美味しい白ご飯の値段が高くて3度の食事の際、白ご飯をセーブして白ご飯の値段を気にしつつ食事をいただくとなると、なんだかがっかりですよね。せっかくの食事も満足感が得られない、貧しい気持ちになるのではないでしょうか。
特に、白ご飯大好きな方にはこの記事のメキシコ人の怒りと心配な気持ちが分かってあげられるのではないでしょうか。
トウモロコシ価格が急騰して、トルティージャが危機
日本食でいう白ご飯、メキシコでは何が主食かご存知ですか。トルティージャという食べ物です。
トルティージャは初めて聞いた言葉だとしても、タコスという言葉をお聞きになったことや、タコスを食べたことはおありかもしれません。
トウモロコシ粉を水でこねて平たく焼いた、特に味もしないクレープのような物をトルティージャといい、それに野菜や肉などを載せて食べるとタコス、メキシコをはじめとする中米諸国の主食です。
実は今から約4、5年前、トウモロコシ価格が急騰しました。
アメリカでバイオ燃料が盛んになった、中国で燃料としてトウモロコシ燃料を使うようになった、などの理由に干ばつが重なるなどの事情があったようですが、トウモロコシ価格が50パーセント以上も一気に値上がりしました。
これは、主食としてとうもろこしを消費する中米諸国への打撃となり、大きな経済問題となりました。
しかし、大事件も時間が経つとそのショックも薄れる、または慣れるという習性が人間にはあるんですね。だんだんと人々はその値段に順応してゆき、そういうものだ、と納得して対価のつもりでタコス、または原料のトウモロコシ粉を購入しています。
しかし穀物の価格は生産国の状況、天候、消費者の動向などで上下するのは経済界の常識。
気づいてみるとトウモロコシの価格は高騰する以前の水準に戻っているのですが、タコスの市場価格は急騰したときのまま。この件についてメキシコの農林水産省の大臣が次のように発言したそうです。
メキシコ農林水産省の大臣が、とうもろこしと小麦の穀物価格は下がっているのにトルティージャの価格が下がらないのはおかしい。どこかで誰かが不当に利益を得ているに違いない、と発言した。
トルティージャという主食の価格についての報道について、読者の怒りのコメントが政治に向くのも仕方ありません。
なんといっても貧困率が大変高いメキシコ、貧しい人はトルティージャに塩をかけて食事となるほどです(ご飯に醤油をかけて食べるといったイメージでしょうか)。
【参考URL】https://www.facebook.com/NoticiasMVS?ref=stream
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%AB%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%A4
http://ecodb.net/pcp/imf_usd_pmaizmt.html
-
メキシコは完全自由市場なんだ。こうしてレモン、アボガド、卵など基本食の価格が上がってるんだ。(レモンとアボガドもメキシコ人にとって主食のようなもの)
-
↑他の物の例を出したりなんかしないで。値段を釣り上げようとする奴らが気づいちゃうでしょ!
-
こういうニュースを流して、前大統領が3,000,000,000百万ペソ(2,100兆円。大げさに表現しているのでしょう)と一緒に魔法のように消えてしまったことから気をそらそうとしているんだ。
-
こういうことが許されてるのは3つの理由がある。各政党の思惑、国民が一致していない、国民の80パーセントが臆病者だから、だ。
-
飢餓を利用して国民をコントロールしたいんだ。
そんなんじゃなく、基本給を上げる、政治家の給料を下げる、怠け者の生活保護受給者たちと、高額な年金受給者である歴代の大統領たちとともに一掃してしまう、などの政策を取るべきだ。
-
食料価格と税金は上がるばかり。給料は…一生上がらない!
-
いまやトルティージャは(原料のとうもろこしの遺伝子組み換えなどのゆえ)毒性が強いものになってる。
いっそこんなトルティージャ文化なくしてしまって、全食ネスレ化(インスタント食品の代名詞)してゆっくり毒が回ったほうがいいんじゃないか。
-
輸入穀物に関税をかけるのやめれば、みんなハッピーなんじゃない。
-
役立たずの官僚たちの給料下げて…奴らがそれで庶民の生活をして生きていけるか、見てみたいものだ。
-
みんな、トルティージャの5円、10円程度の値上がり(出来上がったトルティージャの量り売り、もしくは枚数ごとに売るため、1枚5円程で購入する場合もある)の心配してるみたい。
だけど、ガソリン代が100円、200円上がってる心配は誰もしないの!?
-
↑そうなんだよね、穀物価格の値段の上下じゃなくて、輸送費や加工費にかかるガソリン、ディーゼルの値上がりが反映しちゃうんだよ。
まとめ
日本人は白ご飯がないとき(人にもよるでしょうが)、ラーメン、スパゲティ、パンなどで代用した食事を摂ることも普通ですが、トルテージャを主食とするメキシコ人は何なんでも必ずトルティージャを食べます。
外出先でもどこでも、食事時になると心配されるのがおいしいトルティージャを手に入れることができるかどうかということ。
そんなメキシコ人ですから、この話題にはコメントが殺到していることからも皆の興味、関心度がわかりますね。貧しい人もお腹いっぱいおいしいタコスが食べられるように、メキシコ政府の努力が期待されます。
トウモロコシは甘味料にもつかうから需要があがってるんかな
メキシコはトルティーヤ
スペインはトルティージャ
だと思ってた
メルカド(市場)でライムを買うと、1キロ200円くらい。
ビールに入れたり、フルーツにかけたり、夜食に買ってきたタコスにかけたり重宝する。
値上がりしてるのか・・・
NAFTAのせいで穀物メジャーの影響力が強まったからな
アメリカの意のままに市場操作される可能性はあるな
今年はトウモロコシの収穫量が史上最高って言われてるから高止まりはおかしい
日本だとガソリンが似たような値動きしてるよな
先物価格が上がると即座に小売に反映してくるくせに、先物下がっても「貯蔵分ガー」と小売を下げない
そういえば円相場も、90年代には「1ドル100円とかありえない」だったのが、今や二桁にも慣れた感じだな