全ては学歴?
日本にある某大手外資企業で最近起きた話です。
派遣社員の一人に正社員になるチャンスの話が浮上しました。候補者は二人いたのですが、本社からは「どっちらかのみ。2人も正社員には昇格させられない」との通達。
ひとりは四か国語(英語日本語韓国語中国語)がペラペラの20代の可愛い女性でした。社交的で人気者で仕事も有能でした。
もう一人は40歳の女性で、英語ははっきいりいって下手くそ。キツい性格で周囲からもあまり好かれていませんでした。
誰もが当然前者の女の子が正社員に選ばれると思っていました。ところがふたを開けてみると正社員になれたのは後者の女性でした。その最大の理由は「学歴」。
語学力が抜群で仕事もできて、容姿も性格もよい若い女の子は無名の短大出で、ぱっとしない年のいったもう一人は資産家の娘で、親がほうぼうに顔が利く実力者。そして彼女は、日本の某有名大を卒業後イギリスの大学院も出ていたのです。
またあとで分かったのですが、その会社の上層部にも同じイギリスの大学院を卒業したという経歴の人間が大勢いました。
「結局どこの国もヒエラルキー社会でさ、学歴と身分差別社会だよね。だからそれを分かっている親たちはどこの国の人間であれ血眼になって自分の子どもをすごい大学に入れようとするんだよね」
と、正社員選考に落ちた方の女の子がため息をつきました。
現代の留学事情
「スーパーリッチの子どもが行く10の大学」の記事をみると、まさにこの件を思わせる内容となっています。
今や世界中の裕福な親たちは我が子に世界に通じる立派な学歴を持たせようと必死になり誰もが知る超有名大学に入れようと躍起になっている…。
特に最近では中国の富裕層が我が子を海外の一流大学に入れようと非常に熱心であるのだそうですが、なかなかこれは興味深いです。
日本のバブル時代、自分の子どもを欧米の大学に留学させようとする親が多くいましたが、世の中の空気としては「日本の大学に入れない落ちこぼれが外国の大学に」というどこかふふん、と鼻でせせら笑う空気がありました。
しかし現代のバブル時代を迎える中国では、「世界に通じる学歴を子どもに持たせる」という意識を親も社会も持っており、子どもを外国の大学に進学させることに何か後ろめたさなど一切もっていないようなのです。
20年前より地球がよりグローバル化している時代としては、当然の意識であると言わざるを得ないでしょう。そして、中国人の富裕層の両親が子どもの教育に費やす金額が、少なくとも100万ドル(約1億円)なのだそうです(2012年)。
もし日本のバブル時代にも、優秀な子どもたちが敢えてもっと外国の大学に出ていっていたなら…。各自にグローバルに渡る様々な人脈もできて日本の企業の運命もそんなに過酷なものにならなかった!?(甘い考えかな?)
中国の特権階級の子息だけでなく、世界中の恵まれた富裕層の子どもたちに人気のある大学トップ10が発表されています。各大学の特長も書かれているのですがなかなかシビアで面白い内容となっています。
10 ドバイのアメリカン大学 -通学する生徒たちの車はすべて高級外車
ひと言でいうならば「高級車」だらけの大学。大学の駐車場に行くと教授たちの所有車ではありません、20代前半の生徒たちが所有するフェラーリ、ポルシェ、ローバー、アストンマーチンの車だらけ。
しかし「アメリカン大学」を知る人なら、決して驚かないでしょう。世界各国にアメリカン大学はありますが、どこも「おぼっちゃまお嬢さまにための大学」というイメージが定着しているからです。
ドバイにアメリカン大学が創立される以前は、中近東の富裕層の子どもたちはカイロのアメリカン大学に留学に来ていました。
やはりカイロでも同じで、大学の前にずらりと並ぶ高級車の列…。しかも運転手付です。
大学の壁の外には乞食の子どもややせ細った野良犬がうようよいるのに、壁の中ではシャネルやエルメスのブランドを身にまとった学生たちがテニスやバスケットに講じていました。
アメリカン大学は教授のレベルも高い上、凄い親を持つ子どもたちが大勢通っているので、将来のよい人脈を持てるのでしょう。これは各々に何かとプラスに働くのかもしれません。
9 ロンドン大学 -未来の億万長者を作りだす大学
12万人もの生徒を抱えるという巨大なロンドン大学。
中でもロンドン中心部オールドウィッチにキャンパスを構える、社会科学系研究機関のロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(London School of Economics and Political Science, LSE)は、これまで13人ものノーベル賞受賞者を輩出。
ここに入れば億万長者への成功のきっぷすらも手に入るといわれています。ちなみにLSEの生徒の45%が裕福な外国人の学生です。そしてイギリス人の富裕層の7.5%がロンドン大学出だと言われています。
お金がないと入学できない大学にお金持ちの子どもが入り、そしてよりお金持ちになる…ひと言でいえばそういうことなのでしょうか…。
8 スタンフォード大学 -リッチで野心的な生徒たち
アメリカのグー○ルの社内ではハーバード卒とスタンフォード卒が派閥を競っているという「噂」を小耳にはさみますが、たしかにそこの会社の人たちに「どこの大学を出たの」と尋ねると、たいがいはハーバードかスタンフォードと答えます。
この二つの大学に共通しているのが「すこぶる授業料が高い」。
どちらかの大学を卒業した日本人社員に「親は何者なの」と聞いてみました。
「父親は関西で有名な大企業の社長」
「歴史上の人物の○○の末裔」
「外務省の○○の息子」
…なるほど、(実際に聞いてまわった限りの範囲では)普通の会社員の子どもは見事にいません。
しかも幼少の頃から「東大ではなく世界の名門大学を目指す英才教育を受けていた」。
つまり恵まれた家庭環境に育っているから、お金がかかる特殊な塾や家庭教師に幼い時から付いており、成功者の親のDNAも受け継いでいるので頭脳にも恵まれている…。そういうことなのでしょうか!?
