アメリカ人って燃費の悪い大型車に乗ってばんばんガソリン使いまくって、プール付きの大きな家をローンで買って、コストコででっかいアイスクリーム買って食べてというイメージがあります。
けど、最近は不景気で、一部の大金持ちを除くと、節約生活が大きな関心を寄せられているようです。先進国では所得格差があって、中流の人たちの生活はどの国も同じですね。
ダニエル・ワガスキーさんは専業主婦で二人の子供を持つ母です。彼女は、過去5年間、1年間140万円で家族の生活費をまかなってきました。これは、アメリカの典型的家庭の生活費(約500万円)の3分の1です。
29歳のワガスキーさんは、32歳の夫ジェイソンさんと、9歳と7歳の二人の幼い子供と一緒に、ネバダ州ヘンダーソンの寝室が3つの家に住んでいます。
アメリカ陸軍に所属した後、夫のジェイソンさんは大学にも通っていたので、家族の唯一の収入源は、退役した兵士らに毎年支給される1万4千ドル(約140万円)生活費だけでした。
ワガスキーさんは、有意義に節約しながら生活する方法を、2009年から「ブリスフル&ドメスティック」という自身が運営するブログで公開してきました。
以下が節約生活の方法です。
節約生活の目的
ワガスキーさんは、図書館の本からブログ読者のコメントまでありとあらゆる所に節約のヒントがあると言います。
「ある日、夫が、ある節約の本の話を私に教えてくれたんです。その後、私がその本を読んで、内容をどうやったら自分たちの家族に応用できるか考えたの。」
ワガスキーさん夫婦には貯金の目標がありました。生まれ故郷、ネバダ州ヘンダーソンに家を買う頭金として3万ドル(約300万円)を貯めたかったのです。
「何も考えずにお金は浪費するのはアウトよね?」
ワガスキーさんは、全て予算を決めたお金を使うという方法を思いついたそうです。
まずは食費を減らす
「まず、買い物の方法を変えたの。その後、いろいろお金の使い方を変えたのよ。外食をやめて、料理を覚えたの。」
家計の見直しを始めた時、ワガスキーさんは料理をほとんど知りませんでした。
今や、彼女は熱心は料理本コレクターです。図書館で料理本をチェックして、手元に置いておきたい本は友だちにプレゼントしてくれるように頼みます。
地元の中古ショップで買った7ドルのパン焼き器を使ってパンを焼くので、店でパンを買うことはありません。コストコのような卸売小売り店で買い物をするのは大好きだと言いますが、コストコに行くのはパンの中に入れる具を買う時だけです。
家にある全てのものは、手縫いか手作りのどちらかです。
「全てのものには予算が必要なの」
ワガスキーさんはブログに書いています。
「家族の外出着、お風呂洗面グッズから、家族の部屋着まで、全て予算を決めて買わなければならないのよ。」
そして彼女は極端なまでになんでも自作します。洗濯石鹸やふきんから、最近買った自宅に作りつけた台所まで全て手作りです。彼女は、洗濯石けんは、自家製が一番だと言います。
ケーブルテレビは解約して、ネットフィリックスとHuluに代えました。毎月の固定費を減らす点では、ケーブルテレビを手放すのが一番簡単です。
エンターテイメントを必要とする二人の子供がいるので、ワガスキーさんはネットフィリックスに毎月14ドル99セント(約1500円)支払い、最近それにHuluを加えました。
彼女は、1ヶ月に1度しか食料品の店に行きません。だから決して予算を超えることがないのです。
収入源が1か所しかないので、ワガスキーさんの家には衝動買いをする余裕がありません。食料品には1ヶ月400ドル(約4万円)しか使いません。それだけです。
400ドルがなくなってしまえば終わり。お金がないのだから、それ以上買い物のコツも何もありません。
クレジットカードは使わない
家計は現金だけでまかなっていますが、何かの時ためにクレジットカードは置いてあります。
ワガスキーさんは、クレジットカードの借金はないと言いましたが、どうしても必要な場合にはカードで緊急の出費を行います。
「最近、どうしても必要な医療費があったから、カードで払ったけど、1回払いで払っちゃったわ。」
ガソリンは月に1度だけしかいれず、なくなったら車に乗らない
車のガソリンも一ヶ月に一度しか入れません、細かい買い物はできるだけ抱き合わせで回数を少なくして実行します。
ガソリンの値段は常に上がり続けているので、ワガスキーさん一家は車の走行距離をまるでタカのような目で見つめています。
細かい買い物を一緒にまとめて、その時にできることは全部すれば、一ヶ月に一度しか車にガソリンを入れなくてもガソリンは持つのです。
「あまりドライブもしないし、実家の家族を頻繁に訪れることもないの。だから、ドライブするときとか実家の家族のところに行く時には、その時間を大切にするの。」
「1回1時間の外出のために車を出すんじゃなくて、実家に行く時には実家近くの店で細かい買い物も一緒にするの。ガソリンがなくなったら、車に乗れないの。これを覚えておかなくちゃ(笑)」
