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ドイツの中小企業の元気が無い?投資を渋る企業と購入者

2015/06/30
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日本の中小企業のドキュメンタリー番組を見るのに最近ハマっていて、毎週楽しみに見ています。

日本の飲食店や自動車産業等が世界中に羽ばたいているのは皆さんご存知の通りですが、それ以外の企業もどんどん他の国で活躍の幅を広げています。

例えば東南アジアに日本の農業の技術を持ち込み、現地の農業の活性化を図っている企業、現地の伝統文化や技術を生かして新しいファッションブランドを立ち上げたデザイナーなど見ているだけで誇らしげになります。

日本人として一番誇りに思えた話が、環境対策を行う企業を追ったドキュメンタリーです。

高度経済成長期にたくさんの公害病が発生した昔の日本。特に工業が盛んだった九州は、その影響は大!でした。

その公害対策が元となって、九州で環境対策を扱う企業が多いようで、その技術も世界の中でもトップクラス。

いろんな国がその環境対策の技術を求めており、ゴミ問題を持つ他国で九州の中小企業が環境保全に取り組んでいる、という内容でした。

日本が誇れるものとして、

  • 古典文化
  • 漫画をはじめとした現代文化
  • 自動車等の工業分野
  • エレクトロニクス産業

 
・・・その後に来るのはこういった中小企業の活躍だ!そうであって欲しい!と心の底から思いたくなる程、個人的には感動したドキュメンタリーだったのです。

それらは日本の屋台骨であることは間違いないのですが、中小企業という事だけあって正直どんな会社があるかよくわからないのも事実。

それにみなさん頑張ってらっしゃるのに残念だが、昔は沢山あった中小企業もどんどん肩身が狭くなっている現実・・・。技術とその人口がどんどん縮小されていく気がして悲しい。

そこでフと思ったのが、他の国の中小企業の規模ってどんなものなんだろう?という疑問。

海外の会社となるともう大企業くらいしか分からないから、これは実際現地に住んでみないと分からない話ではないでしょうか。

そんなとき、たまたまニュースでちょうどいいものを見つけました。それは経済が絶好調な国、ドイツでの話。

読んでみると、経済が好調なのにも関わらず、中小企業の元気が無い、という話でした。事実は日本と同じような感じですが、原因は大きく異なりそうでとても興味深い!

今回はドイツの中小企業について報告したいと思います。

どうしたんだ!ドイツの中小企業は投資を渋ってる

経済発展の中、ドイツの中小企業の力が弱まっていて、経済研究者は企業間の競争の短所をドイツ経済の為に警告しています。

政治家はドイツの中小企業を経済の屋台骨として頼りにしており、褒めたたえています。しかし28%の中小企業しか、革新的なプロダクトやプロジェクトに対して投資しようとしないのです。

ドイツの中小企業の投資への保留が、この3年ほどで産業の革新を弱める結果を生んでいます。新しい企業の割合は、経済危機の影響が強かった2007~2009年と比べて少なくなっているのです。

それによって中小企業のイノベーションは後退、彼らの業績をあげるチャンスを失ってしまっています。

ちなみに研究データーによると、売り上げと労働者の数については、通常の保守的な企業よりも、ベンチャー企業の方が約2.5%早く成長する事が明らかになっています。

加えてベンチャー企業の利回りは、通常の企業に対して調査から2年で約7%も上昇している事も判明。

革新的な試みは企業の活動にも大きく影響を与えるようですね。

なぜドイツの中小企業はイノベーションから遠ざかってしまっているのか?

現在、約100万以上のベンチャーの中小企業が存在しますが、2010年~2012年の間でその内の51,000社はイノベーション的な試みから手を引いてしまいました。

どうしてドイツの中小企業の中でこういった後退が発生する様になったのでしょうか?

経済支援をしている銀行のエキスパートが語るに、後退した本質的な理由としてあげる事が出来るのは、ヨーロッパの幾つかの景気の停止である、とのこと。

ヨーロッパの景気の停滞がドイツのエレクトロニクス産業、機械産業、薬品産業の中でブレーキをかけてしまう結果を引き起こしています。その結果、経済全体の中で新しい試みに対しての優先順位を落とす結果になってしまいました。

またそれに伴い、主要な購買力となっている中流階級が購買力を失ったとき・・・それはドイツ企業の国際的な企業間競争において、とても残念な知らせになってしまいます。

しかし観察の結果、新しい試みを多く行う会社で、後退の様子を見せている所は少なかったという報告もあります。

そして未解決の不安は、さらに小さな会社や調査が及ばなかった業種の発展の具合です。

2000年代半ばの調査だと、5人の従業員を雇う零細企業では、新しい試みによる業績は43%も後退。建設業では38%、サービス業では43%・・・そして全ての分野で価格競争が増えました。

その結果、多くの企業ではイノベーションを行う余裕が無くなったのです。

さらなるイノベーションの後退を阻止する事が、今の社会において一番重要であると言えるでしょう。

価格競争が強くなればなるほど、イノベーションを行う余裕は少なくなる。イノベーションの妨害は経済の弱体化に繋がります。

経済対策は今後も集中的に取り組まなければいけないでしょうね。

読んでみてなんか意外だな~と思いました。経済が好調なのに、新しい商品を手にする顧客が少ないっていう状況があり得る事に驚いたのです。

お金があるもんなら、人はものを買うものだと思っていたから・・・なんともまあ不思議な状況ですね。

ではこのニュースについて、海外からの反応はどのようなものが寄せられているのでしょうか?

