イタリアでは、夏になるとますます悪くなる郵便サービス。イタリアに住んでいて、日本からの手紙や小包がなかなか届かなかったり、紛失したこともしばしば。そしてそれは大抵夏休みやクリスマス、復活祭などバカンスの時期でした。
民営化したのにこのサービス…
普段でさえ普通郵便が最低2日、時には国内でも1週間かかる場合もあるというのに、郵便料金はヨーロッパ諸国の中でも高い方。日本からイタリアに葉書を出すと70円で済むというのに、イタリアから日本へ出すには2ユーロ(約278円)*もかかるのです。
公共料金支払通知が家に届くのも、支払期限ぎりぎりだったり、時には期限日を過ぎてしまっているなどということもよくあります。
イタリア人は結構用心深く、口座からの自動引き落としにすると余計な経費を引かれる恐れがあると心配し、未だに公共料金を毎回郵便局やタバコ屋へ行って支払う人が意外と多いのです。なので通知が来ると急いで支払いに行かなくてはなりません。
夏の暑さが訪れると、郵便サービスもスローダウン
毎年6月も半ばに入るときまってやってくるこんなニュース。
「夏なので、郵便局の窓口は時間短縮。午前中だけになります」
「夏の間、3ヶ月間閉鎖する局があるので注意」
「3千通の書留が局内でストップして未配達状態!」
実は、郵便局員は15日間の夏休みを契約により保証されているので、それを消化させなければならないことが混乱の一因とされています。
また、郵便局では新規採用が少なく期限付き契約であることが多いのです。そのため局員の入れ替わりが多かったり、やる気が育たなかったりしてサービスの質の向上になかなかつながらず、問題の一つとされています。
配達員たちによると、彼らはなかなかハードなノルマでローテーションをしているとか。
しかし一般市民はこの状態に不満を持っており、市民団体などが抗議文書を提出しているところもあります。
そんな相変わらずの郵便事情に対し、ネット掲示板には次のようなコメントが投稿されています。
【参考URL】http://www.internapoli.it/28411/lettera-di-protesta-di-un-gruppo-di-cittadini-sul-servizio-postale
http://www.associazionedifesaconsumatori.it/news/politica-e-societa/adico-puntuale-con-l%E2%80%99estate-code-e-disagi-alle-poste/
http://www.ilcittadino.it/p/notizie/cronaca_lodi/2014/06/17/ABsFp8PE-portalettere_lanciano_allarme_estate.html
http://www.ilcittadino.it/p/notizie/primo_piano/2014/06/22/ABwTRDSE-poste_estate_difficile.html
http://www.cislbrescia.it/2014/06/21/uffici-postali-estate-a-singhiozzo-con-un-po-piu-di-attenzione-per-gli-utenti/
http://ricerca.gelocal.it/trentinocorrierealpi/archivio/trentinocorrierealpi/2010/06/15/AN8PO_AN801.html
-
郵便が何ヶ月も遅れて届いた!中には、そのせいで重要書類を受け取り損なった人もいるんだよ。
-
届くはずの郵便が届かないので、自ら仕分け所に取りに行った。なんでこんなことしないといけないの?
-
僕の町では郵便局は全く駄目。
おかげで公共料金請求書は期限を過ぎて届き、超過料金まで払わされた。善良な市民のおかげで食べているっていうことを局員にわからせるには、ムッソリーニにが必要なくらいだ。
-
僕も今日ひどい目にあった。
ネットで調べたら、何ヶ月も前の公共料金請求書が届いていないことに気がついた。だから局へ行ったら、窓口の局員はなんとこう言い放った。
「ここにはあなた宛の手紙はありませんよ。手紙って言うのはこの局に着くまでに長ーい道のりを経てくるんだから、途中で無くなることもあるんですよ」
一体誰がこの弁償をしてくれるんだ!?
-
うちのゾーンもあまりサービスが良くなく、書留だって届かないことが多い。
この前届かない手紙を引き取りに局へ行ったら、局員に侮辱された挙句、端っこで待たされた。他にも同様の人が何人もいた。そしてこう言われた。
「配達員はあなた方の家にも行くんですから、家で待っていてください」!!
仕事を探している人はたくさんいるというのに、こんなやる気のない人は働くべきじゃない。
-
まったくどうしようもないね。
-
昨日、1か月前までに支払わなければならなかった電気料金の請求書が届いた!
