シリアの内戦が勃発してから6年目に突入しようとしています。激しく続く紛争を終結させる為に、今年1月末から、ようやくジュネーブの国連欧州本部で、平和協議が断続的に開催されるようになりました。

しかしこの協議に参加しているのは、アサド政権とサウジアラビアや欧米諸国が支援する反対勢力のみで、「イスラム国」やアルカイダ系「ヌスラ戦線」といったイスラム教過激派に属する反対勢力は含まれておらず、平和協議の意義を疑う批判も多く聞かれます。

行き場を失ったシリア人と、避難先の一般人とのトラブルが続く

シリア全土は5年にも渡る紛争で破滅的な被害を受けています。

いつしか自国に帰れる日を夢見て、シリア隣国の親戚宅や難民キャンプへ避難していたシリア人も、避難先での就労や教育の機会が困難なこともあり、将来を悲観視してヨーロッパを目指すようになります。

「欧州難民危機」と名付けられた今回のヨーロッパへの難民大量流入。EU諸国の中でも東欧諸国は元々難民受け入れに消極的でしたが、受け入れに寛容であった欧州諸国からも、

1. 移民第2・第3世代のイスラム過激派思想に洗脳された若者によるテロ行為
2. 一部の難民による性犯罪行為

などが度々発生した結果、一般市民からの難民に対する悲観的な見方が拡大してしまいました。そのため、最近では国境の取り締まりを強化せざるを得えなくなっています。

過激発言連発！難民問題に批判的なハリウッドスター

そんな各国の対応に対して、メディアを最大限に利用し批判的なコメントをするハリウッドスターがいます。それはアンジェリーナ・ジョリーとジョージ・クルーニー。

アンジェリーナ・ジョリーさんは、2000年に映画撮影で訪れたカンボジアで人道問題に関心を持ちました。その後2001年に国連難民高等弁務官事務所（UNHCR）の親善大使に、そして2012年よりはUNHCRの特使を引き受けています。

今年の3月には特使としてレバノンの難民キャンプを訪れ、難民問題に消極的な各国政府を批判する発言をしています。

そしてもう1人、政界入りが噂されるジョージ・クルーニーさん。彼はハリウッドスターの中でも積極的にチャリティー組織に寄付を行っている1人で、自らも残虐行為を阻止する事を目的とした組織「ノット・オン・アワー・ウォッチ」の共同創立者でもあります。

今年の2月には、国際人権弁護士の妻アマルさんとベルリン国際映画祭に参加した傍ら、夫婦でメルケル独首相やドイツに渡ったシリア人難民家族と対談を行いました。

そして「世界各国政府は難民問題にもっと関心を持つべきだ」とメディアを大々的に使用して彼なりの批判を繰り広げていました。

「お前らが言ってもリアリティが無い！」一般人が怒るほどの大豪邸に住む2人

しかし日常生活レベルで既に影響が出ているヨーロッパ市民にとっては、難民問題の難しさを肌で感じているだけに、富も財産も人一倍に得たハリウッドスターに言われる筋合いはない、とすこぶる評判が悪いのです。

今回その中でも特に非難の的になっているのが、難民の受け入れを訴えているにも関わらず、世界中にある彼らの豪邸には一人も難民を収容していないというもの。彼らはどのような豪邸を所有しているのでしょうか？

ここでアンジェリーナ―・ジョリーとジョージ・クルーニーの豪邸を紹介しましょう。

アンジェリーナ・ジョリー

・フランス
南仏にある自らの結婚式を挙げたことで有名になったお城ャトー・ミラヴァル。価格は3500万ポンド（約53億円）。

・ニューオリンズ（アメリカ）

2006年に350万ドル（約3億8000万円）で購入したこの住宅は、現在565万ドル（約8億7000万円）で売り出ししているのだそうです。

・カリフォルニア（アメリカ）

ロサンゼルスのロスフェリッツにある豪邸は、1994年に彼女の夫ブラッド・ピッドが170万ドル（約1億8000万円）で購入しました。

その後、

1. 1996年・・・38万ドル（約4050万円）
2. 1998年・・・47万5000ドル（約5000万円）
3. 2008年・・・129万ドル（約1億3700万円）
4. 2009年・・・1100万ドル（約11億7400万円）

と、周辺の土地を購入し続けており、今度も拡大予定なのだそうです。

ジョージ・クルー二―

・イタリア
北イタリアのコモ湖畔に2件の別荘を所有し、そのうちの1つが2002年に購入した1000万ポンド（当時価格：約14億円）の豪邸。

・イギリス

ロンドンから1時間程離れたバークシャー州にある1000万ポンド（約15億円）の豪邸。このお屋敷は彼の妻への結婚プレゼントとして購入されたと伝えられています。

・メキシコ

カボ・サン・ルカスの海岸沿いある別荘。現在価格は最高で5000万ドル（約53億円）との事。

ロサンゼルス

ロスのスタジオシティーにある彼の自宅は282万ドル（約3億円）。彼が所有する不動産の中では一番安い物件です。

EU崩壊の危機？増え続ける難民に欧米諸国は爆発寸前・・・

今回の難民問題でEU各国の溝は益々深くなっています。ハンガリーやブルガリアといった中・東欧の6か国は国境にフェンスを張り巡らし、難民対策の見直しを行わないのであれば、国境を完全に閉鎖すると既に通知を出している程です。

しかし、ヨーロッパ市民の難民受け入れの賛否が二分された今では、難民受け入れに寛容であった北欧も徐々に政策を変更せざるを得なくなっており、各国の難民の押し付け合いが行われている始末。

今回のハリウッドスターに対する批判は、富と名誉を得た著名人に対する嫉妬に過ぎないという人もいます。

しかし難民問題に日々直面しているヨーロッパ市民にとっては、具体的な解決策を持ち出すことなく、ただ難民を受け入れない事を批判する彼らの姿勢が全く実質味を帯びていないという、苛立ちの表れなのかもしれませんね。

【参考URL】http://www.dailymail.co.uk/news/article-3494063/How-houses-Angelina-Jolie-George-Amal-Clooney-EIGHT-refugees-house-NONE.html#comments

PR【お金の学校】では、アフィリエイトプログラムを利用し、アコム社から委託を受け広告収益を得て運営しています。