旅行というとあなたは最初に何を思い浮かべる?
文化も良い、スポーツ観戦もいい。私なら旅行の一番の醍醐味に料理を挙げる。普段食べる事が無い料理を、知らない作法で食べてみるのも楽しいし、日本に浸透しているものでも、本場の味を体感してみたい。
なにより旅行の出来事の中でも、食事が一番簡単に、満足な体験をしたな~とわかりやすく充実出来るからでもある(笑)
国によっては、日本でその半額の値段で食べれちゃうよ!という国もあれば、一回の旅行での食事の支出が非常にかかる国もある。
私がまだ訪れたことの無い国で、行って食事を堪能したい所は、昔テレビでよく紹介されていた、アジアの国々によくある僅かなお金でたらふくおいしい料理が食べれる屋台街だ!
わたしは台湾人の友達がいるのだが、彼が「台湾にきたら夜は屋台街での食事が一番だ。旨いし、安い。でも食べ過ぎには注意!食い過ぎて太ってしまうよ!」なんて事を言われた。
旨い上にこってりとしているから、安さに気を取られてカロリー計算を忘れてしまい、気付いたら食べ過ぎ・・・だそうだ。
熱い国で、野外で人が行き交う中ベンチに座って食事なんて、なんか私が思いつく限りで一番エキゾチックな海外経験だと思う。
他にもタイの首都バンコクも屋台街で有名だ。平均で100円~150円くらいで食事出来る上に種類も豊富で、たらふく食べれるのが魅力的である。学校帰りの子供だったり、仕事帰りの人だったり、タイ人は外食が大好きだから、どこも大にぎわいだそう。
考えるとよだれが出てくるが、こういった露天商の料理人はどういう経緯で開業していくのかを調べると、学校卒業後に手に職がないから露店で店を構えた、とか副業としてはじめて軌道に乗ったからなど、様々。
店舗を構えるよりも低コストで開業出来るからとか、経済的な理由からはじめた理由が多いようだ。
そんな中バンコクの露店街には、フランス人の調理人が店を構えているという情報を知る。なんだかミスマッチで興味が湧く話である。彼も先ほど述べた調理人達の動機同様、ちょっと変わった理由で店を始めたのだ
サミュエルさんが店を始めるまで
そのバンコクに屋台を構えるフランス人男性はサミュールさん。決して裕福とは言えない稼ぎだが、彼は今日もここで麺料理を振る舞っていて、この通りで彼は有名だ。
へたくそなメロディーでお店の宣伝の歌を歌いながら、カラフルなエプロンを着て、シャツとブルージーンズというお決まりの服を着て、2年間ここで働いている。
彼はもともと別れた妻と子供服のビジネスを行っていた。タイで仕入れて、フランスで販売。しかし結婚生活は破綻。妻は国を去ったが、彼はこの街に残った。
一時酒を飲んでやさぐれた時期もあったが、酒を買うお金すらなくなると、この街の中華街で皿洗いのバイトを始めたが気付けば料理人としてその店で働いていた。その店でトラブルが起きるまで働いていたらしいが、どんなトラブルを起こしたかは決して語らなかった。
そして現在に至るようだ。
サミュエルさんのお店
彼が提供している麺料理は一食200円するかしないかの値段だ。彼にこれで足りるのかと聞いても「十分、私はこれで十分幸せだ。」と答えた。
しかし彼には常連客もたくさんいる。ある日彼が突然姿を消した時があったそうだが、多くの常連客が悲しんだそうだ。
彼は幾つか名刺を集めているようで、メキシコ、モナコ、シンガポールなどから来た太い常連客を忘れない様にしている。どうにもならなくなった時に助けてもらう為だそうだ。
数多くの常連客がいるため、200円以下の値段でも1人生活するには十分な金額みたいだ。
サミュエルさんのこと
彼はずっとタイに残りたいと思っている。実際はビザを入手する為にその都度本国に帰らなければ行けないが、いつかずっととタイに住み続ける事が出来るのを夢見ている。それ故、ヨーロッパには戻りたく無いそうだ。
税金や家賃といった高い支払い請求や、複雑になった先進国の社会システムにうんざりしたみたいだ。
5000円くらいの家賃の家に住み、200円くらいでたらふく食事が出来て、100円もしないタバコを吸う生活を彼は望んでいるようだ。「簡単すぎる生活だが、私は幸せだ」と語った。
我が道を行くフランス人という感じがした。
文化も社会構造も違うアジアの国で生きるこのフランス人に海外の人はどのような反応を示したのだろうか?一部コメントを抜粋して紹介したいと思う。
【参考URL】http://www.spiegel.de/karriere/ausland/strassenkoch-in-bangkok-ein-franzose-steigt-aus-a-1005347.html#js-article-comments-box-pager
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よし!俺もハンブルグからタイへ行こう!
