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本音と建前が均衡する・・・中東の政情不安定で得をする欧米諸国

2015/08/12
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争いが耐えることの無い中東。2003年のイラク戦争を境に、中東情勢は悪化の一途をたどっていますが、2010年に更なる大混乱に陥れる「アラブの春」が中東ほぼ全域で発生しました。

このアラブの春は、長年虐げられてきた一般市民によって引き起こされた反独裁政権運動の総称です。

2010年12月に起きたチュニジアでの「ジャスミン革命」を機に、2011年1月にはエジプトで「エジプト革命」、バーレーンで「バーレーン騒乱」と、瞬く間に隣国のリビア、イエメン、シリアへも、より深刻さを増しながら広がって行ったのです。

そして、この突発的で非常に混乱した中東情勢を逆手に取り勢力を強めて行ったのが、イスラム国やアルカイダと言ったイスラム教過激派組織。

一般市民、特に若者への洗脳活動を行なうと同時に、政府機関が麻痺状態なのをいい事に、軍が保有していた武器を横領し、組織の武装化も進めています。

このような情勢が悪化した中東諸国に対して、欧米諸国はイラク戦争の経験の元に、地上部隊の派遣と言った直接介入は避け、空爆や武器の提供、そしてイラク治安部隊への軍事訓練の為の兵士派遣など間接的な援助を行なっています。

しかし、一見、思考の全く異なるイスラム圏に対しての政治的介入を出来るだけ避けようとする欧州諸国、つまり非イスラム国圏の熟慮された支援かと思いきや、欧州諸国の国益がちらほらと伺えるような内容の記事が最近発表されたのです。

武器販売総額、なんと2兆1771億円!

この記事によると、中東への昨年度の武器の売上総額は120億ドル(約1兆4514億円)だったのに対し、今年度は昨年の金額を大幅に上回る180億ドル(約2兆1771億円)にまで上ると予想され、武器ビジネスが非常に繁盛しているのだとか。

主な購入国は以下。

  1. サウジアラビア
  2. アラブ首長国連邦
  3. アルジェリア
  4. エジプト
  5. イラク
  6.  
    では、この5カ国にシリアも加え、各国の今年の予想購入額と、どこの国から、どのような物を購入する予定なのかを見てみることにしましょう。

    第1位:サウジアラビア

    2015年の購入予想額:917億9600万ドル(約1兆1853億1600万円)

    お金ミサイル (1)

    第2位:アラブ首長国連邦

    2015年の購入予想額:25億5200万ドル(約3085億3680万円)

    お金ミサイル (6)

    第3位:イラン

    2007年にロシアと8億ドル(約967億8400万円)の契約を交わしたものの、2010年にロシア側が一方的に契約を解消。しかし、今年に入りイランとの契約に同意し、今後かなりの取引が見込まれています。

    2015年の購入予想額:17億1200万ドル(約2069億8080万円)

    お金ミサイル (5)

    第4位:エジプト

    2015年の購入予想額:15億7400万ドル(約1903億4382万円)
     
    お金ミサイル (4)

    第5位:イラク

    2015年の購入予想額:1億9900万ドル(約240億4318万円)

    お金ミサイル (3)

    第6位:シリア

    2015年の購入予想額:1億5700万ドル(約189億6560万円)

    お金ミサイル (2)

    この記事の海外に対する反応

    サウジアラビアが大量に巨大な軍艦と攻撃機を購入しても、この高級な玩具を操作及び、整備できる人間がサウジアラビア国内にはいないと思うんだけど。

    イギリス軍がサウジアラビアで軍事訓練を長年提供しているから大丈夫だよ。

    優秀な人材は、後に王座を狙う人間になる可能性があるから、優秀な奴はいらないし、訓練したくないんじゃないの?

    結局、人の命よりもお金が大切と言う事・・・。

    最終的には、やっぱりアメリカが中東情勢を不安定にしてるんだよ。いい加減にして欲しいね。

    40年以上にわたって、イギリスは世界中で戦争に参加してるにもかかわらず、軍事費はサウジアラビアより少ないんだよね。おかしくない?

    高額な玩具を沢山利用するよりも、優秀な兵士の育成の方が大事だと思うけど。

    欧米諸国は原油を高値で買わされ続けてきたから、今度は武器を高値で売ってんじゃない?

    醜い争いを止めさせる一番の方法は、武器を販売しない事!こんなシンプルな事も分からない訳?

    ロシアと中国はこれから大儲けするだろうね。

    中東の情勢が不安定になると、欧米諸国は得をすると言う事。

    中東諸国を無責任に侵略して、混乱状態に陥れたのは欧州諸国であるのを知っておきながら、中東諸国のリーダーを非難する彼ら。

    今までに中東での戦争に関わった欧州の政治家全員を排除すべきだよ。

    中東での戦争はもう何年も続いている事で、皮肉にも戦争が続く限り、誰かが得をすると言う事なんだろうね。

    糖尿病の人に、悪いと知りながらも甘いものを与え続けるのと同じ事だよ。

    お金と石油。アメリカとヨーロッパの政治がどれだけ腐敗したエリートによって運営されているかが良くわかる。

    戦争はお金を稼ぐのに手っ取り早い手段。

    武器を売りつくしたら、今度はイランとサウジアラビアの核開発競争を始めるよ。

    ロシアを除いた殆んどの武器輸出国では、軍事費がカットされてる。だけど、武器を売って儲けてるから、実質上、前年と予算変わらないのかもね。

    究極の選択だね。戦争、それとも世界不況?

