イタリアといえば、食の国として、チーズ、ワイン、コーヒー、パスタ、ピザ、トマトなど、数えきれないほどの美味しいものが1年を通して溢れている、自他ともに認める世界有数のグルメ国です。
そんな、イタリアのミラノで、とんでも法律が昨年夏、発表されました。
ナビリオやコモといった、夜に若者を中心に多くの飲食店や、飲み屋で盛り上がる代表的な4つのエリアで、夜1時以降に飲食店でジェラートを買って食べると、罰金450ユーロという、とんでもない法律です。
450ユーロというと、イタリアの若者の平均月収が1,000ユーロと言われているので、その約半分。ミラノでは高級でないかぎり、だいたい家賃1ヶ月分に相当する大きな金額です。
この法律に関するニュースが流れるやいなや、ネットでは批判の嵐が起きました。
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考えられる?!なんて馬鹿げたことを市長は言っているのだ?!
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クレイジーだ
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市民をなめている
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彼に投票するのはやめよう
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理由が分からない
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ジェラートが夜に食べられなくなるなんて、悲し過ぎる
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信じられない!!何考えているのか全く分からない
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こんなふざけた事を言う市長の顔が見てみたい
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何でこんな事に罰金を払わなくちゃいけないの!!?だったら鳩からも罰金取れば?!
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彼の信仰している神様の顔が見てみたいよ
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彼に一般市民生活の何が分かるっていうの?!どうせ一部の官僚の人たちにとって都合がいいから、そう言っているのでしょ?!
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こんなに長く続いた伝統あるジェラート文化が終わってしまうよ!!なんて愚かな事だ
などと、そのまま翻訳するには汚過ぎる言葉も含め、批判のオンパレード状態。その怒りは、当該者であるミラノ市民にとどまらず、イタリア全土に広がり大反発をかいました。
この部分だけ聞くと、なぜ、こんなユニークな(イタリア人いわく、馬鹿げた)法律が考えられたのか不思議ですが、実はミラノがあるロンバルディア州では、既にピザやケバブ、ジェラートなどを外で食べ歩きすることが禁止されています。
その主な理由は、街の景観を守るためとのこと。
日本と違い、食べた後のゴミをきちんと捨てるという習慣がヨーロッパでは薄いため、確かに街には食べた後の包み紙や、容器がそのまま投げ捨てられている光景が多いです。
また、同様の理由で逆に大成功したのが、ヨーロッパ各国で実施されている、スーパーでのビニール袋の完全有料化政策です。
元々エコロジーに対して、とても関心の高いヨーロッパでは、この政策は各国でとても高く指示されています。実際に施行後、各街の景観はよくなったのだそうです。
既にジェラートには禁止事項ができているのに、何故それに加えて、新たに深夜のジェラートを禁止したのでしょうか?
市長曰く、「深夜の騒音防止、また、街の景観を守るため」だそうです。この法律にたいして、ごくわずかな賛成派の意見が下記コメント。
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確かに夜中にジェラートを求めて人が集まるのはうるさい。
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マナーを守らない人たちによって、街が汚れるのは嫌だ
といった意見があります。日本でいうところの、地方のコンビニに深夜、若者がたまることを、一部の住民が好まないといったところでしょうか。
特に法律の対象エリアとなる地域は、昼間は閑散としているのですが、夜になるとアルコールやアペルティーボ(ドリンクを1杯注文すると、ビュッフェ形式で料理が食べ放題になるシステム)を求めて人が溢れかえるエリアです。
夜遅くまで多くの人で賑わい、ウィークエンドやミラノでビッグイベントが行われる時期ともなれば、1晩中お祭り騒ぎが続くことも多々あります。
イタリアのジェラートといえば、某有名映画で、階段を下りながら食べるシーンが有名ですが、その味のクオリティーの高さは抜群。
また低価格で、どこを歩いていても、必ずジェラート屋さんがあり、手軽に手に入ると3拍子そろった、イタリアに来たら、まず食べたい必須アイテムです。
もちろん、そんなジェラートに対して販売を抑制するような法律が施行されれば、地元住民のみならず、観光客やイタリア経済にも大きな影響を与えることは必須です。
日本では、ジェラートといえば夏のイメージですが、彼らのジェラートの文化はとても根深く、真冬であっても、深夜であっても、ジェラート店の前には、常に行列が絶えません。
ある経済学者はこうコメントしています。
「この法律による経済損失は、200年分に等しい」
と訴え、ジェラートの消費率が、持ち帰り家庭内で食べる率と、外食として消費される率もしっかり計算し発表。
実は深夜のアルコール販売も既に法律により禁止されているミラノですが、ジェラートに対しては、市民は我慢ができなかったようです。この話題は、あっという間にネットで拡散し、市民から批判の嵐の的となりました。
この問題、最後はどうなったかといいますと、怒ったミラノ市民がネット上でデモをしようと訴えかけ、その情報があっと言う間に拡散し反発する市民がますます増加。その興奮も最高潮に達し、ついには市長の耳にまで届く範囲となり、あっという間に法律は撤廃。
なんともお粗末な展開ではありますが、イタリア人のジェラートに対する愛情は、法律をも動かしたこととなります。
この展開にイタリア人以外のコメントは、
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当然だよ、クレイジーだ
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無駄なことをするよね
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単純だね
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もっと作らなくてはいけない大事な法律があるのではないか?
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それだけ持っているジェラートへの情熱を何故、自分たちの仕事に向け、経済をよくしようと試みないのか?
など淡々とあきれた様子。元々、ユニークな法律をよく作るイタリア。そして、また、その法律をコロコロ変えるのも有名な話ですが、まさに真夏に起きた数日間だけのクレイジーな法律となったのでした。
そこまでジェラートという文化を愛しているイタリア人のエネルギーには、一目おくものがあるかもしれません。
あのさあ…
悪夢が淫夢に見えてしまいました。すみません
まずいですよ!
この辺にぃ、うまいジェラート屋の屋台が来てるらしいんすよ
じゃけん夜行きましょうね〜(反抗心)
水清ければ魚棲まずです
街は行政の物ではなく庶民の物
自分にとって問題が無いからといって他人を拘束する事を支持していけば
いずれ自分が拘束されるときに他人は味方をしてくれないでしょう
やっぱりホモだらけじゃないか
450ユーロといえば64644円
例えば歩きタバコでこのくらいの罰金を課すのは大賛成です。
ポイ捨ては10万円くらいでいいよ。
マジレスノンケ兄貴とホモのコメントが混ざってるじゃないか。たまげたなあ
ジョニーはホモ