塩がブームになっている?
私たちが食卓で使っている一般的な塩は、食塩として知られています。食塩は「イオン交換膜製塩法」という製法で作られていることをご存知でしょうか。
食塩は食卓塩とも言われ、海水をイオン交換膜法で濃縮して濃縮塩水を作り、釜で煮詰めて水分を蒸発させた結晶のことです。もともとは海水から作られていたのですね。
塩の販売は、戦後すぐの昭和24年に設立された日本専売公社による専売事業となっていました。つまり、国が管理して販売していたというわけです。しかし、昭和60年になって日本専売公社が民営化し、塩の専売も自由化へと移行していったのです。
塩の販売の自由化に伴い、消費者も塩を選ぶ時代が到来したと言えます。平成9年に塩の専売制が廃止されることとなりました。さらに平成14年には、塩の販売が自由化されることとなったのです。世界中にある様々な塩を選んで購入することが出来るようになったのです。
その頃からでしょうか、高価な塩を購入する人が増えてきたようです。最近では、料理の素材によって様々な種類の塩を活用するようになりました。一般的な食塩よりは高価な塩が売れているそうです。
塩の種類と値段
塩には、海水から生成するものと、岩塩といわれる鉱石から生成するものがあります。人気のあるキーワードは「自然塩」であることです。
自然塩とは、塩の成分であるにがりが多いこと、加熱処理がなされていないこと、岩塩などのように自然結晶されているもののことです。健康志向ブームもあって、人間が手を加えない(化学処理など)塩に人気があります。
国産はもちろんのこと、海外から輸入された塩を購入する人が増えています。塩を専門に取り扱うお店にも人気があります。
海外の高級塩としては、塩の花と言われるイタリア産の「フィオール・ディ・サーレ」があります。価格は200グラムで1,750円前後で販売されています。肉の旨みを劇的に引き出す塩として人気があります。
海外の岩塩として知られているのは、ドイツの「アルペンザルツ」でしょうか。青い筒状のパッケージの岩塩をスーパーなどで見かけることもあるでしょう。マイルドなコクが特徴で、肉料理やチーズに合う塩として人気があります。価格は、125グラムで368円です。
国産の高級塩として人気があるのが「小笠原天然塩」です。すっきりとした味わいの塩として肉料理や日本食全般に使われています。価格は300グラムで1,050円です。
高級塩を味わう
塩にも味の違いがあることに改めて驚いてしまいます。シンプルな肉料理が、塩の種類によって旨みを増し、美味しく頂けるのなら、高級塩を使ってみてもよいかもしれませんね。
たかが塩、されど塩なのです。塩は私たち人間には欠かせないものです。塩を活用したレシピ本も注目を集めています。食卓塩だけではない、様々な種類の高級塩を試してみる価値はあるのではないでしょうか。