退職金とは
退職金は、長年務めた会社を辞める際に支給されるお金のことです。もちろん、中途で辞めた際にも支払われるものですが、定年退職で受け取る退職金ほどまとまった金額ではないでしょう。定年退職で受け取る退職金は、退職手当とか退職慰労金とも呼ばれています。
退職金受給額
定年退職の際に支払われる退職金は、勤めていた会社の規模や形態により金額には大きな差があります。ちなみに、2005年度の労務行政研究所の統計によると、大卒で2100万円から2600万円、高卒の場合は2000万円から2100万円という高額の退職金となっています。
中小企業の場合は、大企業の約3分の2程度の金額が退職金として支給されているようです。どちらにしても、まとまって1000万円以上の退職金を受け取る事になります。
退職金の使い方
この退職金は、老後資金として大切な資金となります。考えもなくあてにして使ってしまうことはできないお金なのです。その退職金をうまく運用するにはどうしたらよいのでしょうか。
多くの場合、退職金の半分を預金や運用にまわし、残りを余裕資金として使っているようです。毎月の生活費は年金の支給があるので、退職金はいざと言う時のためのお金としてプールしておくケースが多いそうです。
退職金の運用
退職金の運用方法としてもっともポピュラーなのは、銀行などが提案している退職金運用商品の利用です。その種類は、定期預金として運用するものと、定期預金に投資商品を組み合わせたものがあります。
定期預金型は、短期のものが多く3カ月ごとに金利を見直す「定期預金3カ月」型が人気を集めています。この定期預金型の商品は、特別金利が適用されるため、一般の定期預金よりお得な運用方法となっています。銀行によって退職金特別プランを設定していますので、比較してみるとよいでしょう。
定期預金と投資商品を組み合わせたプランは、リスクも大きいですがその分金利が高いというメリットをもっています。金融情勢が不安定な現在、投資商品で運用することに不安があると思います。
それぞれの銀行が、最適な商品を提案していますので、検討してみる価値はあるのではないでしょうか。適切なアドバイスを与えてくれる事でしょう。じっくり説明を聞いたうえで、自分に合った運用方法を決めると良いでしょう。
退職金運用商品の条件
お得な退職金運用商品を利用するには、いくつかの条件が設定されています。まず第1は、退職後1年以内であることがもっとも重要です。退職金を受け取ったら早いうちに検討しましょう。第2は、申込金額は500万円以上となっています。上限は退職金の受取金額です。申し込む際に、退職時期が確認できる書類の提出が必須となっています。
そのほかにも、金融機関によって様々な条件がありますので、事前に確認しておきましょう。
早めの決断が大切
大切な退職金をどのように運用するかは、個人個人の判断で決める事です。まとまった金額の運用次第で、その後の人生が変わってくることも考えておくことが大切なのではないでしょうか。退職金をターゲットにしたお得な金融商品を利用するチャンスは一度きりです。じっくりと検討して早めの決断をしましょう。