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10歳のインド人少女の20ドル、経済危機を救う

2014/07/13
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昨年9月、インド・ルピーの通貨が米ドルに対して値を下げ続け、その歯止めのかからない制御に苦しんでいたインド政府。

それに対し、心配した1人の10歳になる小学生の少女が、自分のお金でこの経済危機を救ってほしいとインド中央銀行の長官にに20ドル札(£12=2000円)を送りました。

ライラ・インディラ・アルバは、ラグシュラム・ラジャン氏がインド準備銀行(RBI)の長官として昨年2013年の9月4日に新たに着任したその翌日に彼に手紙を送りました。

ライラの手紙の内容には、

“私は昨日ニュースで、今インドが直面してしようとしている経済危機の事を知り、ルピーの通貨が下落している事も聞きました。”

と書かれていました。

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ライラはデリー郊外の富裕層の家庭が暮らすグルガオンという街に住んでおり、こうした家庭環境では、彼女のような10歳の幼い少女が国の経済問題を気にかける余地などはないのが普通なのです。

裕福な家庭の子供が皆そうであるように、彼女も友達と遊び、歌を歌ったりギターを弾いたりスイミングや運動をしたりする事が大好きな少女です。

しかし昨年の夏、国内の製造業が下降を始めルピーが米ドルに対してその通貨価値を下げ続けるといったニュースが毎日のように流れライラの銀行口座も日に日に赤字の数字を見せ始めたのでした。

彼女の両親は何部か日刊紙を取り始め、そこで報道されている全ての事実を知ったライラは迫り来る破滅の危機に改めて危機感を抱くようになりました。

“私は不況の原因はわかっていたわ。それはインフレの上昇と政治の腐敗が原因なのよ。その事は新聞でも読んだし毎晩の食事のテーブルの席でも両親から聞かされていたの。誰もがこの事だけを話題にしていたのよ。”

とライラは語っていました。
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ライラは、“全ての人達がお金もなくて住む場所に困り、貧しさに困窮して苦しむ事をとても心配した”とも言っていました。

彼女の母親、プリア・ソマジャ・アルバは、彼女と彼女の夫が折に触れて自分の娘(ライラ)と13歳になる息子(ライラの兄)に今ニュースになっている出来事を語って聞かせていたと言っていました。

“昨年の秋に家族皆でテーブルを囲んで座っていた時に私と主人はドルの為替レートの事で意見を交わし合っていたのです。そこでラジャン氏の事が話題に昇り、彼が銀行の次期長官になるという事を話していたのです。”

とプリアは語りました。次の日、学校から帰宅したライラは、母親に

“もし私がインド準備銀行(RBI)の長官となるラジャン氏に手紙を書いて送ったとしたらインドの経済混乱を立て直してくれるかしら”

と聞いてみました。母親のプリアはライラに返答しました。

“やってごらんなさい。自分がこうしたいと思った事は実行に移していいのよ。”

と。

以下がライラがラジャン氏に送った手紙の内容です。

ラグシュラム・ラジャン長官様へ

私は昨日ニュースで、今インドが直面してしようとしている経済危機の事を知り、ルピーの通貨が下落している事も聞き、お手紙を書いています。

今の経済危機を救う何らかの手助けになるかと思い、自分で預金しておいた20ドルを使って頂きたいと思い同封しました。どうか新たな政策で今インドが直面している経済危機を救って下さい。

私は、インドを訪れる全ての人々がこの国が汚職にまみれた汚い国だと思ってほしくないのです。

ライラ・インディラ・アルバより

ライラの手紙の内容には、彼女の学校でもインドの経済危機に関するマガジンを発行した事を書きました。

彼女は、20ドルを長官宛の手紙の中に同封して送ろうと決意しました。その20ドルは両親が昨年の休暇でイスラエルに行っている間にくれたお金でした。彼女は考えたのです。

“今この時インドの国が必要としている事にお金を使わなければ”

と。

“良く、小さな事がやがて大きく発展するって言われるけれど、私は考えてみたの。この20ドルは額にしてみれば小さな額だけれど、これを寄付する事によって人々が正しい考えを少しずつ持つようになってやがてはそれが大きな変化に繋がるって事を。

