ニュースサイトを眺めて来ると、すぐに見つかる言葉は「不況」「失業者」。いろんな国の情報を探しても、とにかくはやく見つかる言葉だ。日本だけではないのである。

私はいまドイツで生活しているのだが、ヨーロッパではまだドイツが経済を保てているくらいで、旅行者の憧れの土地、イタリア、スペイン・・・といった国では失業が問題になっており、自分の国では働く事が出来ないから、みなドイツに渡って来るのである。

そして移住をして、言葉を学校で1年勉強し、就職して行くのである。

そのくらいヨーロッパの様々な国の若者は仕事探しに躍起になり、そんな人がドイツにうじゃうじゃいるのである。

それくらい、いま世界では失業だらけ。私たち、日本人は２０年前から不況、失業という言葉と共に歩んで来たが、ヨーロッパはギリシャ危機を境にどんどん深刻になっていった感じだ。

そんななかいつもの通りニュースを読んでいると、ヨーロッパとアジアの境に立つ国トルコで、ちょっと面白い話を見つけた。それは「熟練労働者が足りない！でも若者は失業中」という話のものだ。他の国とはちょっと違った内容だったので紹介してみたいと思う。

ギリシャ危機で大きなダメージを受けて、数年前低迷していたトルコだが、ここ数年回復を見せている。実際に数年前より失業者数も改善が進んでおり、トルコ国内でも海外企業のトルコ進出が目立つ様になっている。

しかしそこで問題になっているの必要な席が100000人以上あるとされており、トルコ政府は大変な努力を強いられている。

それとは反対に若者の失業率は依然高い。というのも必要な職業訓練を受けている若者が少なく、求める技術に見合った人物を探す事が難しくなっているからだ。

それを受けて政府は失業問題対策として、専門職業の再教育の場を設ける等、事態の改善を図っている。

ちなみに、トルコの労働局は4ヶ月間限定の労働で月に300€（約４万円）を稼ぐ事が出来る職の求人を出した所、９６０人採用のところ１万４千人の応募が殺到した。

その後労働局は再度３０００人の追加の募集をし、実際に雇用者と被雇用者を同じ環境で働かせて、質の高いサラリーマンを選別する試みを行う等どちらも必死になっている。

職業訓練を受けてない若者を中心に広まっている失業だが、割合は６３％で、その人達は15歳～２４歳の男女で、トルコの労働局に登録している若者達だ。

経済成長が高まっているからこそ、この問題を早期解決して欲しいもの。

ヨーロッパも同様若者が職に就けないのが問題であるが、理由は様々あるが大きく違うのは、４０代以上が就労者数の割合を多く占めており、そこが動かない為若者が就職出来ないといったこと。

また、単純に不景気であるため若者を含め再就職の求人も少ないという理由、年金システムの崩壊が見えており、いくつかの職に高齢労働者が就いているから・・・といった所だろう。（ほかにもっと理由はあるだろうけど）

故に改善の兆しがヨーロッパの人達からしたら、より明るく見えているのだろう。そんなヨーロッパの人達の意見を集めてみたので幾つか紹介させて頂く。

【参考URL】http://www.deutsch-tuerkische-nachrichten.de/2012/09/459655/arbeitsmarkt-in-der-tuerkei-100-000-qualifizierte-arbeitskraefte-fehlen/
https://open-speech.com/showthread.php/632581-Deutschland-sucht-Fachkräfte-in-der-Türkei?highlight=geld

まとめ

トルコ国内の熟練労働者の不足は、海外への流出してしまう事が一つの原因であるようだ。

たしかにコメントに出ている様に、ドイツには多くのトルコ人がおり、私が学校で知り合った人達は、エンジニアや医師、薬剤師等といったいわゆる熟練労働者といった人達である。

たしかに自分ならよりいい条件で働く事が出来るのであれば、自分の技術を信じて海外に出て行っちゃうよなとも思った。

トルコ人をはじめとした西アジアの人達がヨーロッパに移住する事によって、いろんな国で起きているのが、現在問題になっている移民問題（長くなるのでここでは割愛）。それと絡ませてトルコの意見を言う人達が、コメント欄に凄く多かったなと思った。

あとスペイン、イタリア人だと思われる人達からは羨ましがられるコメントがあった。だからこそトルコの経済はまだそこまで深刻ではないのであろう。このまま回復状態をキープしながら、経済成長を遂げてもらいたいなと思った。

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