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大英帝国の復活なるか!?イギリスの驚くべき3枚舌外交の全貌

2016/08/05
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ここ数年、中東のニュースと言えばシリアの内戦ばかり。もともと反政府運動から始まったシリアの紛争も、今ではイスラム国といったシリア国外からの武装組織が参戦し泥沼状態です。

しかし中東には、実はマスコミで大々的に報道されているシリアよりも更に劣悪な状況に置かれている国があります。それは中東の最貧国イエメン

イエメンはオスマン帝国やエジプト、そしてイギリスなどから、度重なる侵略を受け続けた結果、北と南が分断されてしまいました。

しかし、1918年に北イエメンを占領していたオスマン帝国が第一次世界大戦に敗北したのを機に、北イエメンだけが「分断国家」として独立を果たします。

その後、イギリスの植民地となっていた南イエメンも1990年に統一され、ようやく今のイエメンが誕生したという政治に翻弄された国なのです。

イスラム教の終わらぬ争い・・・スンニ派とシーア派

しかし、完全に独立を果たしたイエメンの平和はそう長く続きませんでした。1994年に旧南側が独立を求めて内戦が勃発。急激に治安が悪化したため、新しい敵・アルカイダの侵略を招いてしまいます。

そして2011年の「アラブの春」では、イエメン南北統合以来33年間、独裁政権を貫いていたサレハ大統領が辞任に追い込まれます。

この混乱を利用し急激に勢力を伸ばしたのが、イスラム教シーア派の武装組織「フーシ派」。フーシ派はイエメン北部を占領後、2014年9月には首都サヌアへ侵攻し、2015年にハディ暫定大統領を辞任まで追い込む事に成功しています。

このイエメンの紛争は、シリアの内戦と同様に元々はイエメン国内の紛争であったはずの争いでした。

しかし今ではイスラム教シーア派に属するフーシ派を支持するイエメンと、シーア派のイランがイスラム教圏内での影響拡大を恐れるイスラム教スンニ派のサウジアラビアの代理戦争へと変貌してしまっているのです。

輸入ストップでピンチ!最悪レベルの人道危機

紛争で一番被害を被るのはもちろん一般市民です。イエメンはもともと資源の乏しい国で、燃料の70%と食料の90%、そして医療品は100%輸入に頼っていました。

しかし、サウジアラビアを主導とした連合国によって禁輸処置がとられてからは、1440万人が十分な食料を手にすることが出来ず、130万人の子供達が栄養失調だと伝えられています。

国連の推定では、イエメン人口の82%に当たる2120万人が人道支援を必要としており、現在支援が必要な1220万人のシリア人よりも遥かに上回る数値にまで達しているのです。

また、昨年の3月から今現在までに8000人以上の死傷者が出ているものの、1か月に必要な燃料の1%しか輸入する事が出来ない為に、病院も次々と閉鎖している状態なのだそうです。

イエメンを助けるヒーロー?それとも敵?イギリスの三枚舌外交

この状況を受けイギリスの国際開発特別委員会は、1月にユニセフやオックスファムなどの国際機関や、イギリス国際開発省・外務省など様々な代表機関を集め、イエメンの状況についての聴聞会を開きました。

そこで国際開発省は、イギリスはイエメンに対して既に8500万ポンド(約130億円)の支援を行っており、イギリスの支援金額は世界で4番目に大きいものだと主張しました。

しかしその反面、イギリスはイエメンに爆弾を落とし続け、破壊的な損害を与えているサウジアラビアへの武器輸出国第1位でもある、と非政府団体から指摘されてしまいます。

イギリスがキャメロン政権が2010年に誕生してからサウジアラビアへ武器を販売した額は実に67億ポンド(約1兆310億円)。その内28億ポンド(約4310億円)はサウジアラビアがイエメンへの空爆を始めた2015年3月以降の売り上げ額だと言われています。

この記事の海外に対する反応

イギリスがEUから離脱すると、武器販売でもっと大儲けできるよね。

イギリスが武器を輸出しなくても、ロシアやフランスが代わりに輸出する事になるから、サウジアラビアに武器が無くんる事は絶対にないよ。

サウジアラビアに経済制裁を科すべき!

↑それが出来てたら、中国にも経済制裁が既にかかってるよ。

イギリスは戦闘機と武器を売る先がなくなったら、今度は自らが戦争を仕掛けるつもりかな?