スタンフォード大の授業料は年間約6万ドル(約600万円)だと言われています。また「噂」では多大な寄付金など出せば、より入学できるチャンスが大きくなる大学だとも言われています。
その代わり卒業するのはかなりのハードルのはずですが、大金さえ積めばとりあえず入学できるチャンスは大きいであろうという噂がまことしやかに流れるくらい、世界中のお金持ちの子どもたちがあふれんばかりに入ってくる大学です。
例え卒業ができなくてもスタンフォードに入学して在籍していたという学歴は、それでも立派に箔が付いているもので、人生に何か役立ちそうです…
7 イギリスのオックスフォード大学 -長いリッチな歴史
多くの優秀なビジネスマンや学者、科学者などを輩出してきたことでも有名な、長い歴史を持つ非常に有名な大学です。
しかし2013年に大学側がマスコミにこっそり暴露した情報によると、オックスフォードはその人材が優秀かどうかで選んでいるのではなく、いかにお金持ちの子どもであるかどうかということだけを入学許可の基準にしている、と…。(ガセネタかもしれませんが)
その生徒の素質より、資産のほうを気にしているということでしょうか….それが事実なら何となくがっかりしてしまいます….
6 インドのムンバイ大学 -インド人の上流階級の子どもたちが集まる大学
ムンバイはボリウッドの映画の都としても知られる、非常にグラマラスな街です。首都のデリーより垢抜けて華やかな印象のある街なのですが、ムンバイ大学もそれと同様に「おほほ、うふふ」の世界。
浮世離れした若者たちが多く、忘れられないのがこの大学を出たインド人の友人の車に乗せてもらったときのこと。
彼はものすごいスピードでベンツの車を飛ばし、危うく道路の脇に座っていた物乞いの老人を轢き殺しそうになりました。
「気を付けて」と注意を促すと、そのインド人のぼんぼんはきょとんとしました。「なぜ?野良犬と乞食は轢き殺しても別に構わないだろ」。
ムンバイ大学を出たおぼっちゃん全員が、このような人種だとはもちろん言いません。しかし、特権階級意識が強い生徒が多いのは間違いないのではないでしょうか。
実際にムンバイ大学もお金がかかるので、基本的に恵まれた家庭の子どもしか入学できません。そしてこの大学で学ぶことにより学歴と知識と人脈を身に付け、お金持ちの子どもがよりお金持ちになりもっと恵まれた環境を持つことになる…。
5 ペニンシルベニア大学 -学生の30%がスーパーリッチ
30%の新入生の親が250万ドル(約2億5千万円)もの収入を持ち、65%が中流以上の家庭出身(*欧米でいう「中流」は日本人のイメージする「庶民」ではなく、大金持ちまでいかない教養常識もあるお金持ちを指します)ということが大学の調べで分かりました。
世界でもトップレベルの大金持ちのドナルド・トランプ氏もペニンシルベニア大学を出ていますが、自分の二人の子どももこの大学に入れています。(一体大学にいくら寄付をしているのでしょう!?下世話ですが気になります…)
寮代も含め、年間に6万ドル(約600万円)がかかる大学です。また1500人ものこの大学の卒業生がおよそ2億5千万円もの資産を持っているという調査結果も出ています。
親の職業や住所、持っている車のことを聞かなくても「ペニンシルベニア大に通っているよ」といわれたら「ああリッチマンなんだ」と思っていいのでしょう…。
4 ブラウン大学 -自動的に増えていく信託基金のような大学!
セレブの子どもが進学する大学はどこ?といえば誰もが真っ先に想像するのはブラウン大学ではないでしょうか。
俳優のジャック・ニコルソン、ジョン・ケリー、映画監督のスティーブン・スピルバーグなどなど多くの大金持ちの有名人の子どもはブラウン大学に入学しています。全米の「もっともお金持ちの子どもが行く大学」のひとつとして必ず名前があげられます。
人気ドラマの「ゴシップガール」の中で、登場人物のブレアが「ブラウンはセレブの子どもが行く大学よね」とコメントする台詞がありました。まさにそのとおり!
