お金の学校

  1. >
  2. 金持ちの成功者から学ぶ使い捨て紙オムツを発明した女性。世界中のお母さん達から感謝の嵐!
PR

使い捨て紙オムツを発明した女性。世界中のお母さん達から感謝の嵐!

2014/08/05
このエントリーをはてなブックマークに追加


いつの時代も子育ては大変です。赤ちゃんといつも笑顔でいたいのに、気がつけば赤ちゃんと一緒に泣き顔になっている。

そんな泣きたい気持ちから発明を生み出したお母さんがいました。使い捨ておむつの原型を発明したマリオン・ドノバンです。

彼女は発明で自分の名前にちなんだ会社を起業したわけではないので、あまり知られた存在ではないかもしれません。でも、その発明は世界中の子育て中の親から拍手喝采される発明でした。

そんな発明をしたマリオンは、幼い頃に父親に教わった「発明家魂」を終生忘れずに、女性ならではの知恵とアイデアを活かした発明を続けた女性でした。

生い立ち

マリオン・ドノバン、旧姓オブライエンは、1917年、インディアナ州フォートウェインで生まれました。

彼女の父と叔父は「サウス・ベント旋盤」という旋盤を発明した発明家で、工場を経営していました。マリオンが7歳の時に母を亡くすと、父は幼い彼女を工場に連れて行くようになり、マリオンは学校から帰ると、ずっと工場で機械に囲まれて過ごしました。

父はマリオンが色んなことに好奇心を持つことを励まし、ある日、彼女がはみがき粉の新しい形を作りたいと思ったとき、アイデアを形にするにはどうしたらよいかを教えたりしました。

父はマリオンに、問題があれば「なせばなるの精神」でアイデアを使って問題を解決していく、そんな「発明家魂」を教えたのでした。

1939年、マリオンはロズモント・カレッジを卒業すると、ヴォーグ誌の編集アシスタントとして働き始めます。

その後、1942年に革の輸入業を営むジェームズ・ドノバンと結婚した後、マリオンは仕事を辞め、コネチカット州ウエストポートに移り、夫との新しい生活をスタートしました。

最初の大発見

マリオンの最初の大発見は、1946年、専業主婦として3人の子育てに追われている時に訪れました。

終わりの無い洗濯

そのとき、彼女は、心底疲れ果てていました。その日も一日中、末っ子のシャロンちゃんの汚れた布おむつの洗濯と格闘していたからです。

おむつを替えたかと思うと、1時間もたたないうちに濡らしてしまいます。昼寝をさせた時などは、服だけでなくシーツやふとん、寝具すべてを洗濯しなければなりません。

まるで終わりがないかのように朝から繰り返される洗濯。ほとほとうんざりするようなこの瞬間こそがマリオンには運命の時でした。彼女の幼い頃の「発明家魂」がむくむくと目覚めたのです。

防水性のおむつカバー

マリオンは、おむつ以外の物を濡らさないようにするために、防水性のおむつカバーを作ることに取り組み始めます。

カバーの素材について考えていたマリオンは、バスルームのシャワーカーテンに目を留めました。マリオンは、ぶら下がっていたカーテンを引きはがすとすぐにミシンに向かって、おむつカバー作りを始めます。

何枚ものシャワーカーテンを使って実験を繰り返し、ついに再利用できて、漏れないおむつカバーを完成させました。それは、当時使われていたゴム製のおむつカバーとはまったく違った製品でした。

ゴム製のおむつカバーは、おむつかぶれを引き起こし、ゴムが赤ちゃんの足やおなかを挟んでしまったりと、赤ちゃんには決して優しいとはいえない製品だったのです。

マリオンは、最終的に、通気性の良いパラシュート用のナイロン製布地を使って、おむつかぶれしにくく、さらに赤ちゃんの肌に優しいおむつカバーを作り上げました。

この製品は” Boater”(ボートに乗る人)と名付けられます。マリオンは、赤ちゃんのお尻をくるむ防水布が「まるでボートのように見えたからよ」と語っています。

この挑戦を克服すると、マリオンは、続いてもう一つの画期的なアイデアを思いつきました。

当時おむつカバーを留めるのに使われていた安全ピンの代わりに、プラスチック製のスナップを使ったのです。これでおむつ交換の際に赤ちゃんが動いても赤ちゃんを傷つける心配もなくなりました。

販売

おむつカバーは、1949年、ニューヨーク5番街のデパートで売りに出されました。そして、驚くべくことに、あっという間に完売してしまいます。入荷してもたちまち売れてしまい、店側は在庫をキープできないくらいでした。

1951年までに、マリオンはおむつカバーに関して4つの特許を取り、その後、これらの特許はイリノイ州の会社に100万ドルで売却されました。

マリオンは得たお金を次の発明に投資しました。彼女の目標は、いつも人生をより快適により便利にする製品を創りだすことでした。

大量の洗い物を減らしたい!

