賃金業者と言えば、お金を貸してくれる会社のことを指しますが、あなたは賃金業者といえばどんな会社を思い浮かべるでしょうか？大手の銀行やＣＭなどで有名な街金など、イメージするのは様々でしょうね。ですが、それ以外にも賃金業者が沢山あるのも忘れてはいけません。あまり表には出ないけれど、けっこう重要や役割を担っている１つの賃金業者の世界。少しだけ覗いてみましょう。
賃金業者スターエイトについて
今回紹介する「スターエイト」は、東京の大田区にある賃金業者です。 正式にはスターエイト株式会社で、国の許可も得ている合法的な会社です。ですが、特に支店もなくあまり宣伝もしていない様子。ホームページも無いとなると、どうやって利益を出しているかが気になりますよね。
主に不良債権を回収するときに活躍していることが推測されます。不良債権とは、回収が困難な債権などのことを指します。たとえば会社が倒産しかけていてとても借金を返済できる状態ではない、個人の返済計画がままならず、期日通りに返済が行われない、返済してくれない状態のことを指します。
債権を簡単に言うと、お金を返してくれるはずのところから返してくれない状態を指す、と考えて頂いて問題ありません。スターエイトは、そういった不良債権を回収するために他社に変わって活躍していると考えられます。※不良債権の譲渡は一見違法なものですが合法です。
これら不良債権の回収は、様々な方法があります。請求書を持参する、電話での催促、ファックスや郵便などで支払い催促状を送るetc…地味な上に催促する側も神経がすり減りそうな仕事ですね…。これらを繰り返すことで、債務者の支払いを促します。
また、担保があった場合はそられの回収を行うことも可能ですね。倒産した会社からお金になりそうなものを差し押さえる、土地や権利書などが担保として設定されていてば、そららも差し押さえるなど。スターエイトは、このような分野で活躍している会社であることが予想されます。
スターエイトは、なぜ情報が少ないの？
それは、相手を一般の人とせず同業者としているからのようです。 スターエイトは主に不良債権を回収する会社。それはつまり、同業者の協力が必要になってくる業種です。なので大々的に宣伝する必要は無いということになります。
面倒な回収を一手に請け負ってくれるなら、そこには大きな需要がある…ということなんでしょうね。汚れ役を一手に引き受けると言えば聞こえはいいのですが、回収という最終手段を担うわけですから、ワリの合わない仕事だったり、難易度が高い仕事であることは容易に想像ができます。
素人考えでは、同業者向けにホームページでもあればいいのに…とは思うのですが、あまり表立って情報を開示すると、動きにくいという側面もあるのでしょう。それに会社のアピールは、同業者に出向いて直接説明したり、資料を提供すればいいという意思の表れとも取れます。
気になる噂あれこれ
スターエイトに関する情報が少ないとはいえ、会社ですから少なからず情報は存在します。例えばインターネットで情報を調べてみるのは方法の１つですね。
以前の名前はヤタガイクレジットだった！？
ヤタガイクレジットは１９８４年に倒産したのですが、同経営者が再起してスタークレジットを設立したようです。また、リーゼントという会社も経営していたこともあります。バブル景気直前の時期でもあり、街金が増えた時代でもありました。
取り立て時に、恫喝をしたこともある！？
「債権回収の証明郵便が来たのだが、時効なので支払い義務がないことを宣告した。後日スターエイトから電話がかかってきて恫喝された。」という噂もあります。これが本当でしたら、恐喝罪に引っかかってしまう可能性もある事項です。
一方で借金の時効は、５年以上の経過で正式な手続きをして、初めて有効になります。この場合はお金を借りた人がそのことを理解していなかった可能性もあります。とはいえ、恫喝は違法になってしまいますからその点は問題ですね…。
他社で借りていた借金を、代わりに取り立てに来た
「他社で借金をしていたが、スターエイトが債権を譲受したので代わりに取り立てに来た」ということも。これは以前、レイクが消費者金融だったころの名残りのエピソードです。（レイクは現在、新生銀行という名の銀行に分類されます）
（⇒レイクのカードローン情報はこちら）
そのレイクに会った一部の債権を、スターエイトが請け負ったというのが真相のようですね。借りた側からすると無効になっていたと思っていた借金が、ある日突然時間の経過に伴う利子を含んで取り立てられた…ということになります。
何にせよ、無効とか時効、払わずに逃げるといったものを利用するのはトラブルの元なのは間違いありません。また、取り立て時に暴力や恫喝などが行われた場合は犯罪です。借金を払わない側にも非はありますが、そうなった場合は警察に連絡するのが得策です。
数少ない情報を手掛かりに推測すると…
情報は少ないもののまとめると、スターエイトについて分かっている範囲ではこの位になります。
- 東京の大田区にある賃金業者
- 主に不良債権の回収を請け負っている
- 他社から不良債権を譲渡してもらうことも
- （あくまでネット上の噂ですが）業種の性格上、ギリギリの取り立てをしている様子
職種上、嫌われるのは仕方ない、支払いから逃げる債務者から取り立てる必要があるのでギリギリなのも仕方ない…といった理由があるのかもしれません。そう考えると、一生お世話にならない方がいい会社であるとも言えますね。
ですが、こういった会社があるからこそ、取り立てができない同業者にも希望をが持てると考えることもできそうです。必要悪…という言葉は適切でないかもしれませんが、需要と供給のバランスがあるからこそ、スターエイトは存在しているとも言えそうです。
スターエイトのような、あまり表に出ない賃金業者は他にある？
スターエイトを見ていると、一口にお金の仕事といっても色々な業種があるのが分かりますね。お金を貸す、返してもらう、返してもらえないなら合法的に回収する…。どれも責任は大きく重要な役割ですから、各分野のプロフェッショナルが発生するのは自然な流れと言えるでしょう。
ですので、スターエイトのような、あまり表に出ない賃金業者はまだまだ日本に幾つか存在するのは間違いありません。 そこは金融業界の方なら知っているけれど、一般の人は全くと言っていいほど知らない世界ですね。知れば知る程、興味深いものです。
（⇒貸金業者のおすすめ情報はこちら）
賃金業者の今と未来について
賃金業は昔と比べて金利も下がり、取り立ても法律によってあまり厳しくできないようになっています。最も、利息が年利２０％越え、大声での取り立て、執拗な営業電話など、単に昔が酷かっただけなのかも知れませんが…。時代と共に、法律も洗練されていくものですね。
今後もお金を借りたい人や会社がいる限り、賃金業者は存在し続けるでしょう。 街金は使い方によっては毒にも薬にもなり得るものですから、十分に注意して利用したいものですね。くれぐれも、不良債権回収のお世話にならないよう。
以上、予想と限られた情報の中から導き出したスターエイトの情報でした。少しでも参考になれば幸いです。
【参考ページはこちら】
貸金業者のハートフルってどんなところ？
