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ロンドンの住宅はウサギ小屋!?どんどん狭くなるロンドンの住宅事情

2016/11/04
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日本の家は「ウサギ小屋」のように狭いと騒がれた時代があります。これは1979年にヨーロッパ連合(EU)の前進である、ヨーロッパ共同体(EC)の非公式報告書に登場したフレーズです。

しかしこの表現は、フランス語で書かれた言葉「cage a lapins」を「集合住宅」という意味の俗称ではなく、「ウサギ小屋」と直訳してしまった事が原因だったのだとか。

実は同報告書で指摘していたのは、日本の住宅はウサギ小屋のように狭い住宅が多いという訳ではなく、日本には集合住宅が多い、と言いたかっただけなのでした。

日本の家はやっぱりウサギ小屋!?世界的にはどうなの?

この間違った解釈がどうであれ、欧米人にしてみればやはり日本の住宅は小さく感じるものです。

しかし日本の住宅は、世界の住宅と比べて本当に小さいのでしょうか?インテリアデザイン企業が調べた結果では、実は日本の住宅は、決して世界一小さい訳ではない事が伺えます。
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勿論、国土の広大なオーストラリアやアメリカと比べると、日本の住宅は随分と小さくなってしまいますが、世界で最も小さな住宅を有する国という訳ではないようです。

ヨーロッパで一番小さな家を持つ国、イギリス

先ほどの画像で注目して欲しいのが、日本の隣にランクインしているイギリスです。

イギリスは深刻な住宅不足問題を抱えています。その為、イギリスの住宅価格は異常な程高騰している上に、今ではヨーロッパで最も小さな住宅を提供しているのです。

イギリス建築士協会(RIBA)によると、イギリスの新築住宅の大きさは、他国と比べて小さいのだとか。例えば、

  1. アイルランド・・・15%
  2. オランダ・・・53%
  3. デンマーク・・・80%

この比率ほど規模が小さいのだそうです。

それを裏付けるかのように、何とか高額な住宅を購入したイギリス人の内、47%は家具を置く十分なスペース、57%が収納スペースがない、と嘆いている調査結果さえ出ています。

小さい事は良い事?

しかし、住宅会社はイギリスの住宅が縮小し続けている事を全く否定的に受け取っていません。

イギリスでは床面積ではなく、部屋数を基準として住宅が売り出されます。

その為イギリスの住宅会社は、元々小さなスペースに出来るだけ多くの、より小さな部屋を作る傾向があるうえに、庭付き住宅が必須のイギリス人嗜好を考慮すると、家の居住空間が非常に小さくなってしまうと指摘しています。

もしスペースの広い住宅を建設すれば、今以上に住宅価格が上がり、誰もマイホームを購入する事ができなくなる、というのが住宅会社の言い分のようです。

では、ここで法外な値段で売りに出されているイギリスの超ミニチュア住宅を紹介しましょう。

この狭さでこの値段!?イギリスの驚くべき住宅

① 4m幅の2階建て住宅

住宅価格 40万ポンド(約5000万円)

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2016年5月より売り出し中。上記の価格は土地と建築許可のみの値段。家と家の間は4m程。この隙間に、2階建て3部屋の住宅建設許可を取得済みなのだそうです。

②2.1m幅の2階建て住宅(1LDK)

住宅価格 23万5000ポンド(約2900万円)

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以前はガレージへ続く細長い道だった隙間に建てられた住宅。2014年に23万5000ポンド(約2900万円)で売却。この家を貸出せば、毎月の家賃収入は1300ポンド(約16万円)にもなるのだそうです。

③1.8m幅の5階建て住宅(3LDK)

住宅価格 55万ポンド(約6900万円)

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2009年に売りに出された、家の幅がたったの1.8mという超細長い住宅。最上階の寝室にダブルベットを置いてしまえば、部屋には他の物が置けないという超狭さ。

④海の見える家

住宅価格 10万ポンド(約1200万円)

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2007年に販売された4.23mx2.28mの小屋。電気も水道も通っておらず、ただ海が見えると言う特典が付いているだけの家。

⑤岩の中にある家

住宅価格 10万ポンド(約1200万円)

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1948年から誰も住んでいない岩の家。実はこの家には電気も水も通っていません。2007年にオークションに出され、希望価格の4倍の10万ポンド(約1200万円)で落札されました。

⑥眺めのいい家

住宅価格 4万ポンド(約500万円)

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1950年代までホリデーホームとして利用されていたもの。廃墟と化した家なのですが、丘の上にあり非常に眺めの良い家、という特典付きで4万ポンド(約500万円)で売り出されました。

この記事の海外に対する反応

ウサギ小屋より酷い。

ウサギの方がもっと贅沢な暮らしをしてるよ。

1時間の通勤時間に耐えるか、狭い家に耐えるか、どっちの方がましなんだろうね?

