ギリシャ問題が一段落して、現在に至る…というのが、今、海外の人達が得ているギリシャの情報かと思います。
情報は地域ではなく言葉によって分けられていることもあり、特に私たち日本人は、日本語で情報を得ている限り、アジア以外の国の詳しい情報を得るのはなかなか難しいものです。
私は、日本語とドイツ語のニュースを読んでいるのですが(英語は残念ながらわかりません 笑)、やはり手に入れる情報は異なります。当然、ドイツのニュースの方がドイツを始めとしたヨーロッパのニュースを多く手に入れやすいです。
特に冒頭で話したギリシャ問題は、ドイツ経済に強い影響を与える話。EU脱退の是非が問われていた期間は、ドイツのニュースをチェックするといつも、ギリシャ、ギリシャ、たまにFIFAの不正、またギリシャ…とギリシャの話題をたくさん見かけていました。
その時期の日本のニュースサイトでももちろんギリシャ関連の情報がたくさん上がっていましたが、その量はドイツの方がはるかに上です。
そしてEUのギリシャ脱退が無くなった現在、どのような状況になっていたのかを記した記事を発見しました。こちらはあまり日本のメディアで見る事の無かった情報だったので、ご存知な方も多いのではないかと思います。
それではドイツのニュースが報じた、ギリシャの増税とそれに伴う国民の生活の変化を紹介したいと思います。
ギリシャの今の金融状況
6月末からギリシャの銀行は閉鎖され、その閉鎖期間の延長も行われました。なんと旅行客はギリシャ国内でクレジットカードも使えない状態が続いたのです。しかし7月末頃、ギリシャの銀行の営業が再開し、クレジットカードが無事使えるようになりました。
ですが、それと同時に国民には、新しい負担との戦いの幕開けが待っていました。
重くのしかかる税金
日本では消費税にあたる”付加価値税”が上昇し、これまでの13%から23%へと急激に引き上げられました。
対象となる税金の上昇率は
- 医療、書物・・・6%
- 電気、水道、ホテル・・・13%
- それ以外の雑貨等・・・23%
となっています。
ヨーロッパの多くの国では、商品によって税率が細かく分類されているので、このように分野別に税率が上昇しました。この処置は新しい財政計画の一部です。
引き落とし額の制限は解除されず
銀行の営業が再開した後、国中の銀行の支店では長蛇の列ができていました。しかし、自身の口座から引き落とせる額は、国民一人当たり週に300ユーロ(約4万円)までと厳しい制限がありました。
この制限はしばらく続くだろうと言われていますが、8月には週に最大420ユーロ(約5万6000円)の引き落としが可能になるなど、制限額の引き上げもあったようです。
長蛇の列に並ぶ人の多くが、銀行のカードではなく光熱費の支払い用紙を持っていました。また、運送業者等に支払いを済ませようとする中小企業の社員も並んでいたそうです。
借金返済に追われるギリシャ政府
ギリシャの首都・アテネの政府は、ヨーロッパ中央銀行へ満期になった42億ユーロ(約5670億円)を返済しました。
しかし他にも、IMF(国際通貨基金)に20億ユーロ(約2700億円)以上の支払いをしなければなりません。ギリシャはその為のお金、およそ70億ユーロ以上をEUの国々の力を借りて得ることが必要でした。
そんな中、EUの財務大臣はさらなる援助プログラムの交渉を決断しました。
ドイツ政府の反応は?
その間にドイツ首相のメルケル氏は、EUからのギリシャ脱退について、これ以上話し合う議会を行うつもりがない事を明らかにしました。もちろん彼女はギリシャの借金の発布をあらためて拒否しましたし、ドイツのショイブレ財務大臣もこの措置を期待していました。
EU脱退が避けられた後も、ギリシャ国内は混乱していますね。というより、混乱は始まったばかりなのかもしれません。
日本も消費税が上がりましたが、それよりも大幅に上がったギリシャの税率は苦しいどころの話ではないでしょう。さすがに私も翻訳していて「こんなに税金って上がるもんなのかよ!」と独り言で突っ込んでしまいました。
このニュース、日本人の私が驚いたくらいですから、海外の人も当然驚いていることでしょう。という事でニュースに書き込まれていたコメントを一部紹介したいと思います。
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すっげーおかしな事だよ!
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ギリシャはすでに改善出来る国として見なされていないよ。
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ギリシャは今後、厳格なドイツ人に対して破産のギリシャ人と偏見を受けていくだろうね。
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愛すべきギリシャ人へ。ようこそEUへ再びいらっしゃいました。
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なんてヨーロッパは偉大なんだ!
