読者の中にも就職活動をしている方がいるのでは?

やりたい事が分かっているのであれば、その目標に向かって突き進むのもが最もなのですが、何をしたいのか分からない、と言う方が以外と多いいのではないでしょうか?

イギリスでは、毎年「労働時間・賃金年俸」が国家統計局より発表されます。
このレポートには、源泉課税の書類を元にどの職業が、どれだけ稼いだかが公表されています。

英ガーディアン紙がこのレポートを元に、高収入トップ10に入っている仕事に就いている方々に「彼らの仕事の良い所と悪い所」を聞き、同紙にこの報告を掲載していました。

職業を給与だけで判断するのではなく、仕事の内容を考慮して、今後の目標を立てるのに役立つかもしれません。
では、イギリス版、高給与トップ10を見てみることにしましょう。

第1位　会社社長

(500人以上の従業員を率いる最高経営責任者も含む)

税込み平均年収：107,703ポンド(約1,938万円)

仕事で最高な所

皆に何かと命令ができる所。自分の成功を見て、自身の可能性に気がつく人がいる事。(Purplebricks.comのCEOブルース氏)

仕事で最悪な所

• 会議の多さ。(Igloo Books のCEOスタイリング氏)
• 必要の無い事務。(Software EuropeのCEOエベレット氏)
• 非常に難しい決断を迫られる事。(ブルース氏)

なり方

• 通常、経営学修士(MBA)と30年の経験、或いは家族のコネが必要。(ClimatecarsのCEOクロッパー氏)
• 特に資格は必要なく、経験と前向きな態度のみが重要。(エベレット氏)

第2位　パイロット

(機上整備員と操縦教官も含む)

税込み平均年収：90,146ポンド(約1,613万円)

仕事で最高な所

地上がどんな天候でも、上空ではとても素晴らしい光景が味わえる事。(モナーク航空パイロットのエドバーズ氏)

仕事で最悪な所

どんな天候にも備えた安全管理。強い風や雨が降っている時の巡回点検は結構辛い。(エドワーズ氏)

なり方

民間航空機のパイロットしてのトレーニングを受ける事。トレーニングの最低条件は、英語が堪能な事と最低でも中卒の資格がある事。(CTC航空学校の広報担当バース氏)

しかし、パイロットのトレーニングコースは非常に高額で10万ポンド(約1790万)ほどかかり、資格所得後のパイロットしての年報は2万3000ポンド(約412万)以下なのだとか。　

第3位　マーケティング・ディレクター

(営業マネージャーも含む)

税込み平均年収：82,962ポンド(約1485万円)

仕事で最高な所

新しい事を企画・実行出来る所。イノベーション、顧客洞察力、創造力、コミュニケーション、営業の全てを考慮し、新しいビジネスを作り出す所。(マーケティング・ソサエティーのマーケティング・ダィレクター、グリーブズ氏)

仕事で最悪な所

会社の全関係者の要求をバランスよく調整する事。マーケティングに関して、強い独自の意見を持った 利害関係者の要求を調整する事ほど最悪な仕事はないよ。(オリーブ・コミュニケーションズのマーケティング・ディレクター、ローチ氏)

なり方

大抵のマーケティング・ディレクターは学位を持っているが、マーケティング関連の学位である必要はなく、ほとんどが大手の企業に就職し、そこからマーケティングの知識を学んでいるそうです。

第4位　IT責任者

(最高情報責任者も含む)
　　　
税込み平均年収：80,215ポンド(約1435万円)

仕事で最高な所

社内でのITの使用方法によって、会社に大きな違いが現れる所。成功しているIT責任者は、ITが企業にとってどれだけの影響力を与え、利益をもたらすかを説明し、企業に大きな貢献をしている所。(プロティビティーのIT責任者ファーガソン氏)

仕事で最悪な所

ITの分からない同僚と仕事をする時。多くの場合、IT責任者の提案が通らず、予算が確保できない。(ファーガソン氏)

なり方

通常、IT関連の学位と経験が必要。経営学修士(MBA)も役立つ。

第5位　金融機関の責任者

税込み平均年収：78,782ポンド(約1410万円)