ワガスキーさんの夫が兵役をやめ、大学に入学した後、ワガスキーさん夫婦は、生活費は年に1万4千ドル(約140万円)しか収入がないとわかっていました。
車のローンは先に払い終える
だから、そうなる前に、仕事を増やして、所有していた車の借金の8千ドル(約80万円)を、完済しましたのです。
また彼らはもう一台バンを買いました。頭金として貯めていた1万ドル(140万円)を払い、残金1万2千ドル(120万円)を一年で完済しました。
車のローンがない状態は、本当に心が穏やかになります。
子供が食べるグラノーラバーは自作
彼女は、より健康で、あまりお金のかからない自家製のお菓子を食べさせることで、子供用のスナックを買うのをやめてしまいました。
単純な計算ができる人なら誰でも分かることですが、ワガスキーさんは、市販のスナック類を子供たちに食べさせることで、どれだけ現金を無駄に使っているかということにすぐ気づいたのです。
彼女はお菓子は買うのをやめ、自家製グラノーラバーやミックススナックを自分で作ることにしました。
食材を冷凍できる場合には、必ず冷凍します。
「食費の予算が限られてるなら、フリーザーと仲良くすることよね」
ワガスキーさんは、野菜とフルーツをナイフで切って、フリーザーで冷凍することで1ヶ月はもたせます。チーズ、バター、ヨーグルトなど乳製品にも同じテクニックを使います。
「毎月、8ガロン(約30リットル)の牛乳を冷凍するわ。フリーザーの一番下に入れて、必要な時には取り出して解凍するの。パンやデニッシュも同じように冷凍できるわよ。」
また、彼女は食費を節約するために、食品生協(アメリカにもコープがあります)を利用します。
ワガスキーさんは、食品生協を利用することには懐疑的でしたが、3ヶ月悩んで、自分の力だけではコープに匹敵する食品の質と節約を実現することはできないと認識しました。
指定された引取り場所で配られる毎月の食品のあために、コープ会員は会費を払わなくてはならないのです。
でも、月に数回、ワガスキーさんはカゴいっぱいの季節の野菜や果物を15ドル(約1500円)で手に入れることがあります。普通の店で手に入るお買い得品をはるかに超えるお買い得です。
格安の抵当流れ物件を買って、自分たちで手直しする
彼らは、ネバダ州の下落する住宅市場を利用して、安価な抵当流れ物件を入手しました。
ワガスキーさんの夫がイラクから戻ってくる前に、彼らは住宅を手に入れるために必要な頭金として3万ドル(約300万円)を貯めていました。
「でも、私たちは、ローンを一切組まないのが最もよい選択だ決めたのよ。キッチンのない、修理が必要な家を買ったの。そのかわり現金で払いました。値段は2万8千ドル(約280万円)。残りの現金で、キッチンを完成させ、家全体に木のフローリングを敷いたのよ。」
【参考URL】http://www.blissfulanddomestic.com/
http://hon.bunshun.jp/articles/-/85
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これって「いい生活」っていうより「まずまずの暮らし」って感じ?(アメリカ)
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賢く暮らすのはいいけど、人生にはもっと大切なものがあるんじゃね?ストレスはないし、幸せかもしれないけど、ベニスに行って運河で船乗ったり、ローマでコーヒー飲んだりさ。
楽しいことしなかったのとを死ぬ前に後悔しそう。(アメリカ)
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バランスをとって暮らすのは大事だけど、この生活がそうなのかな〜。(アメリカ)
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節約して生活してると、ベニスに行くという選択も可能。行くたいならベニスにも行けるよ。(アメリカ)
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大量消費生活を送れば大量の二酸化炭素を空気中に排出する。みんなが節約生活すれば、未来のマッドマックス世代は感謝するはず。(アメリカ)
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家庭生活の幸福をみんなわかってない。ベニスに行って贅沢するより、家族と一緒の時間を過ごすのが一番。(アメリカ)
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いや、旅行会社にだまされて一度ベニスに行ったけど、ディズニーランドのほうが楽しかった。(アメリカ)
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こういう家族はベニスに行くより、自宅で過ごすほうが幸せなんだよ。(アメリカ)
