アメリカの西海岸部(ベイエリア)は、家賃が高いと有名です。その中でも特に、サンフランシスコは、現在家賃の上昇が止まらないといわれ、問題視されています。
止まらないサンフランシスコの家賃上昇問題
サンフランシスコの家賃の中央値は14.6万円/月とされ、他のアメリカの主要都市よりも高い水準になっています。しかし、過去3年のサンフランシスコの家賃の平均値をみてみると家賃の上昇が止まらず、上がり続けているという調査結果がでています。
【2011年】 平均家賃 28万円(-2万円)/月
【2012年】 平均家賃 32万円(+4万円)/月
【2013年】 平均家賃 34万円(+2万円)/月
【2014年(4月現在)】 平均家賃 36万円(+2万円)/月
(米国賃貸物件検索サイト“Zillow.com”のデータをもとに作成されています)
これらの家賃高騰の原因といわれているのが、サンフランシスコに所在するグーグルやアップルなどの大手ハイテク企業の参入によるものと言われています。
その影響はサンフランシスコに限らず、オークランドなどの周辺都市にもおよび、周辺住人たちの怒りが爆発しているそうです。
そんななか、掲示板を騒がせているのがこの投稿です。
反対している人たちは、ハイテク産業は“癌”として考え、今のサンフランシスコをつくりだした理由ではないとみています。
しかし、これらのハイテク産業がなかったら、サンフランシスコの労働市場はよくはならなかったんです。
つまり、サンフランシスコの市民たちは、(グーグルなどのハイテク企業ではなく)地元政府や狭い時に高値をつけている資産家たちに抗議するべきだと思っています。
【参考URL】http://www.businessinsider.com/san-francisco-rent-map-2014-6
http://www.reddit.com/r/changemyview/comments/234d8n/cmv_the_antitech_people_in_san_fransisco_are/
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サンフランシスコに住み、40年間くつのセールスをして1995年代に400万円の収入を得ていた男性を想像してみてください。
毎月5万円のアパートを借り、すべてが順調でした。しかし、高給取りたちが急にこのエリアに移り住み、この小さなアパートに毎月30万円の家賃を払うようになったんだ。
すると、毎年徐々に家賃が1万円から2万円ずつ上昇し、その間彼の給料は毎年月額2000円から3000円しか上がらないんだ。
ここである選択肢は、この給料が家賃に食いつぶされていくのを指をくわえてみているか、40年以上も住んだこの土地から引っ越すかの2つだけ。
こんな状態で、これらのハイテク企業がなんのデメリットも与えなかったなんて思えるのかい?
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サンフランシスコの本当の問題点は、高まる需要に対して充分な住居が建てられていないということだよ。
中心部は3階建てや4階建ての建物があるのに対し、郊外では2階建てがほとんどなんだよ。
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そのとおり。サンフランシスコは、国内で最も住むのが難しい都市なんだ。
手頃な価格の家はあまりなくて、もっと高い住居ばかりだよ。
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サンフランシスコは、家賃が固定されているはずだから、40年間のくつのセールスマンの男性は、今でも5万円の家賃を払っているはずだよ。
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この賃貸料の統制は昔のものに限られているんだよ。
今でもこのくつのセールスマンが月5万円の家賃しか払っていないんだったら、この家主はかなり痛手を負っているだろうね。
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半島に位置していて、土地に限りがあるからだよ。それに(とても高い)ボートに住んでいる人たちもいるよ。
あと地震があるから、高層ビルもそんなに建てることができないんだ。
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ダウンタウンでたくさんの高層ビルみたよ。
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よくある誤解で、真実ではありません。
サンフランシスコは“とても人口密度が高い”って多くの人が思っているけど、ブルックリンの人口密度の半分以下で、1920年代のマンハッタンの4分の1の密度なんだよ。
サンフランシスコのダウンタウンにはすでにたくさんの高層ビルがあるから、必要ないんだよ。
ちなみに、パリは世界の中でも人口密度が高い都市だけど、(景観のために)高い建物を建てることについては、厳しいんだよ。
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ハイテク企業に怒りをぶつけるのは、見当違いだよ。
もともとサンフランシスコは長い間、需要があったんだ。だから、急にこんな問題が起きたというワケでもないんだよ。
家賃の高騰の原因をつくりだしている建物の価格競争に(怒りを)向けるべきだよ。
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グーグルが運行しているバス等が、この現象を急速化させているんだよ。
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バスが走っているのは、すでに従業員が住んでいるからだよ。それにこのバスの運行によって、従業員たちも便利になり、また周辺住人にとっても渋滞緩和になっていて良い状況を作り出しているんだよ。
それに会社はグーグル以外にもあって、それら給料が良い企業にオフィスをつくるなとでも言いたいの?
特定の人や企業に対してムカつくなんて、バカらしいよ。成功し過ぎているからうらやましいわけ?
みんなサンフランシスコに住みたいわけで、サンフランシスコ自体が高くさせているんだよ。
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ハイテク企業は市にお金をもたらしていて、それに適切な住宅の発展に使われているんだ。
だから、この状況はハイテク企業のせいなんかじゃないよ。
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サンフランシスコで貸借人は、家賃統制の法律によって守られていて、家主は年間に一定の金額しか値上げができないんだ。
だから家賃の値上げが住んでいる家から追い出すということにはならないけど、新しい物件を探している人たちが引越してくるのを止めることはできるんだろうね。
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ハイテク産業に対して怒るのは、間違っていないよ。明らかに彼らは経済を理由に好きなようにできるし、僕は雇用主や会社の自由を制限しようとしているわけではないんだ。
でも、(それらの会社の)労働者たちは“賢くみられたい”や“格好良い”という理由でここに越してきて、ここの住人たちを強制的に追いやっているんだ。
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サンフランシスコは、これまで一度も住むのに手頃な価格のシティではなかったよ。
ハイテクブームの遥か前から、サンフランシスコの“高級化”は進んでいたんだ。
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私はラスベガスに住んでいるけど、投稿者の意見はいいとは思わないね。
べガスではカジノは観光客たちが私たちの税金を払ってくれていて、住民たちの生活費を下げてくれたんだ。それに大都市に住むベネフィットももたらしてくれたよ。
さらにいうと、グーグルの社員ほどの稼ぎはないけど、それでもカジノはたくさんの人を雇用してくれているし。
しかし、サンフランシスコでは逆だよね。住むのがさらに高くなっただけだよ。
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価格の高騰に関係したくなければ、家賃統制されているユニットを借りるか買うかだね。
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この資本主義の世界に住んでいる限り、家を買うべきだね。
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お金をたくさんもっていて支払い能力があるからというだけで、もっと支払うということはないよ。
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しかしながら、全体的に見るとこれがありえるんだよ。
家主たちが彼らに支払い能力があるということをわかっているから、なんとか家賃を上げようとしてくるんだ。そしてハイテク産業の労働者たちはその金額を支払うことができるから、結局支払うんだ。
その結果、実際に値上がりするんだよね。
まとめ
もともと高級エリアとされていたサンフランシスコにおいて、さらに値上がりしている家賃。今後の動向にも目が離せませんね。
30万は驚愕ですね。
住む人たちは頑張ってるんだね
私も仕事がんばらないとww
東京都心でアメリカンサイズの家を借りたら月額数百万だから激安だと思った
アラスカあたりに、その会社引っ越しさせられない?ムリか。
よっぽど儲けてないと家賃払い続けられねえな
中国人の物件買い漁りを予想したけど違った
正直俺も予想したわ