仕事で最高な所

お金を貸すことによって、世界を動かす影響力を持っている事。様々な組織や人にお金を貸した結果、彼らにとってプラスの影響を与えている事を実感できる時。(トリオドス銀行マーケティング・ディレクターのミドルトン氏)

仕事で最悪な所

銀行の仕組みを悪用している人への対処をする時。(ミドルトン氏)

なり方

金融セクターに勤めて、金融に関する規制などを出来るだけ多く学ぶ事。

第6位　広報責任者

(広告ディレクターと報道担当責任者も含む)

税込み平均年収：77,619ポンド(約1389万円)

仕事で最高な所

内部の事情を知り尽くしている事と海外出張を伴う事。私の仕事は世界で最も最先端のトレンドを追うこと。だから、ブラジル、シンガポール、ニューヨークと言った刺激的な国への出張が楽しめるわ。(ハルパン広報責任者のホワイト氏)

仕事で最悪な所

組織の評判を守るために仕事をしているのに、広報責任者への報告がいつも最後である所。(ホワイト氏)

なり方

コミュニケーション、或いは、分析力をつけることの出来る英語や法律の学位をもつと有利。(人材派遣会社マネージング・ダイレクターのヒル氏)

第7位　財務管理者と部長

(最高財務責任者も含む)

税込み平均年収：76,320ポンド(約1366万円)

仕事で最高な所

組織の経済状況を概観するために、全ての組織活動に関与出来る事と、具体的に変化が目に見える形で現れる所。(イングランド及びウェールズ公認会計士協会の広報官イボット氏)

仕事で最悪な所

予算編成が嫌いな人が多く、嫌な奴として扱われる所。(イボット氏)

なり方

多くの人が学位を持っているが、公認会計士の資格を取れば、学士の必要はないそうです。

第8位　航空管制官

税込み平均年収：75,416ポンド(約1350万円)

仕事で最高な所

飛行機を空へ送り出せる事。出発航空機のコントロールは一番最高で、毎時45から55の飛行機とその何千人の乗客を安全かつ迅速に送り出しているよ。(ヒースロー空港の航空管制官ドーラン氏)

仕事で最悪な所

霧、雪、強風などのような悪天候の時。(ドーラン氏)

なり方

18歳以上で中卒以上の資格がある事。ただし、航空管制官になるには膨大なテストと面接を受ける必要がある上に、志願者の1パーセント程しかテストに受からないと言う超難関の資格だそうです。

第9位　鉄道技師

(航空エンジニア、高級船員、その他の交通専門家)
　　
税込み平均年収：74,402ポンド(約1331万円)

仕事で最高な所

子供の頃の夢に浸ることが出来る。(BCSデザインの鉄道技師ジェファーズ氏)

仕事で最悪な所

殆どの仕事は、インフラに伴う点検や更新などの繰り返しの仕事が多い事。(ジェファーズ氏)

なり方

鉄道技師としては、通常エンジニアの学位か修士が必要。

第10位　顧問弁護士及び弁理士

税込み平均年収：73,425ポンド(約1314万円)

仕事で最高な所

取り扱う仕事の幅の広さ。ビジネスの知識が得られる上に、キャリアの早い段階から非常に重要な案件に関わる事。(事務弁護士会)

仕事で最悪な所

誰かの失敗や部署の問題を解決しているのに、あまり感謝されない所。謙虚さと図太い神経が必要。(リーガルウィークの編集長ステインリー氏)

なり方

法に関する学士と修士、そして裁判費用までも計算できるような多機能にわたる仕事能力が必要。(ステンリー氏)

どんな仕事を目標にしますか?

イギリスでの年某トップ10のランキング。いかがでしたか?
国は違うにしろ、日本でも似たようなランキングになるのではないでしょうか?

パイロットなどのように、学歴があまり問われない職業もあります。
今から新しい目標に向かって努力するのも遅くないかもしれませんね。

【参考URL】http://www.theguardian.com/money/2014/nov/28/highest-paid-jobs-2014

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