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ギリシャを手始めに、これからドミノ倒しの様に長い長いデフレ期間が10~20年の間続くだろう。
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なぜ価格が落ちるかというと、税金を理由に政府によって付加価値が下げられるからだ。
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信用バブルの崩壊だな。
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ギリシャはタフな交渉をするね!
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プーチンと中国が(つけこむ)機会を伺いに来ているぞ。
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事実ギリシャの借金は4000億ユーロ(約54兆円)以上の価値があるよ。
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EUからギリシャに流れていった3800億ユーロ(約51兆円)はいったいどこへいったんだ?
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ここでは民主主義の本当の顔が見れるな。
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ギリシャでは伝統的に税金が支払われていなかった。未納が多いんだ。EUとは違ってね!
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増税?本当かい?どんな意味があるんだい?
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↑ ボクは良い解決策だと思うよ。
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ギリシャは正しい軌道上に乗っているのか?
日本も注目したいギリシャの行く末
コメントをみて思い出しましたが、そういえばギリシャではもともと納税がきちんと機能していなかった事実がありました。これまで富裕層を中心に巨額の未納があり、摘発する役人も回収したお金を着服したりと、納税システムが狂っていたそうです。
それとは無関係な低所得者が、税金の上昇によってさらに生活が苦しくなる。想像しただけでも住めない・・・と思わされてしまいます。
復興は果てしなく遠いでしょう。日本がこうならない様に、ギリシャの件を見て自分たちの国がこの先どうなっていくか考えていかなければいけませんね。
【参考URL】http://www.spiegel.de/wirtschaft/soziales/griechenland-banken-oeffnen-wieder-a-1044403.html
ギリシャはとにかく制度がしっかりしてない国ってイメージだなぁ。ごちゃごちゃでしっかりしろよ~と思ってしまう。お金なくてちょろまかすのはまだわかるけど金持ちがかよ!欲深いな…どこもそれは一緒かぁ。てかFIFAの不正とかあったなぁ~、懐かしい。
>日本語で情報を得ている限り、アジア以外の国の詳しい情報を得るのはなかなか難しいものです。
えっ!?アジアの情報を得るのは難しくないの?
ギリシャのすぐ隣りはアジアですよ
これは返せないな
サラ金に追いつめられる多重債務者のよう
ギリシャでは支払いの時にレジ打ちしなければ安くなるという暗黙のルールが横行していました。
店側はレジ打ちするといくらの売り上げだったのか記録され消費税分を納めなければならなくなるので、レジ打ちせずに支払う客に対しては消費税分の一部を割り引いていたわけです。
そして店側は消費税分だけではなく全体打ち上げも過小計上することで所得税なども脱税しているということになります。
全労働者の60%以上が公務員と言われるギリシャでこのような脱税が横行していたのですから、行政に取り締まる意思がなかったと判断されても当然のことでしょう。
そのような状況からの消費税増税と脱税取締りの厳格化ですので、ギリシャ人にとっては消費税増税分の数値に脱税していた分の消費税の数値が加算され事実上の大増税になってるわけです。
私の考えではギリシャに同情的です。
ギリシャのユーロ加盟を強力に進めたのは自動車を販売したいドイツでした。
そもそもギリシャ人の懐具合ではドイツ車は買えませんでした。
そこでギリシャ人でもドイツ車を買えるようにするために公務員の待遇を高め、
公務員の数も増やすように内政干渉したのです。
ギリシャは既に破綻していますが対外債務を返済していく方法はユーロ離脱しかありませんでした。
日本政府が金融緩和してデフレ脱却に向かったのと同様に、
ギリシャ政府にもドラクマ通貨を発行させてインフレを起こすしかなかったのです。
ところがドイツからは返済を少し待ってやるから増税しろというお達しです。
増税で債務を返済した例は歴史上一度もありません。
結局のところドイツがギリシャを更にカモにする、という結果になりました。
ギリシャに同情するかどうかは人によるでしょうが、
ドイツがどういうことをしているかは万人に知ってもらいたいと思います。
ギリシャは観光でなんとか持ってる感じだったしね
ドイツが毒ガス車売るためにユーロ安に引っ張った結果だよね
※4
>増税で債務を返済した例は歴史上一度もありません。
つまり増税した国は債務を返済してない訳か、そうですか?
それと日本の量的緩和は日銀券を刷ることじゃないし、実際刷ってません
ドイツ車云々も理解に苦しみます、もう少し勉強した方がいいかもしれませんね
ドイツよ散々儲けたんだから借金ぐらいチャラにしてやれよ
ドイツ難民とVWでギリシャ以上に死にかけてるけど
ねえどんな気持ち?ねえどんな気持ちwww?
