どこに住むにしても食生活というのは大切な事です。今私はドイツに住んでいますが、移り住んだときは全く料理が出来なくて、パンとウインナーばっかり食べる生活が続きました。
そうすると精神的にどんどんやせ細っていくんですよね。知り合った日本人に「ちゃんとした物食べないと、モチベーションが上がらないよ!」と言われ自炊を始めてからは、精神的に病むような事は無くなりました。
特にアジアマーケットを紹介してもらい日本食を食べるのに困らなくなってからは、ホームシックというのは起きなくなりました。個人差はありますが、食事さえしっかりしておけば、多少の悩み等は解決出来る事を体で実感しました。
しかしドイツに住む上で、先ほどとは別に自炊をしていかなければならない理由があります。それは外食の値段が高いという事です。
安いお店もあるけど、お腹いっぱい食べるとなると、それなりにお金を用意しなければいけません。日本の様に1000円以下で友人と食事出来るようなお店ってなかなか無いですし、チェーン店というのがそんなに多くないのです。
日本の大きな街なら、有名な居酒屋チェーン店が、有名なファストフード店が、有名なファミレスがずらりと並んでいます。しかしドイツではそんな風景はありません。その街に、それぞれの料理人が構えるレストランが沢山あるのです。
そんな中、ドイツでどんどん勢力を増しているチェーン店というのが話題になっています。ドイツ発のイタリアン料理店「Vapiano(ヴァピアーノ)」というお店です。私の住んでいる街にも大通りに1店舗だけ店を構えています。
ドイツの経済ニュースでも取り上げられる程、ここ数年の企業成長の具合がとてつもないという事で、今回はこちらを紹介したいと思います。
北のハンブルグから始まるサクセスストーリー
このチェーン店の1号店はドイツ北部にある、ハンブルグという都市。お金持ちが集まる地域で有名です。
2002年に開業して以来、ドイツを始めヨーロッパ全体にその勢力は拡大しています。現在では100店舗以上がヨーロッパ中で営業されているそうです。主にピザやパスタ、サラダを提供しています。
特に今年に入ってから、13年間の店舗の歴史の中で、最も素晴らしい結果を納めたとして話題になっています。なんと、このチェーン店全体で35%利益が上昇したそうです。これは全体の売り上げの1/10を占めるとも言われています。
2014年には総額3億8600万ユーロ(約520億円)、ドイツだけで1億7500万ユーロ(約235億円)の利益が出たそうです。
この急激な成長は新しく開業した店舗に理由があるようで、ドイツだけで見ても昨年1年間と比較して15%以上も店舗数が増えたそうです。
好調企業である一方で黒い側面も
しかし労働組合の代表者は「この企業の労働環境の圧力とフラストレーションの高さは、「極めて高い」に分類する事が出来る」と語っています。
巧妙に捜査された1時間ごとの決算をまとめたメディアの報告によると、従業員が不利になる様に、店舗への非難と見られる情報を徹底的に管理したそうです。
おまけにこの会社は、労働組合による労働環境調査にとにかく介入するのだとか。さらには多額のお金が従業員への講習会へつぎ込まれている事が明らかになりました。
進め!進め!世界を掴め!
ヴァピアーノは国内に6000人以上の従業員を抱えていて、総店舗数は66件。2015年のうちに10店舗の拡大を計画しており、すでに6店舗はオープンされています。
ドイツ国内でも成長スピードは極めて高いですが、海外でもそのスピードは変わらず、イギリス、さらには中国の上海でもすでに店舗を構えているそうです。
将来首脳部への就任が期待されているヨッヘン・ハルフマン氏によると、海外でも人気を獲得出来る秘密は、常にその土地、その時に合わせて味を変えているのだそうです。
そして人気の新店舗では、拡大したサラダバーコーナーが注目を集めています。多くのドイツ人が健康志向に傾いているのがこの作戦の成功に繋がったと言われています。さらにはピザの宅配業務を計画しているのだとか。
ヴァピアーノの発展スピードは想像する事が出来ないレベルでしょう。もしかしたら10年後、マクドナルド、スタバ並みに世界中にあるレストランとして君臨しているかもしれませんね。
しかし私、街にある事を知っておきながらまだ入店した事がございません。なので食レポは致しません(笑)
ではこのニュースを読んだ海外の人はどのような反応を示したのでしょうか?一部コメントを抜粋して紹介したいと思います。
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私には残念ながら合わないんだよな。
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厨房をのぞいた事があるけど、値段が貼ってあるビニール袋に入った野菜があったよ。
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チェーン店の停止。
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もしこれが好きだというのなら、マクドナルドやスタバ愛好家と一緒だぜ?
