貯金のコツはどこにある?
貯金というのは長引く不況の影響なのか、すでに貯金する事自体が目的になっている人が多いです。もちろん無計画にお金を使い続けるくらいなら貯金をし続ける方が有効な場面が多いものの、忘れて欲しくない事があります。
それは『貯金というのは手段であっても目的ではない』ということです。手段が目的にすり替わっていたというのはよくある話ですが、お金という重要な要素が関わる貯金だとそれも顕著となっています。
「でも貯金というのは貯める事に意味があるし、使う事が無駄じゃないの?」と言う意見もまた良く聞きますが、よく考えてみましょう。お金というのは本来使う事でその価値を実感するのであって、貯めるだけ貯めて使わなかった場合、その価値を実感できない…つまるところ、意味もない貯金こそが無駄を生むという事もあります。
そこで私は『貯金の使いどき』こそ重要であり、貯金をして使ったからこそ貯金の価値がまた実感できると思うのです。貯金をしていたらいつしか他の事ができなくなり、今はどうしていいか分からない…という方も、是非今回の記事でお金の正しい使い方と流れを思い出してみてください。
長く使う物には惜しまない
長く使う物というのは程度こそあれど、パソコンや車など決して安いとは言えない買い物となる事が多いです。これらの物は買い替えを意識するにしても数年単位の話となりますが、ここをよく見直してみましょう。
貯金をするという事は大きな買い物に備える方法の一つであり、大きな買い物をすると長く使える物である事が多いです。そして長く使えるというのはその購入した物の価値を長く実感できるということなので、満足感なども含めて費用対効果が大きいと言えます。
大きな買い物であっても短期的な物だってありますが、生活の中でよく使いつつ長く使う物であれば、そうそう損をしていると感じる事はありません。よく使って長く使う物というのには、貯金を使う以上に価値を生み出す事が多いです。
ただ、車などであれば車検などの維持費やメンテナンス費用が発生しますので、それも踏まえてお得かどうか判断するなど、購入後にかかる費用も考慮して使うかどうか決めると、より後悔しにくいでしょう。
欲しい物があって貯金しているなら初心を忘れないようにしよう
最初に話した事と関係しますが、目的があってしている貯金が目的にならないようにしましょう。貯金を続ける事で満足感を得るという方もいますが、貯金を始めた理由というのをよく思い出してみてください。
目的があって貯金していたのに「貯金を使うのが勿体無い…」となってしまった場合、本末転倒となってしまいます。貯金をしている途中で何らかの理由があって購入の必要が無くなったならともかく、欲しいのに心理的な理由で買えなくなったというのであれば、そもそも貯金の存在自体が無駄になってしまいますね。
貯金という形でお金こそ残るものの、使うことで意義が出てくる貯金の方向性としては若干歪んでいると言わざるを得ません。欲しい物があって貯金をしているなら、目標金額まで貯めれたら迷わず購入する方が良いでしょう。
購入する物が先に説明した『長く使える物』であれば、尚の事購入する方が良いです。自分がしてきた事が無駄にならない貯金を心がけてください。
貯金するのと使うのではどちらが良いかを考えよう
最後にお伝えするのは『最初から特に使い道が無いけど貯めている』という人に特に有効な考え方です。もちろん最初から貯金が目的ならより使う事は少ないしそれでも構いませんが、いつでも使えるお金ということを認識しておくのが大事です。
例えば何気ないお金…あれば便利だけど特になくても困らないレベルの買い物と出会った時に、あなたならどうしますか?これは個人の価値観によって大きく変化してしまいますが、無くても困らないちょっとした物であれば、貯金を続けてより高い物でも買えるように備える方が相対的に価値がある行為と言えます。
しかし、購入する事で今の生活が一変したりする物であれば、どうでしょうか。この場合は貯金を使ってでも価値があるという事であり、それを我慢して使い道がない貯金を続けていても、正直実りがある人生になるかどうかは悩ましいです。
貯金を続けていく上で重要なのは、こうして使いどきが訪れる度に『貯金する方と使う方ではどちらが良いのか?』と考えることです。毎回使ってしまう判断をするのは多少緩いと言わざるを得ないので、あくまでも使う方が敷居が高いような考え方で臨んでみましょう。
貯金は使うよりは貯める方が重要ですが、その分使うタイミングを厳選して『使うときはしっかりと活用する』のが大切です。使わない貯金は価値が半減することを忘れないでくださいね。