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カナダの家計を最も圧迫しているのは税金

2014/10/13
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生活費の中で一番お金をかけているもの、といえば何を思い浮かべるでしょうか。

外食が多かったり食べ歩きが好きだったりする方は食費が多くかさむ傾向にあるでしょうし、仕事上やプライベートも含めてお付き合いの多い方は交際費が一番多いかもしれません。

自分の趣味や好きなものにお金をかけることに対して、不平不満がある人は多くないと思いますが、もし、自分の望まないものが一番の出費だった場合はどうでしょう。

実は、カナダの一般家庭では家計の中で税金に費やす割合が、最も多いとの調査結果が報告されました。つまり、食費、住居費、衣類の総額以上に税金を収めているというのです。

シンクタンクによれば

「世帯における最大支出は何かと聞けば、大抵の場合、住居費だと応える人が多いと思いますが、実際のところ、カナダの一般家庭の平均支出を調べると、住居費を含めた基本的な生活費以上に税金に費やしていることが分かります」

とのこと。

2013年度のカナダの平均世帯収入は77,381ドル(約748万円)。その世帯収入の41.8%にあたる32,369ドル(約312万円)を税金として納め、食費や家賃、衣服等の出費は収入の36.1%にすぎなかったそうです。

比較資料として1961年の統計を見ると世帯収入に対して基本的な生活費は56.5%、税金は33.5%の割合でした。ただし、この時代は医療保険制度が整っていなかったため、税金額が少なかったとの指摘もあります。

カナダは国民皆保険制度を採用しており、主要な医療は患者負担なしで受けられ、医療費は税財源で公的に負担されています。

また、過去50年に渡ってブームが続いた石油・ガス産業もひとつの要因と見られ、石油・ガス業界のロイヤリティが政府の収入に含まれているものの、当時ほど今のロイヤリティは高くありません。

近年の石油およびガスの相対的な価格に加えて、圧倒的な輸出量も考慮しなければならないと専門家は語っています。

結局のところ、一般家庭が納める税金はすべて連邦政府、州政府、地元政府に支払われるわけです。

カナダの税金には所得税、給与税、保険税、売上税、資産税、燃料税、自動車税、輸入税、アルコール税、たばこ税、その他多くの種類があります。

公的サービスが充実していると考える人々は税額に納得しているようですが、当然ながら反対意見を持つ人も多くいます。(為替レートはすべて2014年9月初旬のもの)

【参考URL】http://www.cbc.ca/news/business/canadians-spend-more-on-taxes-than-food-shelter-fraser-institute-1.2734146

この記事に対する海外の反応

税金を少なくしてほしい!(カナダ)

記事に書かれている数字は低い気がする。

たぶん、皆が気づかずに支払っている税金って本当に多いと思うんだ。無料の公的サービスだって、結局は税金で賄われているから有料ってことになるし。(カナダ)

一般の企業や銀行が売上の40%以上を税金として徴収されたらどうなるか、想像してほしいもんだね・・・。(カナダ)

この記事はカナダの公共機関を否定しようという報道にすぎない。

道路や水道のインフラ、電気、学校、大学、病院、年金制度、老齢年金、いろんな公的サービスがある。そのための税金だろう。

どういう形にしろ、いずれ誰もが恩恵を受けることになる。(カナダ)

今、自分の納税書を見て、自分がかなりの税金を納めていることを確信した。でも情報源はしっかり見極めなきゃいけない。

この記事に情報を提供したシンクタンクはしょっちゅう誤解を生む報告書を出している。判断を誤らないようにしないとね。(カナダ)

たぶん僕も収入の40%前後を税金として納めていると思う。

パッと思いつくのは13%のHST(消費税/連邦税5%、オンタリオ州税8%)、ガソリン税、道路税、アルコール税、学校税、固定資産税、OHIP(オンタリオ州の医療保険税)、空港税とかかな。

これだけ多くの税金を払うだけの価値があるのか?

その分、恩恵があると言う意見も分かる。でも、それほど都会でもない場所に住んで、信号も多くない道路を走る毎日を思うと疑問も出てくる。(カナダ)

連邦税を下げて、所得税も引き下げるべき。

それが深刻な問題になっているのだから。以上。(カナダ)

41.8%が税金っていう数字には納得できない。48%のはず。

まあどっちにしても、40%以上が税金なんていうのは負担が大きすぎるんだけどね。

なぜカナダ人は、浪費的で不正も行い、役に立たない連邦政府、州政府、地元政府への、窃盗に近いレベルの納税を認めているのだろう?(カナダ)

年収1万ドル以上で税金より食費の方が多くなる仕組みなんて変でしょ。

(記事の数字は)当然と言えば当然。中級層の平均じゃなくて、全体の平均なんだから。高額納税者も含まれていればそりゃこんな数字になるさ。(カナダ)

実質的に税金として納めている額は、それほど多くないと思う。政府が提供するサービスの料金を税金として払っているだけ。

だから一言で税金と言っても内容を見れば納得できる、と思うんだけど。(カナダ)

今のカナダの平均的な家庭は、多くの負債を抱えている。カナダで家族を持つのはコストがかかる。

たぶん、たくさんの人が家庭を持つ余裕なんてないと思う。(カナダ)

CRA(カナダ歳入庁)の見解が知りたいね。本当のところはどうなんだろう。(カナダ)

カナダ人で税金を納めているのは何%くらいなんだろう。かなり多くの人が納税していないらしいんだけど。(カナダ)

このシンクタンクの数字はあんまりあてにならない。(カナダ)

(納税の代わりとして)国民保険、教育、社会保障なんかで恩恵を受けているんだけどね。(カナダ)

なんか、この記事を見ていたら、働いて給料をもらうことがアホらしく思える・・・。(カナダ)

大事なのは量じゃなくて質。

税金は国民のお金。それが国民向けのサービスやプログラムに使われるのなら皆にメリットがある。

だから単に税金が高い、とは言い切れない。(カナダ)

しょうがないことだけど、公務員の給料を払わなきゃいけない仕組みになっているのさ。僕たちが払う税金が彼らの給料だからね。(カナダ)

自分は高い税金でも納得している。公的なプログラムやサービスがたくさんあるからね。(カナダ)

ガソリンもそうだし、基本的に商品の価格に税額は書かれていない。レジに行って税込価格を見て「おっと・・・」と思うことが時々ある。(カナダ)

まとめ

高額所得者の納税額負担が大きくなるのは理解しやすいですが、一般家庭の税金が収入の40%を超えると家計はかなり苦しくなるでしょう。

とはいえ、医療制度などカナダの事情を踏まえると、高い税額に納得できる部分もあると言えます。

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