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私はこれを認めるよ!
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まだまだこのお店は食べるまで長い時間待たなければいけない。それならちゃんとしたイタリアンへ足を運ぶね。
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利益?それはホントに奇麗なのかね?
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ちゃんと税金払って下さいね!
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巧妙な税務士と結託して沢山の利益と少ない給料を生み出しているんだ!
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スタバ、IKEA、アマゾン等を参考にしてくださいね~。
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味と価格は良かったよ!
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コンセプトはマクドナルドだね。
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生産性が最大的に効率良く設定されているため、トラブルだらけさ。
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良いレストランは、雰囲気も大事だよ。
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企業の成長っぷりに嫌悪感を持っているんじゃないか?
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組織がすべて時計仕掛けの様に動いている。
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私はそんな所に行く人が周りにいてほしくないわ。
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私はマクドナルドのような物をわざわざピックアップしないけどね。
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菜食主義を好む少女や若い女性の間で流行っている誇大広告がすべて悪いのさ。
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エコノミストは要注意!
ファストフード傾向に非難の嵐
コメントはほとんど非難ばっかりでした…。もしかすると本当にマクドナルド、スタバの様に世界進出しちゃう可能性があるのかもしれませんね。
でもこういう安価なお店も無いと、やっぱり困ります。お金がないけどガッツリ食べられる日本の牛丼屋の様な存在はまだまだ必要です。クリーンな会社である事が必須ですけどね!
【参考URL】http://www.spiegel.de/wirtschaft/unternehmen/vapiano-pizza-und-pasta-kette-erzielt-rekordergebnis-a-1043899.html
日本の牛丼屋?的な店はブラックだってストライキがよく起きてるみたいじゃん。マックの元店員の友達もよくぼやいてたなぁ。vapianoいくつかメニューみたけど美味しそうじゃん。
うん、サイゼリヤだね
この店に関して言うとサイゼリヤより酷い
日本に篭ってる人って、やたら身内に厳しいけど
実際に経験してる人間からす見るとただのひきこもりと大差ない
悪いけど、味のレベルではサイゼリヤとは比較にならないよ。
サイゼリヤは日本でしか通用しないガラパゴスだし、
サイゼリヤが勝ってるのは値段くらい。
でたー日本でしか通用しないガラパゴスwww
くっさ
日本人って良く海外には敵わないよとかいう人多いけど
実際に、海外の人達が良く言うように店員の丁寧さ味は日本はそう負けてないよ
コスパやメニューの豊富さ、店員のフレンドリーさは海外じゃ求めるの無理
つーか、外人のサイゼリア好きは異常
アルデンテの意味がゲルマン人に根付くとよいね
サイゼもここもどっちも好きだけど店内の雰囲気はvapianoのほうが高そうな雰囲気だよな
普通にvapiano美味しいし好きだけどなあ
良い店です。
ベンチマークして日本で展開したいぐらい!
しかし記事の利益額は些か疑問だなぁ?
ドイツ国内66店舗で利益が235億(当時レート)とは、
1店舗あたり3億5千6百万円は無理なんじゃないかなぁ?
ドイツ国内の複数店舗 に行ったことが、あるがそこまでの人気店ではないよね!
アメリカで通っていました。トマト系はイマイチに感じましたが、カルボナーラは濃厚で美味しかったですよ。カフェテリア方式が嫌いな人にはお薦めしませんが、雰囲気はサイゼリアと言うよりはサルバトーレに近いレベルだと思います。コストはアメリカにしては安いですがそれでも1,000円ぐらいはするので、日本に出店して勝ち抜けるかは微妙かも知れません。
プラハでボロネーゼを食べてみたけど、生パスタにレトルトのソース掛けたような味だった。不味くはないが、わざわざ食べに行くようなものでもない。