お金の学校

  1. >
  2. 海外の反応悪の連鎖を断ち切れるか?ストリートチルドレンの為の銀行口座がついに実現
PR

悪の連鎖を断ち切れるか?ストリートチルドレンの為の銀行口座がついに実現

2016/01/15
このエントリーをはてなブックマークに追加

8.shutterstock_133912871

世界には生活水準の低い国(開発途上国)は未だに存在します。また、開発途上国で生活している人達の多くは、教育や十分な食事もとれない上に、トイレやエネルギーなどへのアクセスがないなどの不便な生活を強いられています。

そんな開発途上国の中でも最も貧しい国が「最貧困国」と呼ばれる国々。世界銀行の統計では、国際貧困ライン以下、つまり1日1.90ドル(約230円)以下で生活をしている人口は、今年2015年には約7億2000万人で、世界人口の9.6%に当たると発表しています。

2013年に国連により最貧困国として認定された国々は以下の49ヵ国。

再貧困国表1
再貧困国表2

東アジア・太平洋、南アジア、サブサハラ・アフリカの3地域は、未だに世界の貧困の約95%を占めています。しかし、これら3地域での貧困層の割合は、過去数十年の間に劇的に変化しています。

1990年の統計では、貧困人口の半分は東アジア、そして約15%はサブサハラ・アフリカに集中していたのが、2015年には状況は全く逆転し、今ではサブサハラ・アフリカに世界の貧困人口の半分が、そして東アジアに約12%を占めている状況になっています。

経済発展の一方で・・・増加するストリートチルドレン

東アジアでの著しい経済発展に伴い、多くの東アジア諸国は貧困から抜け出す程の成長を遂げています。しかし、

  1. サイクロンによる洪水や地震などの自然災害
  2. 地球の気候変動により冬の平均気温が約10度程下がるという「寒波」

 
などに見舞われ、災害に対して十分なインフラ整備が整っていない非常に脆弱なバングラデシュは、未だに世界で最も貧しい国の一つとして多くの人が貧困状態から抜け出せないでいます。

しかし貧困で最も犠牲になっているのが、社会的にレベルの最も低い子供達。約740万人の5歳~17歳までの子供達が、家族を養うため、あるいは自らの生活を支援する為に、20~120タカ(約31~187円)という低賃金で働いていると言われています。

働いても貯めることができない子供たち

また国連児童基金(ユニセフ)の報告では、路上での生活を余儀なくされている子供達、いわゆるストリートチルドレンが68万人以上いるのだとか。そして彼らが抱えている問題の一つが、実は彼らが稼いだお金の保管場所です。

バングラデシュでは14歳からの就労が認められているものの、ホームレスの子供達が働いたお金を保管する為のサービスは全くありません。

彼らが所持している金を狙った強盗やギャングから目をつけられるのを避ける為に、麻薬やアルコールなどの購買に走る子供もおり、貧困から全く抜け出せずに大人になる子供達がたくさんいたのです。

子供たちに救済を!ストリートチルドレンの為の銀行口座

そんな子供たちの悲惨な状況に国内外の多くの非政府団体(NGO)が、バングラデシュ政府へプレッシャーをかけ続けた結果、ようやくバングラデシュの中央銀行「バングラデシュ銀行」が重い腰を上げました。

バングラデシュ銀行は10行の銀行と協力し、10タカ(約16円)という少額から預金ができるストリートチルドレン向けの銀行口座を開設したのです。

バングラデシュ銀行総裁は、「財政状況を改善することでストリートチルドレンが将来に希望を持ち、人生のレールから脱線する事を防ぎたい」と述べています。

aimage001
銀行に並ぶ子供達

実は以前にもバングラディシュには子供向けの銀行口座はあったそうなのですが、開設時に親か保護者の署名も必要とあり、何らかの事情で家を離れて生活している子供や、親を亡くした子供が口座を開設する事はできなかったのです。

今回は保護者のサインがなくても、バングラデシュ政府が指名したNGOからの承認があれば、どの子供でも口座が開設できるようになりました。

また、開設された口座はサインをしたNGOが、子供達が18歳になるまで口座の維持管理を行い、将来に役立つように計算力や資金計画など、賢いお金の使い方も同時に指導するのだそうです。

この記事の海外に対する反応

なんて恐ろしい国なんだ・・・。

自然災害にも負けない程のインフラ整備がなぜ出来ないの?

子供を持つ親として、本当に心が痛む思い。

子供達の可能性をどんどん広げていって欲しいね。

子供を保護すると同時に、人口の減少にも取り組むべき。

日本の政府開発援助(ODA)もかなりの経済支援をしていると思ったけど・・・。

↑貧困国への経済支援は無意味という良い例だね。

多くの人がバングラデシュの状況にもっと目を向けるべき。

子供達を雇っている人達を罰するべき。

↑今の状況からすると、子供の就労を禁止する事は無理だと思う。ただ、子供を保護する為の措置は取るべき。

少なくとも児童就労に対する基本給や労働時間などの法律を作成すべきだよね。

バングラデシュ国内でもちゃんとした教育を施すべき。児童就労が当たり前と思う国民を減らしていくことが先なのでは?

家族計画の教育をしっかり行うべき。貧しいからお金の為に結婚させるようであれば、いつまでたっても状況は改善されないよ。

子供より子供たちの親を教育させた方が良いのでは?子供を働かせてるのは、親なんだから。

ストリートチルドレンの中にも物乞いにも慣れて、プロ並みの演技をしてる子もいる。そういう子がまともな人生を歩むのは難しいよね。

貧しくても何とか生きていける、と思うようになると将来がないよね。

貧困国でもヨーロッパ諸国よりも治安が良いという話を聞くけど?

汚職まみれの政治家を追い出すことが最優先!

バングラデシュ銀行の総裁も怪しいよね。

絶対に偽善者だよ。

少しでも希望に満ちた子供たちの将来を

この銀行口座開設の試みは、教育機会を奪われている子供達がNGOを訪れる事により、今後の彼らの人生に有益になるような教育を施すことも目標の一つとしています。

しかし、NGOが既に悪事に手を染めている子供や暴力的な子供達を取り扱うことが出来るのか、そして彼らの口座を管理しているNGOが破綻した場合、彼らの口座を誰が管理するか等の問題点は沢山あります。

ただ、今までストリートチルドレンを顧客にする事に拒み続けていた民間銀行に対して、バングラデシュ銀行総裁がようやく重い腰を上げ仲裁に入った、という点では非常に大きな進展と言えます。

ストリートチルドレンの為の銀行口座プログラムは、2001年からインドでも実施されており、今では南アジアの8ヵ国で1万2410人が参加しています。

このプログラムを通じて資金計画や資産運用などの教育を受けた子供たちが、ファミリービジネスを始めたという成功例も出てきているのだそうです。

バングラディシュの子供達にも少しは明るい希望の光が見えて来たのでしょうか?

【参考URL】http://www.theguardian.com/global-development-professionals-network/2014/nov/12/bangledesh-working-children-bank-accounts

バングラディッシュの街並みを見たことあるけど、リクシャ、おんぼろバス、牛、そして大量の人とすっごいカオスな感じ。

PR【お金の学校】では、アフィリエイトプログラムを利用し、アコム社から委託を受け広告収益を得て運営しています。
このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントを残す