刑務所の部屋の方がもっと広いね。

イギリスの土地開発企業と不動産屋はぼったくりだね。ひどすぎる。

イギリス人は精神的にどうかしてる。

イギリスの住宅市場は完璧に混乱状態だね。

イギリスより人口の多い日本人の方が、より大きな家に住んでるってどういう事?

イギリス人の生活の向上よりも、自然保護を選ぶイギリス人がおかしいのでは?

イギリス人が別に良いと言うなら、放っておきましょう。

住宅建設の許可を出す自治体が一番悪い。

太った人はイギリスの家には住めないね。

イギリスの家は狭いだけでなく、質も悪すぎ。

イギリスの大家は大儲けだね。

こういう記事を見ると悲しくなる。

こんな状況になっても、まだあなたは資本主義を支持しますか?

ガレージまでの狭い路地を見て、そこに家を建てようなんて誰が考えたんだろう?

↑欲張りな土地開発企業に決まってる。

ダイエットしたい人には細い家はいいよね。

肥満の人に優先的に販売すべきだよ。

狭いだけじゃない!質も悪いイギリスの家

イギリスが抱えている住宅問題は、実は住宅スペースの狭さだけではありません。住宅の質もここ数年議論されています。

英国建築研究所(BRE)の調査では、質の悪い住宅での生活が原因で様々な病気を引き起こしており、国民医療サービス(NHS)は少なくとも年間6億ポンド(約760億円)の支出を強いられていると報告しています。

主な原因として挙げられているのが

  1. 暖房費
  2. 湿気
  3. 過密住宅

コストがかかる旧式の暖房機器やボイラーの使用、そして隙間風などの断熱性の低い家に住んでいる為に、必要以上に部屋を暖める必要が出てしまっているようです。

そして燃料費が払えずに暖房が使用できない「燃料貧乏」家庭が、イギリスには450万世帯いると言われています。その為、燃料貧乏世帯の多くが体調を崩し、2009-2010年には、寒い冬を越す事ができずに2万5400人の死者を出しています。

そして2012年の調査では、湿気やカビなどが原因の呼吸障害、喘息、アレルギーなどの症状を引き起こす可能性のある家屋が、約100万軒あると発表されました。

また他の健康被害として、部屋数や大きさに関わりなく1世帯に5人以上生活している子供が髄膜炎を起こす率は10倍、呼吸障害は3倍にも跳ね上がるという健康被害さえ報告されています。

高額な費用を払ってやっと手に入れた小さなマイホーム。しかし、ドリームホームのおかげで体調を壊し寿命が縮んでしまう…。

持てるものと、持てない物がはっきりとしている階級社会が根強く残るイギリス。住宅問題からイギリスの社会問題が垣間見られた記事でした。

【参考URL】http://www.bbc.co.uk/news/uk-england-london-36275203
https://www.theguardian.com/money/gallery/2007/sep/06/1
https://www.theguardian.com/society-professionals/2014/aug/08/housing-problems-affect-health

oh…クレイジーな物件ばかりだ。イギリスは宮殿かウサギ小屋しか住まいが無いのかい?

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この記事に対するコメント
  1. 日本の名無しさん より:

    以前ミドルクラスの友人の豪州女が実家はベッドルームが11あると言ってたわ。
    中国は別としても大陸国家と島国狭小国の違いだな。

  2. 日本の名無しさん より:

    家が大きいってことは掃除も比例して大変だってこと。独身で一戸建て住みの俺がソース。本物の金持ちは家政婦任せだから関係ないだろうけど。

    1. 日本の名無しさん より:

      俺もだわ
      一人暮らしなのに、2LDKに住んで掃除に苦労してる・・・

  3. 日本の名無しさん より:

    昔読んだ本では、イギリス人は「衣」「食」には金を掛けずに、
    「住」を最も重視するとか、書いてあった。
    あと、地震がないので何世代にも渡って「資産」としての家を保持するとか。
    それ読んで、外国は違うなあ、とか思ったのだが、
    いつの間にやら、だいぶ事情が変わっとる……

    1. 日本の名無しさん より:

      日本のイギリス紹介本って階級上位数パーセントの例を出して「イギリス人はこういう生活をするんですよ」って言ってる本ばかりだからな
      まあイギリスに限らないけど

  4. 日本の名無しさん より:

    イギリスの家ってふしぎだよね
    デタッチドのほうじゃなくてフラットの話だけど
    外観はなんかすごいのっぽで、わ〜でっかい! 白人のおうちだ〜!
    って感じがするのに中に入ってみるとすんごい窮屈で
    日本の6畳間にヨーロッパサイズのデカい家具を入れるとこうなるみたいな
    床ぜんぶ絨毯敷きなとこも所帯じみてる感の原因か(寒さ対策だから仕方なし)
    最近になって増え始めた、日本によくあるようなビルっぽい集合住宅は普通に快適

  5. 日本の名無しさん より:

    日本のシェアハウスとイギリスのシャアハウスで比べると断然イギリスの方が広いよ

  6. 名無し より:

    日本の住宅は狭い、
    この調査は田舎の広い家も全部入れての表記、
    一人暮らし平米数の平均を取ると世界の中でも日本はトップクラスの狭小 
    日本以外で狭い住宅といえば、イギリス、香港、パリだが都心のみ
    日本以外は、天井が高く建具が立派

    日本のように陳腐キッチンや窓、ドアがついてる国はそうない
    部屋の間の壁の厚さも先進国ではみられぬ陳腐さ ベニア住宅なので、建築法が改正されることを望む
    すべてを考慮すると世界一といっても過言ではない、悲惨な日本の住宅

    1. 日本の名無しさん より:

      じゃあ、移住すれば?

      日本みたいにインフラしっかりしてる住宅あると思ってんの?

    2. 日本の名無しさん より:

      それが都会の賃貸住宅でも平均してイギリスの方が狭いんだよ
      香港はビルが多くてイメージ通りだけどイギリスがそうだとは初めて知ったときはビックリしたよ

  7. 日本の名無しさん より:

    なんか狭小連呼してる可哀想な人が。
    よほどの嫌な家に住んでんだろな。

  8. 日本の名無しさん より:

    1LDKとか3LDKとか間取だけじゃよく分からんわ。何平米くらいあるんだ?

  9. 日本の名無しさん より:

    でも天井が高いからなあ。
    日本とは規格が違うから、もし全く同じ面積ならやはり天井が高いほうが広く感じる。
    それに、日本のような梁や柱ばかり出たラーメン構造や、プレハブ工法で壁薄いレオパレスみたいな物件もほぼ無いからなあ。
    日本と比べた時、規格が違うということの差は大きいよやっぱ。

  10. 日本の名無しさん より:

    ハリーポッターでこんな幅が狭い家出てた様な。

    昔、おばさんがロンドンで住んでた家は庭も付いてたしメイドも居たみたいやけど、向こうでは富裕層が住む様な場所やったんかな?

  11. 日本の名無しさん より:

    日本は広さを犠牲にしてでも耐震性のある設計をするよね
    でもまあ、住めば都ともいうし、意外と慣れれば快適なのかもしれない

    でも俺は電気も水も通っていない場所には住みたくない
    それは住居ではないだろ

  12. 日本の名無しさん より:

    イギリスの家って遠目で見ると綺麗だけど
    近くに寄ると造りが雑すぎて驚くよね

  13. 日本の名無しさん より:

    それだけ住宅需要があるの二、三階建ての家が立ち並んでりゃそうもなるわな
    ピクルスビルとかロンドンアイとかがOKなら景観だの文化財保護だのいってないで高度利用と再開発認めりゃいいだろ

  14. 日本の名無しさん より:

    人、モノ、金で一番置き去りにされているのが人であり、残りのモノ、金を生み出しているのも人である現実。弱肉強食による競争の成れの果てです。貧富の差による生きて行くことの過酷な状況はどこの国でも同じ事です。国の舵取りしている人達は、皆、自国及び自分の利益優先でしか考えていないので永遠に繰り返されるでしょう。

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