この記事の海外に対する反応

銀行に責任がある!

不思議な事では無いと思うけど。その理由は企業はお金を消費し、結果的に企業間の競争をさせなければいけないから。従って賃金が下がる。

確かに。私たちは革新的なプロダクトにたくさんの投資をした訳ではないからな。

誰かが新の金融危機を必要としている・・・。

問題は存在するが、どうやって解決するんだ?

中流階級か~。私には解決出来ない問題だな。

この沢山の問題に対してアイディアが無い。研究も発展結果も投資もいいアイディアが発明されていないんだよ。

ドイツの没落がずっと続いた結果、この事象は何処に行き着くのだろうか?

そんな事は無い。ドイツは落ちぶれてなんかいないさ!

これは確かにいいニュースとは言えないな。中流階級に本当に余裕があれば、きちんと投資が行われるはずだから・・・。

しかし消費者は常に低価格を期待している。これがネックとなっているんだよ。

中流階級がお金を出すのを渋り始めたとき、彼らにお金を消費する力が無い事。これが問題であるが明らかになっている証拠。

お金は余っているが、それが革新的な分野に使われていないのだろう?

これは戦後の第1世代が立てて、第2世代が拡大し、第3世代の私たちが解体する遺産だ。

私たちはイノベーションが遅く非生産的だ。それは私たちを昔あざ笑っていた国よりもずっと、ずっとだ・・・。

私は中流企業に所属しているが、将来私の仕事は少なくなるだろうと革新している。だから消費も少なくなる。

銀行家の脳を取り替えろ!

投資に対する圧力が少ない方が成功するよ。なぜならいま労働市場は柔軟になっていて、非常にフレキシブルだからね。

南欧諸国への輸出志向型企業のおかげで、為替相場はいま極めて低い状態になっている・・・。

これは確かに良い知らせでではないな。余裕があれば確実に彼らは投資をおこなう。でも悲しいかな消費者は安さを求めるんだ。

これは最終的に自分たちをおとしめる結果になるんだ。

中小企業と自分たちのために・・・お金を使え?

結局は「お金あるもの使いたまえ」という事なのでしょうか?

不安定な時期がずっと続くと、景気が良かろうが悪かろうがお金を使う事に躊躇してしまうから、こんなこと言われてもなぁと思いがち。

でもその躊躇している態度が最終的に自分たちをおとしめる結果を招く・・・なんて脅しをされた日にはますますどうして良いか分からなくなります。

でもドイツでも日本でも中小企業は屋台骨。ここが崩れたら国に根付いている技術やノウハウが消滅してしまいます。

そう考えると、自分たちをおとしめる結果を招く意味が分かって来るなぁ、と思うのでした。

【参考URL】http://www.spiegel.de/wirtschaft/unternehmen/mittelstand-spart-laut-kfw-studie-bei-innovationen-a-1020354.html
https://www.kfw.de/KfW-Konzern/Newsroom/Aktuelles/Pressemitteilungen/Pressemitteilungen-Details_262144.html

コメント「銀行家の脳を取り替えろ!」こわっw技術革新とかってぜひぜひ頑張ってほしいところだからなぁ~ジョニードイツの応援してるよ。好景気だろうがなんだろうが購入者の財布のひもが固いのは悲しい現実だな・・・。まさに現代って感じがして物悲しいわ。バブリーなのがいいわ。

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この記事に対するコメント
  1. 日本の名無しさん より:

    日本の不況を散々バカにしてきた欧米人のことだからざまぁとしか思えん
    どういう対策で凌ぐのか見ものですね

  2. 日本の名無しさん より:

    EU独り勝ちのドイツが元気ないとか御冗談でしょ…

  3. 日本の名無しさん より:

    環境だ人権だで国内企業に足かせして、その実そこらへん完全無視の中国なんて優遇してるから

  4. 130 より:

    ドイツ、過剰生産性のつけかも。

  5. 日本の名無しさん より:

    ドイツは内需が脆弱だからじゃ
    EUに対する輸出で伸びている国だからギリシャのようにドイツ以外のEUの購買力が減少するとドイツにもブレーキがかかる。

    ドイツの輸出増も公平な競争の結果ではないから、なおのことダメージは大きいだろうな

  6. 日本の名無しさん より:

    元々中国に熱を上げていたドイツだけれどこれからもっと依存していくんだろうな
    技術を売り渡す見返りに安いモノが買えるのは一見良い事に思えるがその代償は大きいぞ

  7. 日本の名無しさん より:

    ドイツは、IT 企業の対等で、マイスター制度が、それにそぐわないのもおおきいとおもう。それと小学校の成績で、大学へいけるか行けないかが、決まってしまうギムナジウム制度もね。
    IT に強い人材は、片寄った成績の人が、多いのに淘汰されてしまう。まだ、1つの科目が優秀だと、メダルがもらえて、大学進学が有利になるロシアの教育のほうがいいかも。

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