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まだ夫は大学に通ってるし、彼らは若い。最高の戦略で暮らしてるよ。贅沢じゃない居心地にいい、支払いの終わった家に住んで、車の支払いも終わってる。この夫婦は頭いいよ。
さらに言うと、地域と気候によっては自転車に乗るのがよろしい。(アメリカ)
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旅行の余裕もなくあくせく働いてるやつらが節約に文句を言う。(アメリカ)
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他に幸福についての考え方はあるし、そうでなきゃ人生は面白くない。(アメリカ)
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ネバタの田舎町に一生住んでニューヨークにも行かない生活が全てじゃない。他の文化を知って、野心を持つことが多くの人にとっては重要。(アメリカ)
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ネバダ州のヘンダーソンだから2万8千ドル(約280万円)で家を買えるんだよ。
他の地域でこんなことできるとこあるか?それに固定資産税と保険はどうする?年間1万4千ドル(約140万円)しか収入なかったら無理だろ?(アメリカ)
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確かに大都市では無理だね。だから都会はダメなんだよ。生活費も高いし。無理無理。誰も助けてくれないし。(アメリカ)
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いや、2万5千ドル(約250万円)から3万ドル(約300万円)で家買える土地はもっとあるよ。(アメリカ)
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オレは2003年に3万2千ドル(約320万円)でフロリダ北西部に、フィクサーアッパー(修理が必要な家)を買ったよ。そんな大金じゃない。支払いも終わった。(アメリカ)
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フロリダで3万2千ドル???コメント書く前に、いまキメてるドラッグ覚ましてこい。(アメリカ)
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わざわざニュースにするほどの価値もない話。(アメリカ)
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重要なのはいくら稼ぐかじゃなくて、どう使うか。(アメリカ)
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住宅費、交通費がもっと金がかかる。家があって車があるなら、月の生活費は本当に少なくて済むよ。(アメリカ)
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食生活をどうするかって話はほんと笑っちゃう。食費なんて一人40ドルか50ドルでもどうにかなる。それより、電気代と燃料費だよ。(アメリカ)
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1ポンド50セント(約50円)の余剰米を買え。永久になくならないぞ。じゃがいもを育てろ。それか1ポンド1ドル(約100円)以下のじゃがいもを買え。(アメリカ)
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食費なんて安いもんじゃないかー、そこ節約するのは嫌だよ。(アメリカ)
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よく読め。この記事に書いてるのは、夫が軍隊にいる間に3万ドル(約300万円)貯めたという事実だ。それに退役後の収入が毎年1万4千ドル(約140万円)あるという事実だ。(アメリカ)
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医療費はどうする?保険はどうする?いろいろ書いてないことあるぞ。(アメリカ)
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選挙で選ばれた議員がまず年間1万4千ドル(約140万円)で暮らせ。手始めにオバマだ。(アメリカ)
まとめ
大きな買い物はローンを使わず現金で買って、予算を決めるのが重要みたいです。
ワガスキーさん一家は収入を増やすという作戦をとらず、決められた枠のなかでいかに節約して暮らすかを徹底しています。予算管理、これ重要。
全てに予算を決めるっていうのは面白い。