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キプロスの銀行破綻ー他人事では済まない話ー

2014/09/27
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世界は大きく揺れ動いている。独立運動や、民族・宗教対立は、ここ数年増加の一途をたどり、その影響は我々が安全だと思っていた政治圏までじわじわと広がってきている。

私たちの国も、幾つかの国との小競り合いがここ数年で頻発。おまけに長引く不況。広い視点で見たら、国家間の亀裂、停滞は世界的なひとつの現象となっていて、まちがいなく日本で起きている出来事もその中の一つの出来事であろう。

ニュースで報道されている内容は、自分にとって遠い国の話ではなく、明日起きてもおかしく無い事である。

そんな頻発している様々な国家の問題で、キプロスの銀行破綻について調べてみた。

この国はEU加盟国で、地中海に浮かぶ小さな島国である。

テレビ等であまり取り扱われない国であるが、各国の富豪が別荘を買う等、不動産ブームが起きており、また企業への税金が低く、さまざま非課税であるシステムが整っている事でも有名だ。

各国の富豪達はキプロスに口座を持つなど、小さな国ではあるがヨーロッパでは重宝されている国である。

しかし2010年に起きたギリシャ経済の破綻のあおりを受けて、キプロスで金融危機が起きた。キプロスの2大銀行が合併する事態になり、他のEU国からの援助を求める事態となった。その規模の大きさを物語るのは、国民全員に課せられた特別税である。

その税というのが、10万ユーロ(約1400万円)以下の預金所有者には、その6.75%の徴収が課せられ、それ以上の預金がある者は9.9%の徴収が課せられる。

夜があけて銀行が開く時には、全ての口座から税金が徴収されており、誰も徴収から逃れる事が出来なかったという。

「長年コツコツと貯めてきたお金なのに、一晩開けたらお金が減ってるなんて、まるで泥棒やマフィアじゃないか!この島はイタリアのシチリア島じゃないんだぞ!」などと、預金者から非難が殺到した。

この税金は、国内に在住する口座所有者、海外の所有者どちらにも適応され、所有者の1/3が海外の預金者であり、それは裕福なロシア人と英国人がほとんである。

各国のEU国家との協議の末行われたが、国外の口座所有者で最も数が多いロシアとの協議が行われなかったため、ロシアからも大きな非難が殺到した。

各国の協議の末、その特別税と共に、EUからは10億ユーロ(約1400億円)の援助がされた。EUから、経済危機回避の為の援助を受けたのは、ギリシャ、ポルトガル、アイルランドに次ぐ4番目の国になった。

西欧社会で次々と起こる非常事態で、10年前は想像がつかなかった程の不安定な世の中になり、世界は大きく揺れ、何処も国も暗雲がたれ込めている。

果たしてその西欧社会の人達はこの状態をどう考えているのか?この記事の外国人からのコメントを紹介したいと思う。

【参考URL】http://www.n-tv.de/politik/Bruessel-bittet-Sparer-kraeftig-zur-Kasse-Mini-Bankenrun-auf-Zyperns-Banken-article10309341.html
https://open-speech.com/showthread.php/641986-Zypern-wird-gerettet?highlight=geld

この記事に対する海外の反応

ユーロ思想家は、ユーロ史上初の離脱国を出さない為に、ギリシャやキプロスに手を貸すのだろう。

ロシアが支援者として失敗したから、キプロスはユーロに行かなければいけなかった歴史。

おそろしいな!目が覚めたら100万円無くなってるとか信じられないな。

この大手銀行以外の預金者には被害はあったのだろうか?

みなロシア人の動向が目に入っていて、ロシア政府の怒りに恐れているだろうな。

全ての銀行は一週間閉鎖されていたらしく、勿論ATMも使えなかったらしい。

まじか?本当に泥棒みたいな話だな。

それで雇用主は賃金を渡す事が出来ず、多くの市民は請求書や家賃を支払う事が出来なかった。

銀行は資金の流出を防ぐ為に様々な制限を敷いたって。

例えば一日300ユーロ(約35000円)くらいしか降ろす事が出来なかったり。海外への送金も制限されたって。

どのように正統化するのだろう。沢山のお金を銀行に預金してくれていた人からお金を奪う事を。

トルコ人からはキプロスは気にかけられてない。

建設以来、EUは問題ばかり作り全てを壊しているな。

これはEU・ユーロが存在を示す、最後の試みだな。

政治家はEU中央政府を建設しなければいけない状況になってるが、ほとんどの市民はそれを望んでないよね。

民主主義の力を見せる時。EUの統合は無理だ。

この口座にはロシアの黒い金しか無いだろう。

一晩で金を奪われて、お金を引き落とすチャンスすらなかったって・・・。

やはり誰も望んでいないヨーロッパ中央政府の登場か?

この奪われた金は戻って来る可能性もないんだよね。

銀行2つが合併したって言ってるけど、2つの銀行が破産したって事を意味してるよね。

キプロスがユーロ離脱したらヤバいね。特にアイルランドとか。

まとめ

非常にシリアスにこの問題について意見が交わされていたが、それもそう、ヨーロッパの人たちにとって隣国の危機は自分たちに火の粉がすぐ襲って来る重大な問題。

こう危機が続いていると各国の連携を外して、独立して行こうという考えが強まっているのである。これから起きる大きな出来事のはじまりのような気がしてならない。

日本もバブル崩壊の際に銀行を再編するなど、同様な危機が起きた。身近に考えるべき問題というか既に起きている訳だから、忘れてはいけない問題であり再び起きるかも知れない問題でもある。

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この記事に対するコメント
  1. 日本の名無しさん より:

    キプロスの金融危機は2013年3月でしょう。
    記事の中に日付いれたほうがいくないですか?

  2. 日本の名無しさん より:

    欧州では毎年のようにこんな感じのトラブルが起きてるからもう忘れてた

  3. 日本の名無しさん より:

    国の経済危機だからとの大儀を掲げ、お前の物は俺の物、俺の物は俺の物だと主張する中韓みたいな卑しい発想と同じだ、預金は、銀行に所有権を渡したのではないの

    に、こんな事をするから、国民は預金を引き出し自宅で保管する、そうすると、市中にお金が廻らずより一層の不況に成り、企業が倒産し、銀行は貸付金が回収できな

    い、だから、銀行も倒産した。自業自得だけど、公務員も政治家もバカ者だよ、世の中は共存共栄思想で発想しないと繁栄しない事を知らないのだろう。

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