    武器売買が中東情勢を不安定化させるんじゃなくて、アメリカが中東を不安定にさせてるのだと思うけど。

    サウジアラビアの今後

    皮肉にも武器の主な販売国は、「国際の平和と安全の維持」を目指した国連の安全保障理事会の常任理事国として恒久的な地位を得ている国々です。

    言い換えれば、世界平和をもたらすはずの国々が、長期的なビジョンを持たずに国益を最重要視し、世界をより危険な場所へと導く原因を作り出している事になります。

    最近では、サウジアラビアの旺盛な武器購買意欲に対して、イスラム教シーア派が大多数を占める国、イラクが非常に強い懸念を表明しています。

    今後、凶器を大量に蓄えたスンニ派の国々が、イエメン、イラン、イラクと言ったシーア派が多数を占める国々を侵略する大規模な宗教戦争が起こる可能性も示唆され始めています。

    中東から紛争の話が消え去る日がいつか来るのでしょうか?

    【参考URL】http://www.theguardian.com/world/ng-interactive/2015/apr/23/middle-east-arms-trade-saudi-arabia-iran
    http://www.theguardian.com/world/2015/apr/23/the-18bn-arms-race-middle-east-russia-iran-iraq-un?CMP=share_btn_link

    誘導ミサイルが何千発とか海軍艦艇33隻とかパネェ~。こういう武器売買とか紛争の問題っていうのはしばらくなくならないだろうね。戦争は世界をまわすのに必要不可欠だっていうのをどっかで読んだけどさ~。一般ピーポーからしたら嫌なものは嫌だよね。

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    この記事に対するコメント
    1. 日本の名無しさん より:

      日中韓の問題も裏で糸を引いてる欧米連中っていそうだなw
      中国を焚きつける国とか?
      日本を焚きつける国とか?
      無理な謝罪を何度も要求する国とか
      まぁ東アジアはど土坪にハマりまくってるな
      日本は挑発に乗らず
      謝るべき所は謝り
      譲れない所は譲らない

      右翼は言い訳ばっか
      左翼は中韓に甘すぎる
      なんか相乗効果でwアホすぎるw

    2. 日本の名無しさん より:

      ネラーの上から目線には引くわ。
      たいそう頭がよろしいんでしょうね

    3. 日本の名無しさん より:

      良い記事だね。

    4. 日本の名無しさん より:

      ゴルゴ13的なお話

    5. 日本の名無しさん より:

      しかし、最近は原油価格が下がっていて産油国も大変だろうな
      中国の景気失墜もさらなる原油安要因だし、アメリカはまだしもロシア・中東あたりは厳しいね
      .
      Isisの資金源もオイルという、どこが買っているのか知らんがリスクに見合うほど儲けがあるのだろうか?
      相当安値で買い叩いているんだろうなぁ

    6. 日本の名無しさん より:

      アラブの春とか言ってもリビア、シリア あたりはついでに目障りなやつ消しちゃおうという欧米が空爆しまくったり武器供与をしなかったらあんな事になってないでしょ
      武器が売れてるのも事実だろうけどそれで難民押し寄せる事態になってるんだから世話ないね

    7. 日本の名無しさん より:

      ほっとけよ アメリカが儲かれば世界経済にもいいんだから

    8. 日本の名無しさん より:

      OPECが原油安を実質容認したのはサウジの意向が強い。世間では米国などのシェールオイルに対するシェア争いがあるというが第一目標はISISの資金源になる原油価格の下落とイランに対する牽制。そして欧米はサウジを守る必要があり武器や軍事技術を優先的に提供する。管理人が言うように宗教的な対立はサウジこそはっきりしている。イランなどが猛反発する理由は至極まっとうなものと言える。イランは経済制裁で疲弊して欧米への歩み寄りを見せたがロシアが牽制、そして六か国協議でイランへの一方的な譲歩を要求した傲慢な欧米に対しイラクはまた背を向ける可能性がある。つまりロシアと急接近する。ロシアは今後10年以内に戦争をする可能性が高く中東がきっかけになると思われ。

    9. 日本の名無しさん より:

      >最近では、サウジアラビアの旺盛な武器購買意欲に対して、イスラム教シーア派が大多数を占める国、イラクが非常に強い懸念を表明しています。

      イラクじゃなくイランじゃね?
      まぁサウジ自体も沿岸部はシーア派多数の不安定地帯なんだけどね

    10. 日本の名無しさん より:

      >「国際の平和と安全の維持」を目指した国連の安全保障理事会の常任理事国

      コレが一番コメディだね

    11. 日本の名無しさん より:

      ドイツは反省が足りないんじゃないですかw

      1. 日本の名無しさん より:

        敗戦国の一部だった韓国も堂々と武器を売っているからな

    12. 日本の名無しさん より:

      こういうの見かけるたびに胸糞だ

    13. 日本の名無しさん より:

      >2010年にロシア側が一方的に契約を解消。
      流石はロシア。

    14. 日本の名無しさん より:

      武器じゃないけどトヨタが現地武装勢力の御用達品になってて…んで、本質的に武器商人とたいしてかわらないような気がして…嫌だね。

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