短期間のうちに次々と新しいお店が開かれ、常にめまぐるしい動きを見せる飲食店業界。
美食の国イタリアでも、経験者、未経験者を問わず多くの人々が新しいお店づくりに挑戦しますが、長期に渡る経営を続け、本当に成功するのはなかなか容易ではないようです。
イタリア人の生活に無くてはならないバール業界も工夫を強いられているんだっ!
バール文化が深く根付いているイタリア。
イタリア人は普通みな行きつけのバールを持ち、カフェを片手にバリスタや友達と立ち話をするのが日課です。
仕事の合間には、昼休みの他にカフェ休憩が1日数回黙認されている場合も少なくありません。
そんなイタリア人の生活に欠かせない存在であるバールも、時代の需要と共に多様化の道を辿り、生存のために工夫を強いられています。
美味しそうなケーキやジェラート専門店を併設したり、高級ワインを揃え夕方のハッピーアワーを充実させたり、変わったオリジナルメニューを開発したり、音楽の生演奏を行ったり・・・
皆、オリジナリティーの売り込みに励んでいます。
イタリアでめまぐるしく開店・閉店をするバール・リストランテ
長引く不景気のため、雇用してくれる会社を延々と探し続けるのに疲れた人たちの中には、自分で何らかの店を開業する方向へ向かう人も少なくありません。
中でも、飲食店業界はとっつきやすい印象があるのか、未経験でも開業に挑む人も多いようです。
イタリア飲食業連盟の調べによると、ミラノやローマでは2014年の1月から9月までの期間に、新しいバールおよびレストランがそれぞれ650件以上開店したとか。
しかし、現実はそんなに甘くないもの。
イタリアで開業する飲食店のうち、27%が開店後2年以内に閉業に追いやられていると言われています。しかも、若い年代の開業者の場合には、その失敗率は更に高くなっています。
イタリアでのバール開業費用はどのくらい?
開業にあたっては、思う以上に様々な経費が嵩むものですが、一般的には6万~30万ユーロ(約828~4140万円)かかると言われます。(1ユーロ=138円として計算(2015年6月30日現在の為替レートより))
それだけの費用を捻出してめでたく開店となっても、その後、毎月ごとにかかる経費は決して少ないものではありません。
- 店の改装費
- 賃貸料
- 従業員の給料
- イタリアの高い公共料金(電気、ガス、水道、ゴミ税など)
はもちろんのこと、店頭に暖簾を出せば税金、外にテラス席を出せば道路使用料、店内で音楽をかければまたまた税金・・・
色々な細かい経費がどんどんかさみ、店が繁盛しなければとても経営は成り立たないことは目に見えています。
ちなみにイタリアでは、ウエイター・ウエイトレスへの給料は月々平均1000~1500ユーロ(約13万8千~20万7千円)、シェフやピッツァ職人なら月々約1500~4000ユーロ(約20万7千~55万2千円)くらいかかります。
それに加えて、給料額と同額以上を国への税金や社会保険料として納めなくてはなりません。
生き残っていくのがとても難しいこの業界。こんな現状に対し、イタリア人たちは実際どのように感じているのでしょうか。
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確かに新規オープンするバールの数は最近多いよ。不景気で仕事が見つかりにくいから、自営で何か始めなくちゃならない状況に追いやられている人が多いって事かもしれない。
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町の通りによっては、何件も立て続けにバールやケーキ屋が並んでいるところもあるよ。
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景気の良かった時代には飲食店は結構稼ぎが良かったけど、今はそうもうまくいくとは限らないね。
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儲けが出やすかった時代には、お店の従業員が次に独立してまた成功したりしていたよね。
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こんなに飲食店が増えてしまうと、今度は消費者が分散してしまいあまり儲からなくなってしまう。
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家族経営で代々続いていた有名店でさえも、油断すると瞬く間に閉店に追いやられることもある。
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統計の上では開店後2年以内に27%が閉店に追い込まれるということだけど、実際はもっと高い確率なんじゃないかと思う。
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ポジティブな意味に言い換えれば、27%が2年以内に閉店するということは、残りの73%は生き残るっていうことでしょ?