難民がヨーロッパに押し寄せる原因を作っているのは欧米諸国。しっぺ返しを受けてるだけの話だ。

イエメン人は地理的にヨーロッパに渡る事が難しい。結局、イエメン人が大量にヨーロッパに流れ込んでくる恐れが無いから、みんな無関心なんだよね。

イスラム教過激派に参加する若者たちは、政治の汚さを知っているが故に過激的な思想に傾くのでは?

キャメロン政権はひどいよね。利己的な政策が多すぎる。

サウジアラビアとイランが直接、自国で戦争をすればいい話なのでは?

↑サウジアラビアとイランの絶滅は、イスラム教の絶滅を意味するのではないか?

イエメンからテロリストがヨーロッパにやって来るのも時間の問題。

結局は、国際法に違反しない限り戦争はしても良い、という事だよね。

国連事務総長は相変わらず無力だね。

国連は何のために存在してるの?

国連はお金の無駄遣い。解散すべきだ!

お金に困ったら戦争をしよう!という事ね。

ここまで争いを繰り返す宗教に疑いを持たない信者もおかしいよ。

↑宗教の前に教育って事だな。

イエメンが中東のアフガニスタンに化すのも時間の問題だ。

武力では解決しない宗教問題

サウジアラビアの無差別的な空爆により、多くの市民が命を落とすと同時に、一般市民は生活に必要な物資が全く手に入らない最悪の状態での生活を強いられています。

2016年2月には国連事務総長がサウジアラビアの空爆を厳しく非難すると共に、欧州議会もサウジアラビアへの武器販売を禁じる決議を採択しています。

しかし残念ながらEU加盟国への法的拘束力はなく、イギリスのサウジアラビアへの武器販売は今なお続いています。

イギリスは本来、国際人道法に違反する可能性のある国への武器販売は禁じています。その為、イギリスはサウジアラビア軍に対して病院や学校など国際法で攻撃が禁じられている建物を攻撃しない方法など、国際法に対応した攻撃を行うように訓練も施しています。

中東諸国の争いは、政権争いというよりも、イスラム教のスンニ派とシーア派の宗教色の強い闘争と言えます。シリアやイラクでもそうでしたが、武力で複雑に絡み合った宗教戦争を解決する事はなく、逆に一般市民へ破壊的な影響を及ぼすだけです。

欧米諸国では難民の大量発生の対応に追われていますが、自分で蒔いた種とも言えるのではないでしょうか?

【参考URL】http://www.theguardian.com/world/2016/feb/25/david-cameron-brilliant-uk-arms-exports-saudi-arabia-bae
http://www.theguardian.com/global-development/2016/jan/27/yemen-devastation-nation-largely-ignored-uk-paradox-aid-arms-saudi-arabia

イギリスは戦争している国全てが良いカモに見えるんだろうな。

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この記事に対するコメント
  1. 日本の名無しさん より:

    売上と純利益は異なるから何とも言えんけど、イギリスが死の商人なのは何時の時代もだなぁ。

  2. 日本の名無しさん より:

    管理人さんドイツ人だっけ?
    このサイトは結構興味深い話題持ってくるなぁ

  3. 名無し より:

    勉強になった

  4. 日本の名無しさん より:

    ww2以後のフランスも随分あくどいけどな
    困るのは中国に目を向け始めた事だよ

    1. 日本の名無しさん より:

      フランスは何故うちばかりテロがみたいな声聞こえるけど歴史を勉強すると
      そらテロ起きるに決まってるだろとしか言えない
      善悪は置くが因果関係ありすぎ

  5. 日本の名無しさん より:

    日本政府も真似ろよ
    カッコつけてないで毟り取ることだけ考えろ

    1. 日本の名無しさん より:

      日本が同じことやったら比較にならないほど非難される
      世界中に紛争の種撒き散らしても平気なイギリス並みの外交レベルに達しないとな

    2. 日本の名無しさん より:

      汚い人間だことw

  6. 日本の名無しさん より:

    外交はともかく、二次大戦後の政治的決断で成功した例ってあったっけ?
    医療・治安・経済、どれも裏目ばかり。フォークランドでは帝国主義貫き、EU離脱で周囲を混乱にして。大国であった意識ばかり強くて潔さがない

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