両親の帰宅を待つ間に何気なく描いた落書きが億万長者になるキッカケ
なんとそれは「落書き」から始まりました。Juliette Brindak….ジュリエットが10歳だった時のこと。両親が不在で留守番していたジュリエットは暇を持て余し、手元にあった画用紙にぐちゃぐちゃ絵を描いていました。
最初は何気なく8歳の妹のオリビエとその女友だちをすらすら描いていました。が女の子たちのイラストを描きすすめているうちに、頭の中でごく自然にストーリーができあがり「クール・ガールズ」が誕生しました。
常に前向きで積極的で活動的なクールでエネルギッシュな女の子たち…。
グラフィックデザイナーの母親は、帰宅するやいなや娘のイラストを見て、何かピーンときました。そしてそれをコンピューター上に取りこんでみました。
そののちある時オリビアの友達がうちに遊びに来てパソコンをいじり、たまたまそこでジュリエットが描いたイラストを目にします。
「すごい可愛い!」
少女たちは心底ベタ誉めをします。妹の友達みんなに自分のイラストが気に入られ、ジュリエットは「これは何かいけるんじゃないか」と思います。
普通なら自分の創作した女の子たちのイラストが誰かに絶賛されると喜んでいい気分になるだけで終わるか、日本人の子なら「将来漫画家かイラストレーターを目指そう」と思うものでしょう。
だけどジュリエットはごく普通の家庭で育った10歳の女の子であるにも関わらず、とっさに「自分のイラストを何かビジネスに」と考えたのです。
何かを成し遂げる人物というのは年齢に関係なく、発想が大胆であるのが必ず前提にあるものなのかもしれません。
10歳にして幼い少女たちの味方となりうるビジネスを考える
そしてあれこれビジネス計画を練っていきます。
「8歳って難しい年頃よね。幼児でもないしツッパル年頃の少女でもない。ちょっとおマセになっていく年齢。色々悩みも持って複雑になっていく時。この難しい年齢の女の子たちの心の支えや励ましになる存在を自分が創ってそれをビジネスにしたいわ」
このように考えるのですが、なんとジュリエットはこのときまだ13歳。中学生になったばかりの女の子が、「小学生の女の子たちの悩みを受け止めて自分に自信を抱き、豊かな発想を得ていく助けになるものを自分が提供したい」と言いだすのです。
これも普通の13歳ならおそらく自分の学校の成績や容姿のこと、好きな異性のこと、将来のこと、おこづかいのこと、両親や教師への不満、テレビ番組、好きなアイドルのことなどで頭が一杯の年頃のはずです。
だけどもジュリエットは、自分より若干年下の少女たちのためになるものを自分が例のイラストを使って何かしたい、と考えるのです。
さらにジュリエットが凄いのは「想像」だけで終わらず、自分のヴィジョンを具体化しようと決意したこと。そして彼女がラッキーだったのは家族が協力しようと動いてくれたこと。
実際家族のサポートがなければ、いくらなんでも中学生の女の子が会社を立ち上げるのはほぼ不可能。
ジュリエットが恵まれていたのは、妹のオリビエがキャラクターのイラストについての色々なヒントをくれたこと、そして母親がグラフィックデザイナーであることと、父親が有能なビジネスマンであり、娘の希望を一笑せず真剣に耳を傾け協力しようと動いたことです。
15歳になったときに「Miss O & Friends」の本を出版。アマゾンでも販売になり合計10万冊以上売り上げとなりました。「やはりこのキャラクターたちは少女たちに愛されるんだわ」と確信を抱きます。
中学校の勉強の合間に起業計画
本の大成功の後、ジュリエットは「Miss O & Friends」のキャラクターを用いた小学生の女の子たちにとって有効なウェブサイトを立ち上げようー
以前から考えていたことをいよいよ実行しようと動きます。コンセプトはFor Girls, by Girls(少女たちによる少女のためのサイト)。
これが少女たちに支持されないわけがありません。幼い子どもたちもスマホやタブレットを持ち、ネット使用は当たり前のアメリカ。しかしこの世代-小学生の女の子たちのためのサイトはないのです。
幼すぎる、もしくは大人びたサイトはあっても、8歳から12、3歳までの少女たちの心を掴むドンピシャのサイトは存在していませんでした。
そして少女たちがそれを心底望んでいることは分かっており、メインキャラクターとなる自分が創り出した「Miss O & Friends」のキャラクターたちが全米中の、もしくは世界中の少女たちに愛されるのは間違いないと強く信じていました。
少女限定で、少女同士の直接のチャットはできないようにし、そこではフラッシュゲームが楽しめて、自分が抱いている質問をそっちょくにみんなに尋ねることができるといった、いわばウェブ上の社交クラブです。
みんなが自分のセンスを磨けて前向きになるようにサイトの中身を工夫しよう」
とジュリエットは考えていきます。
両親のアドバイスがあったのか、少女たちのためのサイトでありながらも、そのユーザーである少女たちの保護者たちへの気配りも怠りませんでした。
自分たちの娘が夢中になるサイトがどんなものなのか、という不安を運営側として理解をしめしました。そこで保護者である両親たちが何か疑問に感じた時には、それらにも丁寧に対応できるようにしようという姿勢をサイト上で示します。
実際にこの会社を設立して独自のウェブサイトを立ち上げようとするのには、資金の面での問題や様々なややこしい手続きの煩わしさもありました。しかしジュリエットは「必ずうまくいく」と信じていました。