小国のギリシャよりも中国株の下落のほうが大金が吹っ飛んだので、誰もギリシャを話題にしなくなりました
ギリシャ人は税金を払わないから本当は裕福だし、世界経済、とりわけアメリカと日本には影響が薄いのでギリシャに注目する必要はないと思います
そもそも日本がこうならないように、などと書いてしまうあたりに管理人が経済にも政治にもたいへん疎い人間であることがうかがえますが・・・。
あのですねえ・・・。
一銭もなくなった人間がサラ金に泣きついて百万を借りるのと、一千万を人に貸してる人が百万借りるのは同じだと思いますか?
思うなら、あなたはバカです。
五毛やVANKのみなさんが、せっせと日本の借金は世界一!と世界のネットで連投されてますが、同時に日本は世界最大の巨大債権国であることもお忘れなく。
いまの借金くらい三回は余裕で返済できるんですよw
借りてる国の人は、チャッチャと返してくださいね。ナメてたら債権そのものをもっと危ない取り立てする国へ売り飛ばしますよ。
まぁ、借金して先に金使っちまったんだから残るのは返済だけだわな…
誰も借りてない金返せって言ってるわけじゃ無いのよ
借金まみれの病人に、お前が金を返さないのはお前が働けないからだといって、もっと仕事を与えても頭悪いとしかならんのに、なぜ国と国の間ではこうなるんだろうね。
まずは病気の治療からでしょ。そういう意味では今のEUは北斗の拳の世界になっているようなもんだわ。
ドイツの聖帝十字陵建設に奴隷になったギリシャがこき使われている感じ。
ギリシャはなんとか黒字が出るようになってきていると聞いたよ
だから最後の貸付にも応じたと
それに、もしEUから離脱するとなると、ロシアに目を付けられ侵略される可能性もあるから、もしそうなればもっとお金がかかってめんどくさい事になるかもしれないと
※10が言っている事も正しくて、日本の借金というのは海外から借りているわけではありません
むしろ海外にはものすごく貸していて、その利息分だけで無償でアジア支援(ODA)を行えているくらいです
日本の借金というのは、あくまでも日本人が払った税金にたいしてそれに見合った社会保障が受けられていないという決めつけの数字なのです
つまり、日本国民が国にお金を貸している、そしてそれを社会保障として返してもらってない!と言っているわけですね
でも実際はどうでしょうか
この安全で健康的で治安も世界一維持されているというこの環境というものの恩恵というのは、日本にしかありません
例えば自衛隊や警察に投入されている税金は、日本人が安全に暮らすために使われている税金ですね
これを恩恵として認識し納得しなければなりません
そこを一切考慮せずに、税金が社会保障として還元されていないからそれは借金、として計上しているのが、日本の借金と呼ばれるものです
そんな数字に一体なんの意味があるのか、甚だ疑問です
>ギリシャは今後、厳格なドイツ人に対して破産のギリシャ人と偏見を受けていくだろうね
ほんと、厳格ですねw
※13
※10が言ってることは全然正しくねーよww
まず、こいつが言ってる債券うんぬんってのは十中八九国富ことだろう。しかし、可処分資産でない名目上の資産を国債の負債に充当できるはずもないし、よくいわれるような日本人が保有する対外資産は、政府、民間あわせて約1000兆円ほどしかなく、日本の国債を3回チャラにできる額ではない。そもそも、民間の資産を国債の償還に充てるって発想が論外。民間の資産は民間のものであって、国が自由にできるものではない。それをいえば、ギリシャの総資産は大目に見積もって約100兆円あるはずなので、現在ある日本円にして40兆円ほどの債務で破綻する危険全くないという結論になるwwまして、ギリシャは国有資産の払い下げまで行っているが、日本が本気で国債を償還する気なら、それをやってでも全然足りねーよ。民間資産を強制的に徴収するってのなら話が別だが。
あんたの言ってる社会保障うんぬんってのも見当違いも甚だしい。
まず、社会保障費を供出してる以上その受給を求めるのは当然で、なぜ払ってるからといえば老後の生活のため。老後の生活のための収入がなければ、老後は生きていけない。今現在でさえ、生活が困難なため働く老人は各所に見かけるが、今の若い世代が定年を迎える頃にはそれが当たり前になる。それがありがたいことかどうか自分でよく考えて見ろ。しかも、それをやっても国債は全く償還されない。右をこじらせすぎると日本人の資産は全部日本国の資産と思い込む傾向があるようだが、どこのマフィアの発想だよそれw