マリオンの次の目標は、大量の洗濯を減らすことでした。そこで、彼女は使い捨ての紙おむつを考案しようと思い立ちます。

いくつかの紙を組み合わせて、アイデアを製品にすると、マリオンは当時の主要な製紙会社に売り込みました。しかし、この売り込みは成功しませんでした。

全米中の会社を回ったのですが、どの会社のトップも彼女のアイデアを一笑に付しました。彼らにはマリオンの発明は実用性がないものとしか見えませんでした。

結局、使い捨て紙おむつの量産は、著名なパンパース社を創ったヴィクター・ミルズの発明まで待たなければなりません。マリオンの発明からおよそ10年後のことです。

まだまだ続く身の回りの発明

マリオンのおむつとの格闘の日々は終わりました。

けれど、発明家としては始まったばかりでした。身の回りのありふれた問題の解決策を思いつくと、彼女はすぐに発明に熱中しました。

たとえば、ぎゅうぎゅう詰めのクローゼットをすっきりさせるために、30着ものスカートやパンツを収納できる道具を考えたり、使用中の石鹸を清潔に保つために、ワイヤー式のソープディッシュを考案したりしました。

マリオンは家庭生活にまつわる発明に取り組むだけでなく、自分の人生も再発明します。

1958年にエール大学で建築の学位を取ると、製品開発のコンサルタントとして働いたり、グリニッチにある自宅を設計したりしました。その後もマリオンの発明家魂は止むことなく、1951年から1996年までの間で取った特許数は20にもなりました。

1998年、マリオンの2番目の夫が脳卒中で亡くなると、マリオンは精神的にも肉体的にも急にがっくりしてしまいます。夫を亡くして4か月後、1998年11月4日、マリオンも夫の後を追うように亡くなりました。

マリオンの娘は、母との思い出を振り返ってこう語ります。

「家中、あらゆる場所がさながら実験室のようでした。ゴムバンド、ホッチキス、ストローなどがあちこちに散らばっていて。私たち子供も母が発明した製品の試作品を作るときには、お手伝いしたりしました。」

常に発明と共にあったマリオン。世界中の育児に追われるお母さん達から感謝される発明をした彼女は、「考え続けること、より良くしようと努力し続けること。そうすれば結果はついてくる」と信じていた根っからの発明家でした。

【参考URL】http://www.women-inventors.com/Marion-Donovan.asp
http://web.mit.edu/invent/iow/donovan.html
http://www.ideafinder.com/history/inventors/donovan.htm
http://invention.smithsonian.org/resources/online_articles_detail.aspx?id=300
http://www.metroactive.com/papers/cruz/03.10.99/women5-9910.html
http://www.peutertje.nl/marion_donovan.htm
http://americacomesalive.com/2013/03/07/marion-obrien-donovan-1917-1998-inventor-of-the-disposable-diaper/#.U44VWfl_uSo
http://www.nytimes.com/1998/11/18/business/marion-donovan-81-solver-of-the-damp-diaper-problem.html

PR【お金の学校】では、アフィリエイトプログラムを利用し、アコム社から委託を受け広告収益を得て運営しています。
このエントリーをはてなブックマークに追加
この記事に対するコメント
  1. 日本の名無しさん より:

    ヴィクター・ミルズの紙おむつが大成功したのに対し、
    マリオンの紙おむつが一笑に付されたのは、おそらく素材の差ではなかったと思う
    簡単に紙でおむつを作るというが、よく考えてみると難しそうだ
    たとえばどうやって固定するのか?紙にピンなんて使えない
    パンパースは特殊な粘着テープで固定するが、それ自体が大きな発明になっている
    全くの勝手な想像だけど、おそらくマリオンの紙おむつはアイデアは良くても、使い物にはならなかったのではないか
    ヴィクター・ミルズは専門の化学者でもあったから、おむつに最適な新素材から開発したのだろう
    素人のアイデアだけでは乗り越えられない壁があったと思われる

  2. 日本の名無しさん より:

    訂正; >おそらく素材の差ではなかったと思う
               ↓
        >おそらく素材の差ではなかったかと思う

  3. 日本の名無しさん より:

    う~ん。
    紙おむつが紙おむつとしてよかったのは、高分子吸収体を使ったことでしょ?
    この人が紙おむつの発明者って言うのには抵抗が有る。
    また、おむつカバーも、この人の考えた素材は今広範につかわれているものと違くない?
    ドクター中松っぽい人って感じ?

  4. 日本の名無しさん より:

    ドノバンって聞くとベルセルクのホモを思い出す

  5. 日本の名無しさん より:

    ベルセルク吹いた

  6. 日本の名無しさん より:

    >1 なるほどねえ。エンジンが無くて実現できなかったダビンチのヘリコプターみたいなもんだね。
    時間差というか 運だよね。

  7. 日本の名無しさん より:

    発明と実用化は別って事ですかね。

  8. 日本の名無しさん より:

    >全米中の会社を回ったのですが、どの会社のトップも彼女のアイデアを一笑に付しました。彼らにはマリオンの発明は実用性がないものとしか見えませんでした。

    これは彼女が何の肩書も持たない女性だったからとしか思えん。
    以下は他記事からの引用。
    ttps://ja.frosthead.com/meet-marion-donovan-mother-who-invented-precursor-disposable-diaper

    >しかし、メーカーは興味がありませんでした。 ドノバンが1975年にバーバラ・ウォルターズに語ったように:「私はあなたが考えることができるすべてのビッグネームに行きました、そして彼らは「私たちはそれを望んでいません。 それを求めている女性はいません。 彼らはとても幸せで、ベビーパンツをすべて買ってくれます。」 それで、私は自分で製造を始めました。」

日本の名無しさん へ返信する コメントをキャンセル