「絶対やり遂げるんだ」
ジュリエットがこのように強い信念を抱き続けたため、両親も妹も本格的にサポートをし続けました。技術面は母親が、ビジネスの面では父親が。そしてジュリエットは大いなるアイディアを発信していきました。
ジュリエットは学校生活、課外活動、友達とのつき合い、家事手伝いをする忙しい日々でしたが、時間をみつけては、何か新しいアイディアが生まれるたびに常に持ち歩いているノートを広げてメモをしていきました。
16歳にして伝説の「Miss O & Friends」立ち上げ
その結果ジュリエットが16歳の時にMiss O & Friendsのサイトは本格的にスタート。Miss O & Friendsのサイトが大成功した理由のひとつが、その内容の斬新さ、面白さ、いまだかつてなかった小学生をターゲットにした専門サイトというだけではありません。
決して少女たちに娯楽や情報を与えて、利用できるものとしてとらえなかったことです。
何をさしおいてもユーザーの未成年の少女たちを「守る」という姿勢を最初から貫きとおしたことです。他のソーシャルメディアとは一切リンクをしない、Miss O & Friendsのサイトではむやみやたらに商品販売をしない…。
前述したようにユーザーの保護者たちを敵に回さない….彼らを味方につけることに慎重になったことも成功の大きな理由のひとつであったにちがいありません。
18歳で億万長者の仲間入り
ジュリエットが18歳になる2008年には彼女の会社は1900万ドル(約2億円)の利益を得ました。2011年には世界のガールズ専用サイトの中で三番目の人気のアクセス数を稼ぎ、毎月1000万人の少女たちがMiss O & Friendsのサイトを訪問しています。
非常に若いうちにとんでもない大金を手に入れ、超有名人になりました。しかしジュリエットは決してそこで驕ることはなく、地道に学業も続けセント・ルイス・ワシントン大学に入学し、人類学を専攻します。
様々なメディアで気軽にインタビューに答えるジュリエットは、そのへんの女の子とは何も変わりがありません。甘い物に目がなく、テレビドラマが好きで「世界で最高の男の子」であるボーイフレンドもいます。
変に気取ったりセレブぶったり成功自慢をすることも一切ありません。どのインタビューをみても拍子抜けするくらいごく普通の女子大生です。見方を変えれば、それが成功の秘けつでもあったのでしょう。
常に普通の女の子であり続け、感性や考え方もそのままであり続けたがゆえにMiss O & Friendsのサイトも方向性を見失うこともなかったのではないでしょうか。
その後のジュリエット・ブリンダック
大学生になったジュリエットは会社のCEOとなり、父親は社員の一人として娘の会社で働いています(!)。
学業やボーイフレンドとのデートに忙しい日々を送るものの、ジュリエットはMiss O & Friendsをもっともっと魅力溢れるサイトにするために、知恵を絞り様々な試みをしています。
例えば少女たちのポケットマネーでは実際に見にいくことのできないコンサートチケット代金が高い一流のミュージシャンの演奏や歌を楽しめるようにするなどといったサービスを提供し、少女たちに非常に喜ばれています。
10歳でアイディアのヒントを持ち、16歳で起業し大金持ちになった少女から学べることは、人とは異なる視点と発想を抱き、やろうと思ったら必ず周りの理解と協力を得て、あとは信念に向かって努力をしていくこと。
例えお金もうけも目的であっても、そればかりに注意を向けす、本当にいいものを提供しようという姿勢を貫きとおすこと。
そして実際に成功しても、そこでうぬぼれてしまっては継続も進化もできなくなってしまうので、決して本来の自分を見失わず謙虚さを持ち続けながらも工夫と改良と工夫を続けていくことなのでしょう。
ジュリエット・ブリンダクの数年後がまた楽しみです。新たな起業で世間を驚かせ、皆を喜ばせる何かをまた提供してくれるのかもしれません。もしくはビジネスとはまったく違う何かにチャレンジしているのかもしれません。
【参考URL】http://thestoryexchange.org/juliette-brindak-miss-o-friends/
http://www.heartofgoldgirls.com/2011/04/meet-miss-o-friends-juliette-brindak/
http://smartbusinesstrends.com/young-entrepreneurs-8-teenage-millionaires/
http://www.theyoungdirector.com/juliette-brindak/
http://thestir.cafemom.com/big_kid/111308/juliette_brindak_who_is_this?use_mobile=0
http://www.missoandfriends.com/
「Miss O & Friends」のキャラを見ての感想。
「え?5頭身ちびまる子ちゃん?」
>16歳でガールズオンリーのSNSサイト
白人ではなく日本人が作ったものなら年齢性別差別のSNSサイトって言われた…に3000スタンプ
たぶん日本人が作っていたらあっという間にキモいロリコンどもが
押し寄せて、ポルノで溢れまくると思う
破産しろクソガキ
なんとまぁ心の狭さがにじみ出るコメントだこと
そんなに金が余っているなら、我が社の恵まれない子供達に寄付しろよ!