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非常に好感がもてる男性だ。自身で自分の幸せの方法を見つけたのだろう
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「豊かな西」での生活は実際に多くの人は幸せではない
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それはその「豊かな西」において人間的な温かみを与える友人を持っていない、あなたの責任ですよ
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タイの生活に慣れるまでそう長い時間はかからなかったな
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仕事上での楽しみ、外国を選択する自由。なんて幸せな事なんだ
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金持ちと不幸とは・・・
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私は豊かで幸せな方を望むよ
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中国ではこんな広告があったよ。
「一番の幸せはBMW.自転車は不幸」
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私は彼の勇気と意志が羨ましい。私も行いたいと考えたが、それを行う勇気が欠けているようだ
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一度4日間、バンコク旅行をしたが、とても快適の様に感じたな!
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でも生命を脅かすような事態になった時はどうするのだろうな
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なんとロマンチックな話だろう!
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人は幸せになる為に余裕を感じれるようでなければ行けません。でも必死に生きる貧民層の笑顔を見て幸福を感じた。
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外国人の労働って制限されていないのかな?
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彼は確か労働許可を持っていないはずじゃなかったけ?
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たぶん下手したら強制送還の可能性だってあるよね
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彼は法律を破っている、だからこういった男性を賞賛しては行けないと思う。
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彼はもしかしたら医者にかかれないかも知れないんだよね。なんてリスキーな
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まあ彼は「先の事なんか考えてない」って記事で答えているしね
幸せを決める基準
こんな生き方もいいな~と思っていたため、コメントで反対意見が現れた時、普通に考えたらこういったお叱りの意見も表れて当然だなと思った。
でも何処でどんな生活をしたいかなんて、全ての人が望み通りの生活を得れる訳でなく、手にしたからといって満足出来るとも限らない。俗な言い方になるけど、その人の幸せはその人しか決めれないって事だな。
いろんな困難や難題を抱えて、それを見ぬ様に生きていてどうなるか分からないけど、今幸せだからいいじゃないか。この言葉の強さに、このフランス人から何処で、何をしても幸せに生きていく事が出来る力を勝手に感じた。
尺度が金や地位か、幸せかだな
先進国にいても負け犬を意識して生活するのは不幸せに見える
昔っからカオサン辺りの屋台では外国人雇ってたりってあった。
日本人の子も何人か居たし。
チェンマイとかの店でも外国人雇ってたりもあったし、タイで外国人店員はそんなに珍しくない。
ただ、昔は100%外国人の経営って言うのが出来なくて、タイ人との共同経営とかにしないといけないって言ってたのを聞いた事があったけど、今は変わったのかな?
でも、昔のカオサンには沈没してる人間が沢山居たから特に珍しくはないと思う!
数年前に久々に行ったら、お洒落になっててビックリしたけどね。
まあ自分より貧乏な人がたくさん居る国に住むと最低限の自尊心を保てるのは確か。
ただタイでは外国人は何があってもタイ人と喧嘩はできない。一般人はおろか、警察、司法さえ必ずタイ人の味方をするから。
その辺の情報を発信せずに、物価と偽りの笑顔だけをアピールしてタイ移住を推進してる外国人ブロガーが山ほどいるんだよな。