps=gravity_2426_-6890665052493979749
http://www.stat.go.jp/data/kouri/kouzou/pdf/g_2014.pdf
東京の家賃高すぎですものねぇ。都会での暮らしに慣れちゃってなんでもそろってて不自由ない生活でないとヤダ!って人は金でその快適な暮らしを買ってんだよなぁ。
ノースダコタ州の平均給与が高い理由は約70万人と少ない人口と労働者の賃金が高いオイルシェール田と軍の基地があるからだったりする。
うちの地元は教育県と言われてる富山県で、新聞では全国学力テストで何位だったとかやってたりするけどさ、その割には優秀なやつ全然いないんだよねw
優秀なやつはみんな県外で活躍してるとも思うけど、平均レベルが高いなら優秀なやつがもっと残っててもいいと思う。
詰め込み教育がいくらできても、保守的で向上心がない連中には何も成せないってことかな。
ゆとり教育が間違いじゃないって話も本当かもしれない。
※2
失礼ながら・・・教育県の双璧、長野もまさにそうだよ。
レベル高いとか言われてるのに県内にはレベル高い職場さえないし、
首都圏に出ている長野県人が優れているかといえば、そんな感じも無い。
但し、詰め込んでも駄目な奴がゆとりで救われるはずが無い。
勉強の基本は暗記だから、教育の基本は詰め込みで正解。
富山や長野が天災肌を育てたいならゆとりもアリだろうけど。
何もない地元が嫌で熱心に勉強して都会に行こうとする人がほとんどでしょ
また頭がなくても行動力さえあれば上京できるので残るのは優秀ではなく行動力もない奴だよ
事情があって地元に残る優秀な人もいるけど希少種だね