急いで払ったけど、電気会社は翌月分にその超過による罰金を既につけてしまっていた…でも電気をストップされなかっただけよかったかも。
-
僕は2回も重要な書留を失くされた。だから仕方なく差出人に頼んでもう一度出してもらい、しかも宛先を変えて友人宅にしてもらった。
親切なその友人は届いたらすぐに僕に連絡してくれた。
-
郵便局で誰かが言っていたけど、「イタリア郵便局はアリタリア空港を買い取りたいらしい!」まず自分のところの社内整備を行うべきだね。
-
郵便はきちんと配達されないし、窓口から局員がいなくなっちゃうし。今に始まったことじゃなく、もう長年もこんな状態が続いているんだから。
以前の昔ながらの配達員の姿はもうなく、今じゃ3か月毎に替わる配達員。配達にも注意をあまり払っていないね。
-
以前、マラーノ市長に対し何通も抗議の手紙が届いた際、早急に改善の努力をすると言っていたのにその後一体どうなってしまったんだろう。
-
↑その時、抗議に行った市民たちは8月の炎天下の中、外で何時間も待たされたそう。一方で局の中はクーラーが効いていて快適だったらしい。
-
イタリアでは民営化しても、競争相手と手を結んで職員のいいようにしかならない。競争にならないで、かえって悪くなっちゃう。
-
今日、サービスは不十分だし傲慢さが見えるね。私はそういうときいつも喧嘩になっちゃう。
こちらが正しいことを主張するために、あらゆる人と言い争わないといけないなんて。
-
今じゃ、大企業に対しても消費者は常に気をつけていないといけないよね。
-
イタリア人として恥ずかしい。
-
昔、いろんな企業が公営だったころのほうが良かったな。いろいろ尋ねてもちゃんと回答があったし。前は郵便配達は1日2回あったし(今は1回のみ)、電車内はもっときれいだったし。
今に変わってくれるんじゃないかと期待するしかないかな。
-
アパートの住人の手紙をみんなまとめて一箇所に入れちゃう配達員に言いたい。
書いてある名前や住所が読めないのか?
-
小包を建物の柵のところとか庭に放り込む配達員がいる。
話をつけようじゃないか。
-
もちろん例外もいるけど、局員の勤務態度を知ってる?どうやって採用されたか知ってる?
体制が変わって銀行の競争相手になろうとしたけど、局員に関しては改善されてないね。これじゃ公営のときと変わらないよ。
能力で採用されるようになるまで待つしかない。
-
やる気のある局員が働いている国だってあるのに、ここでは相変わらず国営並みの扱いで採用された人が働いてる。
-
別に目新しいことじゃないよ。夏じゃなくたっていつもその程度にしか機能してないじゃない。
-
郵便局が出来て以来、ずーっとこうだったじゃない。
-
かわいそうな配達員さん。彼らのせいじゃないよ。問題なのは財務ばかり重視している上層部だよ。
-
有給消化を7月8月に集中させなければいいんじゃない?
私だってオフィスでは仕事次第で休む時期を調整してるよ。
-
郵便局の効率の悪さは、上層部から配達員までみんなに責任がある。
-
配達員も人間だから間違えることだってあるだろう。でも上層部は高給を貰ってるのに、この事実をどう思ってるんだろう?
きっとサービスなんかどうでもいいんだろうね。うちのところは土曜日は2年前から配達されなくなったし。
-
未消化の有給分は、支払いたくないのと翌年に持ち越せないから消化するよう義務づけてるんだろう。
-
サービス業だったらすべき仕事があるはず。有給はローテーションで集中しないようにみんなで決めればいいことなのに。
まとめ
延々と続く一般市民の不満の声。なかなか改善への道のりは遠いようです。
配達してるのも運営してるのもイタリア人だぞ
どうなるかなんて決まってる
よく海外だと日本は死ぬまで働く、下らない。仕事なんかに命かけるなんて馬鹿馬鹿しいと言うが、働かな過ぎも問題ある。人が生活するのに必要な事も行き通らないんじゃ文明とは言わないだろ。
短期間で配達員が入れ替わるようなら安定した職になかなか就けない移民かもな
アフリカから相当な人数が渡ってきてイタリア政府も困ってるらしいし
あとは少しくらい遅れてもいいやと思った配達員が次の当番にその分を回すので
一気に片付けなきゃならない分、面倒なのでアパート全員分をまとめて配達したとか?
しかし、イタリアの郵便サービスは信用ならんと聞いたがここまでひどいとは…