そして皆がインドの経済の立て直しに少しずつ貢献して行こうと目を向けてくれるようになると思うの。”

とライラは語りました。

ライラの出した手紙に対してラジャン氏から返信があった手紙の内容です。

ライラ様

2013年9月5日付けでのお手紙受取りました。どうもありがとうございます。あなたの心優しい行ないに大変感謝をしております。

あなたの手紙を通し、今インドには変革の時期が到来し、それに挑戦していかなければならないのだと気付かされました。私はこの国の経済が強くなって行く事に疑いを抱く事なく、政策の立て直しは出来るのだと確信しています。

この国の経済危機に関して真剣に考えてくれて大変感謝しております。本当にどうもありがとございました。

あなたが勇気を出して送ってくれた20ドルはお返しします。我々インド準備銀行(RBI)が現在の状況を打開していくのには、今のところ十分な外貨預金高があるからです。

今後あなたがムンバイを訪問する機会があれば、いつでもRBIにいらして下さい。いつでもあなたにお会い出来るよう日程を調整します。近いうちにお目にかかれる事を大変楽しみにしております。

あなたのご両親は、あなたの事を大変に誇りに思っている事でしょう。

どうかお元気でお過ごし下さい。

ラグシュラム・G・ラジャンより

ライラは、10日後にラジャン氏から返信を受けとり、とても驚きました。そして、手紙の返信と一緒に、自分が送った20ドルもあったのでちょっぴり残念に思いました。

現在、ラジャン氏は昨年1ドル70ルピーだった相場を60ルピーにまで引き下げてくれました。ライラはこれでもう心配する事はなくなったのです。

こんな感動するストーリーに国内外からの声が寄せられました。

【参考URL】http://www.bbc.com/news/world-asia-india-27388104

この記事に対する海外の反応

こんな優秀な事が出来るのはインドの子供だけだよ。(エジプト)

なぜこんなに頭の良い子が韓国にはいないのかな?(韓国)

このストーリーはインド国内で最近耳にしたどのニュースよりも素晴らしいよ。(インド)

インドの経済危機は政治汚職も絡んでいたよ。(オーストラリア)

驚くべきニュースだよ。思わず涙が出たね。(シンガポール)

我々RBIのラジャン氏がどんどん立て直しをして行ってくれる事を願うよ。(ムンバイ/イン)ド

RBIの長官の特別な芝居ではないのか?(インド)

これまでの耳にした中で最高に感動したニュースだよ。このライラとラグシュラム氏の話には泣けるね。(アメリカ)

もしこうした事態がナイジェリアで先に起きていたら、このインド人の少女よりも先にナイジェリアの若者が同じ事をしてたと思う。(ナイジェリア)

ライラって子に会ってみたい。(国籍不明)

この背景には教育熱心な親が子供に強制してやらせたって事が伺えるな。(イギリス)

インドだけでなく、RBIのラジャン氏の立場も救ったんだ。(インド)

2013年の通貨危機ではインド国内も騒然となったよ。(インド)

ラグシュラム氏はキープだ!(国籍不明)

とっても可愛らしいストーリーだわ。(インド)

アメリカの銀行だったらライラに振込手数料を請求していただろう。(国籍不明)

この種の手紙の文面だったらラグシュラム氏が単に部下に書かせて彼の署名だけを入れて返信しただけさ。(国籍不明)

市場でのルピーの調整はラグシュラム氏にとって頭を悩ませただろう。(国籍不明)

↑これからまだまだ山積した問題がある。(国籍不明)

インドの政治腐敗は中国の同等かそれを上回るらしい。(国籍不明)

イイ娘すぎる。ここまでしっかりしている人は正直みたことがない。とりあえずインドは色々と経済以外にも問題が満載だから大変だろうとおもうけど、こういう賢い子どもがいるってことは将来いい方向にいきそうだ。
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この記事に対するコメント
  1. 日本の名無しさん より:

    韓国は身の程を知れw

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