超お金持ちの子どもばかりが入学しているので、自動的に大学はお金持ちになって言っているといわれています。
3 イェール大学 -69%の生徒が富に恵まれた家庭出身
アメリカ元大統領のジョージ・W・ブッシュが卒業した、お金持ちのための大学としてよく知られています。
最近の新入生の69%が裕福層出身で、両親が最低でも120,000 ドル(約12000万円)以上もの年収を得ているというリサーチ結果もあります。奨学金を受け取っている生徒は全体の10%以下です。
これでは色々な面でまずいと危惧している大学は、「貧しい階級出身の優秀な学生を求む」とあえて声をあげてそういう生徒を望んでいるという姿勢を示しています。たんなる体面的な問題からそう言っている可能性はあります。
2 コロンビア大学 -お金持ちでかつ優秀な学生
財力と頭脳を持つ生徒だけが入学できる大学として知られています。ある意味本当に選ばれた者のみ、特権階級の者のみ在籍が許されるエリート大学といえるでしょう。
3 ハーバード大学 -お金持ちの子どもたちの内密の組織
学生の45%もの保護者が200,000ドル(約2千万円)以上の年収があります。年収2000万円以上というのはアメリカ全土をみても、そんな大金を稼いでいる人間は決して多くはいません。
元生徒が言うのは、ハーバードの学生たちは結束が強く連帯感を持ち、互いをよく助けて協力しあっているとのこと。ハーバードの卒業生で2億円以上稼ぐ者は大勢おり、自分たちの両親よりもっとお金持ちになる傾向があります。
まとめ
以上が世界中の富裕層の子どもたちが集まっているベスト10の大学です。
「お金があったら入り易く、一度入れば学歴にもなるし人脈も広がる。卒業できたら必ず収入のよい職業に就けるし出世もしやすくますますお金持ちになれる」。
言葉を返せば、優秀だけど財力のない子どもが行けるレベルの高い大学は減っているという意味になるのではないでしょうか。
冒頭でご紹介した「学歴はぱっとしないけれども四か国語を操る優秀な派遣社員女性」はその後、その外資系大手企業を去りました。そして、シンガポールに渡り自分で会社を立ち上げました。
まだまだこれからの会社で、正直どうなるか誰にも予測はつかないのですが、本人いわく
「ひとりひとりの才能、努力、適正をみて私は従業員を採用する。決してお金持ちしかいけない有名大学を出たから、という学歴では人を採用するのに判断しない」。
もし本当にそういった基準で従業員が採用されていき、彼女の会社がますます大きくなれば、現代の大学の在り方も変わっていくのではないでしょうか。
ぜひ期待したいものです。
【参考URL】http://www.therichest.com/rich-list/world/10-universities-where-super-rich-kids-go/
最後カウント間違えてるよw
ラックス
本当に社員のことを考える会社は求人倍率も高くなって、
結局企業側は学歴重視になってしまう。
個人的には実力重視が望ましいとは思うけれど、
それを声高に叫んだ結果はブラック企業化一直線。
難しいね。
若くして4か国語喋れるのも名門大学院出れるのもどちらも機会に恵まれていたから出来たことには変わりない。機会がなきゃ出来ない。
その上で学歴が勝った。
それだけのこと。
だいたい出世目指すのに短大はねえだろ。怠慢だわ。
というか実力だけ、てのは完全に学問や大学を嘗めてる思考。正直ね。
資格がとれないなら大学をなんの意味もない場所だと思ってるだろ。即物的。
学歴重視社会で生きていくためには、
就学前教育がすっごく大事というのが世界の常識らしいです。
でも実は就学前教育って言っても知識を詰め込むとこではなく、
多様な経験やストレスを受けることで非認知能力(IQではない能力)、
例えば、自己抑制力を養うことが大事ということです。
お金持ちでなくても可能な、成功への第一歩です。
四か国語(英語日本語韓国語中国語)ても、この構成じゃ企業と部門によってはほとんど使い道かないわけで昇進アドバンテージになるのかどうか、そこ書かずに例にあげても意味ないでしょ。
大学院を出たほうの専攻が企業の主要業務と関連があるなら、そりゃ当然そっちのほうとるよ。
そもそも彼女がコネで昇進したんなら、歳のいった、と言われるようになる前に昇進してるでしょw
会社を女の子の仲良しクラブ活動かなにかと勘違いしてる臭い、例をあげてる人間の脳みそが心配だわ。
宇多田ヒカルは凄い
レイナさんはお金持ちのお嬢さん
というイメージになった
知り合いの大学教授でコロンビア大学大学院で博士号を取った人がいるけど、たしかに中等部から学部まで関学のお坊ちゃんだわ。
ちなみにドバイのアメリカン大学の大学の壁の外には乞食とかはいないよ
大体、そんなとこに大学たてると思う?
ムンバイ大学についても同じ かなり噓がきついよ。
しっかりと自分で行ってみて書くのは結構だけど想像で書くのはやめろ!
さすがにひどい。
というか派遣社員にイギリスの大学院出はさすがにいないでしょ。
どうせこの大学一校も行ってないんでしょ?
桁の間違い多いよw
イギリスの大学院まで修了して英語が下手?
そんなわけない笑笑