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長年続く不況の中、73%の飲食店が2年以上経営を続けているっていうことを肯定的に捉えられるのは、とても良い見方だと思う。
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飲食店だけじゃなく、他の業界だってきちんとマーケティングやプロジェクトを立てて経営方針をしっかりもたないと、長続きはしない。
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一昔前はやってみれば何とかビジネスがもっていたけれど、今は時代に見合った戦略がないと簡単に失敗してしまうよね。
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客の入りには波があるから、ある程度の貯金を持っておかないと苦しくなった時にすぐ倒産しちゃう。
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レストラン経営は営業時間も長いし重労働だ。家族との自由な時間なんて全然取れない。
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祝祭日や土日も全く無し!っていうか、平日よりもっと働かなくてはならない。
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テナント料や電気、ガス、人件費、会計士費用などは結構かかる。
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イタリアは税金も高いから要注意だ。
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レストランを開く人の中には、経験も無くとりあえずやってみた、という人が案外多いよ。
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家でちょっと料理できるからといって、レストランを開いて儲けようとする考えは浅はかだ。
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料理の腕前がどうとかいう以前に、経営の才能がないとやっていけないな。
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超有名なシェフになれば、コマーシャルやテレビ出演料なんかだけで何億って儲かる。
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その時代にあった流行を押さえて、コンセプトを立てるべきだ。
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あと、その土地のニーズととなるサービスをプラスしたり、住民の生活パターンに合った開店時間にするとか一工夫するのも一案だね。
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経験も無いのに、いきなり見よう見まねで何とかなるだろうと思って開業する人が結構いる。
安易に初めては痛い目を見る!?開業には慎重に・・・
「料理なら何とかなるか」と思い、比較的気軽にオープンしてしまう人も少なくない飲食店業のようですが、他の業界と同じように、経営に必要なのは
- 適切な立地とコンセプト
- マーケティング
- ストラテジー
そして余裕を持った資金繰りなのです。
【参考URL】http://dariodivico.tumblr.com/post/109869463571/i-giovani-aprono-ristoranti-e-bar-ma-in-tanti
http://www.comequando.it/quanto-costa-aprire-un-bar-2/
http://www.dissapore.com/grande-notizia/aprire-un-ristorante-lo-fanno-in-tanti-ma-chiudono-subito/
http://www.fipe.it/
金持ちの道楽なら気楽にやってくれりゃいいなだけどね~。生活かかってるなら記事やコメントにあったようにいろんな面でプロフェッショナルにならないとな。日本では海外のスイーツ店が初上陸!ってよく話題になってるけど、日本人が画期的なコンセプトレストランとか始めて大成功してほしいね。
聞きなれない単語を知ってて当たり前のように使うのはどうかと思う。
バールの様な物で非難されるよ。
目の前の箱使えよ
自分の無知を自慢するのもどうかと思う
ちなみに俺はこの記事で初めてバールって知ったわ
バールってプロレスの凶器しか思いつかなかった
の、ようなもの
♪もうすぐバァァールですねぇ~ 恋をしてみませんか~
あれバールって言うんだ
ずっとバルって短く言ってたわ
スペイン語ではのばさずバルって読むしあながち間違ってないと思う
バールか、なつかしいな。
小学生のころ、おじいちゃんの家でよくやってたわ。
俺はバールのおかげで今も健康だけどね
とくに20歳を過ぎてからはよくバールを使うようになって、友達からもバールが上手とよく褒められる
バール・・・
も、やはり日本製だよな?
アレだろ?最近じゃあ毛の色も濃くなるとかさ。
叩くと増える奴だよな?やっぱ日本製が一番だ!ウン!
イタリア大好きだけど、そんなに税金が高いとは知らなかった。大変だなあ。
ヨーロッパ諸国の場合だと従業員一人に支払う年収と同額かそれ以上の金額を雇用主が税金として納めるのは一般的だよ。
だから時給を高くしないといけない夜間や日祭日は閉店している店が大半で日本の田舎の商店街のように夕方以降は閉まってる店ばかりになる。
イタリアは原発を廃止して隣国のフランスから電気を輸入するようになって電気代が急騰したからね。
流石に一般家庭用の電気代はフランスの2倍程度に抑えられているけど、商用の電気代は企業が消費する電力量だとフランスの10倍近い金額になってイタリアの経営者団体が原発を復活させて電気代を下げないのなら工場や倉庫を数十kmしか離れていないフランスに移転させると抗議したほどだ。
バールってなに?
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でも、日本人ですら事故る原発をイタリア人が無事故で、稼働できるかどうかw
運転資金に限界が見えるのであれば、身内だけで運営することを考えた方が良い。人件費は、税金、社会保障などを考えると相当にたかい。